県民の声

受付日 2022/3/4
受付番号 524
広聴形態 知事への手紙
提案区分 提言・要望
本文   現在の住宅地に住んで20年以上になりますが、近所に住む認識不足の犬の飼い主たちから悩まされております。と言いますのも、犬のフンの放置を禁止するビラは見かけますが、オシッコに関しての言及はほぼ無く、明文化されたビラを見かけないからです。
 このため、誰も見ていないと思うや、すかさず道路、緑地、電信柱、よそのお宅の塀、玄関付近などに犬のオシッコをさせる飼い主が一定数います。
 そして、一旦、犬のオシッコをかけられると、散歩にやってきた別の犬達から次々とオシッコをかけられます。マーキングです。
 これは不衛生で迷惑であり、辟易しています。しかし、町内でそうしたことをしないように回覧を回しても何の効果もありません。犬のオシッコで捕まることも罰せられることも、ないのが実情です。現場を見かけて直接注意をしても、近所の住民であればトラブルにもなりかねず、保健所への通報も困難です。
 このように、犬が散歩中、オシッコをするのは本能によるもの、仕方がないこと、自然の環境でマーキングできないのは可哀そう・・・などの考え方をしている人たちが多数いる限り、問題はなくなりません。
 それゆえ、大事なのは飼い主を啓発・教育して意識を改めてもらうことです。
環境省では平成22年2月に『住宅密集地における犬猫の適正飼育ガイドライン』を発行しています。
 それに基づいて犬の散歩マナーを公式HPで掲載している自治体もあります。
(犬の散歩 マナー 自治体 で出てきます)
★千代田区 公共の道路や公園は(犬の)トイレではありません
★東京都清瀬市 禁止されていないとは許されているという事と同じではありません(「ワンちゃんのお散歩とオシッコの事、もう一度考えてみませんか?」条例のおはなしより)
★新潟県 散歩の目的は、犬の排せつではなく、運動とストレスの解消、そして社会環境に慣れさせることです。本来、道路や公園は排せつをさせる場所ではありません。・・・など明言しています。そして、散歩の前にウンチやオシッコは自宅や自宅の敷地内で済ませてから出掛ける、ほめて訓練するようにとあります。
他に、目黒区、墨田区、昭島市、日野市、大阪市、横浜市、茅ヶ崎市、座間市、厚木市、埼玉県戸田市、入間市、群馬県沼田市、広島市でも同様の散歩を推奨しています。
 特に、新潟県では「今どきの、犬の飼い方」、加えて「今どきの、猫の飼い方」も整備され、それは旧態依然の感覚を覆す内容です。
ぜひ、参考にと思います。

 コロナ禍にあり、今や空前のペットブームとも言われている中、旧態依然ではなく、時代に合った飼い方が求められています。
秋田県でも「犬だから、猫だから・・・性質だから仕方ない」という固定概念をなくすため、責任ある飼い主を育てるために、ペットをまだ飼っていない人も認識を共有するため、ぜひ、一目瞭然で、分かりやすいイラストと説明文の入ったチラシを整備していただきたいのです(長々とした条文調ではあまり効果的ではないので)。
 そういう訳で、ぜひ行政側から犬の散歩の仕方をガイドラインとして推奨し、多くの人の目に触れる場所に貼り、何が良く、何が悪いか、誰でも分かるように主導していただけたら・・・と願います。

 秋田県には動物愛護のための施設、ワンニャピアがあり、殺処分を免れた数多くのペット達が命を永らえています。こうしたものを言えないペット達に対する愛情は尊ばれるべきものです。
 それでも捨てられるペット達を増やさないためにも、問題を元から断つためにも、こうした収容施設がやがて要らなくなるよう、大切なのは飼い主と周囲への啓発・教育でしかないと思います。

◎犬の散歩の目的は⇒排せつではない、トイレタイムではない・・・自宅やその敷地で排せつを済ませてから散歩に出掛ける・・・秋田県内でも、こうした考え方が将来、主流になることを願っています。

県からの回答

処理区分 実施予定
本文  大変懸念されている犬の糞尿の放置など、飼い主のマナーに関する意見や苦情等は、他の県民の方からも寄せられていることから、県では、飼い主のマナー向上等を図るため、犬のしつけ方に関するリーフレットの配布や、毎年、動物愛護センターや各保健所において、飼い犬の「しつけ方教室」等を実施し、
(1)自宅で排尿を済ませてから散歩に行く習慣をつけること
(2)散歩時に排尿してしまった場合は水で洗い流すこと
(3)糞を持ち帰ること
など、環境省が作成した「住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン」に沿った指導等を、飼い主に対し行っているところであり、今後も継続し、飼い主のマナー向上を図ってまいります。
 また、同封いただいた新潟県作成の「今どきの、犬の飼い方」や「今どきの、猫の飼い方」のリーフレットを拝見させていただきましたが、非常にわかりやすい内容になっていることから、県でも参考にさせていただき、同様のリーフレット等の作成や、犬・猫を飼う場合のマナー等を県のウエブサイトで紹介するなど、更なる普及啓発に努めてまいります。
 さらに、飼い主だけではなく、子供たちにも犬猫の適正飼養について学んでいただく教室を開催するなど、様々な取組を県民運動として展開し、人と動物が調和しつつ共生する社会の形成を目指してまいります。

 

事項名:消費者被害防止、食品安全、動物愛護