県民の声

受付日2020/8/24
受付番号357
広聴形態知事への手紙
提案区分提言・要望
本文  私は秋田県における新型コロナウイルス感染者の中のひとりの身内の者です。
 この者の感染により県民の方々には不安と御迷惑をおかけ致しました事をお詫び致しますが、未だに誹謗・中傷・差別的扱いに悩む日々を過ごしております。感染者が詳細を語らないのはそれらに起因する為と思われます。
 身内の者は全て正直に話しましたが全て同意した訳でもなく事情も考慮されず、一部事実と異なる事も公表されました。自分達が不用意であった事は認めますが、住所や顔写真が公表されないだけの犯罪者となっております。
 それぞれの方々は、勤務先も辞めざるを得ない転居も考え、精神状態も不安定となり人として生きる事を奪われた状態となっております。
 皆様の不安もわかりますし、人を責めたくなるのも当然の事かもしれませんが、必要以上の差別的扱いは許すことができません。様々な職場でも差別的扱いを受け仕事をしたくても出来ない状況の方々がおられると思います。そして市民を守るべき職場・自治体の機関の職場においても差別的な扱いがある様です。これは特に許しがたい事と思っております。どこからどの様に情報が漏れているのか気になります。
 社会的弱者をなぜ地域社会全体で守ろうとしないのでしょうか。大勢の利益の為に小の利益を捨ててもいいとは思えません。私はあまりにも差別的な扱いが今後も蔓延し継続するならば、対象者や様々な状況を考え、何らかの措置も考えております。本来、秋田県関連の方々、団体に対して何らかの形でいきなり訴えかけるのは本意ではありませんが、この様な措置を考えている者もおる、という事を発言して下さってもけっこうですので今一度知事の方から差別的扱いについて強く発信(県民にでも全国民にでもいいですので)していただける様、切に願っております。
 新しい秋田の人間関係を築いて下さる様知事からの発信をお願い致します。勝手ではありますが、読んでいただければ幸いです。

県からの回答

処理区分実施中
本文  まずは、新型コロナウイルスに感染されたご親族の方が、いまだ誹謗中傷に悩まれ、非常につらい思いをされていることと、心中お察しいたします。
 ご指摘のとおり、新型コロナウイルスに感染した方やそのご家族などに対して、嫌がらせやSNSなどでの誹謗中傷が悪化していることが、全国的にも問題となっております。また、県境を越えて来られた方々が非難されたり、傷つけられたりすることもあると伺っております。
 新型コロナウイルスは、主に飛まつにより感染が起こるため、意図せずに感染する場合が多く、これによって、差別的扱いや誹謗中傷を受けることは決して許されるものではありません。
 また、こうした行為は人権侵害に当たるほか、不安や恐怖心から受診や相談を躊躇させ、感染拡大のリスクを高めることにつながりかねません。
 私は、これまでも差別的扱いや誹謗中傷といった行為を絶対に行わないよう、新聞広告など様々な機会をとらえ、周知してきたところですが、いまだにこうした行為が後を絶たないことから、8月31日の記者会見において、私自らが県民に対し、強く呼び掛けたほか、9月以降、県のウェブサイトにおいても「感染拡大が進む地域との往来に関する強い注意喚起について」の中で、改めて注意喚起を行ったところです。
 私たちが闘う相手は、新型コロナというウイルスであって、人間ではありません。人を責めてもウイルスは無くなりません。自分のため、地域のためにも、感染した人や関係者には思いやりを持って接するよう、県民に強くお願いしていくとともに、このウイルスとの闘いを克服していくため、県民の協力を得ながら、今後とも新型コロナ対策に全力で取り組んでまいります。

事項名:その他行政