[県民の声] コロナウイルスに対する県民の意識について
回答日:
担当部局:総務部
県民の声
受付日 | 2020/9/15 |
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受付番号 | 370 |
広聴形態 | 知事への手紙 |
提案区分 | 提言・要望 |
本文 | 秋田県に生まれ大学進学とともに東京へ上京し、首都圏の方と結婚し居住しています。10月に都内で結婚式を行う予定で進めております。一年以上前から式場を予約し、準備を進め、コロナウイルスの影響もありましたが、ガイドラインにのっとって感染対策を行いながら挙式を決行することに決めました。親族は秋田県民ですので、本当に近い家族だけを招待しました。家族は会社に確認し、了承を得て参列を決めたそうです。 しかし、家族の一人は、会社から東京に行くことを強く反対され、家族であるのに参列できないと言われました。秋田県民からしたら、都内に来るだけで感染する、そんなレベルで不安に思っているかと思います。公共交通機関を使用しない、都内に滞在するのは結婚式場のみ、宿泊しないなど過剰とも思われる対策を行うにも関わらず、家族の結婚式に参列するなと言われています。 このような現状に、地元に対しての悲しさと虚しさ感じます。そもそも会社に参列を拒否させる決定権をもたせてもよいのでしょうか。政府も言っているように、関東圏では、新たな生活様式での生活はじめています。人々は、感染対策を行いながらも、普段通りに仕事、生活をしています。そんななか、秋田県民は、新たな生活様式へのスタートを切っていますか。人々の意識は全く変わっていないように感じます。差別におびえながら生活するのも県民にとって精神的負担になっているのは分かっていることだと思います。 まずは県民の意識の改善、新たな生活様式の推進に努めてもらいたいと私は考えています。 現状が変わらない限り、人口減少は避けられず、どんどん秋田県は廃れていくと考えます。今回の件、SNSでの拡散や全国ネット放送へ意見投書も一つの手段として考えています。 |
県からの回答
処理区分 | 実施中 |
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本文 | まずは、おめでたいご成婚の儀に、家族のおひとりのご出席が難しい状況にあり、非常に悲しい思いをされていることと、心中お察し申し上げます。 県では、新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐため、これまで、感染者が多く発生している地域との観光などの不要不急の往来を控えるよう注意喚起を行う一方で、仕事や試験、冠婚葬祭など社会生活を送る上で必要なものについては、県境をまたぐ往来を含め、地域を限定することなく差し支えないものとしてきたところであります。 また、10月からは、国の「GoToトラベル事業」への東京都発着旅行の追加などを受け、感染防止策を徹底した上で、観光などについても、首都圏をはじめとした感染者が多く発生している地域との往来の自粛を解除しております。 本県は高齢県であり、重症化しやすい高齢者への感染は命に関わることにつながることから、人々の思考や行動が、首都圏などと比べ、より慎重になる傾向にあることは否めず、ご家族がお勤め先でもそのような観点で判断されたものかもしれません。 しかし、現在は、新型コロナウイルス感染症についての知見が蓄積され、この5月までの緊急事態宣言時からは状況が変化しており、感染拡大防止との両立を図りながら社会経済活動を進めていく、いわば「ウィズコロナ」の段階にあります。 細心の注意を払っていただくことは当然のことでありますが、過敏に反応し、萎縮した行動につながることのないよう、首都圏などとの往来自粛の解除についても、より積極的に情報発信してまいりたいと考えております。 また、県では、マスク着用や三密回避など「新しい生活様式」を参考にした感染防止策の徹底を県民に呼びかけるとともに、事業者の皆様には消毒や利用客の間隔の確保など「業種別ガイドライン」に沿った取組の実践をお願いするほか、感染状況の変化に臨機応変に対応し、イベントの規模の段階的な緩和などを進め、新たな日常のもとでの生活の実現を図っていることを、どうかご理解いただきたいと存じます。 一般に、地方の人間関係の濃密さや保守性については指摘がなされるところでありますが、見方を変えれば、共助の精神が残り、昔ながらの良き伝統や自然環境が今に息づく豊かな社会と言うこともできます。 県では、こうした田舎ならではの良さを残しつつも、多様な文化や先端産業など時代の変化を受け入れる開かれた「高質な田舎」を目指して様々な取組を進めており、この度のコロナ禍によって、本県での暮らしが改めて評価されているところであります。 良いところは更に伸ばし、課題については改善を図りながら、よりよい社会を目指し今後とも取り組んでまいりますので、知人へのふるさとのPRなどでご助力いただければ幸いであります。 |
事項名:その他行政