県民の声

受付日2021/3/18
受付番号650
広聴形態知事への手紙
提案区分提言・要望
本文  秋田で生まれ○○年間過ごしました。夫との結婚を機に上京しました。夫も秋田出身です。夫は就職を機に上京しております。結婚式も秋田で行いました。2人とも、ふるさと秋田が大好きです。
 この度のコロナ流行で1年以上帰省を控えておりましたが、今回身内に不幸があり、緊急事態宣言下ではありますが急遽帰省を致しました。(PCR検査にて陰性を確認してからの帰省です)毎年集まり、年越しを共にする方でした。
 人が亡くなってからではないと帰省することも許されない状況である事や、「東京から来た」と言うだけで東京差別というような歓迎されていない雰囲気にとても悲しくなりました。
 実家の家族には医療従事者もおりますが、ここ1年ほどずっと、「県外の人と接触した場合は上司に申告、2週間の出勤停止」とのことで実家に寄ることもできず、泊まる事もできませんでした。
 私自身も看護師であるため、このような状況下ですので仕方のないこととは思いますが、やはり思うのは生きているうちに、会う事、話をすることの大切さを身に染みて痛感いたしました。
 知事にお願いしたいのは、このように死に目に会えなかった県外の家族が沢山いると言う事を知って頂きたいこと、大変難しい事とは思いますが医療従事者への規制を少しだけでも緩和して頂きたいということです。せめて帰省客と接触する際に対するガイドライン等があれば帰省客に対する差別のようなものも少しは緩和するのではないかと思いました。
 秋田の良いところも悪いところも沢山知っていますが、秋田県人の噂好き、新しい事を取り入れようとしないような悪いところが目立っているように感じてしまいました。その正体は恐怖心だったと東京に住んで色んなものを見て聞いて気付きました。色んな所の色んなものを見て良い物や事を取り入れること、それで恐怖心を取り除き安心に繋げる事が今の秋田には必要な事と思います。次の帰省はどうか楽しいものであることを願っております。

県からの回答

処理区分実施中
本文  県外にお住まいで親しい方の最期に立ち会えなかった方が少なからずいらっしゃるということに思いを致すと、悲しみに耐えません。
 医療従事者の皆様は、日々過酷な環境の中、最前線で新型コロナウイルスと闘っており、その働きには心から敬意を表すものであります。一方で、本県でも医療機関においてクラスターが発生し、各医療機関においては細心の注意を払い、それぞれご指摘のような対策を講じているものと思います。
 一口に帰省と言いましても、帰省される方々のそれまでの行動歴は千差万別であり、県としましては、緊急事態宣言が発令されていた地域などについては、国の方針を踏まえ不要不急の往来を控えていただくこととしておりますが、その他の地域については、マスクの着用や三密の回避、大人数での会食を控える(特に普段接していない方との会食には注意する)などの基本的な感染対策を徹底していただくことを前提に、感染状況に留意の上、往来を判断していただくようお願いしております。
 いずれにしましても、私たちが闘う相手は、新型コロナウイルスであり、人間ではありません。レッテル貼りなどによる差別ではなく、正確な情報に基づき正しく恐れることが感染の防止につながります。こうしたことから、県民の方々には、自分のため、地域のためにも、感染した方やその家族、医療関係者のみならず、来県者には思いやりを持って接するよう、これまで強くお願いしてまいりました。
 ともすれば、地方についてはその保守性が指摘されますが、見方を変えれば、昔ながらの良き伝統が今に息づく豊かな社会と言うことができます。県では、こうした田舎ならではの良さを残しつつも、多様な物の見方や変化を受け入れる開かれた「高質な田舎」を目指して様々な取組を進めているところであります。
 良いところは伸ばし、課題については改善を図りながらより良い社会を目指してまいりますので、今後とも、お気付きの点がございましたら、ご意見等をお寄せください。(令和3年3月26日現在)

事項名:その他行政