県民の声

受付日2018/9/12
受付番号304026
広聴形態知事への手紙
提案区分提言・要望
本文  秋田市新屋地区へのイージス・アショア配備について、知事は秋田県として十分に検討する必要があるという発言をされていました。そして、平成30年8月27日の防衛省の深沢官房審議官との話合いでは、「地元住民から理解が得られなければ配備は諦めるように」と要請されたことは、まさに県民の声に添った対応だったと大変嬉しく思いました。そして、秋田魁新報社社長は「地上イージスを配備する明確な理由、必要性が私には見えない」と平成30年7月16日の新聞に意見を掲載しました。地方新聞としてこのような主張を行うことは本当にすばらしいことだと思います。
 今、北東アジアが安定の方向に話が進められているという情勢でもあり、これをさらに進めて行くのが日本政府の取るべき道なのであって、「決してイージス・アショアの配備ではない」と私は思います。イージス・アショア配備には莫大な費用が必要です。そのお金を、これからの日本を背負う子供たちのために使う方が、日本をより良い方向に向かわせる大きな力になると私は確信します。
 秋田県は全国で一番人口減が速い県として名前が出ているようですが、そういう県だからこそ、県民の声に耳を傾け、県民の幸せのために力を尽くす県政であることを願っております。秋田県の発展にもならないし、県民の生活向上にもつながらない、秋田県の魅力向上にもつながらない「イージス・アショアの配備は、絶対に認められない」ことを政府にしっかり示していただくことを切にお願いします。

県からの回答

処理区分調査・検討中
本文  イージス・アショアを導入するか否かについては、国会での議論を踏まえ、基本的に国が判断すべきことでありますが、国が配備候補地としている新屋演習場は、敷地面積が狭く周囲に緩衝地帯がないことや、住宅地と近接していることなど、住民の安全・安心の確保の面で懸念が解消されておらず、現時点では配備候補地として適しているかについて、疑問を感じざるを得ません。
 このため、防衛省に対しては、防衛力整備の視点だけではなく、地域住民の日常生活を守る視点から十分な保安距離や緩衝地帯が取れるかどうかについても調査するとともに、取れない場合はどのような代替措置が可能か検討するよう求めているほか、現在は防衛省所管の国有地に限って選定している配備候補地について、それ以外の国有地等も含めて再検討するよう申し入れたところであります。
 イージス・アショアの本県への配備に関して私や県に寄せられる意見には、候補地周辺に及ぼす様々な影響や財政支出に関する視点、国際情勢や現行法制から考察するものなど、それぞれの立場や安全保障に関する考え方等の相違から、賛成・反対を含めて多様なものがありますが、現段階では、本県からの指摘等に対する国の対応などを慎重に見極めていく必要があるものと考えております。

事項名:快適な生活環境の確保