県民の声

受付日2019/6/18
受付番号314011
広聴形態知事への手紙
提案区分提言・要望
本文  防衛省が、イージス・アショアの設置場所を決めるための検討条件が、全く間違っていたことを認めました。それにも関わらず、当初の設置場所をごり押しするのは、全くの間違いです。
 正論は、初期条件が間違っていたのだから、再度検討し直し、その結果に基づいて最適場所を提案するというのが正しいのです。
 今回の防衛大臣の発言は、最初から場所を特定し、それに合致するような検討結果をでっち上げたものと思われ、今までの検討そのものがナンセンスです。断固正論を貫いてください。
 北朝鮮、中国、ロシアの軍備増強を見れば、イージス・アショアの日本への設置は止むを得ないと私は愚考しますが、それはあくまでも科学的に検討して場所を決めるべきです。防衛省が、正しい方法で検討し、その結果を提案してきたのなら、改めて、この妥当性を理解して、しかるべく措置してください。
 また、説明会で居眠りした小役人の不誠実さは、本質的な問題ではないと思います。なにせ、国会審議で居眠りする議員や大臣がいるのですから。

県からの回答

処理区分調査・検討中
本文  イージス・アショアの配備に関しては、様々な意見が寄せられていますが、現に、我が国を射程に収める弾道ミサイルを保有する国が複数ある中にあっては、国民の生命や財産を守っていくための弾道ミサイル防衛の必要性自体を否定することはできないと考えています。
 一方で、防衛省が配備候補地としている陸上自衛隊新屋演習場は、住宅密集地に近接しているため、地域住民を中心に、レーダーが発する電波による健康への影響、テロ等の武力攻撃を受ける可能性があることなどに対する不安や懸念の声が寄せられており、私も十分な安全対策や強固な警備・防護態勢の構築により地域の安全を確保できる環境が整備されない限りは、新屋演習場を適地とは言えないと考えています。
 こうした中、令和元年5月27日に原田防衛副大臣が本県を訪れ、新屋演習場を対象として行った適地調査の結果等について説明しましたが、その後、説明資料に誤りがあったことが判明し、説明資料全体の信頼性に疑問を抱かざるを得ない状況になったことから、防衛省に対し、誤りの原因を究明し、再度資料全体を精査した上で、安全・安心のための措置等について、より具体的な対策を示すよう求めたところです。
 これを受け、6月17日には岩屋防衛大臣が本県を訪れ、説明資料に誤りがあったことや住民説明会における職員の態度など一連の問題に対して謝罪するとともに、配備候補地となり得る他の国有地において測量調査を行い、その結果を踏まえた上で資料を精査し、再度説明を行うことを表明しました。
 今後、防衛省から再説明があると思われますが、まずは、精査した内容や手法が適切なものか、安全対策等が十分に講じられているかなどについて、しっかりと見極め、更なる疑問点や必要と思われる事項等について国に対し申入れを行うなど、慎重に対処していきたいと考えています。

事項名:快適な生活環境の確保