県民の声

受付日2019/8/15
受付番号314020
広聴形態知事への手紙
提案区分提言・要望
本文  イージス・アショアの配備についてですが、極東地域の安全が不安定な現在、弾道ミサイル防衛の必要性自体を否定することはできないことから、秋田への配備を回避することは現実的には不可能と考えます。
 私もはじめは、「なぜ、それなりに大きな都市である秋田市、しかも市内でも人口密集地域の1つである新屋なのだ。」と疑問や憤りを覚えました。また、新屋でなくてはならない根拠がいまだにきちんと示されていないことも大きな理由です。
 山口県の候補地が周囲に大都市がない一方、秋田県はすぐ隣に住宅地があり、県庁や市役所のある山王からも近いです。秋田で反対する人が多いのは当たり前です。山口とは状況が全く異なります。
 しかし、住民が反対したところで、国が決定すればそれまでです。それならば、秋田市民・秋田県民の利益のため、最高の条件を提示してはどうでしょうか。最高の条件とは何か、以下、私の意見・案を述べさせていただきます。
 イージス・アショア配備の目的は、日本を弾道ミサイルから守ることですが、米国を守ることも大きな目的の一つだと考えられます。また、米国からイージス・アショアの設備を購入することが日米関係にとって重要であることも大きな理由だと思います。
 国は、「地元が危険にさらされることはない。」と説明しますが、秋田市に配備しても危険がないのなら、米国企業が日本に現地法人を設置する際は、必ず秋田市に置くことを条件にするのはどうでしょう。
 アマゾン、マイクロソフト、グーグル等米国の日本現地法人は、ほとんどが東京に置かれています。住宅地にイージス・アショアを配備しても安全で、むしろもっと安全になるというのならば、それを証明するためにも、米企業の現地法人を東京から秋田に移し、または新規に日本に進出する米国企業は秋田市に現地法人本社を置き、秋田で社員を雇用することを条件にしてはどうでしょう。
 そして、これら企業に利便性を提供するため、札幌?新青森?大館?能代?秋田?大曲?横手?仙台?東京を結ぶフル規格の新幹線を建設し、秋田空港を国管理の空港として、米国をはじめ海外主要都市や日本各地を結ぶハブ空港として整備することを条件の一部として提示してほしいと思います。このような機会でもなければ、こんな一見して不可能のような条件も受け入れてもらえないと思います。
 最後に、電磁波による健康への影響、テロ等の武力攻撃を受ける可能性等に対する秋田市民、特に新屋地区の住民の不安や懸念の声に対して、国がきちんと説明して住民を納得させてくれることが最低条件なのは言うまでもありません。

県からの回答

処理区分調査・検討中
本文  イージス・アショアの配備に関しては、様々な意見が寄せられていますが、現に、我が国を射程に収める弾道ミサイルを保有する国が複数ある中にあっては、国民の生命や財産を守っていくための弾道ミサイル防衛の必要性自体を否定することはできないと、私も考えています。
 しかしながら、防衛省による新屋演習場の適地調査結果に係る説明資料に誤りが次々と判明したことや、住民説明会における防衛省職員の不適切な態度など一連の問題から、防衛省の説明に対する信頼は失われており、新屋演習場へのイージス・アショアの配備計画については、現時点では白紙に戻ったものと認識しています。
 今後、防衛省から再説明があった場合には、県民の生命と財産を守る責務を負う知事として、配備候補地の選定手法が妥当であるか、住民の日常生活への影響はないか、警備・防護態勢は十分措置されているかなどについて、その説明内容を詳細に分析・検討し、更なる疑問点や必要と思われる事項等について厳しく問いただしてまいります。
 その上で、仮に、住民の安全・安心対策が十分に講じられ、配備に対する県民の理解が広がった場合には、寄せられた御意見も参考にして対応を検討してまいりたいと考えています。

事項名:快適な生活環境の確保