県民の声

受付日2017/10/24
受付番号294217
広聴形態知事への手紙
提案区分提言・要望
本文  現在の秋田県の野性動物への取り組みは、あまりに未文化で世界に恥ずかしいです。
 人間の叡智を生かした対策を今から学び、みなさまで実行してください。
 神奈川県では、夏から会合をもって県、市町村の役人、農協、猟友会、地域住民、放獣サポートグループ、獣医師などと連携し、定点にいくつかのカメラを設置し、町に到達する前に、熊を山に追い返す試みをしています。
 それでも見逃してしまった熊は、麻酔で眠らせて、奥山に返しています。
 毎日、意識を張り巡らし、細やかに対応することで、人も大切な森のいのちも今よりも恒常的に守ることが可能になります。

県からの回答

処理区分実施予定
本文  本県は、県土面積の70%を占める82万ヘクタールが森林地帯であり、多種多様な森林環境の中で希少な鳥類やニホンカモシカ、ツキノワグマ、ニホンザルなどの大型ほ乳類が生息し、これらを始めとする多くの種が互助しながら豊かな生態系が維持されております。
 その中でもツキノワグマは生態系の頂点に立つものであり、ツキノワグマが生息していることは、豊かな森林であるという証拠でもあります。
 近年ツキノワグマが住宅地や学校・公園等においても出没するようになり、出没した近くの小学校では、保護者同伴での登下校や野外活動の中止など、これまでにない措置が取られております。
 また、人身被害は、田畑での農作業中や、河川敷でのジョギング中でも発生しており、県内のどこでツキノワグマに遭遇し被害を受けるかわからない状況であり、県民の不安は非常に高まっております。
 このような中、人身被害防止対策としては、関係機関や関係団体からなるツキノワグマ被害防止連絡会議の設置、出没状況や事故の発生等を県民に知らせる出没警報制度の創設、県のウェブサイトやチラシ配布による注意喚起、集落周辺でツキノワグマを誘引する放任果樹や家畜飼料の保管の徹底指導、県警等による被害発生地周辺パトロールの強化などを実施しており、さらに被害拡大の恐れがある場合は、被害防止対策の一環として、有害鳥獣の捕獲許可による捕獲檻を使用した駆除を行っているところであり、多くの人身被害や目撃件数の大幅な増加等を踏まえ、県民の命の安全を最優先に考えてのやむを得ない措置であります。
 ご提案のありましたクマが本来の生息域である奥山で生息することは、大切なことであり、現在、人の生活圏とクマの生息域をゾーンで区分し、ゾーン毎に管理する方法を検討しており、来年度以降、地域が一体となって取組を進めることとしております。
 県としても、動物の大切さを理解しており、人とツキノワグマが適切に共存、共生できるよう、今後も、ご意見を参考にさせていただきながら、各施策に取り組んで行くことにしております。

事項名:消費者被害防止、食品安全、動物愛護