県民の声

受付日2021/10/6
受付番号280
広聴形態知事への手紙
提案区分苦情
本文  新聞で、5月に県内の市町村で猫36匹が殺処分されたことを知りました。5月に行われたことを10月の今まで公表していなかったのには、何か理由があるのでしょうか。
 病気や負傷の詳しい内容もそうですが、10匹は攻撃性が強くとありましたが、人馴れしていない成猫がすぐに人に慣れるわけはないのは、日頃、動物に接している人間であればわかることですよね。まして、知事は動物愛護精神が強い方だと感じています。今回のことは本当に残念に思いますし、知事はどう思われて感じていますか。仕方ないと思っているのでしょうか。
 数日で判断して、決められたかのように殺処分する。県民にひとことの報告や、意見を求めることもなく、このようなことになり、しかも半年近く経過してからの報道で知るなんて、秋田県民として本当に不信感しかありません。少なからず、県民の税金も動いていますよね。
 子供から言われました。動物愛護ってなに。たった数日間で判断され、殺される。この行為は虐待にあたると感じます。殺処分ゼロを目指してなんて、掲げる必要もないと思います。もう少し、こういった問題をオープンにすることはできないのでしょうか。秋田県民として、本当に腹立たしくて仕方がありません。

県からの回答

処理区分実施中
本文  先日、報道されました県内の市町村で「猫36匹」が殺処分されたことについては、結果として大切な命を救うことがかなわず、私も大変心が痛む思いであります。
 動物愛護センターでは、猫が持ち込まれた場合に、獣医師が病気の有無や適性を一頭一頭検査・確認し、可能な限り新たな飼い主に譲渡できるよう取り組んでおります。
 しかしながら、センターに持ち込まれるすべての猫の命を救うことはできないのが実情であり、猫白血病などの治癒が見込めない病気や、攻撃性が強いなど、譲渡に適しないと判断した猫は、安楽死処置するほかに方法がないことから、このたびの36匹の猫についても、病気や攻撃性が強いことが全頭で確認されたため、苦渋の決断で安楽死処置に至ったものであります。
 また、譲渡頭数や殺処分頭数などの情報はホームページを通じて公表しておりますが、殺処分した犬猫の個別情報については、引取りを申請した方々への配慮等の理由から公表しておりませんので、ご理解くださるようお願いいたします。
 譲渡事業への期待の高まりにより、無責任な餌やりなどにより繁殖した猫がセンターへ持ち込まれる事例が増えてきており、大変残念に思っております。
 今後は、持ち込まれる猫が減るよう、動物愛護団体やボランティアとの連携を更に強化し、猫の室内飼養の啓発や無責任な餌やりの防止、飼い主不明猫に対する不妊・去勢手術いわゆるTNR活動の推進、多頭飼育崩壊防止対策などの取組を進めるほか、譲渡事業についても一層充実させることにより、殺処分ゼロの達成を目指してまいります。
 さらに、「動物にやさしい秋田」を実現するためには、動物の命を大切にする心を育むことが重要であり、動物愛護教育の推進にも努めてまいりますので、こうした取組に対し、ご理解とご協力を賜りますよう、お願いいたします。

事項名:消費者被害防止、食品安全、動物愛護