県民の声

受付日2018/1/9
受付番号294297
広聴形態知事への手紙
提案区分苦情
本文  秋田県民ではありませんが、新聞記事が気になり手紙を書かせていただきます。
 安易な熊の殺処分には反対です。知恵をしぼり、予算をかけて対策を図ってほしいです。他府県との殺処分数があまりに違い過ぎ、安易としか思えません。

県からの回答

処理区分調査・検討中
本文  近年ツキノワグマが住宅地や学校・公園等においても出没するようになり、出没した近くの小学校では、保護者同伴での登下校や野外活動の中止など、これまでにない措置がとられております。
 また、人身被害は、田畑での農作業中や、河川敷でのジョギング中でも発生しており、県内のどこでツキノワグマに遭遇し被害を受けるか分からない状況にあり、県民の不安は非常に高まっております。
 このため、人身被害防止対策として、関係機関や関係団体からなるツキノワグマ被害防止連絡会議の設置、出没状況や事故の発生等を県民に知らせる出没警報制度の創設、県のウェブサイトやチラシ配布による注意喚起、集落周辺でツキノワグマを誘引する放任果樹や家畜飼料の保管の徹底指導、県警等による被害発生地周辺パトロールの強化などを実施しており、さらに被害拡大のおそれがある場合は、被害防止対策の一環として、有害鳥獣の捕獲許可による集落や農耕地周辺での捕獲檻を使用した駆除を行ったところであります。
 また、これまで狩猟者に対し、ツキノワグマの狩猟期間における自粛要請を行ってまいりましたが、人里に住み着いたツキノワグマを奥山へ追い上げるための銃による狩猟を今猟期は捕獲数の上限を定めた上で、自粛要請を解除しており、過去最多の人身被害や目撃件数、県民の命の安全を踏まえてのやむを得ない措置と考えております。
 動物の命の大切さについては理解しており、このような異常な状況を早く収束するためには、ツキノワグマが本来の生息域で生息することが大事であり、来年度から、クマの生息域と人の生活圏を区分して被害防止対策に取り組むゾーニング管理を導入することにしております。
 県としては、ご指摘のとおり、人とツキノワグマとの適切な共存、共生に向け、ツキノワグマが奥山で安心して生息し、人里に出没してこないよう専門家や学識経験者の意見を聞きながら各施策に取り組んで行くことにしておりますので、どうかご理解くださるようお願い申し上げます。

事項名:自然環境・景観保全