県民の声

受付日2018/6/22
受付番号304013
広聴形態知事への手紙
提案区分提言・要望
本文  秋田県においてツキノワグマの出没エリアが年々拡大しています。
 国の法律、規制を重視するのは当然ですが、熊が昨年以上、人に被害を与えなければ例年同様の対策で乗り切るつもりでしょうか?
 そろそろ大きなくさびを打たなければ、収拾がつかなくなる状態になることが確実ではないでしょうか?
 早急の決断が必要です。よろしくお願いします。

県からの回答

処理区分実施中
本文  ツキノワグマによる人身被害の防止及び農林業被害の軽減については、「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」に基づき、秋田県第二種特定鳥獣管理計画(第4次ツキノワグマ)を策定し、地域個体群の長期にわたる安定的な維持に配慮しながら、人とクマの共存を目指した各種施策に取り組んでいるところであります。
 具体的には、山菜採りシーズンが本格化する前に、国の機関や警察、市町村、関係団体からなる「ツキノワグマ被害防止連絡会議」を開催し、最近のクマの目撃情報や人身被害の状況、被害防止対策に向けた市町村の取組などの情報を共有し被害防止に努めております。
 このほか、出没状況や事故の発生を県民に知らせる出没注意報・警報の発令、県のウェブサイトやチラシ配布による注意喚起、スマートフォンを活用した目撃情報の提供、県警等による被害発生地周辺パトロールの強化などを実施しており、さらに被害拡大の恐れがある場合は、被害防止対策の一環として、有害鳥獣の捕獲許可による捕獲檻を使用した駆除を行っているところであります。
 加えて、狩猟免許取得経費等に補助金を交付しているほか、免許試験の回数を増やすなど、クマの捕獲を担う狩猟者の確保に努めております。
 また、今年度から、新たな取組として、出没や被害が多発している地域において、地域住民と専門家、行政が一体となり、クマが出没する要因の検証や、電気柵並びに雑草木を伐採し見通しを良くする緩衝帯の設置等、地域住民ができる被害防止対策を一緒に立案するなど、ソフト・ハード対策の両面から進めているところであります。
 県としては、今後も、人と野生動物との適切な共存、共生に配慮しながら、クマによる人身被害の防止に努めるとともに、専門家や学識経験者の意見を踏まえ、野生動物の保護管理や森林環境の保全に向けた各施策に取り組んで行くことにしておりますので、どうか御理解くださるようお願い申し上げます。

事項名:自然環境・景観保全