県民の声

受付日2019/11/1
受付番号314025
広聴形態知事への手紙
提案区分提言・要望
本文  八郎湖の湖水は船越水門で調整されています。
 現在、湖水は汚れ、シジミはいないも同然です。白魚、ワカサギが時間を規制された中で獲れるだけです。
 秋田県知事として、春は大潟村の田んぼに湖水を使用し、稲刈り頃から春まで水門全開で海水を入れて、田植えに合わせて水門を閉めることはできないものでしょうか。
 湖水の流れを作れないものでしょうか。

県からの回答

処理区分実施中
本文  かつて、干拓前の「八郎潟」は、我が国第2位の面積を有する広大な汽水湖でありましたが、戦後の食糧不足解消を目的とした国の干拓事業により、現在の「八郎湖」となり、その湖水は船越水道に設置された防潮水門で日本海と遮断、淡水化され、農業用水や水道の水源などとして近隣市町村で利用されています。
 一方、干拓事業完了後から徐々に湖の富栄養化が進行し、アオコが異常発生するなど、水質汚濁が問題となったことから、県では、平成19年12月に湖沼法に基づく指定湖沼の指定を受け、翌年3月には「八郎湖に係る湖沼水質保全計画(第1期)」を、平成26年3月には第2期計画を策定し、水質保全に資する様々な事業を実施してきています。
 八郎湖への海水導入につきましては、これらの計画の策定に当たり開催した環境や農業等の専門家を交えた検討会において、「農作物や水道、農業水利施設への影響」や「淡水より重い海水が湖底のくぼ地に滞留することによる水質の悪化」が懸念されるほか、「湖内の塩分コントロールが難しいこと」などにより、八郎湖への海水導入は困難であるとの結論が得られたところです。
 こうしたことから、県としましては、下水道等の整備と接続率の向上や無代かき栽培等の水質保全型農業の推進など、水質改善に向けて取り組んでいるところであり、現在策定中の第3期計画においても、実効性の高い汚濁負荷の発生源への対策等を盛り込むとともに、この計画を着実に推進して八郎湖の水質改善や生態系の保全などを図り、「恵みや潤いのある”わがみずうみ”」の実現を目指してまいります。

事項名:自然環境・景観保全