県民の声

受付日2020/6/29
受付番号251
広聴形態知事への手紙
提案区分照会
本文  県内在住の主婦です。数年前から近所で「猫の餌やり」をしている方がおり、ノラ猫が増えて、私だけでなく、地域の大勢の方が大変困っております。
 町内会や市役所、保健所、県の動物愛護センターに相談した方もおりましたが、現在、実際に行動して下さっているのは保健所で、何度も実情を見に来たり、お宅を訪問して指導等行なっているようですが、なかなか先の見えない状態のようです。
 実際にどのような取り組みが考えておられるのか。県の条例等検討されているのかなど取り組みを教えて頂きたく、お答えお願いいたします。

県からの回答

処理区分調査・検討中
本文  飼い主に捨てられた猫や、生まれたときから飼い主がいない猫が身近に存在することにより、ご指摘のあった「餌やり行為」等により猫の数が増え、地域の問題となっていることには、私も7匹の猫を飼養している愛猫家として、非常に心を痛めているところであります。
 同様の苦情や相談は、保健所や動物愛護センターに寄せられており、担当職員が地域の方々からお話を伺い、現場の状況を確認しながら、動物の愛護及び管理に関する法律に基づいて、「餌やり行為」等への助言や指導を行っております。
 しかしながら、「餌やり行為」を行っている方は、かわいそうという感情が強く、猫が増えることで周辺の生活環境に影響が及んでいることまで意識が向かない場合が多いため、対応に苦慮しているところであります。
 現在、この問題に対する解決手法の一つとして、地域住民の理解と協力を得ながら、愛護ボランティア等が猫に不妊手術を施し、猫が寿命を全うするまで適正に飼養管理する「地域猫対策」が全国各地で実施され、環境省の審議会等でも成功事例が報告されております。
 本県においても、市町村と連携し、県内数カ所の事例でこの手法を試行しているほか、地域の自治会等から相談があった場合は、成功事例の紹介や実施方法に関する助言などを行っているところであります。
 また、猫に関する問題の根本的な原因が、不適切な飼養や遺棄等であることから、動物愛護センターの発信力を活用した飼い主への終生飼養・適正飼養、特に室内飼養の啓発に力を入れており、私自身も記者会見の場において、室内飼養を呼びかけたところであります。
 こうした様々な対策により「餌やり行為」等の問題解決に取り組みながら、人と動物が調和しつつ共生する社会の形成を目指してまいりたいと考えております。

事項名:自然環境・景観保全