県民の声

受付日2018/6/25
受付番号304014
広聴形態知事への手紙
提案区分提言・要望
本文  私は秋田市出身です。5月に秋田で起きた大雨の災害ボランティアに先日参加して感じたことをお伝えします。災害ボランティアの受入体制及び運営がボランティア団体に頼り切っていると感じました。ボランティア団体の皆が一生懸命に動いたので、活動自体はスムーズに運びましたが、自治体に積極性があまり感じられませんでした。また、ボランティアの募集についても、両親はテレビや新聞で取り上げられないから、被害の状況やボランティアが必要だということが分からなかったそうです。そのためか、県外のボランティアの人数のほうが地元ボランティアの人数より多く、私はとても恥ずかしく悲しい気持ちになりました。県外の方が「地元の社協のやる気があまり感じられない。」と話したことにも心が痛くなりました。昨年の大仙市のボランティアにも参加しましたが、その際には大仙市の社会福祉協議会の受入体制やボランティアに対する気遣いがとても素晴らしくて、秋田出身の人間として誇らしく思ったくらいだったので、今回はそのギャップが大きく残念に感じています。
 秋田県としても災害が発生した時の対応について、県内の社会福祉協議会へ的確な指導をして欲しいと思います。これから雨や台風が多くなる季節ですので、事前に災害ボランティアコーディネーターの講習会を開いたり、運営について考える機会を是非作って欲しいと願います。

県からの回答

処理区分実施中
本文  5月18日から降り続いた大雨により、県内では農地や農業用施設の被害のほか、秋田市や南秋田郡を中心に13の市町村で家屋の浸水被害に見舞われ、その復旧作業に県内外の多くのボランティアの方々から御協力をいただきました。皆様に心より感謝申し上げます。
 本県では、平成29年度末現在、346人の方が災害ボランティアコーディネーターとして認定されておりますが、市町村によっては十分な人数が確保されているとは言えない状況にあることなどから、県では、秋田県社会福祉協議会が実施するコーディネーターの養成研修などを支援しております。
 秋田県社会福祉協議会では、養成を目的とした基礎研修のほか、実践的な知識や経験を習得させるための応用研修、市町村の社会福祉協議会職員も対象としたフォローアップ研修の開催により、発災時に対応できる人材の育成を行っております。
 また、県では、災害ボランティアセンター設置運営のためのガイドラインを作成し、発災時にセンターの設置運営がスムーズに行われるよう各市町村の実情を考慮したマニュアルを策定するように働きかけております。
 しかしながら、災害時に、市町村においてセンターの設置等のスムーズな対応ができるようになるためには、日頃の訓練と共に、実際の経験を生かすことが重要であることから、5月の災害対応全般について、今後、関係機関と十分に検証しながら、更なる体制強化に取り組んでいかなければならないと考えております。
 さらに、今後はコーディネーター研修の内容充実などにより、被災された方々に寄り添った対応を行うことはもちろん、ボランティアの方々が充実した活動ができるセンターの運営を心がけるよう、市町村に対して働きかけてまいります。

事項名:地域防災力の強化