県民の声

受付日2020/4/13
受付番号20
広聴形態知事への手紙
提案区分提言・要望
本文  私はこの4月から由利本荘市に子供が就職しました親でございます。当該地区に参りましたところ、景観が良く穏やかなとても過ごしやすい場所であると感じ、胸を撫で下ろしたところでございました。
 ただ、一つだけどうしても心配なことがあり毎日そのことが頭から離れず、ご相談しました。
 それは、生活に必要な食品を調達できる店舗がないということです。近所にはコンビニエンスストアとホームセンターが各1件。ホームセンターに若干食品が置いてありますが一般のスーパーより割高で常に利用するには現実的ではないようでした。お店の方によると、買い物は秋田市か由利本荘市まで行くしかないということでした。食品を買いに行くのに15?20かけて行くことになります。
 私が一番心配しているのは災害が起こった時です。沿岸沿いとなりますと大地震、津波、その他の災害、今回のような未知的感染病など、いざという時孤立や動きがとれなくなった時一番大切な食料品が近くで手に入らないと命に直結するのではないかと思いました。
 地域周辺には、総合支所や国立あきた病院、高齢者施設など重要な場所がありました。
 どんな災害があっても、それらの機能が止まらないようにと考えると、これまで突然の災害を経験してきた宮城県在住の私にとって、相談にのって頂きたいと思ったのです。
 どんなことがあっても、食べたり飲んだりする事は一番大事です。
 他県から来た者が突然こんな事を言うのは本当に心苦しいのですが、医療的従事者である私は突然襲ってくる事に対し、どんなに準備してもこれでいいという定義はないという事を痛感してきました。
 日本海は夕日がとてもきれいで、子供から写真が送られてきました。「職場はいい人達だよ」とも話していました。こんなご時世で就労出来たことは本当に感謝しています。安心して、少しでも長く秋田に住んでほしいと思っています。
 どうか何らかの方向性を見出して頂ける事を信じています。

県からの回答

処理区分実施済
本文  まずは、この度、お子様が本県においてご就職され、豊かな自然に囲まれた秋田の地で、新生活をスタートされたことを非常にうれしく思っております。
 ご心配なされているように、現在、全国各地で新型コロナウイルスの感染が拡大し、その対応に追われている日々が続いております。また、近年、全国各地で地震や大雨などの自然災害が多発しております。
 ご指摘のとおり、平成23年の東日本大震災では、発災初期の被災地において、生活を維持していく上で必要な物資が不足していたことから、本県では、岩手県、宮城県、福島県の被災3県に、毛布や紙おむつ等の日用品のほか、おにぎり約50万個、サンドイッチ約18万食を提供させていただきました。
 こうした経験等を踏まえ、本県では、大規模災害発生時に電気やガス、水道等のライフラインの停止のほか、物資の流通が断絶した場合に備え、食料や飲料水、生活用品等19品目について市町村と共同で備蓄し、災害時の県民の生命維持と生活安定に努めております。
 食料等の物資は、市町村の庁舎や避難所等のほか、県内9か所に設置している県の備蓄倉庫に分散して保管・管理しており、被災した市町村で物資が不足する場合は、被災地に近い県の倉庫から輸送するなど、被災者へ迅速に物資を届けるための体制を構築しております。
 特に、お子様がご就職されました由利本荘市当該地区には、県消防学校防災備蓄倉庫があり、災害発生時に県民へ必要な物資を届ける体制を整えておりますので、ご安心ください。
 こうした物資の備蓄に加えて、災害発生時に食料等の供給支援が受けられるよう、民間事業者等と災害発生時の物資供給の協定を締結しているところであります。
 県としましては、自助・共助・公助の考え方を災害対応の基本とし、平時から、必要となる物資を家庭や自主防災組織等でそれぞれ備蓄するよう啓発活動を行うとともに、公助による円滑な物資供給が行えるよう、市町村とともに備蓄体制の整備に努め、民間事業者等の協力も得ながら、災害時の県民の安全と安心の確保に引き続き努めてまいります。

事項名:地域防災力の強化