県民の声

受付日 2016/2/12
受付番号 274294
広聴形態 知事への手紙
提案区分 提言・要望
本文  インターネットで河北新聞の記事で日本海側の津波による被害予測を山形県が詳細にデータ発表している記事を見ました。
 秋田県も、県庁所在地である秋田市、そして私が住む由利本荘市なども、この震源域での大地震で甚大な津波被害が出ることが予想されます。
 幸い、秋田大学には国際資源学部があり、県立大学秋田キャンパスも日本海沿いに立地しているという好条件を有しています。
 このような教育研究機関でもっと地震災害への研究を盛んにして、秋田県でも山形県のような詳細で解りやすいデータを提供することは可能ではないかと考えます。
 特に高齢者が増加している由利本荘・にかほ市地域では、そのようなデータを周知徹底するだけでなく、災害時の高齢者向け避難マニュアルが必須です。
 東日本大震災では幸いにも比較的被害の少なかった秋田県ですが、その幸運に油断せず、今後の災害に対するセーフティネットを県主導で確立して頂きたいと希望致します。
 山形県のこのような取り組みを見ると、どうしても秋田県の遅れを感じざるを得ませんでした。

県からの回答

処理区分 実施中
本文  本県では、東日本大震災等を踏まえ、県の防災対策の基本となる「地域防災計画」を全面的に修正するため、その基礎資料となる地震被害想定調査を秋田大学等の専門家の意見を聞きながら実施し、想定地震に伴う津波被害等を示した調査結果を平成25年8月に公表いたしました。
 また、この調査結果等を踏まえ、市町村による高齢者をはじめとする避難行動要支援者の避難計画策定を支援するため、平成26年10月に、市町村計画策定の手引きとなる「秋田県津波避難計画策定指針」を作成したところであり、市町村では、この指針を参考に、住民と連携して、個々の要支援者を避難させるための地域ごとの個別計画策定に取り組んでおります。
 さらに、平成26年8月には、「津波防災地域づくりに関する法律」に基づき、国が日本海における津波断層モデルを示したことから、現在、改めて津波浸水想定の見直し作業を行っており、近く、見直し後の津波高や浸水域などを県ホームページで公表し、広く周知していく予定です。
 秋田大学においても、学内の地域創生センターに県と協力して地域防災部門を設置し、地震災害について調査・研究を行っているほか、出前講座などによる県民の防災意識向上にも取り組んでいるところです。
 来年度は、現在見直しを進めている津波浸水想定の見直し結果を踏まえ、現行の「地域防災計画」を再修正することとしており、引き続き、秋田大学をはじめとする関係機関とも緊密に連携しながら、津波による被害想定の周知を含めた総合的な津波防災対策を推進してまいりますので、ご理解くださるようお願いいたします。
 なお、県の「地震被害想定調査」、「地域防災計画」、「津波避難計画策定指針」、県データを利用して作成した由利本荘市津波ハザードマップにつきましては、県の防災ポータルサイトや由利本荘市ホームページに掲載しておりますので、ご覧いただければ幸いです。

事項名:県土保全の推進