県民の声

受付日2018/8/20
受付番号304021
広聴形態知事への手紙
提案区分提言・要望
本文  農業高校、水産高校、工業高校などの実業高校は、地域産業はもちろんのこと、国家の経済活動の将来を担う若人の大切な教育機関であることは論を待たないことです。知識不足かもしれませんが、これら高校への入学希望者は減少傾向にあり、加えて教育インフラや指導体制が依然として視野狭窄状態にあるのではと危惧もいたしています。
 そこで、一案として、これら独立/個別的になっている実業高校を一体化し、秋田県立産業科学高校として、統括管理する中で、農学部門、工学部門、水産学部門として間接部門の削減・効率化・流動化を図りつつ、視野を世界に向け教育/指導陣のレベルアップを策定して”科学するビジネス”を展開できる生徒育成にまい進する布陣を秋田県に構築するアイデアはいかがでしょうか。同じ敷地に全ての部門が存立する必要性はなく、集中管理システムをしっかり築き上げればよろしいのではありませんか。秋田県の実業高校を一体とする発想です。
 偏差値重視ではなく、社会で有機的、独創的、挑戦的に取り組める人材育成を基本方針とすべきと考えます。社会能力は、出身高校や大学とは異なることを理解しなくてはならないでしょうし、生徒の脳の可塑性を信ずる多面的教育プログラムが必要と確信します。

県からの回答

処理区分その他
本文  本県の専門高校における教育の充実に向けては、地域産業との関わりや地域の要望も十分に踏まえ、全県的な学科編成のバランスに配慮しながら、産業教育の充実を図って参りました。
 現在、本県の高校生のうち農業や工業などの専門学科に在籍する割合は、全国平均に比べて高い状況にあり、高校における産業教育の裾野は大変広いものとなっております。専門学科における産業教育の質の面においても、学校や学科の枠を超えた連携を推進するとともに、学校と地域企業等とのネットワークを活用した連携を一層進めることにより、その向上に努めているところであります。
 本県では航空機産業等の成長分野の競争力強化や、秋田をフィールドとする産学官の連携による県内企業の成長促進等を産業振興戦略として掲げており、これらの戦略を支えるべく、工業系高校での航空機関連の専門カリキュラムの充実、専門高校での地元企業の技術者による実技を伴った授業の実施、企業の専門人材の活用による教員の技術研修の実施等、地元企業等とのネットワークを生かし、産業教育のフィールドを地域に広げております。そして、県内の専門高校においては、地域企業等と連携するなどして、各校の特色を出しながら、切磋琢磨して専門教育の充実を図っております。
 本県では、地域を担う有為な人材育成のため、専門学科が重要な役割を果たしているものと考えております。今後も、頂戴いたしました御提案を含め、多角的・多面的な御意見を踏まえて、職業人として必要とされる専門分野の知識、技術及び技能とともに、急激な社会の変化やグローバル化の進展に対応し、課題を解決する力、創造する力等を備えた人材の育成に一層力を入れて参ります。

事項名:社会に貢献する人材育成