県民の声

受付日2020/9/15
受付番号369
広聴形態知事への手紙
提案区分提言・要望
本文  脳血管疾患で倒れた母が、それまでは自宅で普通に生活できていたものが、左半身麻痺となり老人介護施設のお世話になってから一年が経ちます。最初のうちは、定期的に母を見舞い、身内しかできない会話をし、直接母を介護できなくとも、面会することができました。
 ところが、コロナの流行とともに、面会ができなくなってしまいました。関東方面では、オンライン面会を実施しているということですが、どうして関東ではできて、秋田ではできないのだろうと残念に思っております。ただここ秋田の母のいる施設では、家族は窓越しで面会するという形を取ってくれているので、そのことには感謝しております。
 ただ、建物の内側と外側ですので、それでなくても耳が遠く大きな声を出せない母とは、会話は成り立ちません。どんなに叫んでも、母は手を左右に振って「聞こえない」というアクションです。ただ顔を見るだけの面会で、とても歯がゆいです。コロナがいつまで続くかわからない状況で、オンライン面会が可能であれば、それに越したことはないと考えます。
 この「オンライン面会」も個々の施設の努力に任されていて、私たちの場合は、いつまで待てばそのようなことが可能になるのか、そもそも施設側がそういう事に対応しようという前向きな計画があるのかを知るよしもありません。
 そこで、オンライン面会が可能になりますよう、至急整備を進めていただきたいと思います。オンライン面会用のダブレット端末を県からの支給あるいは、補助することにすると、施設側でも前向きに取り組んでくれると思います。高齢化率の高い秋田県がまずはこういう家族間のことにも対応してくれることを期待しています。

県からの回答

処理区分実施中
本文  高齢者施設に入所されているお母様と面会できず、さぞかしご心配のことと拝察申し上げます。
 県では、新型コロナウイルス感染症により、重症化しやすい高齢者の入所施設などに対して、施設内での感染拡大を防止するため、マスクの着用や手洗いの徹底など基本的な対策とともに、家族等との面会については、居室を避け、感染防止に十分配慮したスペースや、オンラインでの面会について、注意喚起を行っているところであります。
 面会の制限は、入所されている方への精神的な負担を強いることになり、心身の不調をきたす原因にもなると伺っており、また、ご家族にとっても定期的な面会ができないことは、大きな心配や不安であることから、介護施設では、入所者とご家族をつなぐため、オンライン面会を実施するところが増えてきております。
 県でも、こうしたオンライン面会の取組を後押しするため、介護施設に対して、タブレット端末等の購入経費や無線通信システム(Wi?Fi)の整備に要する経費の助成を積極的に進めているところであり、引き続き、各介護施設などに対して、制度の周知を図り、オンライン面会ができる環境の整備を進め、入所者とご家族が安心して面会できる場の確保に取り組んでまいります。

事項名:高齢者・障害者等支援