県民の声

受付日2018/12/12
受付番号304039
広聴形態知事への手紙
提案区分提言・要望
本文  私は医師になり、地元秋田の医療を現場から変えていきたいと思っています。
 現在、秋田県では、秋田赤十字病院がドクターヘリの基幹病院となっていますが、秋田の冬は厳しく、この期間に、ドクターヘリは救急医療の役割を果たすことができません。まだ、現場にも立っていない私から申し上げるのもどうかとは思いますが、秋田県としてドクターカー制度の導入を各地域振興局を区域として考えていただきたいと思います。
 隣県の青森県は短命県と言われていますが、秋田県も同じようなものです。その改善を進めるのは予防医学の分野となりますが、今、目の前で消えそうな命を救うためには、1分1秒でも早く医療従事者の医療介入が必要です。これは簡単にできることではありません。それに対応できる医師も当然少ないでしょう。そうであれば、県がもっと事業を推し進めていく必要があります。
 医師不足の解消が先にはなりますが、その後の一つの案として県に考えていただきたいと思います。

県からの回答

処理区分実施困難
本文  ドクターヘリは、天候不良時や夜間には出動できず、着陸場所も限られるのに対し、ドクターカーは、天候の影響を受けず、24時間の運行も可能であり、直接現場に到着できるという点で、ドクターヘリ以上に効果を発揮する面が確かにあります。
 一方で、救急医療機関において、24時間体制で救急患者の受入れを行い、さらにドクターカーで現場に赴くには、相当数の専任の医師や看護師が必要となりますが、本県では各地域の中核的病院に配置されている医師等の体制が十分ではなく、また、県北部では救命救急センター機能が未整備となっていることから、ドクターカー導入の検討には至っていないのが現状です。
 このため、県としましては、当面は、医師や看護師の確保を含めて、県央・県北・県南の各区域における、救命救急センター機能の充実に取り組んでまいりたいと考えています。
 なお、ドクターヘリについては、本県の基地病院から出動できない場合に対応するため、平成26年に北東北3県による協定と山形県との協定をそれぞれ締結し、広域連携による運航も行っています。
 また、広い県土において急性期医療の地域間格差がある中で、天候等に左右されずに治療の早期開始を図るための方策として、遠隔画像連携システムの導入より、病院間で医師が診断を支援する対応についても、今後進めてまいります。

事項名:医療提供体制の充実強化