県民の声

受付日2021/1/21
受付番号579
広聴形態知事への手紙
提案区分提言・要望
本文  感染者ばかり発表し、回復者を発表しないのは何故ですか。メディアが発表していないのならするように指導すべきです。
 医療従事者に感謝する意味でもこれだけ回復できた人がいることを明るい材料として発表すべきです。
 そしてその数字をみんなで伸ばそうと県民を勇気づけるメッセージをぜひ知事からいただきたい。
 感染者数に代表されるネガティブな要素で押さえつけてはもうこれ以上もちません。
 逆効果の可能性の高い鬱屈が酷く広く県民を苦しめていることを、どうかご理解ください。
 この上政府の罰則が可決されればもう取り返しのつかないことになります。どうかご一考ください。よろしくお願いします。

県からの回答

処理区分実施中
本文  首都圏等への緊急事態宣言が延長され、また、県内でも病院クラスターなどの発生により感染者が増加するなど、いまだ新型コロナウイルス感染症の収束が見られず、長引く経済や生活への影響により多くの県民が苦しい思いをしていることに、大変心を痛めております。
 新型コロナウイルス感染症に関する情報の公表については、感染症法において、個人情報の保護に留意しつつ、感染症の拡大防止に資する情報を公表することとされており、県では、感染者の発生情報のほか、退院者・療養解除者数を、県のウェブサイト「美の国あきたネット」上で公表しており、報道機関等にもその旨を周知しているところであります。
 こうした情報の公表は、感染症のまん延を防止し、感染症による健康リスクが個人や社会に与える影響を最小限にするために行われるものでありますが、ややもすれば感染者発生の情報に重きが置かれ、また注目されやすくなっていることは、ご指摘のとおりかと思っております。
 その一方で、感染症に関する正しい知識の普及により、県民はもとより報道機関にも冷静な対応を促していくことも、感染拡大の防止と社会経済活動の維持との両立を図っていく上で大変重要であります。
 本県ではこれまで、カラオケや飲食を伴う集会など感染リスクが高い場面を具体的に示す一方、感染者が少ない県内での観光・宿泊を推奨するなど、統計学的要素も勘案しながら、正しい知識に基づいた呼びかけを心がけてきたところであり、今後は、発症や重症化の予防が期待されるワクチン接種が始まることも踏まえ、回復あるいは免疫といった点にも着目して、情報発信を行ってまいりたいと考えております。
 なお、罰則や命令などを含む特措法関連の改正については、国民の自由と権利に大きな影響を与えることから、法の運用は慎重に行うべきであり、本県としては、あくまでも県民の協力を前提に、効果的な広報等により対策の実効性をあげることが望ましいと考えております。
 県としましては、社会情勢が不確実な状況にある中でも、当面の医療検査体制の充実や、コロナ禍で苦境にある経済の下支えと生活支援に全力を挙げて取り組むとともに、コロナ後を見据えた県政運営を行ってまいりたいと存じます。

事項名:医療提供体制の充実強化