県民の声

受付日2017/12/25
受付番号294278
広聴形態知事への手紙
提案区分提言・要望
本文  私は、仕事の関係で秋田県外に行くことがよくあり、また、欧州、米国にも出張で行くことがあります。
 県外、国外に行くときは航空便を利用しますが、冬になると天候(霧による視界不良、吹雪)による欠航、遅延が頻発します。海外に行く場合は、秋田での数十分の遅れが引き金となり、国外の目的地に半日から1日遅れて到着する場合があります。
 そこでお願いしたいのが、遅延を最小限に留めるような取組を今まで以上に行っていただきたいのです。すでに航空会社は、悪天候下でも自動着陸が可能な飛行機で秋田空港に飛来しています。しかしながら、秋田空港での着陸支援となる精密進入の誘導電波(ILS)は、国際基準でカテゴリー1でしかありません。新千歳空港をはじめフィンランドのヘルシンキ空港などは、最低でもカテゴリー2、カテゴリー3レベルが当たり前の空港運用がなされています。冬場の就航率の向上、遅延率の縮小に何かしらできるのではと思います。
 もちろん安全が最優先での前提となりますが。

県からの回答

処理区分実施困難
本文  ご提言いただきました計器着陸装置のカテゴリーの高度化につきましては、濃霧等の視界不良時における就航率向上を図る上で有効な施策であり、東京国際(羽田)、成田国際、中部国際、関西国際、新千歳、釧路、広島、熊本の拠点空港に加え、濃霧の影響を受けやすい青森空港がカテゴリー、カテゴリーによる運用を行っているところであります。
 現在、秋田空港は、就航率が98.4%と東北の中規模空港の平均レベルを上回っており、便数では、過去5年間平均で運航予定15,456便のうち欠航が243便、遅延の発生が586便でありました。
 このうち、カテゴリーの高度化で直接的に改善が見込まれるものは、欠航が26便、遅延が56便と分析しております。
 また、秋田空港のカテゴリーの高度化については、無線施設の高精度化や照明施設の増設、人員体制の拡大等が必要で、数十億円の設置費用とともに数千万円の維持管理費の増加が見込まれており、その決定には、費用対効果を比較検討した上で、国との協議が必要となります。
 このため、早急な導入は難しいものと考えているところであります。
 県としましては、平成27年に7台増強した除雪車両の効率的な運用により、増強前に比べ欠航23便の減、遅延66便の減につなげておりますが、今後も、更なる就航率向上、遅延の縮小に向け、他空港の状況や設備の整備効果等の情報収集に努めてまいります。

事項名:交通ネットワーク