県民の声

受付日2019/2/8
受付番号304043
広聴形態知事への手紙
提案区分提言・要望
本文  南国といわれる九州の人間には、旅行先として、東北や北海道など北国の風土や文化に魅力を感じる人は多いと思うのですが、現実には簡単に行けないところです。札幌へは、飛行機の便数もあり、LCCも就航していますが、東北地方、特に北東北への便数は少なく、運賃も高額です。
 これは、首都圏・関西圏以外の各地方にも言えることですが、どの地方からも東京、大阪への便はあるが、地方間の路線は不便で、採算などを考えると新たな路線の開拓もままならない。しかし、途中で東京や大阪を経由する必要はない。何とかして直接結ぶことができないか。採算が取れそうな手段はないのか。
 そこで、江戸時代に盛んであった北前船の時代に戻り、「日本海側」の航路を再開拓し、利用できないかと考えました。
 現在、小樽、苫小牧から秋田、新潟を経由して敦賀、舞鶴までの航路がありますが、少し延ばして博多まで試験的に運航できないかと考えます。旅客の輸送以外にも東北や北海道と九州を直接結ぶことによる需要(フェリーによるトラック輸送、商品、工業製品、農産物等の輸送)が少しでもあるなら可能性はありそうです。また、昼間航行により日本海側各地の港に寄港し、観光をセットするならば、豪華船の運航(クルーズ)にも需要があるかもしれません。
 いきなり通年運航は難しいでしょうから、まずは、観光シーズン、輸送ニーズのある時期にチャーター便などの試験運航から始めてみるのはどうでしょう。あとは、観光客を増やすために航空便の増便、路線の新設を働きかけることだと思います。

県からの回答

処理区分その他
本文  現在、本県と九州地方を含む西日本方面とは、フェリー航路として秋田と敦賀を結ぶ航路が週1便運航されていますが、残念ながら、簡単に往来できる環境にはありません。
 このようなことから、西日本方面と本県との交流を拡大するため、フェリー会社に対し敦賀便の増便等について、折に触れお願いしていますが、運航に見合う貨物や旅客の需要が見込めないことなどから、試験運航も含め、現実的にはなかなか難しい状況にあります。
 しかしながら、最近の物流業界における人手不足等に伴う海運へのモーダルシフトの進展や、クルーズツアーの盛況などに加え、北前船の寄港地等が平成30年に日本遺産として認定されるなど、日本海沿岸地域の交流が盛り上がりつつあることから、県としましても、敦賀便の増便をフェリー会社に引き続き働きかけるとともに、さらなる交流の促進を図るため、博多港とのフェリー航路や福岡空港との航空路線の誘致などにも粘り強く取り組んでまいりますので、引き続き本県へのあたたかい御支援をよろしくお願いいたします。

事項名:交通ネットワーク