県民の声

受付日2021/2/1
受付番号594
広聴形態秋田県への提言
提案区分提言・要望
本文  現在、〇〇県の高校に通い競技スキーを行っている生徒の父親です。息子は、この度貴県にて開催予定の鹿角国体出場に向け練習を重ね、県予選会を通過し晴れて出場する権利を獲得しました。
 今から3年前に行われた全国中学校スキー大会(花輪スキー場開催)に全国大会初出場を果たし、嬉しさの反面、花輪スキー場のコースの難しさや全国の壁が非常に高いことを痛感し、3年後に開催される鹿角国体に必ず出場することを心に誓い、花輪スキー場を後にしました。
 あれから少しも熱が冷めることなく練習を重ね、予選会をなんとか通過し高校生活最後の挑戦を心待ちにしていたところでの、中止検討のニュースは、非常にショッキングなものであり、何とか開催の運びとなるよう藁にもすがる思いでこの「知事への手紙」に投稿したものであります。この新型コロナウイルスに対して行われている様々な対策は、有効とはいえ確実な保証がない状態であることも理解してはいるのですが、中止ではなくどうしたらウィズコロナでやれるのかを、今一度ご検討いただきたいと存じます。

県からの回答

処理区分実施困難
本文  本県鹿角市を会場に開催される第76回国民体育大会冬季スキー競技会の中止検討との報道に接し、高校生活最後の大会として出場を心待ちにしていたご子息を案じられ、お手紙をお寄せいただきご心痛はいかばかりかと拝察いたします。
 本県では、鹿角冬季国体の開催に向けて、開始式の中止や無観客での競技実施、感染防止に向けた独自のガイドライン作成など、新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策を図りながら、安全・安心な大会運営を行うとの方針のもと、鹿角市やスキー連盟、県医師会など関係者と連携しながら、これまで鋭意準備を進めてまいりました。
 こうした中で、全国で感染症が急速に拡大し、1月に首都圏等に緊急事態宣言が発令されたほか、本県でも病院クラスター等により感染者が増加し、本県独自の警戒レベルが引き上げられたところであります。また、開催地である鹿角市は、感染者の受入病床数が少ないなど医療体制が脆弱であり、大会中に多くの感染者が発生した場合に対応が困難であることや、宿舎の大部分が相部屋となるため、選手等の感染リスクが高まることも懸念されていたところであります。
 このような状況を踏まえ、約4,000人の選手・関係者等を迎えての安全な大会運営は困難であるとの判断のもと、日本スポーツ協会など主催者間で協議を重ね、この2月1日に開催された第3回臨時国民体育大会委員会において、大会の中止が正式に決定されました。
 これまで国体出場を目標に練習に励んできた選手と、その努力を間近で見守ってきたご家族の皆様の心中は察するに余りあるものがあり、ご子息も、3年前に花輪スキー場で開催された全国中学校スキー大会出場後、鹿角冬季国体での活躍を誓い、一生懸命練習を積み重ねられた3年間のご努力、お気持ちを思うと、大変心が痛む思いでありますが、大会の中止は、全国的に感染症の拡大が続く中、選手・大会関係者及び県民の安全・安心を最優先とした苦渋の判断であったことを、ご理解くださるようお願いします。

事項名:スポーツ振興