県民の声

受付日2020/6/23
受付番号246
広聴形態知事への手紙
提案区分提言・要望
本文  ひとりのアマチュア音楽家の意見をきいていただきたいです。私は高橋優さんの曲が好きで、よく聴きます。ライブにも足を運びます。高橋優さんが秋田の音楽大使に任命された、エリアなかいちで行われたフリーライブのときも会場におりました。よって、そのときの喜びは自分のことのように嬉しかったのを覚えています。「秋田の行政の方は本当に音楽を愛してくださっているのだな」という印象でした。
 一方、新文化施設について私は秋田県管弦楽連盟の一員として中ホールへの反響板設置を求めて署名活動を行い、集まった署名は市議会と県議会に提出されました。その結果、市議会では反響板の設置は反対多数で否決されました。
 行政側のご説明では「大ホールと中ホールとのすみ分けを図って設計したものなので変えられない」とのことでした。
 ここで考えていただきたいこと、回答をいただきたいことが大きく2つあります。
 行政の音楽に対する姿勢の矛盾
 音楽大使を任命するなど、音楽文化の推進に関して特に積極的なアピールを取っていることと、新文化施設の反響版設置をよしとしない姿勢を貫かれていること
 に、矛盾はありませんか。
 中ホールを音楽に使用できなくなると出てくる弊害
 これまで「中ホールを使用できなくとも児童会館で代用することができる」とのお話を受けてきました。きっと、中ホールを使用する団体は中小規模のアマチュアを中心としたオーケストラなので児童会館の設備でじゅうぶん演奏可能とお考えなのだとは思います。ただ、現状としてアマチュアのオーケストラでも、ゲストとして世界的な音楽家の方を日本各国・世界各国からお呼びして演奏することがとても多いです。世界をまたにかけて活躍する方に、少しでも何かしらの我慢をさせながら演奏させることに、何も感じませんか。

県からの回答

処理区分なし
本文  芸術文化には、音楽はもちろんのこと、演劇、舞踊、伝統芸能など様々な分野があり、それぞれに適した環境も一様ではない中で、あきた芸術劇場が、秋田の文化振興の中核施設として、幅広い分野の芸術文化活動に優れた環境を提供していくためには、機能が重なるホールを、規模を違えて2つ整備するよりも、それぞれのホールの役割分担を明確にした方が、本施設の目的に相応しい機能が発揮できると考え、構想段階から、こうした方針に基づき、有識者や県内文化団体、県民の意見も伺いながら、計画の具体化を図ってきたところであります。
 あきた芸術劇場においては、機能の異なる2つのホールと、それぞれのリハーサル室としても使える2つの小ホールに加え、文化団体や専門家の意見を聴きながら、ピアノや移動式音響反射板など施設の機能を高める備品についても今後検討していく予定であり、音楽や演劇等のための高度な機能を有する芸術文化の拠点として、音楽をはじめとする県民の多様な芸術文化活動の推進に、一層努めてまいります。
 また、秋田市内には、国内でも有数の音響効果を誇るアトリオン音楽ホールがあるほか、児童会館も、平成30年度に、大規模なホールの改修工事を実施し、音の明瞭度や反射音の音響特性、空気騒音が改善されており、これらの施設を、演目や来場者数に応じて使い分けていただくことで、県民・市民の皆様の多様なニーズに応えうるものと考えておりますので、ご理解くださいますようお願いいたします。
 なお、高橋優さんには、「ありがとう県民会館ラストコンサート」にスペシャルゲストとして参加していただきましたが、あきた芸術劇場の開館後にも、是非、公演を行っていただけるよう期待しております。

事項名:文化振興