県民の声

受付日2018/5/10
受付番号304007
広聴形態知事への手紙
提案区分提言・要望
本文  佐竹知事、秋田の日本酒といえば秋田の最も売りとする名産品、武器であることは十分認識されていると思います。にも関わらず、なぜ『○○酒造』をあっさりと廃業させるのですか?
 秋田市内への転勤で3年間過ごし、今回転勤で東京都に移りましたが、その間、秋田の日本酒には驚かされました。雪の美人、雪の茅舍、新政、山本、いろいろありますが、中でも『○○酒造の銘酒』は辛さ、甘さ、香り、深み等驚くべきポテンシャルを兼ね備えていました。そんな秋田の宝物をなぜ佐竹知事は守ろうとしないのですか?
 何とか秋田の宝物を守って貰えませんか?秋田の宝物、いや日本の宝物です。大事にしてください。

県からの回答

処理区分実施困難
本文  「○○酒造」の存続について、率直な御意見をいただき、ありがとうございます。
 御承知のとおり、日本酒の消費量が全国的に減少する中、本県では平成元年には58蔵あった蔵元が、今年は35蔵まで減少しており、その多くは消費の減退による販売不振や後継者不足などによるものと伺っております。
 県では、後継者不足により事業承継できない事例が増加していることを踏まえ、事業引継ぎ支援センターを平成26年に設置し、商工団体、金融機関等とも連携しながら、企業を支援してきており、昨年12月には、後継者のいない県内の蔵元が大手飲食チェーンに事業を譲渡し、継続される事例も出てきております。
 「○○酒造」につきましては、事業を継承する後継者の不在が廃業に至る大きな要因とのことであり、代表に対し、事業引継ぎ支援センターなどの活用を促したところでありますが、廃業の意思は固く、現在、法的な整理が進められております。
 日本酒は本県を代表する特産品の一つであり、県としても秋田県酒造組合と連携し、新たな酵母の開発や酒造好適米の開発、高品質な酒を製造するための設備支援などに取り組んでおり、各蔵元も品質の高い清酒製造に注力していることから、「美酒王国秋田」として全国的にも評価が高まり、ファンも拡大しております。
 その一方、県内の酒造業界は中小規模の蔵元の比率が高いことから、引き続き秋田県酒造組合と連携しながら、事業継続を希望する蔵元に対し、事前に相談できる体制づくりを進めるなど、きめ細かな支援を行ってまいります。

事項名:秋田の食の磨き上げと販路拡大