県民の声

受付日2016/10/31
受付番号284156
広聴形態知事への手紙
提案区分その他
本文  秋田市仁井田小中島の農業試験場跡で新エネルギー活用型周年農業実証事業に取り組んでいる者です。
 ご承知のこととは存じますが、地下水の水質が悪く、これを熱源とした暖房機が機能しない中ダリア栽培を続けています。整地作業の遅れ、たび重なる冠水、石、セメント、レンガ、便器までもが出てくる異常にかたい畑、強風による塩害、鉄分が多く灌水チューブも詰まる井戸水、当然ダリアの出荷調整もままならず、皆が問題解決のため尽力してくれましたが、掘りなおしても井戸水は再び水質が悪くなり、、、。
 多くの問題をかかえての営農でしたが、この問題が解決すれば、この地下水が解決すればと無理を続けてきましたが、とうとう日々の暮らしまでも行きづまってしまいました。農協は昨年末からすでに回収の方向で動いていますし、周年での農業が不能の中、農協、公庫と返済について話し合わなければなりません。自己破産も視野に入れた話し合いになるかもしれません。
 私のがんばりが秋田県農業の役に立つかと思い続けてきましたが資金も無く、、、。秋田県としての考えを示していただくわけにはいかないでしょうか。それを元に公庫と農協との(話し合いに)臨みたいと思いますので。

県からの回答

処理区分なし
本文  しかしながら、事業開始以降、地下水熱ヒートポンプの不具合をはじめ、集中豪雨や潮風害等の自然災害などにより、計画どおりの生産量が確保できず、経営環境が厳しい状況にあると承知しております。
 地下水熱ヒートポンプは、事前に地下水の調査を行い、専門業者とも十分に検討した結果、新エネルギーの熱源として可能と判断して導入したものでありますが、その後の調査で、鉄バクテリア「ガリオネラ」の存在が不具合を生じさせる原因と判明いたしました。
 想定できなかったとはいえ、このような結果になってしまったことについては、誠に残念に思っております。
 県としましては、これまで、井戸の新設や排水路の改修、補助暖房の導入など、可能な限りの支援は行ってきたところでありますが、未だに思うような生産に至っていないことから、引き続き、技術と経営両面から支援していく所存であります。
 現在、来年に向けた営農計画及び資金繰りを含めた経営計画の策定について、農林政策課と地域振興局がサポートしているところと伺っております。
 あなた様におかれましては、営農及び経営計画を確実に実行することで、補助暖房装置とヒートポンプとのハイブリッド熱源によるハウス栽培と露地栽培を組み合わせながら、目標とする生産量を確保し、周年農業の実践に取り組んでいただきますようお願い申し上げます。

事項名:農業振興