県民の声

受付日2020/1/16
受付番号314030
広聴形態知事への手紙
提案区分提言・要望
本文  秋田県だけでなく地方は人口減少が顕著で、将来を思うと悲観してしまう。知事の挨拶の内容もそれを示している。
 秋田を活性化するためには、今ある力、今あるお金でできることから取りかかるべきだ。
 具体的には農業。休耕地を耕して、例えば人参、ジャガイモを作る。ビニールハウスを使わなくても済む作物を作るのだ。
 需要があるからといって、温室栽培などを行っても採算が合わないだろう。今、秋田で道の駅に出品している農家は採算が取れているようだ。商売になっているらしい。栽培、輸送、資金の面で無理していないからではないだろうか。
 都会に出荷できる作物は、温室に頼らないで済む野菜、貯蔵ができるものが適している。東京で秋田県産の枝豆を見ると素晴らしいところに目を付けていると感心する。
 秋田県の場合、何をするにしても、雪、輸送費がネックになる。その環境からして、人参、ジャガイモ、玉ねぎなどの栽培、販売が適しているように思う。
 私の生まれた河辺には、戦後と思われるが、家々に均等に分割譲渡された畑がある。昭和30年代、村の人達は思うがままに作物を作って自宅の食事に役立てていた。
 しかし、今、それこそ少子高齢化のためか、その畑の大半が放置され荒れている。このままでは農地だったところの多くが荒地になるだろう。もったいないことだ。
 今ある人力(高齢者も含め)、今ある資金によりできる農業を推し進めたらどうだろうか。「農業県秋田」ができあがる気がする。少し行えば元気が出る。懐が豊かになる。嫁も来る。子供が生まれる。さらに豊かになる。
 高齢者の知恵とエネルギーがもったいない。耕作放棄地がもったいない。東京に出てから、長い間ずっとそれを考えていました。
 役所は既に考えていたことかも知れませんが。

県からの回答

処理区分実施中
本文  本県では、広大な農地と豊かな水資源、さらには、米づくりに適した気候条件のもと、稲作を中心とした農業が展開されてきましたが、米の需要が減少する中で、農業所得を向上させ、農業の持続的な発展を図るため、ここ数年は、「えだまめ」や「ねぎ」、「しいたけ」など日本一を目指した品目の生産拡大や、そのブランド化などに力を入れています。
 御提案の畑作物の生産については、最近、国産需要が多く価格が安定し、機械化体系による大規模生産が可能な「たまねぎ」や「キャベツ」に取り組む農業者が出てきており、県としても、栽培技術の指導や施設整備への支援を行っているところです。
 また、今ある人力や資金から取組を始めたり、高齢者の知恵とエネルギーを活用するといった観点では、高齢の農家であっても、産地の担い手として、園芸作物の生産拡大に貢献しているほか、直売所への円滑な出荷体制を構築し、少しでも所得を上げられるよう取り組んでいます。
 農業が基幹産業である本県においては、農業振興により地域の活性化や雇用創出を図っていくことが、ひいては人口減少対策にもつながるものと考えており、御提案を踏まえ、農地の有効活用も併せて進めながら、地域農業の維持・発展を図っていきたいと思います。

事項名:農業振興