県民の声

受付日2017/11/20
受付番号294235
広聴形態知事への手紙
提案区分照会
本文  秋田県は、「エネルギー列島2015年版」で「風力発電で余る年間270億kWhの電力を使って水素を製造する」とうたっていました。
 ところが最近、水素製造にはコストがかかりすぎるということから水素製造を断念した、という話も聞きます。
 この間の事情を知りたいと思います。

県からの回答

処理区分その他
本文  本県では、「第2期秋田県新エネルギー産業戦略」に基づき、水素エネルギーに関する取組を推進する組織として「秋田水素コンソーシアム」を設立し、各種セミナーの開催や先進事例調査等を通じて、水素エネルギー関連産業への参入を目指す県内企業の掘り起こしや、国内大手企業などとのマッチングを図っているほか、県内における水素製造システムの構築に向けて、風力を始めとする再生可能エネルギーによる水素の製造及び効率的な貯蔵等の技術開発に向けた実証事業を実施するための検討を行っております。
 しかしながら、「エネルギー列島2015年版」に記載されている、県内の風力発電の電力を使って水素を製造し、全国各地へ輸送・貯蔵するというプロジェクトについては、現時点では、各事業者と水素製造や、その利活用の課題を整理し、実証試験に係る検討を行っている段階であり、2020年を目処に実証運転を開始する計画は立てておりません。
 また、「想定では秋田県の風力発電で余剰となる年間270億kWhの電力を使って、54億立法メートルの水素を製造することができる。」との記載については、県から提示したものではなく、記事の執筆者が、風力発電が最大限導入された上で出力の抑制が行われ、かつ、水素製造施設が建設されている場合を想定し、書いたものと推察されます。
 県としては、水素エネルギーを含め、秋田県を国内最大級の新エネルギーの供給基地とするための取組を進めて参ります。

事項名:新エネルギー・環境・リサイクル