県民の声

受付日2020/2/5
受付番号314032
広聴形態知事への手紙
提案区分照会
本文  数年後に洋上風力発電の運用開始を目指しているようですが、秋田県の公募事業として既に稼働している県道秋田天王線沿いの大型風力発電設備により、想定されていなかった電波障害等の被害が出ていると、年末以降、新聞等に掲載されていますが、県としてどうお考えでしょうか。
 また、洋上風力発電についても、県として秋田港沖の地域の占有を承認している以上、その後のリスク、障害等をどこまで認識、想定しているのでしょうか。
 洋上風力発電を要因とした健康被害などは別として、県の人口減少への影響が想定できる、漁業従事者や漁業関係者への対応はいかがお考えでしょうか。
 洋上風力発電設置に伴う工事期間、設置後の低周波、振動、海流変化等の漁業への影響について、どこまでデータ収集、施策、対策を講じるお考えなのか明確に示してください。
 秋田県沖は海流が特殊で、様々な資源、魚種がいて、資源豊富な海域と考えます。洋上風力発電施設建設に伴い、漁獲高の減少、漁業従事者への補償、その後の対策、施策。漁業従事者の育成、保護等については、人口減少対策にもつながります。
 何の考え、対処、政策もないまま、承認したのか否か、回答してください。

県からの回答

処理区分その他
本文  潟上市の県有保安林内において、県が行った公募により選定された
 2社が風力発電事業を進めるに当たって、県としては、不測の事態に備え、着工前の平成29年5月、関係風力発電事業者、テレビ及びFMの放送局各社、並びに関係市町村により「風力発電に係るテレビ電波等障害対策連絡調整会議」を立ち上げ、関係機関による情報共有を図ってきています。
 また、両社では、同地域の地理的条件を踏まえ、着工前に、テレビ電波に関する専門調査会社による事前調査を行い、問題がないことを確認したうえで事業を進めてきたものですが、この度、当該事業の影響を否定できない障害が発生したことから、両社の負担により、アンテナ調整等による対応を行っているところです。
 県では、県公募案件以外であっても、県に相談のあった風力発電事業者に対して、県内放送局やテレビ電波を所管する総務省東北総合通信局からの要請に基づき、建設前に、総務省や放送事業者に相談するよう指導を行ってきており、今後とも、関係機関と連携し、事前の調査や障害発生時の速やかな対応について、各風力発電事業者に対して促してまいります。
 この度秋田港と能代港の各港湾区域内の水域の占用を許可しました洋上風力発電事業については、環境影響評価法に基づく環境アセスメントの手続きを行ったうえで事業に着手するものであり、騒音及び超低周波音を含め、法で求められた項目に関する調査と予測評価に基づき、適切に進められるものと考えています。
 また、当該占用区域は港湾区域内の漁業権が消滅している区域であり、漁業従事者等への影響は少ないと考えられるほか、運転開始後においても、事業者による継続的なモニタリング等が行われることとなっていることから、県では港湾区域内の占用を許可したものです。

事項名:新エネルギー・環境・リサイクル