知事発表事項

  1. ロシアへの訪問について

幹事社質問事項

  1. 6月議会に臨むにあたって

その他

  1. 政府関係機関の地方移転について 他
  • 時間 13:00~13:30
  • 場所 プレゼン室
(幹事社)
最初に知事から発表事項があるということでお願いします。
(知事)
明日から議会が始まりまして、しばらく記者会見がございませんので、来月のことですけれども、来月の7月11日から18、19日になるのかな、ロシアのウラジオストク市及びイルクーツク市を訪問する予定でございます。
これはウラジオストクまでは全員行って、その後、イルクーツク班とハバロフスク班に2つに分かれます。私がイルクーツク班の団長、県議会議長がハバロフスク班の団長で、主に友好提携協定の締結5周年となるウラジオストクに行くことになります。
ウラジオストク市とは様々な交流活動を続けておりまして、ハバロフスクとも交流協定を結んでいます。また、政府が、9月頃に岸田大臣がロシアを訪問して、今後の経済協力等についても深めようという国の方向もございます。
そういう中で、政府の将来的な構想では、ウクライナ問題があって進みませんけれども、ロシアのシベリア開発に絡んでの日本との経済交流というものは、政府も重要視しているように思われます。
そういうことで、木材はロシアから大分入って、今、南洋材がほとんど入っておりませんが、北洋材が大変大量に入っております。
また、ウラジオストクにはトヨタとマツダの組み立て工場も今も稼働しておりますし、特に日本海側の各県が今後のロシアとの様々な交流の強化に向けて取り組みを強めております。特にロシアの場合、東南アジアと違って単独で旅行しても、その重要な施設は、なかなか見ることができません。行政として県内の産業界、農業界も含めて、若手のリーダーと一緒に訪問しまして交流を深めるとともに、ロシアの実態を、自ら体験しながら、今後の様々な活動に結びつけていただきたいということで企画するものでございます。今のところ、訪問団の総勢が51人の予定です。私の方からは以上です。
(幹事社)
それでは、この件に関してご質問のある社はお願いします。
(記者)
訪問先の企業に自動車、食品加工などいろいろありますけれども、知事として今後県との関係で一番重要になるような業種、どういったところを特に注視していきたいか、そういったところについてお聞かせください。
(知事)
今すぐではございませんが、トヨタが組み立て工場を造りまして、東北のサプライヤーが少ないですから、今、名古屋の方から直接入ってます。将来的には東北のサプライヤーが増えますと、そういうところとのルートが想定できるわけです。
また、木材関係は、秋田の一番大きいプライウッドさんが大量に持ってきてます。あと農業関係では、これが大分気候変動でシベリアの状況が変わってます。
そういうことで広大な土地もございまして、これが全体的に、こちらから農家が行くという話ではないですけれども、農業交流の話も大分出されてます。
また、水産資源も、どちらかというと日本人が食べるんですけれども、あちらの方があまり食べないものもたくさんあるんです。個別の商談に結びつくというのは、お国柄もあって難しいんですけれども、やはり実態を、経済人、農業人に見てもらうと。
あと商業施設なんか、実はあきたこまちが入ってますし、かなり日本の食材も入ってます。ただ、単独で米だけでいっても扱ってくれないです。色々なものを組み合わせて、その地域のものということで、やはり秋田は、そういう関係の方が実際行って現場を見て、どういうものかというのを見ないと、我々行政だけではそういう知識もありませんので、見てもらって今後の経済交流のきっかけになればということで、今回企画してます。
(記者)
関連っていうのかどうか分からないんですけれども、知事のメルマガを拝見してるとミール君の顔つきが、最近何か秋田のあんちゃんみたいになったって書かれてたんですけれども、ちょっと近況を教えてください。
(知事)
相変わらずたくさん食べて、ただ、体重の方は、獣医さんからあまり食べさせると逆によくないということで、できるだけ、バランスよくと思ってますけれども、なかなかやはり食べ盛りで、我々の目を盗んで、結構、ほかの猫の餌を横からかすめて食べてますけれども、今は元気でやってます。何となく顔つきが、長くいるとそうかな、ロシアから来た時は、いわゆる外国人の顔。
最近、何か日本人の日本的な顔。日本の猫の顔になってきた。思い過ごしかもしれませんけど、やはりその地域によって顔つきまで変わるのかなと。ただ相変わらずおっとりして、ほとんど鳴きませんし、よく寝ています。どちらかというと黒い服着てると怖がるんです。ですから白っぽい服だといいんです。かみさんや娘には相変わらずなついて、重いものですから、夜寝るときはここに(腹部を指さして)乗るんです、ポンと。私はいいんだけど、かみさんは苦しくて、そうすると横の方に寝てますけれども。相変わらず月に1回健康診査を受けて、毛をカットして、ほかの猫とは別扱いということで贅沢にしてます。
(幹事社)
ほかにはありますでしょうか。
ではないようですので、幹事社からの質問を1点お伺いします。
明日から改選後初めての本格的な議会が始まります。今議会に向けての知事の抱負を全体的にお願いいたします。
(知事)
はい。改選後初めての議会で、若い新人議員も数多く入ってます。そういう方々が、初めての発言の機会ですので、どういうご発言、どういうお考えを持っているか、ひとつお伺いするということと、今回、特に地方創生の関係、あと農業、地方創生プラス農業、ここら辺が一番の、質問あるいは総括等、委員会における大きな議題というか話題になるのかなと思います。
各地の議員の先生方が、それぞれの地域の事情を一番よく承知してますので、我々も説明をきっちりしながら、地方創生であれば秋まで、最終的にプランをまとめなければなりませんので、そういう意味で活発な議論になるのかなと思います。
ただ、国政の方はあのような状態ですので、県政にどのように影響するのか。来年は、参議院議員選挙もございますが、それはそれとして我々としては今の地方創生の問題を、特に政府が来年のその方向性がまだよく分かりませんので、そういう点で特に与党の県議会議員の先生方には、与党として、国会議員とのやりとり、こういうものも期待してますので、そういう意味で我々も、まだまだ詰めきらないところもございますから、特に若い議員の先生方も含めてご意見を頂戴したいと思います。
予算的には格別、大きなというか、目新しいようなものが入ってませんので、予算的に大きな議題はないと思います。例えば、第一種感染症指定医療機関、あれは2月で補正でやってますので、あの続きです。
農産物の販売戦略ですけれども、これは農産物の販売戦略の会議をつくりまして、民間あるいは関係者からいろいろご意見を伺って、会議の中で様々なご指摘があったものを、素早くできるものはスピード感を持ってということで、農産物の販売戦略についての予算を計上してるということです。
あとは国の地域医療介護の基金制度がございますので、金額は大きいですけれども国の基金を入れるのと、福祉施設の拡充、充実を図るということですので、全体的な大きな議論になるのか分かりませんけれども、予算的には、むしろ地方創生の関係が中心になるかなと思います。
(幹事社)
この件に関して質問のある社はお願いします。
(記者)
今の地方創生のお話に関連してお聞きしたいんですが、国の地方創生の動きの中で、政府関係機関のいわゆる地方移転の募集ということをやってます。締め切りが8月下旬でしたので、まだ間はあると思うんですが、これに関する秋田県のスタンスというか考え方をお聞かせください。
(知事)
一応リストがあって、我々もそのリストの中で可能性のあるものについて検討して、いずれ結論を出すつもりでやってますけれども、以前実施した時、鳴り物入りだったけれども結局は逆にポツポツとなった。
それで、実際にその当時、まじめに地方に移転したある国の機関が、自分のところだけで、ほかは何もなかったと。逆に損したみたいな、そういう言い方までしていると聞いてます。誰が言ったか別にして。
ですからどこまで本当なのか、その末端のものを並べただけということで、あれを全部移すと、当然その施設整備、そういうものはかかりますから、本当にどこまで考えているのか。
完全にその地域に関係あるものを全部移すとか、そういうことではないです。ですから、やや疑心暗鬼でありますが、我々としてはあるものがあれば手を挙げるつもりです。
(記者)
追加の質問なんですけれど、特にジャンルというか、興味のあるところ、ある程度着目しておきたい部分、分野というのは何かありますか、あのリストの中で。
(知事)
やはり現実的に、国家行政の根幹の事務的部分というのは、そう簡単に外へ出せないです。ただ研究機関だとかああいうものは、ある程度出せるものもあると思う。
前回十数年前か、二十何年前、あの時は醸造試験場。
あれが広島と秋田が競ったんです。広島が酒造県だということですけれども、実は秋田も酒造県ということで、大分当時、副知事をキャップに私も担当課長だった。ただ、秋田にビールとウイスキーはないだろうと。今は地ビールがありますけれども、あの当時はなかったでしょう。醸造試験場は日本酒を扱うのは一部であって、ほかのワインやビール工場、そういうものが秋田にないだろうということで広島に行ったんだけれども、あれだけなんです行ったのは。あとほかはなかったんです。
農業関係の施設、こういうものは移転ということを含めて、秋田には国の試験場がありますけれども、そういうところの強化、幅広い研究が出来る機関、そういう機関であれば望むんです。
(幹事社)
ほかにご質問のある社は お願いします。
(記者)
6月議会では、策定中の秋田版総合戦略について色々な議論が出されると思います。今も調査特別委員会が設置されて議論してると思うんですが、どのような方向からの議論、提言を望んでいますか。
(知事)
あまりその方向性だとか、流れの議論よりは、具体的なプロジェクトの中身がこれから具体的に議論されると思います。
例えば航空機だとかICT、あるいは魚の輸出なんか、民間企業のペースで進んでますから、それを行政がどうフォローしてより効果のあるものにするかということで、これは相手のあることですし、盛んに今、どういう会社をつくるかだとか、どういう企業がどのぐらいやるのかという辺りをやってますので、その辺がはっきりするのはもう少し先ですけれども、その大きな流れの中でそういうプロジェクト、この議論は少しずつ議会の中でも出てくるのかなと思います。
あとは、今一番議論しなければならないのは、いわゆる奨学金や子育て支援策、これらの施策は秋になってから予算やりますといっても、すぐに年度が変わりますから、そういう制度改正は秋までコンクリートしなければ、市町村あるいは、病院などの医療機関も対応できません。こうした議論は、具体的に第3子に何かをやるとなるとどのぐらい予算がかかって、その効果はどうなるかという議論は今回あるのかなと思います。
我々も、こうした議論をしっかりやらないと、ただつかみでやるわけにいきませんので、やはり県民の皆さんの、議会も含めてそういう全体の情報共有と意思の方向性の一致が必要ですし、しかも長期間にわたって相当な県費を注ぎ込みますので、特にその産業関係以外のところの県の政策的な予算措置が伴うものは、真剣に議論しなければならないと思います。
(記者)
ほかにご質問のある社は。
(幹事社)
米の価格下落などを背景にして飼料用米への転作を進めるという農林水産省の方針がありますが、本日も農林水産省の担当の方が知事のところに来られて意見交換されると聞いております。今までもご発言があったと思いますが、改めて知事としてのお考えを聞かせてください。
(知事)
転作目標自身は、4月段階で若干未達成となってます。
最終的には5月末では転作目標は達成すると。ただ、実質的な取り組み、数値もあるんです。実質的な取り組みについては、5月末でも取り組みが少し目標に達してません。
そういう中で5月末で飼料用米は前年の倍ぐらいになりましたけれども、国も飼料用米の普及をより広くということで今日来られるのかなと思ってます。
いずれにしても価格下落をフォローするためには、やはり全体として生産数量を抑える必要がございますが、規模が小さい兼業の方は、そうあまり関係ないです。
そういう方もいますので、そう簡単にはいかないと。特にその飼料用米を、やはり現場ではいつまで支援措置が続くのかと思っている。
一時、経済財政諮問会議か、財務省マターから飼料用米の助成を、将来とも手厚くというわけにはいかないんじゃないかと、そういう報道が一部あったんです。ですから、やはり農家の方は非常に、今までも日本の農業政策というのは4、5年でころころ変わるでしょう。ですから、なかなかそう簡単に現場の方々が、はいそうですかとならないんですよ。
この辺が、今までずっと繰り返されたものですから、これをどう払拭して信頼を得るのかということだと思います。
県もそうですけれども、国も、やはり制度を作ったら10年はきちんとやりますということでないと、なかなか難しいかなと思います。
ただ、このままでいきますと、米の値段もどんどん下落しますので、その政策誘導はこれからも必要ですので、我々も国と情報交換を密にして何とかバランスのとれた生産品目にしたいということで、飼料用米も含めて野菜とか戦略作物、これに力を入れていくということでございます。
(幹事社)
関連ですけれども、飼料用米を進めていくという中で、その生産した飼料用米をどういうふうに使っていくのかという問題もあると思います。県内でいったら秋田牛を推進してるところもありますし、そういったところも含めてどんなところに使っていけるのかという見通し、ビジョンなどあればお聞かせください。
(知事)
結局、秋田で使う飼料用米というのはごくごく一部なんです。畜産規模が小さいですから。飼料用米を一番使うところは、米の産地じゃないわけです。逆に言うと秋田から遠い所で使われるんです。
県も県単で、飼料用米のその備蓄だとかその流通施設、こういうものを徐々にやってますけれども、実はあれは今までの食料用米、主食用米の振り替えの施設の整備、そういう施設の改装とかは行ってます。全く飼料用米のための新しい施設整備の支援というのが薄いんです。ですから農家の方も、今ひとつ将来の見通しに何となく実感がもてないというそういうことではないかと思います。
飼料用米をつくった際にきっちり区分けして、これを流通保管するというそういう整備も、これからますますきちんとやらないと、農家の皆さんの意識共有が難しいのかなと思います。ここに対して国が、基本的な制度設計、ここがないんです。
米ですから、今までの使っても同じ米ですから使えるだろうという。農家の方というのは主食用米の時は、サイロだとかカントリーエレベーターなど、補助金でつくりましたから、あの感覚が少し残ってるかなと。また、どんどんお金を使うというわけにはいきませんけれども、全体としては、どういうふうにはけるかというめどは立ってきましたので、もうひと頑張りかなと思いますね、はい。
(幹事社)
そのほか何かございましたらお願いします。
(記者)
選挙権の年齢が18歳以上に引き下げられるというのが17日に成立する見通しとなっておりますけれども、知事のお考えをお聞かせください。
(知事)
世界的に年齢引き下げというのは流れですけれども、、同じ高校で18歳未満と、そうでない人がいるでしょう。ここら辺を、どう仕分けして高校教育で教えるのか。
あと、やはりその18歳から20歳というのは、これやってみなければ分からないけれども、投票率、私は意外と上がると思うんです。だって今まで20歳だったけれど、新しいことやった時は、マスコミの皆さんも記事に書くでしょう。そうすると、何か18歳から19歳の人、結構行くんじゃないかと思う。
それが全体の投票率のアップにつながればいいなと思うので、その年代層にどのように選挙に参加してもらうかという工夫をしっかりやることが、ひとつ大事な局面かなと思います。
そのためには、従来の選挙啓発だけでいいのかなと。ただ奇をてらっても、これなかなか難しいです。確かに投票所も、高齢者の問題もあって、この前の県政協議会でも御指摘があったんですけれど、どんどん投票所も減ってるんです。どんどん減るというのが、果たしていいことなのか。やはり老々世帯は車がないですから。同じように若い方が、例えば身近に投票できる、あまり仰々しくなく、選挙に行くと立会人がいて、何か見張られてる感じがする。ああいうものは若い人が、どう捉えるか。
投票所のあり方も、これも一つ工夫する必要があるのかなと。ただ若い人に、やれ、選挙に行けってイベントやったって、そんな大したことないんです。イベントは、ほとんど意味ないと思う。やはり若い人が投票所に行かないのは、その窮屈さにある。だからといって迎合しすぎて、何でもかんでもフリーじゃ駄目なんです。選挙というのは非常に重要な民主主義の一つの行動ですから、これは一定の規律があって当たり前です。ただ、そうはいってもずっと同じなんです、パターンが。この辺がどうかなと思います。
(幹事社)
そろそろお時間ですので、あと一、二問、質問ある社があればお願いします。
(幹事社)
ありがとうございます。
(知事)
 はい。

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