知事発表事項

  1. 第二次人事異動の発表について

幹事社質問事項

  1. 組織改編及び人事のねらいについて

その他

  1. 統一地方選について
  2. 新年度に向けて
  • 時間 13:00~13:33 
  • 場所 プレゼン室

(幹事社)
 よろしくお願いします。
 では、会見を始めさせていただきます。
 では最初に、知事の方から発表事項をよろしくお願いします。

(知事)
 それでは、私から、平成27年度の定期人事異動についてお話を申し上げます。
例年のことですけれども、4月1日付けで行う知事部局の本庁課長級以上の定期人事異動の概要でございます。
 はじめに、異動の規模でございますけれども、課長級以上の異動は、部長級が14名、次長級が33名、課長級が101名の計148名です。昨年度は164名でありましたので、比較して16名の減であります。これに課長級未満の異動数を加えますと、異動総数は1,267名、昨年度の1,376名と比較して109名の減であります。
 年度末の退職者でございますけれども、部長級が7名、次長級が10名、課長級21名の計38名であります。これに課長級未満の退職者数は92名でございますので、合計で130名です。昨年度の150名と比較しましては20名の減でございます。これは定年退職者数の関係でございます。
 次に、資料の裏の2ページでございますけれども、今回の人事異動の特徴であります。
地方創生、人口問題対策の推進、国の農政改革への対応、第二期プランに掲げる重点戦略、あるいは特定の課題に対応するため、(重点分野に)経験豊富な、その実績のある職員を配置したわけであります。

 そういう関係で、新たな職でございますけれども、企画振興部に部長級の「地方創生監」を設置しまして、いわゆる地方創生に向けた秋田版総合戦略、これの推進体制の構築を図ることにしております。企画振興部、非常に間口が広いのでありまして、地方創生監が中心になって部長級で、これが総合戦略をまとめるということになります。
 また、建設部には、「港湾技監」、部長級ですけれども、これを設置しまして、当面の秋田港、能代港におきます洋上風力発電施設等の円滑な整備推進、あるいは港湾計画の関係、特に今後、構想が具体化するかどうか、これからですけれども、いわゆる秋田A-BIZ(秋田湾産業新拠点)の関西電力系統の発電所、こういう関係もございまして、港湾関係のいろいろな事に対する対応、直轄事業も含めて、かなり幅広くなりますので、そういう意味で部長級の「港湾技監」をここに置くということです。
 それから、女性の関係ですけれども、会計管理者兼出納局長に女性を登用してございます。今まで福祉保健部関係で国からの派遣職員の部長職はございましたけれども、初めて女性のプロパーで、部長職職員が誕生します。このほかにも女性職員の積極的な登用を図りまして、課長級以上の女性職員は13名、今10名でございますので、3名の増でございます。これによりまして、知事部局の職員数、全体に占める課長級以上の女性職員数の割合は、現在の3.9%から5.1%と、若干アップしています。
 それから、主な人事異動でございますけれども、企画振興部長には相場会計管理者、観光文化スポーツ部長には前川国民文化祭推進局長、生活環境部長には粟津議会事務局長、建設部長には石黒建設部建設技監、秋田地域振興局長に梅井健康福祉部長を充てましたほか、天利総務部次長ほか7名が部長級に昇任いたします。
 概要は以上でございます。

(幹事社)
 ありがとうございます。
 では、幹事社質問も兼ねまして、あらためて一次の時の人事異動の時から組織の再編とか、いろいろ入っておりました。特にこのあたりに特徴を持たせたとか、知事の狙い、この人事異動について、もうちょっと詳しく教えていただければと思います。

(知事)
 今回全体的に重要視したのは、地方創生の関係です。当然そういうことで企画振興部長そのものにも相場君という財政、あるいは非常に幅広く経験した者を充てまして、さらにこの「地方創生監」に島崎教育次長を昇格で充てましたけれども、彼は市町村課政策監、あるいは地域活力創造課長も経験してございます。そういうことで、その関係に非常に詳しいといいますか、地方の実情に非常に詳しいわけでございまして、ここが一つの大きなポイントの人事です。
 当然、人口問題対策課ができましたので、そこが具体的なラインの仕事でございますが、やはり相当各部局、すべて横の連携が必要ですので、それを取りまとめるとしますと、部長級が必要ということで、島崎君は秘書課長もやっていますので、すべての組織にいろんな面でネットワークがございますので、そういうことで彼を充てております。
 あとは、健康福祉関係、これ非常に脳研の拡張、あるいは医療、あるいは国民健康保険の制度の改正、非常にこれ専門的な要素が含まれます。そういうことで、健康福祉部については、その歴史的な経緯も踏まえて、進藤君は医療行政を14年やっています。いわば専門家でございますので、そういう意味で彼を部長にということです。
 あと、先ほど言った建設部、部長の下に技監が2人、一般建設と港湾について、今まで港湾関係の次長がそのキャップでありましたけれど、部長級の技監を置きまして、これ非常に国交省港湾局との調整が非常に重要になりますし、また、現在、港の関係の道路の、例えば港湾と道路のつなぎ、こういうことも、これから相当大きな課題にのぼってまいりますので、やはり部長級の技監を置いて港湾整備とその活用、それから今の関電の発電所の関係、こういうものを全体、国との調整も含めてやってもらうということでございます。
 あと、金田企画振興部次長の会計管理者への登用でございますが、彼女は雄勝地域振興局長もやっていますし、また今回、企画振興部次長も経験してございますので、女性としては一番キャリアを積んだということで、初めての女性の部長への登用ということでございます。

 あと、課長級についても、相当練りに練って、特徴を出してございます。例えば、女性ですけれど、鈴木被災者受入支援室長、彼女は報道専門員を経験してございますので、広報広聴課長ということで、そういう目で見てもらうと。
 また、猿田財政課政策監、抜擢人事ですけれども、産業集積課長。企業誘致をやってございまして、非常に広く様々な経験をしてございますので、彼をこれからの産業集積、企業誘致も含めて、県内の地方創生との関係で、いろんな産業の集績を図るということで、若手の登用でございます。
 あと、永井健康福祉部参事を採用しましたことで、医師が8名になり、複数の保健所長の兼任がございましたけれども、すべて兼任を解消するということになります。
なお、港湾の技監は、国との調整が非常にございますので、国土交通省の港湾局からの割愛でございます。
 女性では、課長級には5名ほど昇格でございます。
 部長の横移動は、先ほど言った企画振興部長の相場さんは、先ほど言ったとおりいろんな経験が幅広い。それから、観光文化スポーツ部長には、前川君が国文祭の局長で、観光文化部、まだできて3年ですので、前田さんがいなくなったから、やはり経験のある職員をここに配置すると。
 それから、この前川君のとこは、例の文化施設も彼が中心になってやっていましたので、これも継続性を重視する。あとは総務部の部長は、総務省からの割愛の天利次長がそのまま部長に昇格ということです。

(幹事社)
 ありがとうございます。
 では、各社の方から質問ありましたら。

(記者)
 基本的なことをお伺いします。
 女性の積極的な登用というのは、政府が音頭をとって、社会の潮流にもなっていますけれども、知事として女性職員の積極的な登用を進める理由についてお聞かせください。

(知事)
 例えば秋田市もそうかな、出納局なんか非常にお金の面、ある意味では女性の几帳面さ、あるいは粘り強さという、非常に客観的にそういうものを見るという力もございますし、また、これまでの一般職員から、少しずつ女性の管理職というか、その前も含めて、ある程度人材が揃ってきています。やっぱり数も多くなっていますし、人材も揃ってきていますし、そういう意味で、あえて“女性、女性”と言わなくとも、これから毎年女性の管理職は増えてきます。当然その予備軍が、ドンドンそういう年代に達していますので、そういうことからすると、金田君が第1号ですけれども、来年度以降も相当将来的に次長、部長クラスになれる人間、50代前半ぐらいで課長職になっていますから。
 あとやっぱり男社会だけでは、単純な話、世の中の半分は女性ですから、やっぱり男社会だけでは、なかなかその人口問題だとか、子育て支援だとか、それから産業振興、農業にせよ、すべて女性の目っていうのは必要です。それが今までそうでなかったものですから、そういうことで今回も、例えば総合政策課の読書活動推進監に女性だとか、それから、市町村課の県市町村協働推進監にも女性、ねんりんピック推進室長、生活センターの所長、あるいは農林水産部の農業公社の運営、こういうところにも女性を、どちらかというと、今まで男社会であったところにこのソフトな感性を生かしてもらうということで女性、そのあてはめ方もある程度、ただ年功序列で自動的というよりも、ある程度それを見越してやっています。

(幹事社)
 ほかにこの人事関係で質問のある社はございますか。
 なければ、ほかの質問でも、各社ありましたらお願いします。

(記者)
 続けてで、すいません。
 統一地方選で行われる県議選が近づいています。その関係でお聞きします。
 1点、まず今回の県議選で、どのような論戦が展開されることを知事として期待しているのかということが一つと、もう一点、知事と議会との関係について、知事と議会の関係を見ますと、大きな軋轢がなく、こう進んでいるという印象がありますけれども、知事として議会に対してどういう姿勢、スタンスで臨んでいるのかということを教えてください。

(知事)
 まず、私も励ます会なんかで、無競争のところに行って、無競争っていうのは楽だけども、私は自分の経験からしても、楽だけれども非常に残念だと。
 選挙っていうのは、日常的に県民にいろんな政策の発信は必要ですけれども、やっぱり、選挙の時は県民の皆さんはよく見るんです。ですから選挙の時ほどいろんな面を、自分の考えを訴えることもできますので、それが無投票だと一日しかできないんです。そうしますと、非常に、候補者の方からいってもせっかくの機会を逃すんです。ですから、無投票がこれだけ多くなったっていうのは、やっぱり残念かなと。
 ただ、そこら辺を聞きますと、これまたあまり言うと舌禍事件になるけれども、議員の任っていうのは大変な職です。非常に、いろいろ注目される職業ですから、逆に非常に負担を感じて、なり手がなかなか(いない)。議員になると、大変だと。議員になるよりだったら普通のサラリーマンの方がずっと楽だと。そういう点があります。それだけではないですけれど、昔は余裕があって、どちらかというと家業は息子に任せて、自分は悠々って。今、相当年をとっても仕事を放り出すわけにはいかない。職業を持った人はやれないんです、逆に。そうすると今度、専業の議員でしょ。そうしますとね、それもなかなか大変。
 それから、私のスタンスは、当然一般的に与党とされる方には、為書きはやっています。それから、いろんな今までの選挙前の励ます会、そういうものには行ければ行っています。ただ、基本的に選挙が告示になってからは、これは皆さんから言われても、体ありませんし、これは静かにしています。

(記者)
 議会の関係、選挙に限らず普段のことも含めて如何でしょうか。

(知事)
 要するに、政党との関係もございますけれども、別に癒着だとか馴れ合いではなくて、それぞれの選挙区事情、あるいはそれぞれの議員の元々の考え方、みな特徴があるんです。同じ政党でも。そういうものを、我々情報は常に取っているんです。そうすると、いろんな面で、やっぱり先手が打てるんです、こちらが。ただ当然なかなかその同じ与党でも合わないものもいっぱいあります。ただ、総体として説明の丁寧さ、あるいは考え方がそう違わないから、私が今の与党の方と、ある程度支援を受けているんです。同じ考え方ですから、そんな違わないから。ですからそこら辺もあると思う。基本的なスタンスが違えば、それはそういうふうにならないですから、私最初の選挙の時は、自民党と社民党と連合、ここの支持を受けた。考え方が、そう違わないんです。ただ、その国政レベルは違っても、県政レベルとなると、そう違わない。ただ、社民党の先生方も、自民党の先生方も、医療・福祉についてのスタンスは同じです。ただ、自衛隊だとか、そうなると違うけれど、それは県政の議案だとか、予算には関係がありませんから、そこでの衝突は、それは別の概念です。ですから、例えば変な話、民主党系の議員でも私と同じような(考えの)人は応援する人がいるんです。共産党系だとか、そんなに私、考え違わないです。地方行政は。共産党の意見でいいものは取り入れていますから。だから、与党だとか野党だとか政党にかかわらず県政上、それは有益なものは取り入れる、そういうスタンスがあれば、意識的にやらない限りは、ぶつかり合いはそうないです。

 私が非常に政党人で、その立場があって相対しなきゃならない、そうなると、これ中身でなくて立場上ぶつからなきゃならない。私ぶつかる理由ないもん、無所属ですから。無所属であっても、かつての政党の背負った人、あるいは一部政党にいろんな面で近い方、それはぶつかるときがある。それは全国の知事の中でもあるでしょう。
 あと、総括あるでしょう。総括が非常に細かいです。そうすると、本会議よりも総括の方が議員の先生方も、そっちが中心になる。どうしてもそうなる。ですから、秋田市は総括がないんです。ですから、本会議のやり取りが厳しいんです。こちらは、総括がありますから、本会議のやり取りは、議論が伯仲すると総括で、となる。ですから、あのやり方は、本会議が逆に目立たなくなる。
 だから、穂積市長なんか大変です。一般質問でものすごいんです。エネルギーは市長の方が倍です、本会議が。こちらは両方ありますから、そこら辺もあって、やっぱり本会議のスタンスって、総括だと違うでしょう。総括となると、厳しいです。一問一答ですから。本会議をやりますと、やっぱり極端な発言というのはお互いにできないです。そういう議会運営上のものもあるかな。
 ただ、あまり無投票は残念ですね。これ、私にとっても残念なんです。というのは、私の与党の人が出て、そこに逆の人が出て議論をすると、その地域の私の県政に対する評価も、ある程度、直接的ではないにしても間接的にわかるんです。そうすると無投票地域はわからないんです。県政に対する不満があるのかないのか、あるいはどういう課題を突き付けるのかという、全く今のままでいいのかどうかってわからないです。ですから、これはやっぱりもう少し無投票を避けて、そういう選挙制度に問題があるんだな。海外は兼職を認めていますから。やっぱり、仕事がある人は出れない、これがおかしいんだろうな。

(幹事社)
 ほかに質問はありますでしょうか。
 じゃあすいません、あと1問ぐらいで。

(記者)
 すみません、最初の人事関係でちょっと1点。
 先ほど、女性の登用の課長級以上のところで、その感性を生かして、どういった分野で活躍するか、そういうところも含めて考えて登用しているというお話だったんですけれども、県の出している10%という目標はあると思うんですが、知事本人としてはどれぐらいの割合がいるべきだというふうにお考えなのか、今回のその数字5.1%に対するご自身の評価というか捉え方とあわせて教えてください。

(知事)
 あの、3.9から5.1にアップしたけれど、これでいいとは思っていない。やっぱり、普通の民間会社も含めて、もう少しこれは必要です。ただ、今までの女性の一番下(の役職)から、採用当時からのそういう訓練の仕方が女性と男性は相当分けているんです、かつては。ですから今言ったとおり、いずれ秋田県も、そう遠くない将来に、10%はいると思います。ちょうどそういう年代が育ってきている。今でいくと、やっぱり40歳から45のライン、ここの層が非常に育ってきていますから、今、課長になる前段のあたりが相当層が厚くなっている、女性も。
 ですから、ここら辺が課長職に入ってきますと、当然、次長、部長に上がってくるんです。ですから、今、過渡期でしょう。市役所あたりはもうちょっと女性の層は多いんです。ですから、知事部局の女性の育成の仕方、ここら辺が役所の一つの大きな流れがあって、これが徐々に変わってきていますから、そんなに遠くない時期に、もっともっと上がります。今回の金田君はその育成のプログラムの一番最初ですから、これに続く人がいっぱいいますから。

(幹事社)
 ほか、よろしいですか。

(記者)
 これで今年度最後の会見だと思うんですけども、新年度に向けて秋田県として重視していきたい点がございましたら、教えていただけますか。

(知事)
 やはり新年度の一番の大きな仕事というのは、地方創生の総合戦略と、その総合戦略をどういうふうに作るかということ、その仕事を具体的に成果が上がるようにどうするかという、非常にこれが、多分一年間、これで議論になると思います。そういうことで、今日も朝の会で各部局の連携というよりも、ものの捉え方として、部分だけに切らないで、そのすべての行程を連続的にやろうということで、例えば、わかりやすく言えば、人づくり。
 例えば、航空機・輸送機産業を伸ばすためには人が必要です。でも、秋田のその教育のカリキュラムに、高校の、そういうコースがないんです。私そういうことが地方創生だと思う。人でしょ。ですから、それじゃあ秋田のこれから目指す産業の集積、そういうところに対して、一方で、そういう人材を育てておけば、そういう企業は地元で頑張れば、そこに就職できる。ですから、教育と地域の産業とのリンクをどうするのかとか、やっぱり横の連携が非常に重要になっていきます。そういう意味で、地方創生、単にその制度を作るだけじゃなくて、もう少し大きな視点でこれをやるという意味で、結果がどうなるかわからないけれども、面白いと思います、そういう意味で、今までにない発想で。
 そうしますと、普通の時期はこれやれないんだ、なかなかね。地方創生というお墨付きがあるから、場合によってはそういう中で、今の制度ですべてをやるんじゃなくて、どこかで制度がぶつかったら、それを地方創生という名のもとで、規制改革をしてもらう。そこまでいかないと駄目ですから。
 そういう意味で、例えば先ほど言った地方創生監はいろんな面で幅広い、今度の(企画振興部長の)相場君は、財政もやっているし、地方の規制のそういう自治法等、そういう解釈も、彼なんかすごくプロですから、そういうところを全部組み合わせて、相当その部長方の能力を最大限発揮させることで、それぞれ部長方が中心になって職員の能力を全部発揮することによって、新年度いろんな道筋が立てられるのかなという希望的観測もあります。

(幹事社)
 よろしいですか。
 では、時間となりましたので終わります。ありがとうございました。

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