令和7年12月23日知事記者会見
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●知事発表
(1)ふるさと納税の返礼品の提供の開始について
(2)第51回(令和7年度)秋田県芸術選奨受賞者の決定について
(3)年末年始の感染対策と救急医療を守る適正受診のお願いについて
●幹事社質問
(1)今年一年を振り返って(今年のトピック3題について)
●その他質問
(1)ツキノワグマによる被害防止対策について
(2)米政策について
(3)再生可能エネルギーについて
(4)お米券等について
(5)ふるさと納税に関する目標額について
(6)新スタジアム整備関係について
(7)県政運営に関する自己採点について
(8)第6次秋田県男女共同参画推進計画(素案)について
(9)来年の県政運営等について
(幹事社)
幹事社の読売新聞です。
まず、知事から発表事項が3点あるとのことで、よろしくお願いします。
(知 事)
私の方から3点発表いたします。
まずは、県のふるさと納税の新たな返礼品について発表です。
県産品の魅力を全国に発信し、県全体の活性化を推進するために、今月15日から返礼品付きの県のふるさと納税を開始いたしました。
返礼品目として、県が開発したブランド米の「サキホコレ」、そして県内全域で生産されている「秋田牛」のほか、秋田ノーザンハピネッツの観戦チケットや選手とのシュート対決、サイン入りユニフォーム、各種検診メニューやトラベルクーポンを取り扱っております。
返礼品の受け取りは、寄附者本人以外も選択できますので、県外在住の方から本県在住の親御さんに検診のチケットであるとか、また、本県在住のお孫さんにハピネッツの観戦チケットをお送りするというようなケースも想定しております。
県歳入の確保はもとより、秋田が誇る食の逸品などをPRするとともに、スポーツや観光を通じて「秋田ファン」を増やすことによって、県経済の活性化にもつながるものと期待しております。
県民の皆様におかれましては、他県にお住まいのご友人やご親戚の方々にも広くお声掛けいただけますと幸いです。
なお、いただいたご寄附は、秋田の未来を担う様々な事業に大切に活用させていただきます。ふるさとへの愛を込めたご寄附を心よりお待ちしております。
次に、第51回令和7年度秋田県芸術選奨受賞者の決定についてでございます。
今年度の芸術選奨の受賞者が決定しましたのでお知らせいたします。
去る11月28日に開催された芸術選奨選考委員会の選考結果に基づき、1名の方に芸術選奨を、また、2団体の方にふるさと文化賞を贈り、表彰することといたします。
芸術選奨は、活発な創作活動により優秀な作品を発表したことや全国的なコンクールなどで優秀な成績を収めたことなどにより、本県の文化芸術の振興に大きく寄与した方々を表彰するもので、昭和50年に創設されまして今回で51回目となります。
また、ふるさと文化賞は、個性的で特色ある活動や文化芸術の普及、発展への貢献などにより、本県の文化芸術の振興に大きな成果を上げている方々を表彰するものであります。平成14年に創設され、今年度で24回目となります。
今年度は、絵画、オーケストラ、和太鼓の各分野において優れた活動により大きな成果を上げた皆様が受賞されております。
この度の受賞を期に、今後益々のご活躍を期待しております。
表彰式は2月4日の水曜日、県正庁で行います。詳しくは文化振興課にお問い合わせください。
3点目です。
年末年始の感染症対策と救急医療を守る適正受診のお願いでございます。
今後、年末年始にはインフルエンザや新型コロナウイルス感染症の感染拡大、そして長期休暇に伴う医療機関の混雑が予測されます。昨年末も救急病院等に患者が集中し、医療が逼迫したと報告されております。
秋田県のインフルエンザの感染状況ですが、12月14日までの1週間では1医療機関当たりの患者数が13.28人と県全体で警報レベルが続いております。新型コロナウイルスは1医療機関当たりの患者数が1.56人となっております。秋田県の患者数は、昨年同時期より少なくなっておりますが、医療機関や高齢者施設における集団発生報告が多くなっております。
重症者の命を守るためにも、以下のことを3点、県民の皆様にお願いいたします。
まず1点目は、基本的な感染対策の徹底であります。一人一人が換気、手洗い、場面に応じたマスクの着用など、対策を徹底していただいて、社会全体で重症化しやすい高齢者の皆様などへの感染を防ぐようにお願いいたします。
次に、軽症の方は自宅療養へのご協力をお願いします。緊急性の高い方へ速やかに医療が提供できるよう、症状が比較的軽く、また、重症化リスクが低い方については、何とかご自宅での療養にご協力をお願いします。
そして3点目は、相談窓口の活用であります。急な体調不良でお困りの場合は、まず子どもさんは秋田県こども救急電話相談室「#8000」、それから、緊急性を判断できる消防庁の救急相談アプリ「Q助」を活用するなど、適正受診に係る対応をお願いいたします。
私からは以上です。
(幹事社)
ありがとうございます。
今の発表事項について質問のある方はいらっしゃいますか。
ないようですので、幹事社質問に移らせていただきます。
今年1年を振り返って、知事の考える今年のトピックを3つ挙げていただけますでしょうか。
(知 事)
1年を振り返って、3つ、本当はたくさんあるんですけども、挙げるとすれば、もちろんまず1つ目は、「クマの被害」です。2つ目、「米価の高騰」、そして3つ目は、「4年連続となった大雨災害」です。
(幹事社)
ありがとうございます。
では、1つ目のクマから選んだ背景などをお聞かせください。
(知 事)
これはもう県民の皆様も同じお気持ちだと思いますが、かつてないような出没の仕方をして、66人もの方が人身被害を負ってしまったという被害の大きさ、また、出てくる場所の意外さといいますか、街の真ん中まで出てきてしまうという、かつてない異常な状況が生まれたということです。それとともに、全国的にも一番被害の大きかった県ということで、秋田県が非常に今、悪い意味で注目をされてしまったと。私の知事就任以降、これから移住促進であったり、観光振興といったことに取り組んでいく矢先に、かなりマイナスを受けてしまったなという思いでありますので、これを何とか県民の皆様と力を合わせながら来年度、再来年度と、しっかりと元の状態に、クマとのすみ分けというものをしっかりとできるように頑張っていきたいという思いでございます。
(幹事社)
じゃあ続いて、「米価の高騰」についてお願いします。
(知 事)
「米価の高騰」は、昨年から少し兆候はありましたが、かなり今回大幅な高騰と、そしてその背景にある米、実は不足というものが明るみになったということで、長年、米価の下落というものが我々米どころの悩みではあったんですけれども、遂にその米の生産現場の大切さといいますか、そちらに目を世間が向けてくれた年だったなというふうに思います。これは消費者にとっては大変なことである一方で、生産者にとっては、今年に限ってはかなり非常に売上げが上がったということになりますので、これを一つのチャンスとして、秋田県が国の米どころとして、これからもしっかりと役割を果たしていけるような、そういう節目となる1年になったのではないかなと思います。
(幹事社)
最後に、「4年連続の大雨」についてお願いします。
(知 事)
残念ながら、今年もまた8月、9月と大雨災害、また、大きな被害が発生してしまいました。現地を見ましたけれども、本当に度重なる、何度も被害を受けてしまっている場所、またはかつてないような被害が生じてしまった場所、県民の皆様の生活とか農業をはじめとする産業に多大な影響を与えてしまいました。何分、気候変動の影響、気象が色々ともう激しくなっているという状況で、国と県、また、市町村、力を合わせながらハード・ソフト両面で、このような被害が発生することのないように、または速やかに元通りの生活に戻れるように頑張らないといけないなというのを改めて、就任1年目にして痛感をした出来事でありました。
(幹事社)
ありがとうございます。
今の知事のお話に関連して質問のある方、いらっしゃいますでしょうか。
ないようですので、最後に幹事社からもう1問だけ質問させてもらいます。
昨日、秋田市の卸売市場の倉庫にクマが入り込んで、現在も居座っています。改めて知事から県民に対して、クマに対する注意の呼び掛けをお願いします。
(知 事)
冬期に入りました。で、ほとんどの個体は冬眠に入っているものと思われます。目撃件数は大幅に減っております。しかし、今回みたいな例外的な個体というものは、いるんだろうと思いますし、それは例年のことでもございます。
冬場の注意点としては、寒いとか雪が降るから冬眠をしてくれるのではなく、食べ物が無くなったからクマは冬眠するんだという生態について、是非ご理解をいただきたいと思います。つまりは、外に食べ物がもう無いという状況を私たちがつくり出すことが大事です。外に放置をしている生ごみだったり、農作物の残りものであったり、クマにとって魅力的なものを、皆さんと力を合わせて、徹底的に無くしていくことが大事です。是非ご協力をお願いしたいということと、あと今回、まさに倉庫にこもってしまいました。今もまだこもっているようですが、この小屋だとか倉庫といった、普段人がいない所で冬を越してしまう個体もいるという話ですので、是非気をつけていただきたいと思います。不意に開けて、いたら大変なんですけれども、そうした可能性もあるということですね。扉を開けっぱなしにしないだとか、またはその中に米糠だとか、米だとか、そうした食べ物になるものを放置しない。これは非常に難しいことではあるんですけども、それを求めてクマは出てきてしまいますし、冬眠もしません。是非、皆様からのご協力とご注意をお願いしたいと思います。
(幹事社)
ありがとうございます。
幹事社の質問、以上になります。
質問のある方の挙手をお願いします。
(記 者)
お疲れさまでした。
冒頭、米、米価に関する言及があったかと思います。県内の生産現場、国の農政の在り方に非常に翻弄された1年でもあったかなというふうに思います。政権そのものが変わったということで、大臣の交代もありましたけども、そのあたり、国の農政の変化というものが秋田県内の生産現場にどの程度影響を及ぼしたというふうにお考えか、知事のご所見をお願いします。
(知 事)
農林水産大臣の変更というものが、微妙な時期にありました。10月という。その間に大きな石破政権、小泉農水大臣の中で発せられたメッセージなり政策なりで大きく何か転換をしたという農家は、さほど多くないんじゃないかなと思います。この10月、新政権発足からの今の鈴木農水大臣の方針というのは、従来からそう大きく変わるものではないというふうに私は認識していますので、そこまで秋田の生産現場が翻弄されたということではないのかなというふうに私は認識しています。
(記 者)
わかりました。ありがとうございます。
あと、ちょっと話題が変わりますけれども、クマに関しては、知事も非常にテレビ出演ですとか会見とか、いろんな場で非常に露出が増えた1年だったのかなというふうに思いますけれども、ご自身のその出方とかも含めて、何かこう変化を感じる部分があったかとか、自分が出たことによって何かこういう効果はあったんじゃないかとか、そういう振り返りみたいなところをお願いします。
(知 事)
そうですね、まあ自身の露出というか、確かに普通は出ないようなところに今回は、クマが一番大変だった地域の知事としてお招きをいただきましたが、行った理由は、何よりも秋田はこういう状況なんだと。往々にしてその東北の方で起きていることというのが全国の方にとっては自分事に捉えられないことが多いものですから、それを生で、生でというか、多くの方に映像をもってお伝えできるというのは、すごく大きな意義があると、そういう思いで行きましたので、その目的はある程度達することができたのかなと、国の動きなどを見てもですね。
ただ、一方で、やはりネガティブな宣伝にもなってしまったというふうに感じています。というのも、ニュースで連日被害が発生と、ワイドショーでも非常にセンセーショナルに衝撃的な動画が連日のように報じられることによって、観光で秋田に行くという人がそれで増えるかと言われれば、減ることはあると思いますけども。また、移住にとってもかなりのマイナスだと思っています。そのイメージは何とかして払拭していかなければならないなというふうに感じています。
(記 者)
ありがとうございます。
(記 者)
昨日なんですが、国の政策で、経済産業省の方から原発・再生可能エネルギー(脱炭素電源)を100%導入する事業者に対して支援ということで、脱炭素エネルギーへの移行推進という方針が打ち出されました。そういう意味では、再生可能エネルギーの先頭を走っている秋田県でもありますので、こちらについて知事の受け止めを一言いただけますでしょうか。
(知 事)
大変本県にとっては大きなチャンスだなと受け止めております。何といっても大規模な国家プロジェクトが洋上風力発電として今進みますけれども、大きな課題としては、地元がいかにメリットをそこから得られるのかということだと思うんですね。そんなときに新設の再生可能エネルギー電源のそばに立地する産業について、大きな支援を国がするということは、本県の再エネを契機とした企業誘致にとって、かなりの追い風になると思っておりますので、このチャンスをしっかりと生かしながら、やはり洋上風力発電、地元秋田にとっては大変良かったと、大きな魅力というかメリットになったというふうになるように頑張りたいなと改めて感じました。
(記 者)
ありがとうございました。
(記 者)
先ほどトピックの中で「米価の高騰」というところも挙げられてましたけど、その関係で、その高騰、米価に限らず物価高騰対策の一環として、国の方でいわゆるおこめ券の配布というのを対策の一つ、自治体に推奨メニューとして入れてましたけれども、実際にやられるのは市町村ですけれども、知事がこの物価高騰対策としての対策をどう見られたかというところと、あと、それに限らず、その対策メニューとして国の政策をどのように見られたかというところ、知事の受け止めをお願いします。
(記 者)
まずおこめ券ですけども、県内市町村で配布するというところは今のところ聞いておりません。
で、これに対しての賛否が非常に議論されているのですが、私からすると、あれはメニューの一つなので、いろんなクーポン券なども含めて、商品券とかも含めたメニューの中の一つがおこめ券ということで、別に使いたければ使えばいいし、使いたくなければ使わなければいいんじゃないかなというふうに思います。地域の実情に応じてそれは、この中でどれかに使いなさいよということだと思いますので、秋田県はもちろん米どころですから、いろんなルートで知り合いから買ったりとかもらったりとかという県民も相当多いですから、うちらは使いませんけれども、それが正しかったとか間違ってたとか、そんなのは地域によって違うんじゃないかなと、ただ私は思っています。
また、その他のメニューに関しても、やはり都道府県や市町村によって全然状況が違いますから、いろんなメニューをそこで準備してもらって、私どもはなるべく幅広くということでプレミアム商品券という選択をしたまででありまして、これでいけと、これだけしか駄目だということではないので、私どもとしては有り難かったかなと思います。
(記 者)
ありがとうございます。
(記 者)
すいません、ふるさと納税にまた戻るんですけど、寄附額の目標設定、今回の議会でもお話されていらっしゃって、来年度1億円で、11年度までには行財政運営方針の素案で8億円という目標も据えていると。これ8億円というと結構な額で、東北でも今、宮城県とかそれぐらいの額で、目標としてはなかなか大きい額なのかなという印象を受けていて、で、知事も常々目標設定については、少し頑張ればクリアできるようなところに目標を置くっていうことが肝要だという話を常々お話されていらっしゃったというところもあって、そこにたどり着くまでの算段というか、意気込みみたいなことがあればお聞きしたいなと思うんですけれども。
(知 事)
まず8億円ですけど、今現在、そのマイナスが8億円なので、それをしっかり取り返していきたいということですが、ふるさと納税に関しては、本県は、いろんな強みがあると認識しています。市町村それぞれが努力をされてますけれども、それを邪魔しないようにしながらだとしても、県としては決して高過ぎる目標ではないというふうに思っています。今年度のランキングでいったら、本当にトップテンに入るぐらいのものですけど、恐らく各県もまた努力をするでしょうし、その年に8億だと言っても、そんなに上位じゃないんじゃないかなというふうにも思っておりますので、今ほんとに目の前が1億円の目標というのは、結構これは堅実に刻んだ目標だと思っています。実際にクマ対策、返戻品無しのふるさと納税も非常に好調でありますし、いろんな意味でも注目を今浴びておりますので、様々なチャンスを生かして、必ず目標達成できるものと私は思っています。
(記 者)
スタジアムに関してなんですが、先日の議会後の記者会見で、知事の方から事務レベルでの会議が年内にあるという発言がありましたけれども、その後の状況をお伺いしてもよろしいでしょうか。
(知 事)
基本のとおりですが、明日、事務レベルでの市・県・ブラウブリッツの三者、まずは最初の協議、協議までいくのかな、その情報共有、そこから始まるものだと思っています。
(記 者)
その中では、どういったことが話し合われるとか、そういったことは決まっていますか。
(知 事)
今のところ私が聞いてるのは、まずは市の方で、調査も市で行いましたし、市議会でも非常に活発な議論がありましたので、こちらへの現状報告というふうに聞いております。それがスタートとなり、県やブラウブリッツが、多分そこで話し合うというよりは、情報共有とか認識の統一みたいなものをした上で、年明けになるでしょうけども、私たちトップ同士の協議につながっていく地ならしみたいなものだと思います。
(記 者)
このまま事務方同士で終わるということはなく、トップ同士で年明けにもやるという。
(知 事)
事務方で収まるような状況じゃないと思うんですけどね、はい。
(記 者)
ありがとうございます。
(記 者)
知事、就任されて1年は経ってないと思うんですけれども、2025年というところで、ご自身の県政運営を100点満点で採点するとしたら何点ぐらいかということと、その理由を教えていただけますでしょうか。
(知 事)
客観採点と自己採点とあると思うんですけど、やっぱり政治に求められるのは結果だと常々思っていますので、そういう意味では、いろんなトラブルもあり、決して高い点数をつけられるものではなかったと思います。クマの被害についても、県民の皆さんに大変なご不安を、実際に被害も起きてしまいましたので、そう高い点ではないと思いますが、1年目でこれだけいろんな問題が発生して、8か月ですけれども、自分なりには相当頑張ったなと思っています。何点と言えば、また何か怒られるんで言わないですけど。
(記 者)
ありがとうございます。
(記 者)
最初に確認なんですが、冒頭、幹事社からの質問で3題挙げていただきましたが、これは知事の挙げた順番というのは、印象に残った順番ということになるんですか。
(知 事)
そうですね、大きかったということと、どれだけ多くの人に関係したかっていう観点で選びました。
(記 者)
その順番で挙げていただいたということですか。
(知 事)
はい。
(記 者)
わかりました。ありがとうございます。
それと、話題がガラッと変わって恐縮なんですけれども、12月県議会にも素案が示されました男女共同参画推進計画(第6次秋田県男女共同参画推進計画(素案))の方でちょっとお聞きさせてください。
様々な数値目標というものが挙げられているわけなんですけれども、その中で、国でも民間の事業所の管理職の割合を30%に引き上げる目標なんかを掲げてますけれども、その中で秋田県職員の管理職の女性の占める指標を、今の15.3%から25.0%に上げるという目標を示しています。で、これ、一方で民間の方を見ますと、23.1%から28.0%に引き上げると。民間の方が高い状態になっております。旗振り役となることが期待される県行政の方がちょっと低い数字になっているわけなんですけども、これについてはどういうふうにお考えですか。
(知 事)
現在値が大分違うので、上げ幅でいったら県の方が大きく上げるという目標であります。あんまりその、この僅か数年でそれを追い越してっていう目標は、なかなか掲げられないなと。それこそさっきおっしゃられた、頑張れば何とか達成できる目標というところを私どもとして客観的に指定したところです。
(記 者)
一方で、おっしゃる理由はよくわかったんですけれども、頑張らないとやっぱり目標というのは達成されないものでもあると思うんですが、例えば外部から女性の幹部の方を招くだとか、手法は色々あると思うんですけれども、その3割、3割ないし、この県として高めていく意欲っていうのが、この民間よりも低いのはどうかというご指摘もあるかと思うんですけど、それについてはいかがですか。
(知 事)
まあほぼ倍増ですからね、県の目標としては。そこはちょっと、私がバトンタッチしてもらった時点のスタートがちょっと厳しい状況だったということでご理解いただきたいと思います。
(記 者)
わかりました。
それともう一つ別の観点からですけども、総括審査の中で、男女の賃金格差について、現状について分析などを盛り込んだらどうかとか、生活指標を盛り込んだらどうかというご指摘もあったと思います。答弁では色々検討しますという部長の答弁であったと思うんですけども、知事のお考えというのはいかがでしょうか。
(知 事)
何事においても精度を高めるというのが大事だと思います。ざっくり女性の賃金、男女の賃金格差といっても理由が、同じ事業所内での出世の違いなのか、または男性と女性の正規、非正規の割合なのかとか、また、業種が男女比でやっぱり違う部分があったりだとか、それぞれごとにやっぱり要因というものがあると思いますので、そこはしっかりと掴んだ上で、ざっくり男女の賃金格差ではなく、個々の問題、課題に切り分けていくことはできると思いますので、そういうところをしっかりやっていきたいという趣旨の部長答弁だったと思います。
(記 者)
盛り込むかどうかは、検討ということですか。
(知 事)
そうですね、はい。あくまで計画ですので、あれは。
(記 者)
わかりました。ありがとうございました。
(記 者)
3つの中でクマと大雨という2つ、自然に関わることだと思うんですけれども、今年1年というのは秋田県民が自然にどう関わっていくべきかという課題をもらった1年だったなと思われていますでしょうか。
(知 事)
はい、全くそのとおりだと思います。色んな意味で、自然と人との関係というものを考え直さないといけない時期なのかなということが、ほんとにその2つだけに限らず、農業もまさにそうだと思うのですけれども、水産業にしてもそうですし、色んなことが当り前じゃなくなってきていますので、非常に県政のかじ取りという意味でも難易度が高くなっているなというふうには感じます。
(記 者)
その上で、準備していかなければいけない心構えといいますか、その部分、2026年はどうもっていきたいなと、県政の上で考えていますか。
(知 事)
ものすごく幅広に言いますと、やはり県民の皆さんとの一体感だったり、情報共有ということかなと思います。色んなところで、私たちが持ってる情報だけでは、なかなか県民挙げての対応というのはできないのですけれども、クマ問題を筆頭に、皆さんで色んなことを知っていただいて、学んでいただいて、行政、民間、また、一般県民お一人お一人の皆さんで、何とか秋田を良くしていこうというふうな県民運動を進めていきたいと思います。
(記 者)
ありがとうございます。
(幹事社)
そのほか、質問のある方いらっしゃいますか。
ないようですので、はい、ありがとうございました。
(知 事)
ありがとうございました。