●知事発表
(1)秋田県進学相談会セミナーについて
 
●幹事社質問
(1)ツキノワグマによる被害防止対策について
 
●その他質問
(1)捕獲者奨励金について
(2)自衛隊派遣に関する課題等について
(3)鳥獣保護対策に関わる職員の増員について
(4)県内経済への影響に対する県の対応について
(5)怪我等を防ぐための防具の開発について
(6)環境省からの専門家派遣について
(7)ガバメントハンターについて
(8)客観的な情報発信について
(9)三菱商事との秋田の未来づくり会議準備会議等について

 


(幹事社)
 今月の幹事社のNHKです。よろしくお願いいたします。
 
(知 事)
 はい、よろしくお願いします。
 
(幹事社)
 初めに、冒頭、知事の方から発表事項等がございましたらよろしくお願いします。
 
(知 事)
 秋田県進学相談会セミナーを開催することといたしましたので、発表させていただきます。県内の大学・短大・専門学校等の高等教育機関が一堂に会して、高校生や保護者向けに、その魅力をお伝えしたい、将来の進路選択の参考にしていただきたいというイベントであります。高校を卒業してから進学段階で県外に出られる方が非常に多いです。ただ、県内には、案外魅力的な進学先もありますので、まずそのラインアップを知っていただくということで、県内高等教育機関の28校が秋田拠点センター「アルヴェ」に集まります。12月21日、冬休みの最初の日曜日ということでありますので、ぜひ多くの皆さんにご参加いただきたいと思います。県北・県南地域からは無料のバスも出ておりますので、ぜひ皆様にお越しいただいて、まずは県内にどういう進学先があるのかということを知っていただいて、参考にしていただければと思います。多くの皆様のご参加をお待ちしております。
 以上です。
 
(幹事社)
 この件について何かご質問がある会社の皆さんいらっしゃいますでしょうか。
 では、幹事社質問の方に移らせていただきます。
 
(知 事)
 はい。
 
(幹事社)
 初めに、猟友会への支援などを盛り込んだ補正予算案を、今日、県政協議会で知事は説明されました。改めて、この補正予算案の狙いや受け止めといったものをお願いします。また、県政協議会では、クマ対策の追加提案についても知事の方から言及があったかと思います。これについて、現段階で想定される内容ですとかお考えがございましたらお願いいたします。
 
(知 事)
 まずやっぱり、何といっても喫緊の課題でありますこのクマ対策を、これまでも実は予備費による対応を様々してきましたが、このたび12月議会ということで改めて補正予算として、今までちょっと手をつけられていなかった部分について着手をさせていただきたいということです。それに加えて医療保健福祉計画の推進事業であったり、洋上風力発電も、チャレンジしたけども、今回撤退の影響を受けてしまったという方に対するご支援であったり、このタイミングで補正予算として提出するのが適切であろうと思うものについて、まずは計上させていただきました。
 で、今、クマ対策についての追加というお話がありましたけど、「追加提案」とは、たしか言ってないです。追加で出せるか、出せないか、まだちょっと分からないので、今、国の方から対策パッケージを出していただきましたが、この段階でその財源措置だとか具体的なことまではちょっとまだ示されていませんので、これについては、可能な限り早く対応したいと思っておりますけども、今後の課題とさせていただきたいと思います。
 
(幹事社)
 ありがとうございます。今、知事の方からありましたが、クマ対策のパッケージが政府の方から出たということなんですけど、この対策パッケージについての知事の受け止めっていうのをお願いします。
 
(知 事)
 率直に言って早いなと思いました。まだ高市政権が発足して1か月たってないぐらいですよね。で、その間に防衛省に申入れをして、自衛隊が実際にもう動いていると。その間に閣僚会議に格上げをしてもらってから、年度内ぐらいに対策パッケージが出るのかなと思ってたらもう出てきたということですね。ちょっと行政側の率直な印象としては非常に早く、まずは出していただけたなと思っています。
 で、申し上げたとおり、その具体的に緻密に詰めれないというのも仕方ない話ですので、大体の方向性だけでもこうやって出していただいたというのは、私たちとしては非常にありがたかったと思ってます。
 
(幹事社)
 そのパッケージについての内容面の評価と、あと、このパッケージは人材確保や箱わなの設置、ハード対策など、いろいろあると思うんですけども、県としてどのように活用されていくか、お考えをお願いいたします。
 
(知 事)
 まずは網羅的に、ある程度、緊急、短期、それから中・長期というふうな整理をしていただいております。もちろん、私どもの秋田県が一番全国で被害も多く、自衛隊も秋田でしか活動してませんし、様々な面で、まあいい意味ではないですけども、最先進県でありますから、そこの現場の状況というものはしっかりと、これに肉づけするような形で、私たちが考えていかないといけないなと思っております。その中で例えば、ドローンの規制緩和とか、まだあまり記載のない部分については、こちらからも更なる積極的な提言をしていきたいなと考えております。
 いずれこのパッケージとして出していただいたその方向性に対して、現場の実情を私たちがすり合わせながら、具体的な施策・事業に落とし込んでいくという作業を、できる限り速やかにやっていきたいと思います。
 
(幹事社)
 ありがとうございます。最後になのですが、明後日、知事は東京で行われる秋の政府予算要望があると思うのですけど、ここで、クマ支援については、政府に対して県としてどのようなことを要望していくおつもりか、お考えをお願いいたします。
 
(知 事)
 もう要望については、かなりの部分がこの対策パッケージに載せていただいておりますけれども、それは改めてしっかりとした財源措置であったり、様々な制度の運用とか改善というところについて、さらに細かいところまでお話をさせていただきたいなと思います。
 
(幹事社)
 分かりました。幹事社質問は以上になります。
 このクマの件につきまして何か質問がある社の方は。
 
(記 者)
 猟友会に向けての奨励金ということで7,000円という金額も提案として出されましたけれども、今現状で、この猟友会に対してのこの報酬の部分で、十分なものと考えていらっしゃるかどうかと、この7,000円に込めた思いみたいなところを教えていただければと思います。
 
(知 事)
 もちろん、要は現場の負担であったり、出動の状況、そういったものを私も聞いていますので、これで十分とは全く思っておりません。しかしながら、先ほど県政協議会でもお話ししたとおり、制度の立て付けとして、国の財源措置が市町村が行うものについて出るものでありまして、県がやってもそれはつかないということになります。その中で、市町村によって非常にばらつきがありますので、ここに関しては、県として一律にやれる限界点はどのあたりかということを検討した結果、この水準にならざるを得なかったというのが正直なところです。一昨年と同様ということになります、金額は。
 
(記 者)
 現場の負担というのはどういうふうに感じてらっしゃいますか。話を聞く限り。
 
(知 事)
 まず出動回数であり、危険度であったり、また銃猟物を扱う負担であったりですね、非常に厳しいものがあると思っています。駆除だけじゃなくて、その後も大変です。解体処理というところまでいくと、非常に夜遅くまで頑張って、また次の日に出動と、土曜も日曜も何もないというようなお話も重々聞いております。非常に、この制度がやっぱり、今、国も本腰を入れ始めましたけれども、そもそも年に何回もあることではなく、猟師の皆さんが基本は趣味でやっている、その狩猟免許をお持ちの方に特別にお願いをして、低廉で半分ボランティアみたいな待遇ではあるけれどもお願いしてきたという経緯がありますから、この制度自体を見直すべき時期に来ているんじゃないかなと思っています。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(記 者)
 自衛隊派遣から約2週間がたちました。活動も広がってると思うんですけど、自衛隊の活動実績を踏まえて、成果と感じてる部分、反対に実際に受け入れてみて、課題とか感じたところがあれば教えていただきたいと思います。
 
(知 事)
 そうですね、まずいち早く鹿角市でスタートをして、そのスタートの反応からいきますと、大変駆除の現場では助かっているというありがたい声を多数いただいています。やっぱり箱わなの重いものであったり、その後の運搬、見回りといった、決してその免許がなくてもできる部分の負担というのが大きかったという話、だからこそ、この後方支援をお願いしたんですけれども、それは大変役に立っていると、感謝の声というものをお聞きしています。
 実際に現場に行ってる部隊のその対応ですよね、指揮官から隊員と現地のハンターさんたちとのやりとりも、すごくやっぱり親身になってやってくれてるという声をいただいてますので、そういう意味では非常に成果のある取組だったのかなと思っています。
 また、地域住民の受け止めもかなり好意的だなと聞いてます。やはりああいう、非常に物々しいといえば物々しいんですけども、ああいう服装とか車両、ある程度の人数が山の近くに行って活動してるということ自体の、やっぱり人のプレゼンスというか、あれも結構クマの出没抑止には役立ってるんではないかなと思いますし、住民の皆さん、その自衛隊が来てくれたという安心感の提供というのは、結構無視はできないんじゃないかなと思います。
 一方、課題もですね、やはり当初から、普通の災害派遣みたいに来たら取りあえず人命救助をやって、道路啓開してと、みんながこういうことをやってくれるという共通理解があったわけではないところからなので、「草刈りしてくれるんじゃないか」とか、「通学路を見守ってくれるんじゃないか」とか、様々な期待が地元の方からはありましたが、そういうものじゃないというところのギャップ感というのは、ちょっと課題として残ったのかなと思います。
 
(記 者)
 ありがとうございます。もう一点、今の草刈りの話なんですが、結構、自衛隊に木の伐採とか草刈りを要望したかったところも多かったようで、そこに関しては県として今後どう計画的に進めていく予定ですか。
 
(知 事)
 もちろん自衛隊にやってもらうべき話ではないので、そこの費用とマンパワーの確保というのは、これからしっかり県、市町村と協議をしながら、また国の対策パッケージの中でどのような財源措置がされるのか。草刈りとか木の伐採といっても極めて重要かつ膨大ですので、しっかりとした国からの支援をいただかなければ、そういった出没抑止につながる環境整備というのは難しいと思いますから、それもしっかり要望の際に実情をお届けしておきたいと思います。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(記 者)
 よろしくお願いします。
 今の自衛隊派遣の絡みで、要望に訪れる直前まで、知事は三要件などを挙げて、難しいんじゃないかという認識を示されていたかと思います。
 
(知 事)
 はい。
 
(記 者)
 その直後の要請ということだったので、こちらも驚いたところがあるんですけども、改めて、なぜそこで自衛隊にお願いをしたのかというところ、改めて何がきっかけだったのかというところを教えてください。
 
(知 事)
 まずきっかけは、やっぱり高市政権が発足してからの防衛大臣が小泉進次郎さんになったということがあります。で、私もかねてより、その災害派遣という枠組みで考えていましたので、非代替性の要件は厳しいのかなという見解を常々公言しておりましたが、今回、防衛省も案外可能性としてはあるなと分かってからお話ししているうちに、災害派遣ではない枠組み、今回の土木工事等の受託という自衛隊法100条の枠組みで出せるんじゃないかというお話でしたので、そういう手があったのかということで、要望、そういう意味では、その災害派遣という頭しかなかったところから可能性が広がったという意味です。
 何よりも一番は、県内の状況です。私たちがやれることをやってるけれども、もう被害がとどまらないという状況で、まさにわらをもつかむといいますか、そういう判断で自衛隊に、正直ちょっと本当に駄目もとと言えばあれですけれども、できるという確信も持てないままに要望させていただいたということです。
 
(記 者)
 分かりました。あと、今日の午前中の県政協議会で、「麻酔銃を扱える人材を」というところで、鳥獣保護対策に関わる職員の増員について言及されていましたが、今3人ということですけれども。
 
(知 事)
 今はですね、はい。
 
(記 者)
 具体的な時期とか規模とか、どういうふうにお考えか教えてください。
 
(知 事)
 まさに検討中であります。来年度スタートできるがごとく考えたいなとは思っています。
 
(記 者)
 分かりました。すいません、最後にもう一点。これも今日の県政協議会で出てたんですけども、飲食店だったり、観光地だったりですね、クマの影響で人出が減って、収益減がすごくてコロナ禍のようだというような声も事業者の方から聞こえてくるんですけども、今、呼ぶようなことができないというお話も午前中されてましたけれども、事業者への支援であったりとか、その点、対策パッケージとかにも入ってないところではありますが、県としてどのように対策していくか、お考えをお聞かせください。
 
(知 事)
 まずは状況の把握、様々な声を集めてからかなと思っています。
 
(記 者)
 すいません、よろしくお願いします。
 自衛隊関係で追加なんですけれども、自衛隊の任務としては、わなの設置、見回り、回収、解体の補助みたいなことかと思いますけれども、具体的な成果として、わなを何か所設置して、回収を何か所やってっていうふうな、そういう具体的な数字をいただけるとありがたいです。
 あともう一つですけれども、自衛隊が任務に当たるに当たって、具体的に何か危険な状態に陥ったようなことがあるかどうか。報告は上がってないかもしれませんけれども、もしあったらご紹介いただければと思います。
 
(知 事)
 部局からいいですか。
 
(自然保護課)
 自然保護課です。
 具体的な成果につきましては、これからいろいろと報告をもらうことにしていますので、具体的な数値というのはちょっと把握しておりません。それから危険なことにあったということは、こちらの方では報告としては、今のところはございません。
 
(記 者)
 後々報告があるというふうな理解でよろしいですか。
 
(自然保護課)
 はい。自衛隊との協議の中で、報告できるものは報告していきたいというふうに思っております。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(記 者)
 防護の観点で質問したいんですが、今のところ、うずくまって、うずくまること、あと鈴をつけるということ、あとスプレーを持つという、この3つが柱だと思うんですけども。
 
(知 事)
 一般の方の話ですかね。
 
(記 者)
 はい、一般論として。で、この防護だけだと、まだけがをしてしまう可能性があると思うんですけど、防護をさらに強化するとか、何らかの対策を呼びかけるとか、そのあたりの見直しというのはお考えではないですか。
 
(知 事)
 一般の方に対してですよね。
 
(記 者)
 はい。
 
(知 事)
 それはあれですか、どういった趣旨の。
 
(記 者)
 けがを防ぐための何らかの呼びかけっていうか、従来のものを改める考えはありませんか。
 
(知 事)
 今、それだけではけがをする可能性があるとおっしゃいましたけれども、ゼロにすることはそもそもできないですからね。少しでもましな方策という意味で、こういった周知をしているものですから、大きな状況の変化とか、違う動物が出てきたとかですね、そういうことでなければ、基本、クマの習性というのは今も昔も変わらない。まあ人を恐れなくなってきたという特性はあるにせよ、そう簡単に何かアップデートして、今度はこれでっていうようなものでもないんじゃないかなと思いますけども。
 
(記 者)
 今のところ、現状で問題ないと。
 
(知 事)
 問題はなくはないでしょう。それは100%は防げませんから。その前提でお願いしてる話ですので、そこに100%を求められると、ちょっと厳しいものがありますね。
 何か、逆に言うと、そのご提案があるんであれば。
 
(記 者)
 例えばヘルメットを開発するとか、そういった医者の先生なんかの提案もありますけども。
 
(知 事)
 あっ、そういう道具的な話ですかね。
 
(記 者)
 そういった防具の開発とか、そういったことは何かありますか。
 
(知 事)
 それは、ヘルメットはかぶってないよりかぶってる方がいいのは間違いないでしょうからね。なので一般の方の話ですかとお聞きしたんですけど。皆さんに、そういったものを奨励するかということですかね。
 うん、今まで思いついてない方策というのはあり得るかもしれませんので、それは猟友会の皆さんだとか被害に遭われた方々の状況をお聞きしながら、不断の検討はしていきたいなと思ってます。今すぐ新しくこうしますっていうことは、ちょっと今考えてないです。
 
(自然保護課)
 すいません、自然保護課です。
 先ほど防御姿勢の話ありましたけども、まず一番先には遭わないような対策を取ってもらいたい。もし遭った場合には、クマスプレーを携行して、来ないような対策を取ってもらいたい。で、その上でもし来た場合に、一番先に顔とか頭を狙われるということで、致命傷にならないような形のもので防御姿勢というような形ですので、けがをしないための防御姿勢ではないということをご理解いただきたいというふうに思ってます。
 
(記 者)
 先ほど質問もございましたけれども、改めまして、県内の観光、商業に対するクマ被害の影響ですけれども、今後その状況を把握するに当たって、県として調査の有無であるとか、それから、その先に例えば、事業者への支援パッケージというような政策について、方針はございますでしょうか。
 
(知 事)
 少なくとも状況の把握は、これからさらに努めていきたいなと思っています。どういう調査をするのか、または相談窓口など設置するのかということも含めて、今検討しているところであります。全てはそこからですね。
 
(記 者)
 ありがとうございました。
 
(記 者)
 よろしくお願いします。
 自衛隊派遣についてお伺いします。協定の中には、今月いっぱいということで支援の期間が設けてますけれども、今日、県政協議会の中でも12月中旬まで結構クマが活動するんじゃないかという声もありましたけども、自衛隊派遣の延長というのは、知事の中でお考えはありますでしょうか。
 
(知 事)
 可能性を排除するものではないですが、今、実際、ようやく活動を開始する市町村も出てきているという一方で、クマの出没の動向というのはまだまだ読めませんので、11月末というのは、当面の間という意味で一回区切った期限ですので、今の時点で延ばす必要があるとも言えませんし、必ずやめるということもまだ言えないです。状況を見ながらだと思います。始まったばっかりの市町村もありますので。
 
(記 者)
 分かりました。あともう一点、環境省がクマの専門家を自治体に派遣するという、月内の派遣を目指しているということでしたけども、秋田も対象にはなるのかなと思うんですけども、その調整だったりで現状をお知らせいただけるものがあれば教えていただきたいです。
 
(知 事)
 どうですか。
 
(自然保護課)
 自然保護課です。
 環境省の方が新しい形の中で、各市町村ですとか都道府県の方に専門家を派遣するということですけども、秋田県の場合3名、専門職員の方を雇用しておりますので、もしその中で連携していかないといけないとか、もしくは市町村の方から要望があれば、それについては対応していくということになると思います。
 
(記 者)
 分かりました。ありがとうございます。
 
(記 者)
 ガバメントハンターの関係でお伺いします。今日の県政協議会の資料の中にも体制整備の早急な検討というのも入っていて、政府のパッケージの方でも人件費の補助だったり、育成という部分が入ってましたけども、実際にその雇用というところになってくると、「人材が」というところはあると思います。そこに対して、そのガバメントハンターというところの知事の見解と、あと今週の要望で、もし国に対して要望するものがあればお願いします。
 
(知 事)
 そうなんですよ、自治体の持つガバメントハンターということであれば、必ず人がいて、それをしっかりと雇用できる財政余力があっての話だと思います。そこが本県の場合は大きな課題であろうと思いますし、市町村の規模も様々ですから、首長さんたちとも今お話を少ししてるんですけどね。やっぱり市町村に任せるというのは、なかなかハードルが高いのかなと思っています。というのも、今年はこうやって特殊に出てきましたけども、例えば来年、豊作予想の年にどれだけその仕事の需要、所要があるのかとか、その間もずっと雇っていく話になるのか等々ですね、現実には様々なハードルがあります。やっぱり大事なのは、今年のような緊急事態の時に、すぐにきちんと集まって対応できる、すごい柔軟なマンパワーをどう維持するかっていうことと、そうした財政負担というものをどれほど国がみてくれるのかということですよね。大体は人口減少地域でクマ被害が多いという一般的な傾向がありますから、そういった現場の実情というのはちゃんと国に届けないといけないので、それは秋田県の役割だろうと思ってます。
 その一方で、住民の安全を守るという任務に常時就いている警察という組織が、私の持論としては、今回ライフルを使用、速やかにすることができるような規則改正もしていただきましたけども、そこが常備、常に持っているマンパワーとして機能をなるべく持っていただきたい、それが一番私としてはありがたいなと思うんですけども、そこはまさしく国に声を届けていきたいなと思っています。
 
(幹事社)
 クマ対策の関係は他によろしいでしょうか。
 
(記 者)
 ちょっとすいません、先ほど質問するのを忘れておりました。クマによる犠牲者、全国的なデータというのは、たしか、数字が変わってるかもしれませんけども、環境省のデータでは今年は13人、まあ本当に変わってるかもしれません。で、県内の数字は、たしか3人だったと思うんですけれども、4人ですか。
 
(知 事)
 今時点で4人です。
 
(記 者)
 今4人ですね。で、日々警察の方からもクマによる被害者ではないかというふうな報告が上がってきております。一昨日も身元不明の遺体が見つかって、これもクマではないかというふうなことが言われました。メディアが言ってるんですけれども。クマによる犠牲者かどうかというのは、その判断は誰がするのか、ちょっと素朴な疑問ですけど、申し訳ありません。誰が判断するのか。
 
(自然保護課)
 自然保護課です。
 最終的には県警の方の判断になりますけれども、県警の方とこちらの方の、自然保護課の職員も一緒に行きまして、そういう現場の方の状況等をいろいろな意味で判断しながら、お互いにやっております。
 
(記 者)
 分かりました。午前中の県政協議会の資料にも、その人身被害者には見舞金を給付するというふうにあります。ということは、現状4人ということは、つまり今のところでは4人に支払われると。これがまた増える可能性もあると。そういう理解でよろしいですか。
 
(知 事)
 はい、そうです。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(記 者)
 よろしくお願いします。
 実際問題、出没が相次いで、県民の方々の外出の不安とかが増している中で、先ほどの県政協議会の中でも、知事ご自身として、安心かどうかを判断できる客観的な情報発信をしていく体制を、時間がかかってもやっていく必要があるというようなお話が知事からありました。こういったものがやっぱり整ってくると、リスク管理だとか生活の在り方みたいなものも変わってくると思うんですけれども、知事としては、現状の情報発信の在り方について、例えばどういうところに難しさを感じているのかとか、あと、整えていかなくてはいけない情報発信の在り方みたいなところについて、どういうふうにお考えなんでしょうか。
 
(知 事)
 行政が情報発信する時に一番躊躇するのは、それが100%と言い切れないかもしれないっていうことだと思うんですよね。先ほどの身を守る行動もそうだと思うんですけど、恐らく大丈夫ですっていうような言い方しかできないのは、科学的にはですね、仮にAIカメラなり、ドローンによる監視システムなりができたとしても、恐らく100%、小屋に入ってるクマだとか、大きな木の下にいるクマを見つけられなかったりするのが現実でしょうから、そういう状況を飲み込んだ上で、蓋然性としては高いですよと、いない、確認されませんでしたよっていうような情報の出し方が果たしてできるのかどうかということだと思います。これはもう受け手側の皆さんのご理解、ひいては日本社会の在り方ぐらいの勢いだと思うんですよね。いないって言ったじゃないかと、やはりその責任を追及するというような社会なので、今は。そこは一番大きなハードルじゃないかと思います、技術的なものよりも。
 
(記 者)
 何かこう、客観的な材料を提供して、いずれはそういう安心かどうか判断するみたいなお話がありました。知事としては何かお考えというのは。
 
(知 事)
 まさに今言ったようなことですよね。一回スクリーニングをしてみて、今のところ確認できてませんというのは、一回誰かがこう見てくれたという安心感にはつながると思うんですよね。それを相互理解の上で、ちゃんと県民の皆さんとコミュニケーションを取りながら、一応大丈夫であることは確認されたというのは、何もないよりも、通り曲がったらいるかもしれないっていう状況よりもましですよねっていう、そこの対応ができるかどうかというのは、ちょっと課題だと思います。
 
(幹事社)
 よろしいでしょうか。
 では、クマ対策以外の関係で何かご質問ある方いらっしゃいますでしょうか。
 
(記 者)
 洋上風力についてなんですけど、今回、支援の補正予算、盛り込まれるようですけど、改めて72社に影響があったという点について、知事はどのように受け止めてますか。
 
(知 事)
 あ、七十。
 
(記 者)
 すいません。三菱商事の。
 
(知 事)
 撤退のですね。
 
(記 者)
 そうですね、先行投資に、すいません。
 
(知 事)
 やっぱり私どもとしても、ああいう国家プロジェクトが来たと。で、可能な限り県内への経済波及効果を高めていきたいというスタンスで皆さんに挑戦をしましょうと旗を振ってきましたので、その結果70社を超える、それは影響があったという回答をいただいた企業ですけどね。その中で実際に投資をして、融資を受けてというリスクを負って挑戦をした会社については数社ということになってますが、そうやって一応ヒアリングをして、今把握を粗々できた状況ですけども、その第1ラウンドの三菱商事さんの部分が実はちょっと先だったと。要は、第2ラウンドの、今、潟上男鹿沖、あの方が先に進んでたという状況もあって、今回の撤退でたちまち会社が倒産の憂き目にという状況ではないということも確認をできましたので、その上での支援策ということですね。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(記 者)
 では、その風力発電の延長で、先般、三菱商事と秋田の未来づくり会議と、このキックオフがございました。これまでと違って、今度、洋上風力発電業者ではないという座組での、要は一対一の協議の場ということだと思うんですけれども、こちらの会議で今後の地域共生、どのように形づくっていくか、知事のご期待があればお聞かせください。
 
(知 事)
 今、庁内でも三菱商事さん、総合商社ですので非常にウイングが広いと。いろんな可能性をお持ちだということで、庁内で三菱商事さんに、これまでの取組ももちろんあるんですが、これまで以上に何か力をお借りしながら、秋田県の課題解決に資する事業といいますか、分野というものがないかというのを当たってきて、今回幾つかぶつけているはずです。具体的に部局の方からお話しさせていただきます。
 
(産業政策課)
 会議資料としても配付いたしましたけれども、例えば産業活性化のためにスタートアップの支援ですとか農産物の販売支援など、それから人材育成に関する協力、また、カーボンニュートラルに向けた環境価値の創造に向けた取組の支援ですとか、また、人口減少対策に向けた自動運転や無人店舗の関係、これまでやってきたような取組の延長ということで考えております。またその他にも、いろいろな社会課題はこれからもあると思いますので、そうした分野で協力いただけるということでご発言をいただきました。
 
(記 者)
 ありがとうございました。
 
(幹事社)
 そのほかいかがでしょうか。
 ではないようですので、記者会見を終わりにしたいと思います。本日はありがとうございました。
 
(知 事)
 はい、ありがとうございました。

 

 

 
(幹事社)
幹事社の読売です。まず知事から発言があるとのことですので、よろしくお願いします。
 
(知 事)
最初にパリオリンピック、志田(千陽)選手、銅メダル、大変おめでとうございました。志田選手の銅メダル、本県にとって12年前の2012ロンドンのバレーボール、江畑(幸子)さん以来の快挙であります。まさに本県の代表する選手でありますので、心からお祝いを申し上げたいと存じます。
また、北都銀行のナガマツペア(永原和可那選手・松本麻佑選手)、残念ながら決勝リーグには(進出)できませんけれども、まずは大変に健闘したということを讃えたいと思います。
いずれこの後も本県選手の、出身選手の活躍の場がありますので、大いに頑張ってほしいなと思います。
今日、大分暑くなりましたんで、熱中症の関係で少し県民の皆さんにお願いがございます。
大変気温が高くて、34度、5度という、場所によっては相当上がってます。また、この後しばらく高温が続きますんで、まずは熱中症に気をつけていただきたい。こまめに水分の補給、またエアコンの利用も適正な温度に設定しながら活用していただきたい。特に高齢者の方、あるいは子どもさんについて、自分で症状が分かりませんので、十分に周囲からお声をかけて、こういう方々をしっかり守っていただきたいと思います。
また災害の関係、ボランティア、非常に暑い中で大変ですんで、十分熱中症に気をつけながら、ボランティア活動をお願いしたいと思います。
いずれ環境省から暑さ指数とか熱中症警戒アラートが出ますんで、そういうものをチェックしながら、熱中症の予防をお願いしたいと思います。
また最後に、省エネエアコンの導入助成、第2弾のあきた省エネ購入応援キャンペーンを実施しておりますが、まだ残りがありますんで、エアコンを購入する際にはご活用いただきたいと思います。
以上であります。
 
(幹事社)
では、今の知事の発言に対し、質疑のある方いらっしゃいますでしょうか。
 
(記 者)
もし分かればですけど、熱中症に関して、県内、増えてきてるとは思うんですけれども。県内でどれぐらい、今年に入ってから熱中症で搬送されてるといったまとめ等はあるんでしょうか。
 
(知 事)
今のところ4月29日から7月28日までの間の統計があります。これが197人。特に7月15日から21日、この1週間は大分多いです。いずれ最近多くなっておりますんで、ぜひ気をつけていただきたいと思います。
 
(幹事社)
ほかにいらっしゃいますか。
いらっしゃらないようなので、幹事社から1問代表質問させていただきます。
先月下旬の大雨についてです。明日、知事も内閣府などを訪れて要望要請活動を行うということですが、まずは被害の所感と考えている支援策、あと要望の内容などについて、知事のお考えをお聞かせください。
 
(知 事)
今回、大分広範囲にわたってますんで、農業の関係、あるいは農地や農業用の施設、また道路の損壊、あるいは河川。特に河川、今回子吉川系統の直轄部分、あそこもいきましたんで。雄物川が大分(整備が)進んでまして、米代川も大分進んでますが、今回、子吉川のほう、今まで手をかけてますが、直轄河川が損壊するということは相当影響があります。特に雄物川流域、あの治水、ダムもできますけども、まだしばらく先ですんで、ぜひ、これも抜本的な改修、直轄で、この部分、特にお願いしたいと思います。
また農水の関係。大分、激甚災害でもカバーできないところがありますんで、そういう点において、国のほうでもなるべく農水省の様々な支援をお願いしたいと。
で、そこの隙間の部分はこれから9月まで県で補正を組みますんで、まず県の部分は昨年の例もありますんで、まずはそういう農業の支援、営農継続、これを中心に考えていきたいと思います。
また、まだ行方不明の方がいらっしゃいますんで、なるべく早く見つかるように願ってます。
いずれ明日、内閣府の防災関係、財務省、総務省、国交省、農水省、ここを回ります。で、急遽決まったもんですから、今、要望の内容を細かくやってます。いずれ激甚災害の場合、これからうちのほうで被害の内容を精査して、これをまとめて各省庁に上げて、これが基になります。まずは、総理から「検討するように」というお言葉がありましたんで、何とか激甚災害に。これになりますと、災害復旧、大分補助率が上がります。県の財政負担が減りますんで、その分、県で隙間のところをやれますんで、そういうことで明日、朝から行ってきます。
で、ついでにちょっと、私、ここに入ってくるとき、非常に苦しくて。あの、3日ぐらい前から大分腰の辺りが痛いっていうことで、2日前にシャワーを浴びたときに見たら、大分赤い斑点があったんです。で、昨日痛いもんだから、ネットで調べましたら帯状疱疹、これのようです。で、昨日救急外来、休みなので行きました。で、今日朝、午前中に精密検査をしたところ帯状疱疹ということで、大変痛いです。ただ、明日の国への要望、これは何としてもやる必要がありますんで、先生にお願いして、明日の夜までは何とか持つように鎮痛剤をやって、頑張って行ってきます。あの、ひどい状況です。
で、問題、1週間ぐらいは、なるべく静かにしてるようにっていうことで、まずは今週、副知事に代行できる業務は副知事にやってもらいます。ただ、重要な業務、まだ熱はないですから、動けますんで、痛みを我慢しますので、これは出ますけども、多くの業務を、まず今週1週間は副知事に代行をお願いしたいと思ってます。
 
(幹事社)
今の知事の発言について、質疑ある方、代表質問に関連しての質疑ある方いらっしゃいますでしょうか。
 
(記 者)
すいません、お体、ご体調心配なところ申し訳ありません。その1週間っていうのは、大体、今日から1週間っていうふうなイメージでいらっしゃいますか。
 
(知 事)
まあ今週いっぱいぐらい。
 
(記 者)
今週いっぱいぐらい。
 
(知 事)
大体、発症が3日か4日前です。だから10日ぐらいで、大体良くなると。大体10日ぐらいがめどで、治療、回復のめどということで。それがちょうど3日ぐらい前ですから、大体今週末ぐらいまで。
 
(記 者)
病気の知識がなくて恐縮なんですけれども、1週間静養すれば、症状はやわらぐっていうふうな病気なんでしょうか。
 
(知 事)
はい。大分、今、多いんですよ。若い方もなるというんです。県の職員も結構かかってるんです。で、特に高齢なれば疲れが出れば出るっていうことで。ただ熱がありませんので、食欲のほうはバンバンあります。これが一番なもんですから、まず鎮痛剤等、強い薬、お願いしましたんで、まず今のところ。ただ歩くと痛いんですよ。
 
(記 者)
改めて確認なんですけど、明日、政府のほうに要望行かれて、それ以降は、静養されて、来週の月曜日ぐらいから復帰予定だと。
 
(知 事)
単に黙って座ってやる用はできますけども、歩くのが大変痛いもんですから。
 
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
 
(幹事社)
ほかに質問ある方いらっしゃいますか。
 
(記 者)
体調悪いところ大変申し訳ございません。ちょっと大雨に関連して激甚災害に関してなんですけれども、スケジュールとしては、県のほうで被害を調べてから申請するっていうこと、申請というか国のほうに伝えることになると思うんですけれども、県内スケジュールとしては大体どれぐらいになりそうかという見通し等ありますでしょうか。
 
(総合防災課)
総合防災課です。現在、まだ国のほうともしっかりまだ協議もまだできていないような状況ですので、これからというような話になるかと思うので、まずは最初に知事のほうから内閣府、国のほうに1回行っていただいて、それからスケジュールが決まってくるものかなというふうに認識しております。
 
(記 者)
ありがとうございます。
あと、大雨の県の支援に関してなんですけども、大体予算規模等どれぐらいを想定されてるんでしょうか。
 
(知 事)
まだ全体が明確に分かってませんので、これからこのお盆中に査定と積算をやります。あと、9月補正というと、今月末ぐらいまでには大体固まるかなという。で、大分相手もお盆休みに入りますんで、まずは今回大分田んぼ、去年と違って、あそこの川が急流なもんですから、相当土砂が田んぼに入ってます。この分、昨年は山際のところだけで、あとは田んぼの水が引けると普通ですが、今回全面的に、薄くですが全部入ったところがありますんで、相当田んぼ、来年の耕作に間に合うかどうか。そうしますと、来年できませんので、相当、農家の方が困りますんで、そこらを辺どうするか。思った以上に田んぼの中、砂利が入ってます。これが一番です。あと、林道、山、あれはまだ全容を完全に分かってませんので、相当奥まで、特に鳥海山系、急峻ですんで、奥に入るのが非常にまだ危険なんです。早急に今やってますが、なかなかそう簡単に山の中はできませんので。
 
(幹事社)
関連質問はございますでしょうか。
では、その他の項目で質問がある方いらっしゃればお願いします。
 
(記 者)
また大雨に関する質問で恐縮です。明日の国の要望、改めて激甚災害の指定を強く求めていくというふうなお気持ちでしょうか。いかがでしょうか。
 
(知 事)
内閣府、これは激甚災害(関係等の要望)。あと各省庁、激甚とまた異なるメニューがあります。総務省、特交の配分を多くお願いするとか、また例えば子吉川の流域治水、あれは激甚とか何とかでなくて、それをどう判断するかは国交省だと思うんです。だから激甚は激甚ですが、そのほかのパターンがいっぱいありますんで、そういう個別ごとに各省庁で、激甚と関係あるなしにかかわらずできるものはありますんで、これもお願いします。
 
(記 者)
知事、今、河川の具体的なお名前でいうと子吉川っていう名前、何回も出てきてるかなと思うんですけれども、知事の認識としてやっぱり子吉川、もちろん広範に被害が及んでるというのは重々承知なんですけれども。
 
(知 事)
直轄部分、あそこが損壊してます。雄物川、29年の雨で相当抜本的に改修してます。米代川、あれも相当やってます。子吉川もやってますが、まだそういう状態であれば、もう少し強固にやる必要がありますんで、そこら辺をどうするか。直轄の場合、相当簡単でないんですよ。
 
(記 者)
やはり直轄河川に損害があったっていうのは、やっぱり今回の記録的な大雨で一つ象徴的な大きな被害だと。
 
(知 事)
ええ。ダムが完成すれば相当違いますがね。
 
(記 者)
あと、すいません。その国の支援が下りるまでの間は9月補正で、支援の費用も出すというところなんですけど、9月補正は農地とか田んぼとか、そっちの農業部分の支援っていうのを手厚くやるというふうなお気持ちでしょうか。
 
(知 事)
県管理河川、今、応急でやってますんで、これをどうするか。応急でやってもこれをどういうふうに改修、まだこの後、災害査定で現状復旧か、またプラスアルファするかで、相当国との調整が必要ですんで、これがそう簡単にいかないですね。
 
(記 者)
あと、すいません、もう一つだけ。農業、今年育たかなかったら来年以降の豊作にちょっと影響が出るっていうようなお話もあったかと思うんですけども。その来年以降に影響ができるだけ及ばないようにするためには、どういった施策が求められているか。
 
(知 事)
田んぼが全面的に埋まってますと、相当時間がかかるし、今年もあの稲が取れませんし、来年までっていうと、まだ冬もあります。ここら辺が非常に難しいんです。だから相当、どうするか。で、砂利がありますと全部取って、また土を入れ替えるという。これが今、建設業、昨年の災害で手が回らないんです。そういう点もありますんで、なかなか悩ましいですね。
 
(記 者)
我々が取材する中で、その農業の用水路も土砂で埋まってという話も伺うんですけど、そこに対する対応というのはどのようにお考えですか。
 
(知 事)
早急にできるものは今やってますんで、まず今年、可能なものは何とか急いでやってます。ただ問題は、抜本的にやる必要のあるところはどうするかです。
 
(記 者)
抜本的にやる必要があるところっていうのは、今後、時間はかかるかもしれないけど、慎重に考えていかれると。
 
(知 事)
単にそこだけやっても上流のほうに手がつかないと、また同じなんですね。
 
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
 
(記 者)
今、円高が進んでますが、県内のインバウンドなどにいろいろ影響が出るか、出てましたら教えていただきたいのと、あと株価の下落も影響などいかがかなと思いましてお願いします。
 
(知 事)
インバウンドは台湾が中心ですんで、そう今のところ影響はございません。ただ、この後、欧米のほうがどうなるか。ただ今のところ、私どもに来るところは、すぐには円高の状況が影響するとは思ってませんが、これから十分これを注視するという、そういうことは必要かと思います。
あと株価のほうは、企業のほうで株、大企業の関係で、これを相当持って決算するところは、大分決算が悪くなりますが、まずそこら辺、うちのほうは大企業の本社は余りありません。株価のほうは、大企業がそう多くないもんですから、そんなに影響するのかな。ただ、全国的に影響がありますと、交付税とか様々な税に影響しますんで、そっちのほうが全国的、オールジャパン、この影響がどう受けるか、これが一番です。
 
(記 者)
 よろしくお願いします。
去年の大雨では、秋田市の中心市街地が被害に遭ったということで、9月補正では中小企業に対する支援策なども盛り込まれていました。先ほどお話にあったように、今回は田んぼですとか農地の被害が多いということで、去年の9月補正とは県の支援策も性質が変わってくるでしょうか。
 
(知 事)
事業者、商工業者、商工業、若干(被害を)受けてますが、まずそう多くないと。ただ、去年は中心市街地、ほとんど商工業ですんで、そこのウエイトは大分違うかなと。
 
(記 者)
そうすれば今年の9月補正では、農家の営農支援が大きな柱になりそうでしょうか。
 
(知 事)
と、あとは県の管理(県管理河川等)の、ここが中心です。
 
(記 者)
予算の規模感としてはどうでしょうか。
 
(知 事)
まだ全然、これからです。
 
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
 
(記 者)
話題変わって、ふるさと納税について伺います。先日総務省から発表された情報によると、寄附総額が全国では1兆円を超えていて、秋田県でも最高額を記録しています。一方で都市部のほうでは税収の流出が止まっていないといった課題もある中で、現在の制度に対する見直し案というのも検討されるところですけども、知事は現在のこのふるさと納税の制度について、この在り方、どういうふうに考えていらっしゃいますでしょうか。
 
(知 事)
これの趣旨は十分に理解します。で、こういうものはあってもいいと思う。ただ問題、今完全に返礼品の競争。で、あれが大分地元の地場産業にプラスの影響がありますが、あれが行き過ぎますと。本当はそういうもの、いいものがあるところ、ないところ、これ全部というのは無理なんですよ。多分、全体、あの実入りは半分ぐらい、あとは業者に行く。これがどうか。だから若干、本来の最初の趣旨と大分様相が変わってますんで、これをどうするか。あとは都市と地方、相当対立、分断。東京都なんか、今回小池さんも相当ぶつぶつ言ってます。そこら辺、大都市は相当影響を受けてますんで、そういう分断が余りあると何か変なもんですから、もう少し、何というか、競う合うというよりも、何か別の手法も検討する必要があるかなという、そんな感じもします。
 
(記 者)
ちょっと行ったり来たりで申し訳ない。また雨の話で申し訳ないんですけど、農水関係のところで、先ほど最初に知事も隙間になる部分みたいなお話があって、激甚になったらほかのところに費用を充てられて、そこの隙間のところにも県として十分対応できるっていうことかと思うんですが、県として今回の被害を見ている限り、知事として独自で対応する必要性があるところとってどういうふうにお考えなんでしょう。
 
(知 事)
田んぼの砂利、あれは国の制度で一定額。この一定の下、国が対象となりませんので、そこを対象にしてますんで、そこら辺のものがいっぱいあります。
 
(農地整備課)
補足させていただきます。農地整備課でございます。
知事申し上げましたとおり、国庫補助災害の対象になるのは40万円以上。それ以下について、県単小災害という制度もありますので、こういったところをしっかり活用していきたいというふうに考えています。
 
(記 者)
ありがとうございます。
 
(記 者)
すいません、質問なんですけども、冒頭でも発言ありましたが、オリンピックの志田選手について、県民栄誉賞の授与とか、そういった考えはございますでしょうか。
 
(知 事)
この後、あの基準がどうなるか。当然基準がありますんで、これをどうなるか。これを見なきゃ、今、はっきり言えないかなと思う。ただ、すごいですよ。私が決めるもんでなくて、基準がありますんで、これに合うかどうかです。
 
(記 者)
ありがとうございます。
 
(広報広聴課)
広報広聴課です。
補足しますけど、これまでオリンピックでメダル獲った方、県民栄誉賞を受賞しておりますので、そういった過去の事例も参考にしながら、最終的に知事のほうと相談しながら決めていきたいと思っております。
 
(幹事社)
ほかに質問ある方いらっしゃいますでしょうか。
ないようですので、会見を終わります。

 

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