●知事発表
(1)地域力の強化に向けた全国市町村長サミット2025in秋田の開催について
 
●幹事社質問
(1)ツキノワグマによる被害防止対策について
 
●その他質問
(1)知事就任半年を迎えての所感等について
(2)クルーズ列車の運行継続について
(3)県議会や市町村長との関係構築について
(4)カスタマーハラスメントに対する罰則付き防止条例について
(5)国政に係る知事の所感について
(6)来年度当初予算編成について
(7)洋上風力サミットなどについて

 


(幹事社)
 10月幹事社の共同通信です。よろしくお願いします。
 
(知 事)
 はい、よろしくお願いします。
 
(幹事社)
 まず、知事から発表事項が1件あると伺っておりますので、そこからお願いします。
 
(知 事)
 私からは、「地域力の強化に向けた全国市町村サミット2025in秋田」の開催についてでございます。
 全国市町村長サミットは、全国の市町村長等が一堂に会して議論・交流を行うことを通じて、地域活性化の一層の進展・普及を図ることを目的に、総務省と開催都道府県の主催で平成20年度から毎年開催しているものであります。令和7年度は、本県において10月27日月曜日、あきた芸術劇場ミルハスで開催いたします。「人口減少時代における地域経済のあり方」と題した講演のほか、分科会では、「二地域居住・関係人口」、「地域運営組織」の2つのテーマについて、取組事例の発表と意見交換を行いますが、県内からは五城目町の荒川町長と三種町の田川町長にご登壇いただきます。市町村長のみならず、自治体職員の方や住民の皆様のご参加も歓迎いたします。申込期限は延長して広く参加者を募集しておりますので、全国各地からたくさんの皆様のご参加をお待ちしております。
 私からは以上です。
 
(幹事社)
 では、この市町村長サミットについて質問がある社はいらっしゃいますでしょうか。
 よろしいでしょうか。ありがとうございます。
 それでは続いて、幹事社質問に移らせていただきます。
 幹事社質問は1件、ツキノワグマによる被害防止対策について何点かお伺いします。
 まず、県内で人身被害がほぼ連日起きているような状況ですけれども、午前中の県政協議会の中でも、県議の皆さんから、「災害級」だったり、「危機的状況」というようなご指摘がありましたけれども、まず今の現状について、知事の認識を伺えればと思います。
 
(知 事)
 そうですね、一昨年に並ぶほどの人身被害が発生をしていると。私自身も、もう町内にも出没をしているという状況で、本当に全県民の皆様の日常生活に支障をきたしている危機的な緊急事態だという認識をしております。被害を受けられた皆様には、心からお見舞いを申し上げますとともに、何とか被害を軽減しなければならないという、そういう使命感を強く新たにしているところであります。何分自然が相手のことですので、行政のやれることにも少し限界を感じてる部分があるのですけれども、今、本当に一日一日を不安に過ごされている県民の皆様のお気持ちに、少しでもお応えできるように頑張っていきたいなと思っております。
 
(幹事社)
 ありがとうございます。先ほど、今、行政として限界を感じているというご発言がありましたけども、今、クマの出没警報の期間延長をしているさなかだと思うんですけども、それ以外に市町村への追加の財政支援とか、そういった県として人身被害を減らすための具体的な施策などで考えてるものはありますでしょうか。
 
(知 事)
 そうですね、何といっても、もう有害鳥獣を駆除するということが一番の任務だと思っています。有害駆除に関しては、もう相当なペースで今まで行っておりまして、現時点でも1,000頭を超えるツキノワグマの有害駆除をしております。これは、報告が上がってくるまで少し時間かかるので、8月末現在でしか比較できないのですが、一昨年よりも早いペースで今駆除をしているという状況です。で、もう各市町村、また猟友会の皆様ともども、もうマンパワーの限界にきているという状況で、これ以上、どんどん駆除するというのが現実問題、なかなか難しいと。一方、先ほど県政協議会でも指摘があったように、箱わなが足りないとか、そうした物が不足している側面については、県としても早急に対応していきたいと思っています。これまで以上に、まだ恐らくピークは1か月ぐらいは続くであろうと思いますので、この間少しでも人身被害の発生が少なくなるように、私たちとしても努力をしていきたいと思っています。
 また、通学路での不安についてのご意見も先ほどいただきました。これも、警察自体もあらゆるところに出動要請がかかって、なかなか現場に臨場できないというぐらい、マンパワーが今不足している状況であります。地域の安全を守る様々な地元の皆さん、交通安全協会の方だったり、PTAであったりとか、通学路等で出張ってくれている皆さんに対しても、少なくともクマよけスプレーとか、そうしたものが行き渡るように県としてもさらに努力をしていきたいと思っています。
 
(幹事社)
 ありがとうございます。
 最後に1点だけ、来年度の当初予算編成が始まったと思うんですけれども、まずその予算規模など踏まえて、今年度以上にクマ対策の予算計上だったり、そういったものを考えていらっしゃったりするんでしょうか。
 
(知 事)
 はい、それはもちろんその方向です。先ほど申し上げたとおり、まずは今年度で把握をしているクマの生息頭数、これの推計がしっかり出次第、管理捕獲の計画を作らないといけないと。まあゾーニングとともに、適正な頭数といいますか、こういう大凶作、凶作が起きてもこのようなことに決してならないように、しっかりと主導的に県としても動いていきたいなというふうに思っております。当然予算規模についても大きくなるんだろうと思います。
 
(幹事社)
 ありがとうございます。
 幹事社からは以上になりますが、各社さん、クマについて追加のご質問はございますでしょうか。
 
(記 者)
 よろしくお願いします。
 今日の県政協議会でもありましたけれども、緊急銃猟の制度が始まって1か月近くがたって、市町村にマニュアルの整備を推奨されてるところではありますが、なかなか県内の状況は芳しくないところもあると思います。で、市町村からは、市町村責任が明記されたことによって若干の負担感を指摘する声もあるわけですけれども、県としての立場、なかなかガイドライン上、難しいところもあると思いますが、この緊急銃猟をスムーズに進めていくために、県としてどういうことを考えていくのか、改めて教えてください。
 
(知 事)
 まず、これまでやってきた国の研修を受けて、今現在、各市町村でマニュアルの策定が急がれているところです。県政協でも報告がありましたが、中にはまだ整ってないところも結構ありますが、一応法令上は可能な状況になっていますので、そうした市町村に対しては県としても技術的な支援をしっかりとしていきたいというふうに思っております。いずれ様々な面で、現場であったり、市町村に過度な負担が及ばないように、県としてもできることについては対応していきたいと思っています。
 
(記 者)
 一昨年、主に動物保護団体さんと称するべき団体だったり、県外からのクマの駆除に関してクレームだったり苦情っていうのがかなり頻繁にあって、大変行政のほうも対応に苦慮された記憶があるんですが、今年はそのあたりどうですか。
 
(知 事)
 これは部局から(お願いします)。
 
(自然保護課)
 自然保護課です。
 年度当初から目撃がすごく多い状況にありまして、令和5年度においては1日にもう数十件ありましたけれども、今年度に入って、春から多くなっておりまして、最近は1日にやっぱり10件近く苦情の電話が寄せられている状況にあります。
 
(知 事)
 それはどちらの苦情ですか。
 
(自然保護課)
 県外の方からは動物愛護のほうでありますし、県内の方からはクマ対策をしっかり行っていただきたいと、そういう声もあります。
 
(知 事)
 双方向からの苦情が来ているということですね。
 
(記 者)
 主に県外側からの苦情に対しては、あまり鈴木知事としては特にコメントするようなものではないでしょうか。
 
(知 事)
 基本的なスタンスは佐竹前知事と同じです。こちらは人命がかかっていますので、安全なところから動物愛護的な観点で申されてもというところでありますから、ここはもう迷わず本当に毅然とした対応をしてもらいたいと思いますし、短期的に、実際、今、本当に人が傷ついているという状況で、それは言うべきことではないだろうと。もう人命が最優先ですから、そこは迷わず駆除もしますし、そうした苦情に対しては対応する必要はないというふうに思っています。
 一方、中長期的に、やはり自然との共生というのは大事なテーマだと私も思っていますから、それは別の時間軸でしっかりと、その一つはゾーニングということで進めていきます。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(幹事社)
 ほか、クマについてご質問ありますでしょうか。
 
(記 者)
 先ほど施策の部分で県として取り組むというお話をいろいろとしてくださったと思うのですが、今後、秋要望とかもあると思うんですけども、国に対して求めることがもしあれば、よろしくお願いします。
 
(知 事)
 もちろん我々が行いたいクマ対策については、実効性を高めていくためにも財政措置は必要であります。あと、その要は、生息状況の把握・調査といったものも、我々が今年度やってますけれども、本来的にはやはり国として主導権を持ってもっとやっていただきたいなという思いもありますので、そうしたものについては盛り込んでいきたいと思っています。
 
(幹事社)
 ほかございますでしょうか。よろしいですか。
 それでは、クマ以外、その他の課題について質問ある方お願いします。
 
(記 者)
 知事、任期が始まってから来週で半年となると思うんですけれども、この半年、様々大きな事故ないしは災害、クマといった様々な出来事がありましたけれども、この半年を振り返っていただいて、まず率直にどういうことを思われるかを聞かせていただければと思います。
 
(知 事)
 まあ率直に、なかなかの波乱の船出だなというふうには思っています。人口減少対策をはじめ、やらねばならないというテーマが山積する前に、次々毎月のように発生するこうした問題に対応するエネルギーに大分割かれているなという印象はありますが、まあ何とかかんとか半年たつかなと思ってます。
 
(記 者)
 そういう中で、公約としても掲げていたマーケティング戦略室の設置など、鈴木知事としての独自の動きというのも進めてらっしゃると思いますけれども、まずその公約の実現度合いという面では、まだ半年ですけれども、どう捉えてますか。
 
(知 事)
 下地づくりに努めてきた半年ですので、そういう意味では順調に来ているなというふうに思います。本当の、こうしたマーケティング戦略室をはじめ、職員全体の意識改革といったものが、結果としてまず現れてくるのが次年度の当初予算だと思います。その事業が進むにつれて、まずは来年度には一定の成果を出していきたいなというふうに思ってます。
 
(記 者)
 そのマーケティング戦略室の中身の動きが県民に特に可視化されていないかなと思うところもあるんですけれども。
 
(知 事)
 はい。
 
(記 者)
 そういう今後の展望といいますか、どうやってこのマーケティング戦略室の動きを発信していきたいかというお考えもお聞かせください。
 
(知 事)
 そもそも表に出るものではないのかなと思います。そのことの性質上ですね。私たちの政策立案・実行のものの考え方や、やり方っていうものを、まずは変えていこうと。そのための組織でありますので、マーケティング戦略室が直接県民の皆様に何か変化をお見せするとかっていう性質のものではないのかなというふうに思っています。これから出していく施策であったり、その成果というものをもって、皆さんにはゆっくりと変わってきたなと思ってもらえれば、私はそれでオッケーですね。
 
(記 者)
 最後もう一点、県民の「ゆっくりと変わってきた」の前に、まず県庁内の変化というところ、知事就任当初、県庁内の掌握が大事だということをおっしゃっていたと思うのですが、この半年で、知事として県庁内のマインド変化っていうのを感じているところ、あるいは新たに半年たって見えてきた課題みたいなものがあれば教えてください。
 
(知 事)
 確実に変化はしてるなと感じます。具体的には、例えばマーケティングの研修に1,000人近くがエントリーしてくれたことであったりとか、今日、魁さんの一面に載せてもらいましたけども、「こっちゃけ」への登録数がもう何倍にも増えてるだとか、実はそういう、あまり目に触れないんですけど、地味な変化っていうものは随所にありますので、かなり気持ちが前を向いてくれてるのかなというふうに私は感じています。次なる課題としては、やっぱりもっともっと裾野を広げていきたいと。知事部局で3,400人おりますので、そこの全員にまではなかなか難しい話ですから、それを少しでも多くの皆さんが、ちょっとずつでもいいので気持ちを「よし、やろう」と、「人口減少に立ち向かうんだ」というふうに思ってもらえるようにというのは、地道なこれからの努力だと思います。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(幹事社)
 関連する質問、何か各社さんございますでしょうか。
 
(記 者)
 よろしくお願いします。
 今の(知事就任)半年の質問に関連してなんですけども、職員の方々も少しずつ変わってきたところがあるというようなお話でしたけれども、そういった職員とのやりとりの中で、知事が特に意識されてきたことですとか、注意されてきたこととか、何かあれば教えてください。
 
(知 事)
 そうですね、一番は否定しないってことですかね、何事も。私も一番後から県庁に入ってきた人間ですから、この春からですからね。今までのやり方はこうだったんだなと。それが間違ってるとかでもなく、今まではこうだったと。でも、これからこういうやり方があるんじゃないのという、決して何か、とっちめたりとか、そういうことは必要もないですし、私もやる気もないので、円満に前向きな対話をするように心がけてきたというか、当たり前の話だと思ってるので、その結果、少しずつ変わってくれたのかなとは思ってます。
 
(記 者)
 分かりました。ありがとうございます。
 あえて、この半年に自己評価で点数をつけるとすれば、何点ぐらいになるんでしょうか。その理由も併せて教えてください。
 
(知 事)
 科目ごとに大分変わってくるんじゃないですかね。一概に総合点でつけると、いろんなご批判もいただきますので、そんなに高い点数はつけられないかなとは思います、総合すれば。問題も多かったので。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 あと、予算編成会議では、ここから大きく変えていきたいというようなご発言もありましたけれども、本年度の後半に向けて、改めて意気込みといいますか、こういったところをやっていきたいというところを教えてください。
 
(知 事)
 まさにおっしゃるとおり、この半年間で県庁内のチームづくりといいますか、信頼関係というのは、ある程度できてきていると思います。それは反面、その安心感という意味で県庁職員の皆さんに伝わった部分もあると思いますので、もう一回ここで、振れ戻すといいますか、「いやいや、でも現状維持では絶対に秋田県は変わっていけませんから」という意味で、若干私の中でのモードは変えていこうかなと思っています。意識改革の次の実際の行動変容ですかね、県庁としての行動変容。今まで漫然とやってきたものを思い切ってカットしてみるだとか、または、これまで踏み込めなかったところまで大胆な施策をチャレンジしてみるとか、そうしたものを形にしていく下半期だと思ってます。
 
(記 者)
 ありがとうございました。
 
(記 者)
 よろしくお願いします。
 先日もお伺いしたんですけども、クルーズ列車について、先日の会見で、これからというふうに伺いましたが、その後の進展はありましたでしょうか。
 
(知 事)
 様々な形で要望はしておりますけれども、そう芳しい状況ではないという認識です。
 
(記 者)
 その要望というのは、対面であったり、実際にJR貨物に。
 
(知 事)
 あらゆる手段を用いて今やってるところです。
 
(記 者)
 今現在も行っている(のでしょうか)。
 
(知 事)
 まあそうですね。要望はしましたという形ですね。
 
(記 者)
 その反応というか、どういうコメントが返ってきたのかっていうのは。
 
(知 事)
 私もこれまで申し上げてきたとおり、事務段階が大分進んでいると。昨年度末もしくは今年度の最初ですかね、もう正式合意が県と市と三者、四者でなされてて、しばらくたってしまっているということですので、それをひっくり返すのはそう容易ではないんだろうなという印象を持ってます。
 
(記 者)
 その状況の中で、今後また引き続き要望していくのか、その後の対応っていうのは何か考えているものはありますでしょうか。
 
(知 事)
 県としては、今やれることはやったという段階だと認識してます。
 
(記 者)
 そもそもですね、商工会議所からも要望があったかと思うんですけど、それについても今後伝えるっていうことですかね。
 
(知 事)
 その要望を受けての行動ですので、今回。
 
(記 者)
 分かりました。ありがとうございます。
 
(記 者)
 就任から半年ということで関連して伺います。
 先ほどその半年が下地作りというところで、県庁内での関係、職員との関係構築に尽力されてきたというところで、県議会ですとか、あるいは市町村長の皆様との関係構築というのは、知事としてはどのように関係構築ができているとお考えでしょうか。
 
(知 事)
 県議会は本来的には、一応その対峙をする関係、権力のバランス機構ですので、そうなれ合いにならないように気をつけながらも、6月、9月と二度の本格議会を経て、その議論の中で、議案については可決をしていただきましたし、一応程度その双方のすり合わせ、私は元議員ですから、あちらの感覚というのは何となく分かりますし、私の下での県庁のものの考え方というのも、2回の議会を通じてある程度はご理解いただけたのかなというふうに思っています。
 市町村長さんとも、結構接点が濃淡ありますので、(秋田県・)市町村協働政策会議等では全員お会いしてますが、強固な信頼関係を全員とっていうところまではもちろんいかないですけども、特段の問題は感じてはいません。まあ順調じゃないかなとは思ってます。
 
(記 者)
 分かりました。ありがとうございます。
 波乱の船出ということで、災害ですとか、あるいはクマの出没とか、発生したものがたくさんあるというところで、イメージされていた知事の公約とか施策の進め方が少しブレーキがかかってしまうというような感覚はありますか。
 
(知 事)
 いや、あまりそれはないですね。じっくり私自身の時間を使って腰を据えてっていうところが若干犠牲になってるかなとは思いますが、職員の皆さん頑張ってくれているので、そこにこの問題発生によって遅れが生じているというふうにはあまり感じてないです。
 
(記 者)
 分かりました。ありがとうございます。
 
(記 者)
 カスハラの関係で一点お伺いします。
 三重県がカスハラの条例を罰則付きで設けるという方針を出していますけども、県も既に条例があって、職員向けのガイドラインはあるところですけども、先ほどクマの話もありましたが、こういった問題がある中で、罰則付きの条例というものを設ける考えが現時点であるか、今後設けていくとか、そういう知事ご自身の考えはありますでしょうか。
 
(知 事)
 三重県の事例をちょっと私存じませんでした。全国初ですかね。
 
(記 者)
 制定されれば全国初、来年度に向けてということです。
 
(知 事)
 そうですか。カスハラといっても、その基準がなかなか微妙な部分があると思いますので、こちら側としては、県庁に対するカスハラから組織を守るという意味では、もちろん強いものがあってもらった方が助かるのですけれども、そこはちょっと様々な比較検討が必要なんじゃないかなとは思います。それが行き過ぎて、閉じられた県庁みたいになるのもあまりよくないでしょうし、今までちょっとそこ、まともに私の中で検討したことはなかったので、あまり即答はできないのですけれども、ちょっと注視をしたいなと思います。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 それと別件でもう一点なんですけども、現在、国会といいますか政局の方で、高市総裁が就任しましたけれども、ちょっといろいろな情勢の中で首班指名がどうなるかというところも含めて不安定な情勢となっていますが、その一方で、経済対策も含めてそういった部分の遅れが生じているという見方もできると思います。知事として現在の情勢というのを、どのようにご覧になっていますでしょうか。
 
(知 事)
 一言で言うとちょっと心配してますね。地方という、県という立場からすると、やはり政治はある程度安定をしてもらって、こちらの要望であったりとか、物価高騰対策、賃上げ支援、様々なことを地方に向けて手当をしていただきたいので、そこのスピードが鈍るということについては、とても心配をしています。
 一方、政治の多極化と言いますか、長年自公がずっと固く守ってきたというものが、ある程度流動化をして、様々な意見が政治というものに反映をされるようになったという意味では、ポジティブな側面もあるのかなとは思いますけれども、県としては、ちょっとやっぱり、行政の立場だと、ある程度安定をして、サクサクと物事が決まっていく国政であっていただきたいなとは思います。
 
(記 者)
 承知しました。ありがとうございます。
 
(幹事社)
 ほか、ご質問のある社、いらっしゃいますでしょうか。
 
(記 者)
 よろしくお願いします。
 先ほどの就任半年というところに関連してなんですけれども、鈴木知事のカラーを全面的に出していくという意味で、来年度の当初予算編成が非常に注目されるところかと思います。その中で先日示された予算編成方針の中で、様々重点的に取り組んでいく分野を挙げられた上で、その予算方針という意味では前佐竹県政と同じく、例えばその政策的経費の中からどれぐらい削るだとか、そういったところは踏襲したのかなという印象を受けました。そこら辺、踏襲に至った理由といいますか、そこで何か変化を出そうとか、お考えになったものか、そのあたりをお聞かせください。
 
(知 事)
 財政規律の維持に関しては、踏襲するしないの選択肢はないんじゃないかと思います。財政中期見通しでも示しましたとおり、6年後、7年後には起債許可団体に転落してしまうと、このままいけばですね。そうした道は何としても避けなければならないわけでありまして、特段その佐竹県政を継承したというよりは、誰がなってもやらないといけない財政規律の維持と、財務改善ということについては、もうマストの課題として当然に入れましたと。その上で何をやっていくかということだと思います。
 
(記 者)
 おっしゃるとおり限られた財源、厳しい財政状況の中で、その中でもカラーを出していくっていうのは、どういうところに手腕を発揮できるとお考えかお聞かせください。
 
(知 事)
 一つは、より山谷の深い選択と集中ということになるんだろうと思います。成果を上げていくためにマーケティング戦略室を設けたわけですが、それは裏を返していうと、マーケティング的な視点で、これは成果が出ないんじゃないかっていう予算事業については厳しく見ていくという意味でありますので、そこのメリハリについてはもう少しついていくものだと思います。
 
(記 者)
 すいません、私から最後ですけども、今、公共施設の、何ですか。
 
(知 事)
(あきた公共施設等)総合管理計画(ですか)。
 
(記 者)
 そうですね、そちらの方も素案作成に向けて動いていると思うんですけれども、そういったところでのハードでのイメージでしょうか、それともソフトでもいろいろ選択と集中があると考えたのでしょうか。
 
(知 事)
 ああ、すべてですね、それは。はい。
 
(記 者)
 分かりました。ありがとうございます。
 
(知 事)
 ハードと言っても、そのハードを用いて行うソフトの事業があるわけでありますので、その機能については、なるべく維持していって、県民の皆様には不安とか不便がないように工夫をしていくんですが、そのための手段でしかないので、ハードというのはですね。そこはしっかりと本質論に基づいた決定をしていかないといけないと思います。
 
(記 者)
 ありがとうございました。
 
(幹事社)
 ほか、ご質問ありますでしょうか。
 
(記 者)
 再生可能エネルギー関係で二つお伺いしたいと思います。
 明日15日から、同じくミルハスで世界洋上風力サミットが開催されます。県としても取組等を発信する機会だと思います。この機会に知事の方から、秋田県における洋上風力発電に対する取組の魅力というようなものを何か発信する腹案があればこちらで教えていただきたいと思います。
 
(知 事)
 触れていただいてありがとうございます。世界洋上風力サミットが今月、今週ですね、行われます。これは国内外から700人以上の関係者が集う国際会議でありますので、かなり大きなイベントです。本県、本市、秋田市開催が2回目となりますけれども、この間、この事業分野については様々なことがあって、大手事業者の撤退という激震が走ったわけですけれども、一方で着々と動いているプロジェクトもあります。そんなご当地秋田において、やはり世界中からこの関係者が集って、こうしたサミットを開くんだと、地元としても風況であったり必要性、国のエネルギー安全保障という必要性は変わらないですから、これをしっかりと引き続き私たちも元気を出して頑張っていくんですよというメッセージになればいいなというふうに思ってます。
 
(記 者)
 ではもう一点、そちらにやや関連することですが、地域共生はしっかりやりますと言い残して撤退をしていかれたのが三菱商事、こちらに対して、それからもう早いもので一月半以上たったわけですけれども、こちら三菱商事と今後どういう関係、あるいはどういうコミュニケーションを図っていくか、知事のお考えをお聞かせください。
 
(知 事)
 既に、撤退前から三菱商事グループをはじめ、ほかの参入事業者との枠組み、地域共生策を進めようという枠組みがありました。そこで進んでいるものについては、もちろん引き続き頑張っていただくのですが、それプラスアルファの、より大きな力を貸していただきたいという部分については、今、正に各部局で検討をしているところであります。
 
(記 者)
 そちらの検討内容は、いずれ何らかの形で三菱商事側に伝達をされるということでよろしいですか。
 
(知 事)
 そうですね、いずれまとまり次第にと思ってます。
 
(記 者)
 ありがとうございました。
 
(幹事社)
 ではすいません、時間が来てしまっているので、あと一問どなたかご質問ある方いらっしゃいますでしょうか。
 
(記 者)
 たびたびすみません。
 先ほど、クルーズ列車で、要望をしたら芳しい状況ではないというご回答でしたが、これはつまり、時間的猶予をもらえないか要望したところ、もらえなかったという認識でよろしいでしょうか。
 
(知 事)
 まだその決定をしたわけではないですけども、私の印象ですかね。はい。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(幹事社)
 では、以上で知事会見、終わらせていただきます。ありがとうございました。
 
(知 事)
 ありがとうございました。

 

 

 
(幹事社)
幹事社の読売です。まず知事から発言があるとのことですので、よろしくお願いします。
 
(知 事)
最初にパリオリンピック、志田(千陽)選手、銅メダル、大変おめでとうございました。志田選手の銅メダル、本県にとって12年前の2012ロンドンのバレーボール、江畑(幸子)さん以来の快挙であります。まさに本県の代表する選手でありますので、心からお祝いを申し上げたいと存じます。
また、北都銀行のナガマツペア(永原和可那選手・松本麻佑選手)、残念ながら決勝リーグには(進出)できませんけれども、まずは大変に健闘したということを讃えたいと思います。
いずれこの後も本県選手の、出身選手の活躍の場がありますので、大いに頑張ってほしいなと思います。
今日、大分暑くなりましたんで、熱中症の関係で少し県民の皆さんにお願いがございます。
大変気温が高くて、34度、5度という、場所によっては相当上がってます。また、この後しばらく高温が続きますんで、まずは熱中症に気をつけていただきたい。こまめに水分の補給、またエアコンの利用も適正な温度に設定しながら活用していただきたい。特に高齢者の方、あるいは子どもさんについて、自分で症状が分かりませんので、十分に周囲からお声をかけて、こういう方々をしっかり守っていただきたいと思います。
また災害の関係、ボランティア、非常に暑い中で大変ですんで、十分熱中症に気をつけながら、ボランティア活動をお願いしたいと思います。
いずれ環境省から暑さ指数とか熱中症警戒アラートが出ますんで、そういうものをチェックしながら、熱中症の予防をお願いしたいと思います。
また最後に、省エネエアコンの導入助成、第2弾のあきた省エネ購入応援キャンペーンを実施しておりますが、まだ残りがありますんで、エアコンを購入する際にはご活用いただきたいと思います。
以上であります。
 
(幹事社)
では、今の知事の発言に対し、質疑のある方いらっしゃいますでしょうか。
 
(記 者)
もし分かればですけど、熱中症に関して、県内、増えてきてるとは思うんですけれども。県内でどれぐらい、今年に入ってから熱中症で搬送されてるといったまとめ等はあるんでしょうか。
 
(知 事)
今のところ4月29日から7月28日までの間の統計があります。これが197人。特に7月15日から21日、この1週間は大分多いです。いずれ最近多くなっておりますんで、ぜひ気をつけていただきたいと思います。
 
(幹事社)
ほかにいらっしゃいますか。
いらっしゃらないようなので、幹事社から1問代表質問させていただきます。
先月下旬の大雨についてです。明日、知事も内閣府などを訪れて要望要請活動を行うということですが、まずは被害の所感と考えている支援策、あと要望の内容などについて、知事のお考えをお聞かせください。
 
(知 事)
今回、大分広範囲にわたってますんで、農業の関係、あるいは農地や農業用の施設、また道路の損壊、あるいは河川。特に河川、今回子吉川系統の直轄部分、あそこもいきましたんで。雄物川が大分(整備が)進んでまして、米代川も大分進んでますが、今回、子吉川のほう、今まで手をかけてますが、直轄河川が損壊するということは相当影響があります。特に雄物川流域、あの治水、ダムもできますけども、まだしばらく先ですんで、ぜひ、これも抜本的な改修、直轄で、この部分、特にお願いしたいと思います。
また農水の関係。大分、激甚災害でもカバーできないところがありますんで、そういう点において、国のほうでもなるべく農水省の様々な支援をお願いしたいと。
で、そこの隙間の部分はこれから9月まで県で補正を組みますんで、まず県の部分は昨年の例もありますんで、まずはそういう農業の支援、営農継続、これを中心に考えていきたいと思います。
また、まだ行方不明の方がいらっしゃいますんで、なるべく早く見つかるように願ってます。
いずれ明日、内閣府の防災関係、財務省、総務省、国交省、農水省、ここを回ります。で、急遽決まったもんですから、今、要望の内容を細かくやってます。いずれ激甚災害の場合、これからうちのほうで被害の内容を精査して、これをまとめて各省庁に上げて、これが基になります。まずは、総理から「検討するように」というお言葉がありましたんで、何とか激甚災害に。これになりますと、災害復旧、大分補助率が上がります。県の財政負担が減りますんで、その分、県で隙間のところをやれますんで、そういうことで明日、朝から行ってきます。
で、ついでにちょっと、私、ここに入ってくるとき、非常に苦しくて。あの、3日ぐらい前から大分腰の辺りが痛いっていうことで、2日前にシャワーを浴びたときに見たら、大分赤い斑点があったんです。で、昨日痛いもんだから、ネットで調べましたら帯状疱疹、これのようです。で、昨日救急外来、休みなので行きました。で、今日朝、午前中に精密検査をしたところ帯状疱疹ということで、大変痛いです。ただ、明日の国への要望、これは何としてもやる必要がありますんで、先生にお願いして、明日の夜までは何とか持つように鎮痛剤をやって、頑張って行ってきます。あの、ひどい状況です。
で、問題、1週間ぐらいは、なるべく静かにしてるようにっていうことで、まずは今週、副知事に代行できる業務は副知事にやってもらいます。ただ、重要な業務、まだ熱はないですから、動けますんで、痛みを我慢しますので、これは出ますけども、多くの業務を、まず今週1週間は副知事に代行をお願いしたいと思ってます。
 
(幹事社)
今の知事の発言について、質疑ある方、代表質問に関連しての質疑ある方いらっしゃいますでしょうか。
 
(記 者)
すいません、お体、ご体調心配なところ申し訳ありません。その1週間っていうのは、大体、今日から1週間っていうふうなイメージでいらっしゃいますか。
 
(知 事)
まあ今週いっぱいぐらい。
 
(記 者)
今週いっぱいぐらい。
 
(知 事)
大体、発症が3日か4日前です。だから10日ぐらいで、大体良くなると。大体10日ぐらいがめどで、治療、回復のめどということで。それがちょうど3日ぐらい前ですから、大体今週末ぐらいまで。
 
(記 者)
病気の知識がなくて恐縮なんですけれども、1週間静養すれば、症状はやわらぐっていうふうな病気なんでしょうか。
 
(知 事)
はい。大分、今、多いんですよ。若い方もなるというんです。県の職員も結構かかってるんです。で、特に高齢なれば疲れが出れば出るっていうことで。ただ熱がありませんので、食欲のほうはバンバンあります。これが一番なもんですから、まず鎮痛剤等、強い薬、お願いしましたんで、まず今のところ。ただ歩くと痛いんですよ。
 
(記 者)
改めて確認なんですけど、明日、政府のほうに要望行かれて、それ以降は、静養されて、来週の月曜日ぐらいから復帰予定だと。
 
(知 事)
単に黙って座ってやる用はできますけども、歩くのが大変痛いもんですから。
 
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
 
(幹事社)
ほかに質問ある方いらっしゃいますか。
 
(記 者)
体調悪いところ大変申し訳ございません。ちょっと大雨に関連して激甚災害に関してなんですけれども、スケジュールとしては、県のほうで被害を調べてから申請するっていうこと、申請というか国のほうに伝えることになると思うんですけれども、県内スケジュールとしては大体どれぐらいになりそうかという見通し等ありますでしょうか。
 
(総合防災課)
総合防災課です。現在、まだ国のほうともしっかりまだ協議もまだできていないような状況ですので、これからというような話になるかと思うので、まずは最初に知事のほうから内閣府、国のほうに1回行っていただいて、それからスケジュールが決まってくるものかなというふうに認識しております。
 
(記 者)
ありがとうございます。
あと、大雨の県の支援に関してなんですけども、大体予算規模等どれぐらいを想定されてるんでしょうか。
 
(知 事)
まだ全体が明確に分かってませんので、これからこのお盆中に査定と積算をやります。あと、9月補正というと、今月末ぐらいまでには大体固まるかなという。で、大分相手もお盆休みに入りますんで、まずは今回大分田んぼ、去年と違って、あそこの川が急流なもんですから、相当土砂が田んぼに入ってます。この分、昨年は山際のところだけで、あとは田んぼの水が引けると普通ですが、今回全面的に、薄くですが全部入ったところがありますんで、相当田んぼ、来年の耕作に間に合うかどうか。そうしますと、来年できませんので、相当、農家の方が困りますんで、そこらを辺どうするか。思った以上に田んぼの中、砂利が入ってます。これが一番です。あと、林道、山、あれはまだ全容を完全に分かってませんので、相当奥まで、特に鳥海山系、急峻ですんで、奥に入るのが非常にまだ危険なんです。早急に今やってますが、なかなかそう簡単に山の中はできませんので。
 
(幹事社)
関連質問はございますでしょうか。
では、その他の項目で質問がある方いらっしゃればお願いします。
 
(記 者)
また大雨に関する質問で恐縮です。明日の国の要望、改めて激甚災害の指定を強く求めていくというふうなお気持ちでしょうか。いかがでしょうか。
 
(知 事)
内閣府、これは激甚災害(関係等の要望)。あと各省庁、激甚とまた異なるメニューがあります。総務省、特交の配分を多くお願いするとか、また例えば子吉川の流域治水、あれは激甚とか何とかでなくて、それをどう判断するかは国交省だと思うんです。だから激甚は激甚ですが、そのほかのパターンがいっぱいありますんで、そういう個別ごとに各省庁で、激甚と関係あるなしにかかわらずできるものはありますんで、これもお願いします。
 
(記 者)
知事、今、河川の具体的なお名前でいうと子吉川っていう名前、何回も出てきてるかなと思うんですけれども、知事の認識としてやっぱり子吉川、もちろん広範に被害が及んでるというのは重々承知なんですけれども。
 
(知 事)
直轄部分、あそこが損壊してます。雄物川、29年の雨で相当抜本的に改修してます。米代川、あれも相当やってます。子吉川もやってますが、まだそういう状態であれば、もう少し強固にやる必要がありますんで、そこら辺をどうするか。直轄の場合、相当簡単でないんですよ。
 
(記 者)
やはり直轄河川に損害があったっていうのは、やっぱり今回の記録的な大雨で一つ象徴的な大きな被害だと。
 
(知 事)
ええ。ダムが完成すれば相当違いますがね。
 
(記 者)
あと、すいません。その国の支援が下りるまでの間は9月補正で、支援の費用も出すというところなんですけど、9月補正は農地とか田んぼとか、そっちの農業部分の支援っていうのを手厚くやるというふうなお気持ちでしょうか。
 
(知 事)
県管理河川、今、応急でやってますんで、これをどうするか。応急でやってもこれをどういうふうに改修、まだこの後、災害査定で現状復旧か、またプラスアルファするかで、相当国との調整が必要ですんで、これがそう簡単にいかないですね。
 
(記 者)
あと、すいません、もう一つだけ。農業、今年育たかなかったら来年以降の豊作にちょっと影響が出るっていうようなお話もあったかと思うんですけども。その来年以降に影響ができるだけ及ばないようにするためには、どういった施策が求められているか。
 
(知 事)
田んぼが全面的に埋まってますと、相当時間がかかるし、今年もあの稲が取れませんし、来年までっていうと、まだ冬もあります。ここら辺が非常に難しいんです。だから相当、どうするか。で、砂利がありますと全部取って、また土を入れ替えるという。これが今、建設業、昨年の災害で手が回らないんです。そういう点もありますんで、なかなか悩ましいですね。
 
(記 者)
我々が取材する中で、その農業の用水路も土砂で埋まってという話も伺うんですけど、そこに対する対応というのはどのようにお考えですか。
 
(知 事)
早急にできるものは今やってますんで、まず今年、可能なものは何とか急いでやってます。ただ問題は、抜本的にやる必要のあるところはどうするかです。
 
(記 者)
抜本的にやる必要があるところっていうのは、今後、時間はかかるかもしれないけど、慎重に考えていかれると。
 
(知 事)
単にそこだけやっても上流のほうに手がつかないと、また同じなんですね。
 
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
 
(記 者)
今、円高が進んでますが、県内のインバウンドなどにいろいろ影響が出るか、出てましたら教えていただきたいのと、あと株価の下落も影響などいかがかなと思いましてお願いします。
 
(知 事)
インバウンドは台湾が中心ですんで、そう今のところ影響はございません。ただ、この後、欧米のほうがどうなるか。ただ今のところ、私どもに来るところは、すぐには円高の状況が影響するとは思ってませんが、これから十分これを注視するという、そういうことは必要かと思います。
あと株価のほうは、企業のほうで株、大企業の関係で、これを相当持って決算するところは、大分決算が悪くなりますが、まずそこら辺、うちのほうは大企業の本社は余りありません。株価のほうは、大企業がそう多くないもんですから、そんなに影響するのかな。ただ、全国的に影響がありますと、交付税とか様々な税に影響しますんで、そっちのほうが全国的、オールジャパン、この影響がどう受けるか、これが一番です。
 
(記 者)
 よろしくお願いします。
去年の大雨では、秋田市の中心市街地が被害に遭ったということで、9月補正では中小企業に対する支援策なども盛り込まれていました。先ほどお話にあったように、今回は田んぼですとか農地の被害が多いということで、去年の9月補正とは県の支援策も性質が変わってくるでしょうか。
 
(知 事)
事業者、商工業者、商工業、若干(被害を)受けてますが、まずそう多くないと。ただ、去年は中心市街地、ほとんど商工業ですんで、そこのウエイトは大分違うかなと。
 
(記 者)
そうすれば今年の9月補正では、農家の営農支援が大きな柱になりそうでしょうか。
 
(知 事)
と、あとは県の管理(県管理河川等)の、ここが中心です。
 
(記 者)
予算の規模感としてはどうでしょうか。
 
(知 事)
まだ全然、これからです。
 
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
 
(記 者)
話題変わって、ふるさと納税について伺います。先日総務省から発表された情報によると、寄附総額が全国では1兆円を超えていて、秋田県でも最高額を記録しています。一方で都市部のほうでは税収の流出が止まっていないといった課題もある中で、現在の制度に対する見直し案というのも検討されるところですけども、知事は現在のこのふるさと納税の制度について、この在り方、どういうふうに考えていらっしゃいますでしょうか。
 
(知 事)
これの趣旨は十分に理解します。で、こういうものはあってもいいと思う。ただ問題、今完全に返礼品の競争。で、あれが大分地元の地場産業にプラスの影響がありますが、あれが行き過ぎますと。本当はそういうもの、いいものがあるところ、ないところ、これ全部というのは無理なんですよ。多分、全体、あの実入りは半分ぐらい、あとは業者に行く。これがどうか。だから若干、本来の最初の趣旨と大分様相が変わってますんで、これをどうするか。あとは都市と地方、相当対立、分断。東京都なんか、今回小池さんも相当ぶつぶつ言ってます。そこら辺、大都市は相当影響を受けてますんで、そういう分断が余りあると何か変なもんですから、もう少し、何というか、競う合うというよりも、何か別の手法も検討する必要があるかなという、そんな感じもします。
 
(記 者)
ちょっと行ったり来たりで申し訳ない。また雨の話で申し訳ないんですけど、農水関係のところで、先ほど最初に知事も隙間になる部分みたいなお話があって、激甚になったらほかのところに費用を充てられて、そこの隙間のところにも県として十分対応できるっていうことかと思うんですが、県として今回の被害を見ている限り、知事として独自で対応する必要性があるところとってどういうふうにお考えなんでしょう。
 
(知 事)
田んぼの砂利、あれは国の制度で一定額。この一定の下、国が対象となりませんので、そこを対象にしてますんで、そこら辺のものがいっぱいあります。
 
(農地整備課)
補足させていただきます。農地整備課でございます。
知事申し上げましたとおり、国庫補助災害の対象になるのは40万円以上。それ以下について、県単小災害という制度もありますので、こういったところをしっかり活用していきたいというふうに考えています。
 
(記 者)
ありがとうございます。
 
(記 者)
すいません、質問なんですけども、冒頭でも発言ありましたが、オリンピックの志田選手について、県民栄誉賞の授与とか、そういった考えはございますでしょうか。
 
(知 事)
この後、あの基準がどうなるか。当然基準がありますんで、これをどうなるか。これを見なきゃ、今、はっきり言えないかなと思う。ただ、すごいですよ。私が決めるもんでなくて、基準がありますんで、これに合うかどうかです。
 
(記 者)
ありがとうございます。
 
(広報広聴課)
広報広聴課です。
補足しますけど、これまでオリンピックでメダル獲った方、県民栄誉賞を受賞しておりますので、そういった過去の事例も参考にしながら、最終的に知事のほうと相談しながら決めていきたいと思っております。
 
(幹事社)
ほかに質問ある方いらっしゃいますでしょうか。
ないようですので、会見を終わります。

 

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