令和7年9月1日知事記者会見
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●知事発表
(1)スタートアップイベント「AKISTA GO!(アキスタ・ゴー)」について
(2)「あきた総文2026」プレ大会について
(3)「防災の日」を契機とした県民意識の高揚について
●幹事社質問
(1)9月補正予算案について
●その他質問
(1)マーケティング戦略室の9月補正予算案について
(2)最低賃金について
(3)緊急銃猟について
(4)子育て世帯等移住意識調査事業について
(5)大仙市の殺人事件に関する県警と行政との連絡等について
(6)こっちゃけ!就活応援キャンペーン事業について
(7)世界洋上風力サミットについて
(8)三菱商事の撤退に係る県内企業等への影響調査について
(9)自民党総裁選の前倒しの動きについて
(幹事社)
9月幹事社の河北新報です。よろしくお願いします。
(知 事)
お願いします。
(幹事社)
今日は知事から発表項目が3件あると伺っております。まとめてよろしくお願いします。
(知 事)
まず1点目でございます。スタートアップイベントの「AKISTA GO!」についてです。
9月4日木曜日に、にぎわい交流館AU(あう)で「AKISTA GO!」を実施いたします。「AKISTA」はそもそも秋田県が取り組むスタートアップ支援の総称でありまして、このイベントは、参加者の皆さんでスタートアップへの挑戦意欲、それから、それを応援しようという機運を醸成しようというものでございます。今回は「AKISTA」による認定スタートアップへの認定証授与式、それから、秋田出身で全国で活躍しているスタートアップの経営者をお招きしての講演会、そして、社会課題解決、経済成長を両立させるゼブラ型企業に関するトークセッションを行います。
本県は、ご承知のとおり様々な課題がありますけれども、課題が多いということは、すなわち新たな価値を創造する好機であると捉えております。そこで大きな役割を果たすのは、既成の概念にとらわれないスタートアップであると私も考えておりますし、私自身、政治の世界ではスタートアップみたいなものですので、しっかりとこの新しいことに挑戦をする若者を育てるという機運を高めていくために、ぜひこの「AKISTA GO!」を盛り上げていただきたいと思っております。
報道機関の皆様には、この挑戦の熱気を広く県民の皆さんにお伝えいただくようにお願い申し上げたいと思います。
まず1点目は以上です。
それから、第50回全国高等学校総合文化祭、「あきた総文2026」のプレ大会の開催についてお知らせいたします。
来年開催されます「あきた総文2026」の22部門の各部門プレ大会を、先月、特別支援学校部門を行いましたが、これを皮切りに来年2月まで、県内7つの市を会場に順次開催いたします。来月10月11日土曜日には、プレ大会の開会行事として総合開会式をミルハスで行います。そしてパレードを秋田市の広小路で行います。総合開会式の観覧申込みは、公式ホームページにて今日9月1日から12日まで受け付けます。また、開会式後のパレードはご自由にご覧いただけますけれども、当日は広小路のパレードコース及び周辺道路で通行規制が予定されておりますので、ご協力をお願いいたします。
このプレ大会を通じて県民の皆様と共に機運を高め、来年夏の「あきた総文2026」の本大会の成功へとつなげてまいりたいと考えております。
3点目として、防災の日を契機とした県民意識の高揚についてです。
本日9月1日は「防災の日」でございます。昨日、鹿角市及び小坂町で「防災の日」を契機とした秋田県総合防災訓練が開催され、私も参加をしました。今回は56機関約800名という規模で開催をし、避難所運営訓練や孤立対策訓練などを参観してまいりました。また、このほかにも本日を前後して13市町村、約483機関1万7,262人の方々が訓練を実施しております。いつ発生するか分からない大規模災害に対しては、このような訓練を日頃から行うことで、災害時には市町村や関係機関と連携し、迅速かつ的確な対応ができるものと考えております。
そこで、防災の日を契機といたしまして、県民の皆様へのお願いです。
今後は、台風が接近するシーズンを迎えることになります。改めて、3点についてお願いしたいと思います。
1点目は、日頃の備えです。家庭における水・食料の備蓄、ハザードマップや避難ルートの確認、家具の固定など、日頃からの備えをお願いします。
2点目は、正しい情報の入手です。災害発生時は、SNSなどで様々な情報が飛び交いますので、誤った行動につながらないように、公式の気象台や県・市町村のホームページなどで、正しい情報を入手してください。
なお、明日もまた大雨が予想されております。気象台の方でも情報を発信しておりますので、県民の皆様には、またかという思いはあると思いますけれども、もう降るものは降ってしまいますので、また再度、情報に接していただくようにお願いいたします。
3点目は、避難時の注意です。災害が発生した場合、または発生するおそれがある場合は、地域で声を掛け合いながら、誰一人取り残すことのないよう、暗くなる前の早めの避難をお願いいたします。
また、これについても、マスメディアの皆様からもご協力をお願いしたいと思います。
私からは以上3点です。
(幹事社)
ありがとうございます。
発表事項に関して質問がある方、挙手をお願いします。
よろしいですか。
では、幹事社質問に移らせていただきます。
本日午前中、県政協議会がありましたけれども、9月の補正予算編成についてだったかと思います。今回の予算編成において重視された点や狙いについて伺えればと思います。
(知 事)
就任して2回目の本格議会です。補正予算の編成ということになりますが、まず6月議会で設立をしましたマーケティング戦略室の発足後、初めての予算案ということですので、まずこれから本格的にマーケティング戦略を用いた政策の立案・執行を行う上での下地作りというのが一番のポイントかなと思っております。
(幹事社)
ありがとうございます。
SNSのマーケティングのアドバイザーを招聘されたりですとか、新たなところもありますけれども、マーケティング戦略室でどういった庁内検討を踏まえてこういったふうになったのかという、その辺の狙いのところについても伺えたらと思います。
(知 事)
マーケティング戦略室の専任職員、兼任の職員と、更に二人既に招いている外部のアドバイザー、この皆さんで議論をして、まずはやはりしっかりと情報、データを取らないと、マーケティングは始まりませんので、そのためのツールを手に入れたいということ。そして、SNSに関するアドバイザーについては、やはり戦略がないと効果的な発信もできませんので、そうした人材について、やはり専任の人が必要であろうという判断です。更には、もう既にここからパブリックリレーションズの関連予算も含めてですが、できるものについては発信をしていこうという、そういう様々な角度から今回考えた予算です。
(幹事社)
SNSのアドバイザーに関しては、どなたかという見通しというのはあるんでしょうか。
(知 事)
これ、まだ今のところ、何も申し上げられる情報はありません。
(幹事社)
分かりました。
9月補正に関連してなんですけれども、先日、答申になった最低賃金については、この9月補正予算には含まれていない一方で、県政協議会では、緊急措置の見通しのお話もされていたと思います。改めてになりますが、この内容と狙いについてもお願いいたします。
(知 事)
今回、9月補正予算提出ということにはなりませんでしたけれども、なるべく早いうちに、今回は本当に特別にですけど、要は、かなり上げ幅が大きいものですから、県内の中小事業者の皆さんについて直接的な支援を行おうと考えております。先ほど県政協で申し上げたとおり、事業所当たり50万円という上限であったり、また、その対象ですが、今時点で一定額のどこかで線を引いて、最低賃金以上に引き上げた皆さんに対しては支援をするというふうな、線の引き方を今考えているところであります。
(幹事社)
それは11月とか2月とかの、いつの。
(知 事)
ちょっと時期は、まだ申し上げられませんが、今回の補正の頭(9月議会での冒頭提案)にということにはなりませんでした。
(幹事社)
分かりました。ありがとうございます。
この件に関連して、各社さん質問がありましたらお願いいたします。
(記 者)
最低賃金の件について、9月議会中に追加提案という可能性も今のところあるものなのでしょうか。
(知 事)
あるともないともちょっと言えないですね。はい。
(記 者)
あともう一点なんですが、支援金の上限額について、先ほどの県政協議会でも他県の幾つかの事例、昨年の事例を参考にされたといったお話もございましたけれども、もう少し具体的に、50万円としたその金額の根拠や、もしくは具体的にどちらの県を参考にされたのかなど、もう少しあれば教えていただきたいです。
(知 事)
詳細について部局から。
(雇用労働政策課)
雇用労働政策課です。
50万円の先行事例というところは、徳島県のところを参考にして決めております。
(記 者)
徳島県も50万円という金額だったということですか。
(雇用労働政策課)
事業所、事業者、ちょっと異なりますけれども、50万というところは徳島県と同じです。
(記 者)
はい、ありがとうございます。
(幹事社)
ほかに関連で質問がある方お願いします。
(記 者)
同じく最低賃金に関して、50万の今の時点での一定額というのは、この9月1日という意味なのか、ちょっと確認で。
(知 事)
ああ、基準日ですね。
(記 者)
はい、基準日。
(知 事)
賃上げ前の基準日と基準額についても、今、庁内で検討しているところです。
(記 者)
分かりました。
あと、今回緊急的措置というふうに県政協議会でもおっしゃっていましたけど、これ以外にも支援策については考えているんでしょうか。
(知 事)
あくまで本筋は事業者さん自体の生産性を上げていただくための支援というのがあるべき姿だと考えてます。こういう直接的な賃上げに対する金銭的な支援というのは、いつまでもずっとできることではありませんので、今回に関しては特別ですということは付言したうえで行いますし、国が今ずっと続けている業務改善の支援、補助金は、こうした生産性向上に資するものについては、しっかりと国の制度を周知し、今、利用件数がそんなに秋田県、まだ他県より多くないので、そうしたところをしっかりと利用していただくということに注力していきたいと思います。
(記 者)
ありがとうございます。
(幹事社)
ほかにいかがでしょうか。
(記 者)
お願いします。
緊急銃猟のことなんですけれども、改めてちょっと具体的に支援内容だったりとか、狙いですとか、あと、今回はまず9月議会に上げられましたけれども、今後も追加で何か支援していく方向性があるのかどうかっていうところを聞きたいです。
(知 事)
はい、詳細、部局から回答します。
(自然保護課)
自然保護課でございます。
今回、本日から緊急銃猟が施行されて、市町村長の判断でできるということになります。今回の9月補正にも市町村が体制を整備するための予算を支援しておりますけれども、これから、今日からまず始まることでありますので、いろんな市町村の意見を伺いながら、対応できるものを対応して、県の方でも助言なり支援をしてまいりたいと考えております。
以上です。
(幹事社)
ほかに関連していかがでしょうか。
(記 者)
今、緊急銃猟の質問が出たので、ちょっと併せてなんですけども、今日から施行というか実施可能になりましたけども、いろいろな制約といいますか、住民に危害を加えない、おそれがない条件など、いろいろと細かな条件もある中で、鈴木知事としては、その期待というか狙いというか何かこう、知事として、個人として、何かこう、そういったもの、見解等があればお伺いしたいなと。
(知 事)
武器の使用に関することですので、相当な制限があるのは仕方ないことだろうと思います。これが実際、どこに現れるか分からない、しかも、どういう動きをするか分からないクマというものに対して、効果的に武器を使用するということが、そう簡単ではないという実感を私は持っています。
その中で、要は市町村であったり、また、実際に発砲しないといけない猟友会の皆さんであったりという方々に、過度な負担がかからないような、その中では多分、十分にできなかったなというケースも多々あると思うんですよ。そういうことに対するリアクションであったり、現場を責めたりだとか、そういうことが是非ないようにご理解をしっかりと県民の皆さんにはいただけるように、私としては心がけていきたいと思います。
(幹事社)
関連していかがでしょうか。
なければ、そのほかの質問も含めて各社さんいかがでしょうか。
(記 者)
よろしくお願いします。
先ほど冒頭、マーケティングに関しても触れたと思うんですけども、ほかにも重点的に取り組む施策として、就活の支援ですとか、知事がこれまで力を入れるとおっしゃってきた子育て世帯の移住に関する事業もありました。特に子育て世帯の意識調査事業については、現在、ランチ交流会の開催もあると思います。そことの関連性ですとか、改めて今回、予算計上したものの狙いというところ、改めて教えてください。
(知 事)
これらは全て、本格的に子育て世帯のAターンの皆さんを増やしたい、多くの方に帰ってきていただくための施策をどのように打っていこうかという、そこの材料にしたいという趣旨です。
今行っている交流会については、生の声を深く掘り下げて聞くという行為ですが、やはり参加人数という意味では限られてくると。それを、より多くデータという形で、ある程度の統計となり得るようなものも欲しいというアドバイザーのご意見もあって、それで広くああいうWebアンケートという形をとりました。
(幹事社)
ほかにいかがでしょうか。
(記 者)
お願いします。
すいません、別件でして、今月18日に大仙市で起きた殺人事件の関係で伺いたいんですけれども、警察は当初、クマによる被害の可能性があるとしていたため、大仙市の方はクマによる人身被害が発生したと伝える地域防災メールを発出しました。ただ、その後、防災メールを訂正する形になりまして、この地域防災メールへの信頼が揺るがされるような感じになっているところもあると思います。
警察が捜査に慎重を期しているとはいえ、本県の警察の覚知の時間とかを考えた時に、クマによるものなのかそうじゃないのかっていうのは、初動捜査でもうちょっと、ある程度分かっているはずなので、警察が行政に対して速やかに情報提供を行っていれば、こうした訂正のような事態にはならなかったんじゃないかという指摘もあると思うんですけれども、知事としてはこの辺どうお考えでしょうか。警察の対応について、適切だったとお考えでしょうか。
(知 事)
私の認識では、クマによる傷害、人身被害の可能性があるという報だったと思います。あくまで可能性という第一報。これは非常に悩まれたと思いますけれども、分からないから何も言わないというよりは、まず第一報を出した方がいいだろうと、そういう趣旨だと理解していますので、それについて私はどうこう、間違っているとかって思ってはおりません。
で、その後の警察の情報提供について、ちょっと私としては何とも状況がよく分かってないので、今、記者の方がどういう問題意識を持たれているのかというのがいまいち分からないんですけども、捜査ありきですから、私はコメントする立場にないのかなというふうに思います。
(記 者)
警察の情報提供っていうのが、クマによるものなのか、殺人なのかというのは最初分かんないと思うんですけど、例えば行政にもうちょっと情報提供していれば、こういうメールを出して訂正するみたいなことにはならなかったんじゃないかっていうような考えもあると思うんですけど、もちろん捜査機関なのでなかなか難しい部分もあると思うんですけど、その辺の経緯とかについて、今後検証したりとか、やっぱり行政から出しているメールっていうのも結構人によっては重みがあるものだと思うので。
(知 事)
何か部局でしゃべることありますか。私の認識では、クマによる可能性がかなり早かったような気がするんですよね。何かちょっと部局からあるようです。
(自然保護課)
自然保護課でございます。
先ほど知事がおっしゃったように、私どもも同じなんですけれども、最近、近くでクマが頻繁に出ておりまして、警察なり消防の方が一番最初、見た際に、クマによるものでないかと思われるというような表現で、私どもは受け止めてまして、それ以降、警察の方の捜査を待っている、こちらが事実でございます。今、知事がおっしゃったようなことと同じでございます。
(知 事)
補足いたしますと、やはり速報性というものがちょっと重要だった案件なのかなと思いますし、言わなかったら言わなかったでまた批判もされますからね。これについては非常に難しい判断だったんだろうなというふうに私は思います。
(記 者)
ありがとうございます。
警察の方ともうちょっと連携が取れていればとか、そういう考えもあると思うんですけど、今後何か検証したりとか、なかなかそんなに毎回、頻繁にある事案ではないかもしれないんですけれども、行政としては多分それを早く出すというのが大事だと思うんですが、一方で警察との連携、警察がもう少し情報開示したりとか、行政と連携してれば、もうちょっと事態も変わったのかなという指摘も多分あると思うんですが、その辺警察に対して何かを求めたりとかということは特にないですか。
(知 事)
同じ理屈で、警察も警察で、これは人によるものだという確証が持てたかどうかというのも私は分かりませんので、そこで間違いなく、間違いかどうか分からないものについて行政と共有するのもなかなか難しいんじゃないでしょうか。
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
(幹事社)
ほかにいかがでしょうか。
(記 者)
よろしくお願いします。
補正予算の件で、「こっちゃけ!就活応援キャンペーン事業」について伺いたいんですけども、「こまちで就活キャンペーン」というのは、学生の帰省時期に合わせてあるんですけれども、この帰省時期というのは年末年始を指しているんでしょうか。
(知 事)
そうです。
(記 者)
分かりました。
で、今回、秋田新幹線内での就活イベント開催ということで、県政協議会で言及があったら恐縮なんですけども、どういったことをイメージしているのか、どういうイベントをしたいかとかはありますでしょうか。
(知 事)
詳細はこれから議会での審議にかかるところではございますが、帰省時期、要は年末に東京から秋田に帰ってくる新幹線を貸し切り状態にして、一定の人数と、一定の企業がその移動中にちょっとした交流をしていただくという、ざっくり言うとそのような内容です。
(記 者)
その学生さん、就活生の方と県内の企業がちょっとお話ができる場を、新幹線の中で設けるという。
(知 事)
そうですね、はい。
(記 者)
分かりました。
今回のこの就活応援キャンペーンというものに対する知事の狙いだったりとか、就活に対する思いとかっていうのを改めてお願いします。
(知 事)
何でもそうです。セールスでもそうですけど、接点はなるべく多く、で、一つの接点の打率を上げていくというか、歩留りを上げていくという、この二つの取組をひたすら続けることで成果は出ていくものだと思いますので、これは一つ、ちょっと斬新なスタイルではありますけれども、なるべく多くの企業の皆さんと学生の皆さんと接点を作りたいという、そういう狙いです。
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
(幹事社)
ほかにいかがでしょうか。
(記 者)
よろしくお願いいたします。
今朝の県政協でもご報告がありました洋上風力関連につきまして、ちょっと早い時期の質問になりますが、来月10月15日から17日の日程で、世界洋上風力サミット(Global Offshore Wind Summit-Japan2025)、こちらが今年は秋田市ミルハスで開催の予定と聞いてございます。数多くの講演や、あとは関係機関、企業、また、一般の方、交流セッションもあるというようなことでございます。三菱商事の撤退で多難な時期になってしまったわけですけれども、秋田県として、この洋上風力サミット、どのように活用していくべきかということについて知事のお考えをお願いいたします。
(知 事)
そうですね、非常に微妙な時期での撤退表明ということになりましたが、これも何も全て逆手にとってポジティブに活用していきたいなと思っています。こういうタイミングでGOWS(世界洋上風力サミット)ですよね、世界の風力会議が行われるんですが、やはり日本という国のエネルギー安全保障環境であったり、世界の脱炭素という方向性には大きく変わりはなく、また、秋田県の風況というのは全国屈指であるという事実にも何ら変化はありませんので、こうした個々のプロジェクトの撤退があっても秋田県は屈しないんだと、私たちはまだまだ盛り上げていくというメッセージを内外に発信できることに使えればいいかなと思っています。
(記 者)
ありがとうございました。
(記 者)
よろしくお願いします。
今の洋上風力関連でお伺いします。
やはり県内企業に今後、どういった影響が出るかというのが気になるところだと思うんですけれども、それぞれの契約状況ですとか、そういうのを確認した上で、寄り添った支援をしていくという、これまでのご説明でした。県内企業の契約状況だとか、それから、どういう投資をしていて、どういう財務的な影響があるのかとか、そういうのは県の方から情報を取りに行くような調査みたいなのをするのか、それとも何か、先日のトランプ関税の時のような窓口みたいなのを設けてやっていくご予定なのか、そのあたりのお考えをお願いします。
(クリーンエネルギー産業振興課)
クリーンエネルギー産業振興課です。
県の方では、県の方で組織している秋田洋上風力発電関連産業フォーラムですとか、これまでのマッチングイベント、そういったところに参加していただいた企業、それから、直接ではないですけれども、洋上風力発電に関連する人の動き、そういったことを見越して様々な投資なり動きをされた宿泊業ですとか飲食業、そういったサービス業の関連、そういったところを含めて広く調査したいと思っておりまして、県内の企業に対してのアンケート調査を本日から開始しています。関連する企業に対してアンケート調査表を送っておりますし、そのほかに県内の全市町村、それから商工団体などにもちょっとお願いをしまして、関連するところにできるだけ周知してもらうようにお願いをしているところです。
(記 者)
すいません、重ねての質問で、そのアンケート、対象はどれぐらいの大体の規模になるのかということをお聞きしたいのと、それから、ちょっと知事に改めてなんですけれども、こういった調査の結果を踏まえて、改めて洋上風力に対して期待をして先行投資をしているような企業に対して、県行政としてどのように対応していきたいか、改めてその考えをお願いいたします。
(知 事)
まずは状況を見ないとということには現時点で変わりはありません。私がすごく重んじているのは、今回この大きなプロジェクトが、よもや撤退なんて誰も思ってない状況で、県内中小企業にとってはなかなかハードルの高い、非常に難易度の高い事業であったのに対し、やはり県として、私も議員としても、どんどん挑戦していきましょうと、頑張ってここで一歩踏み出さないとチャンスをものにできませんというようなことを申し上げてきたという経緯があります。やはりそうした一歩踏み出す人たちが、やらなきゃよかったって思わないような経済社会にしていきたいなと私は思いますので、そこはやはりしっかり旗を振った側の立場もありますので、しっかりとした支援をしながら、チャレンジするということの重要性というものを、皆さんが見失わないようにしていきたいなというふうに思っています。
その上でしっかり状況を把握したいという意図の裏には、今回、第2ラウンドが先行して着工していく、そこに第1ラウンドも一部重なってるんですね、時期的に。これが県内企業なり港湾エリアなどにとっての供給キャパシティ、供給力に結構厳しかったっていう部分があったものですから、逆に延びていくと。先に第2ラウンドは進んでいますので、こちらが思ってるほど破滅的な影響が意外とないのかもしれないという思いもちょっとあります。それはやっぱり見てみないと分かりませんので、そうしたちゃんとした状況というものを把握したいということです。
(クリーンエネルギー産業振興課)
クリーンエネルギー産業振興課ですけども、お問い合わせがありましたご質問の対象企業数ですけれども、先ほどちょっとご説明しましたとおり、広く市町村等にお願いをしている部分はありますけれども、おおむね300社を超える見込みとなっております。
(記 者)
話題がまたちょっと変わって、自民党総裁選の前倒しに関する話なんですけども、今、前倒しをするかどうかっていうところについて、党内でもいろいろな意見があって、で、内閣の中でも大臣、副大臣、政務官のいわゆる若手が前倒しをした方がいいんじゃないかという意見も出ている中で、こういった党内外というか、内閣を巡る状況について、知事はどうご覧になっているかっていうところと、石破首相自体の進退というところについて、どのように考えているかというところをお願いします。
(知 事)
もはや自民党の人間ではありませんので、あまり主体性を持ってコメントすべき立場にはないと思っています。双方の意見も見てますけど、双方に言い分があるんだなというぐらいの見方をしているのみです。やはり自民党の総裁選なんで、党員の民意が基本なわけですけれども、党員よりも広い全国民の民意と党員たる、自民党員の皆さんの民意と、またさらにその中の国会議員の民意とで、いろいろ違うものだなというふうに、ちょっと傍観と言えばあれですけれども、当事者性は私は持っていないので、どっちが正しいとかあんまり考えているわけではありません。
(記 者)
承知しました。ありがとうございます。
(幹事社)
時間が迫っているようですので、あと一人、一問でお願いしたいんですが、いかがでしょうか。
(幹事社)
じゃあすいません、弊社からお願いします。
県政協議会で説明されました9月補正で、就活のキャンペーンで新幹線車内でのイベントをされるということで、先ほどの説明と重なるところもあるんですが、室内でのイベントというのではなく車内でというところ、どういった背景でこの事業を実施されるのかというところを改めてお願いします。どなたの、どういったアイデアで。
(知 事)
部局からの発案で、斬新な手法でということです。
(幹事社)
分かりました。この車内でやるということで、ほかでは来られない方が参加するとか、そういったところ、知事はどういうふうに期待されていますでしょうか。
(知 事)
ちょっと面白いですよね。で、そもそも帰省をするのに費用がかかると。実はタイミング的には、秋田で行う就職フェアに合わせた日程なんですけども、そこの移動旅費の支援をただ行うよりだったらという、そういう狙いじゃないですかね。
(幹事社)
分かりました。ありがとうございます。
では、記者会見、終了させていただきます。
ありがとうございました。