●知事発表
(1)スタートアップイベント「AKISTA GO!(アキスタ・ゴー)」について
(2)「あきた総文2026」プレ大会について
(3)「防災の日」を契機とした県民意識の高揚について
 
●幹事社質問
(1)9月補正予算案について
 
●その他質問
(1)マーケティング戦略室の9月補正予算案について
(2)最低賃金について
(3)緊急銃猟について
(4)子育て世帯等移住意識調査事業について
(5)大仙市の殺人事件に関する県警と行政との連絡等について
(6)こっちゃけ!就活応援キャンペーン事業について
(7)世界洋上風力サミットについて
(8)三菱商事の撤退に係る県内企業等への影響調査について
(9)自民党総裁選の前倒しの動きについて

 


(幹事社)
 9月幹事社の河北新報です。よろしくお願いします。
 
(知 事)
 お願いします。
 
(幹事社)
 今日は知事から発表項目が3件あると伺っております。まとめてよろしくお願いします。
 
(知 事)
 まず1点目でございます。スタートアップイベントの「AKISTA GO!」についてです。
 9月4日木曜日に、にぎわい交流館AU(あう)で「AKISTA GO!」を実施いたします。「AKISTA」はそもそも秋田県が取り組むスタートアップ支援の総称でありまして、このイベントは、参加者の皆さんでスタートアップへの挑戦意欲、それから、それを応援しようという機運を醸成しようというものでございます。今回は「AKISTA」による認定スタートアップへの認定証授与式、それから、秋田出身で全国で活躍しているスタートアップの経営者をお招きしての講演会、そして、社会課題解決、経済成長を両立させるゼブラ型企業に関するトークセッションを行います。
 本県は、ご承知のとおり様々な課題がありますけれども、課題が多いということは、すなわち新たな価値を創造する好機であると捉えております。そこで大きな役割を果たすのは、既成の概念にとらわれないスタートアップであると私も考えておりますし、私自身、政治の世界ではスタートアップみたいなものですので、しっかりとこの新しいことに挑戦をする若者を育てるという機運を高めていくために、ぜひこの「AKISTA GO!」を盛り上げていただきたいと思っております。
 報道機関の皆様には、この挑戦の熱気を広く県民の皆さんにお伝えいただくようにお願い申し上げたいと思います。
 まず1点目は以上です。
 それから、第50回全国高等学校総合文化祭、「あきた総文2026」のプレ大会の開催についてお知らせいたします。
 来年開催されます「あきた総文2026」の22部門の各部門プレ大会を、先月、特別支援学校部門を行いましたが、これを皮切りに来年2月まで、県内7つの市を会場に順次開催いたします。来月10月11日土曜日には、プレ大会の開会行事として総合開会式をミルハスで行います。そしてパレードを秋田市の広小路で行います。総合開会式の観覧申込みは、公式ホームページにて今日9月1日から12日まで受け付けます。また、開会式後のパレードはご自由にご覧いただけますけれども、当日は広小路のパレードコース及び周辺道路で通行規制が予定されておりますので、ご協力をお願いいたします。
 このプレ大会を通じて県民の皆様と共に機運を高め、来年夏の「あきた総文2026」の本大会の成功へとつなげてまいりたいと考えております。
 3点目として、防災の日を契機とした県民意識の高揚についてです。
 本日9月1日は「防災の日」でございます。昨日、鹿角市及び小坂町で「防災の日」を契機とした秋田県総合防災訓練が開催され、私も参加をしました。今回は56機関約800名という規模で開催をし、避難所運営訓練や孤立対策訓練などを参観してまいりました。また、このほかにも本日を前後して13市町村、約483機関1万7,262人の方々が訓練を実施しております。いつ発生するか分からない大規模災害に対しては、このような訓練を日頃から行うことで、災害時には市町村や関係機関と連携し、迅速かつ的確な対応ができるものと考えております。
 そこで、防災の日を契機といたしまして、県民の皆様へのお願いです。
 今後は、台風が接近するシーズンを迎えることになります。改めて、3点についてお願いしたいと思います。
 1点目は、日頃の備えです。家庭における水・食料の備蓄、ハザードマップや避難ルートの確認、家具の固定など、日頃からの備えをお願いします。
 2点目は、正しい情報の入手です。災害発生時は、SNSなどで様々な情報が飛び交いますので、誤った行動につながらないように、公式の気象台や県・市町村のホームページなどで、正しい情報を入手してください。
 なお、明日もまた大雨が予想されております。気象台の方でも情報を発信しておりますので、県民の皆様には、またかという思いはあると思いますけれども、もう降るものは降ってしまいますので、また再度、情報に接していただくようにお願いいたします。
 3点目は、避難時の注意です。災害が発生した場合、または発生するおそれがある場合は、地域で声を掛け合いながら、誰一人取り残すことのないよう、暗くなる前の早めの避難をお願いいたします。
 また、これについても、マスメディアの皆様からもご協力をお願いしたいと思います。
 私からは以上3点です。
 
(幹事社)
 ありがとうございます。
 発表事項に関して質問がある方、挙手をお願いします。
 よろしいですか。
 では、幹事社質問に移らせていただきます。
 本日午前中、県政協議会がありましたけれども、9月の補正予算編成についてだったかと思います。今回の予算編成において重視された点や狙いについて伺えればと思います。
 
(知 事)
 就任して2回目の本格議会です。補正予算の編成ということになりますが、まず6月議会で設立をしましたマーケティング戦略室の発足後、初めての予算案ということですので、まずこれから本格的にマーケティング戦略を用いた政策の立案・執行を行う上での下地作りというのが一番のポイントかなと思っております。
 
(幹事社)
 ありがとうございます。
 SNSのマーケティングのアドバイザーを招聘されたりですとか、新たなところもありますけれども、マーケティング戦略室でどういった庁内検討を踏まえてこういったふうになったのかという、その辺の狙いのところについても伺えたらと思います。
 
(知 事)
 マーケティング戦略室の専任職員、兼任の職員と、更に二人既に招いている外部のアドバイザー、この皆さんで議論をして、まずはやはりしっかりと情報、データを取らないと、マーケティングは始まりませんので、そのためのツールを手に入れたいということ。そして、SNSに関するアドバイザーについては、やはり戦略がないと効果的な発信もできませんので、そうした人材について、やはり専任の人が必要であろうという判断です。更には、もう既にここからパブリックリレーションズの関連予算も含めてですが、できるものについては発信をしていこうという、そういう様々な角度から今回考えた予算です。
 
(幹事社)
 SNSのアドバイザーに関しては、どなたかという見通しというのはあるんでしょうか。
 
(知 事)
 これ、まだ今のところ、何も申し上げられる情報はありません。
 
(幹事社)
 分かりました。
 9月補正に関連してなんですけれども、先日、答申になった最低賃金については、この9月補正予算には含まれていない一方で、県政協議会では、緊急措置の見通しのお話もされていたと思います。改めてになりますが、この内容と狙いについてもお願いいたします。
 
(知 事)
 今回、9月補正予算提出ということにはなりませんでしたけれども、なるべく早いうちに、今回は本当に特別にですけど、要は、かなり上げ幅が大きいものですから、県内の中小事業者の皆さんについて直接的な支援を行おうと考えております。先ほど県政協で申し上げたとおり、事業所当たり50万円という上限であったり、また、その対象ですが、今時点で一定額のどこかで線を引いて、最低賃金以上に引き上げた皆さんに対しては支援をするというふうな、線の引き方を今考えているところであります。
 
(幹事社)
 それは11月とか2月とかの、いつの。
 
(知 事)
 ちょっと時期は、まだ申し上げられませんが、今回の補正の頭(9月議会での冒頭提案)にということにはなりませんでした。
 
(幹事社)
 分かりました。ありがとうございます。
 この件に関連して、各社さん質問がありましたらお願いいたします。
 
(記 者)
 最低賃金の件について、9月議会中に追加提案という可能性も今のところあるものなのでしょうか。
 
(知 事)
 あるともないともちょっと言えないですね。はい。
 
(記 者)
 あともう一点なんですが、支援金の上限額について、先ほどの県政協議会でも他県の幾つかの事例、昨年の事例を参考にされたといったお話もございましたけれども、もう少し具体的に、50万円としたその金額の根拠や、もしくは具体的にどちらの県を参考にされたのかなど、もう少しあれば教えていただきたいです。
 
(知 事)
 詳細について部局から。
 
(雇用労働政策課)
 雇用労働政策課です。
 50万円の先行事例というところは、徳島県のところを参考にして決めております。
 
(記 者)
 徳島県も50万円という金額だったということですか。
 
(雇用労働政策課)
 事業所、事業者、ちょっと異なりますけれども、50万というところは徳島県と同じです。
 
(記 者)
 はい、ありがとうございます。
 
(幹事社)
 ほかに関連で質問がある方お願いします。
 
(記 者)
 同じく最低賃金に関して、50万の今の時点での一定額というのは、この9月1日という意味なのか、ちょっと確認で。
 
(知 事)
 ああ、基準日ですね。
 
(記 者)
 はい、基準日。
 
(知 事)
 賃上げ前の基準日と基準額についても、今、庁内で検討しているところです。
 
(記 者)
 分かりました。
 あと、今回緊急的措置というふうに県政協議会でもおっしゃっていましたけど、これ以外にも支援策については考えているんでしょうか。
 
(知 事)
 あくまで本筋は事業者さん自体の生産性を上げていただくための支援というのがあるべき姿だと考えてます。こういう直接的な賃上げに対する金銭的な支援というのは、いつまでもずっとできることではありませんので、今回に関しては特別ですということは付言したうえで行いますし、国が今ずっと続けている業務改善の支援、補助金は、こうした生産性向上に資するものについては、しっかりと国の制度を周知し、今、利用件数がそんなに秋田県、まだ他県より多くないので、そうしたところをしっかりと利用していただくということに注力していきたいと思います。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(幹事社)
 ほかにいかがでしょうか。
 
(記 者)
 お願いします。
 緊急銃猟のことなんですけれども、改めてちょっと具体的に支援内容だったりとか、狙いですとか、あと、今回はまず9月議会に上げられましたけれども、今後も追加で何か支援していく方向性があるのかどうかっていうところを聞きたいです。
 
(知 事)
 はい、詳細、部局から回答します。
 
(自然保護課)
 自然保護課でございます。
 今回、本日から緊急銃猟が施行されて、市町村長の判断でできるということになります。今回の9月補正にも市町村が体制を整備するための予算を支援しておりますけれども、これから、今日からまず始まることでありますので、いろんな市町村の意見を伺いながら、対応できるものを対応して、県の方でも助言なり支援をしてまいりたいと考えております。
 以上です。
 
(幹事社)
 ほかに関連していかがでしょうか。
 
(記 者)
 今、緊急銃猟の質問が出たので、ちょっと併せてなんですけども、今日から施行というか実施可能になりましたけども、いろいろな制約といいますか、住民に危害を加えない、おそれがない条件など、いろいろと細かな条件もある中で、鈴木知事としては、その期待というか狙いというか何かこう、知事として、個人として、何かこう、そういったもの、見解等があればお伺いしたいなと。
 
(知 事)
 武器の使用に関することですので、相当な制限があるのは仕方ないことだろうと思います。これが実際、どこに現れるか分からない、しかも、どういう動きをするか分からないクマというものに対して、効果的に武器を使用するということが、そう簡単ではないという実感を私は持っています。
 その中で、要は市町村であったり、また、実際に発砲しないといけない猟友会の皆さんであったりという方々に、過度な負担がかからないような、その中では多分、十分にできなかったなというケースも多々あると思うんですよ。そういうことに対するリアクションであったり、現場を責めたりだとか、そういうことが是非ないようにご理解をしっかりと県民の皆さんにはいただけるように、私としては心がけていきたいと思います。
 
(幹事社)
 関連していかがでしょうか。
 なければ、そのほかの質問も含めて各社さんいかがでしょうか。
 
(記 者)
 よろしくお願いします。
 先ほど冒頭、マーケティングに関しても触れたと思うんですけども、ほかにも重点的に取り組む施策として、就活の支援ですとか、知事がこれまで力を入れるとおっしゃってきた子育て世帯の移住に関する事業もありました。特に子育て世帯の意識調査事業については、現在、ランチ交流会の開催もあると思います。そことの関連性ですとか、改めて今回、予算計上したものの狙いというところ、改めて教えてください。
 
(知 事)
 これらは全て、本格的に子育て世帯のAターンの皆さんを増やしたい、多くの方に帰ってきていただくための施策をどのように打っていこうかという、そこの材料にしたいという趣旨です。
 今行っている交流会については、生の声を深く掘り下げて聞くという行為ですが、やはり参加人数という意味では限られてくると。それを、より多くデータという形で、ある程度の統計となり得るようなものも欲しいというアドバイザーのご意見もあって、それで広くああいうWebアンケートという形をとりました。
 
(幹事社)
 ほかにいかがでしょうか。
 
(記 者)
 お願いします。
 すいません、別件でして、今月18日に大仙市で起きた殺人事件の関係で伺いたいんですけれども、警察は当初、クマによる被害の可能性があるとしていたため、大仙市の方はクマによる人身被害が発生したと伝える地域防災メールを発出しました。ただ、その後、防災メールを訂正する形になりまして、この地域防災メールへの信頼が揺るがされるような感じになっているところもあると思います。
 警察が捜査に慎重を期しているとはいえ、本県の警察の覚知の時間とかを考えた時に、クマによるものなのかそうじゃないのかっていうのは、初動捜査でもうちょっと、ある程度分かっているはずなので、警察が行政に対して速やかに情報提供を行っていれば、こうした訂正のような事態にはならなかったんじゃないかという指摘もあると思うんですけれども、知事としてはこの辺どうお考えでしょうか。警察の対応について、適切だったとお考えでしょうか。
 
(知 事)
 私の認識では、クマによる傷害、人身被害の可能性があるという報だったと思います。あくまで可能性という第一報。これは非常に悩まれたと思いますけれども、分からないから何も言わないというよりは、まず第一報を出した方がいいだろうと、そういう趣旨だと理解していますので、それについて私はどうこう、間違っているとかって思ってはおりません。
 で、その後の警察の情報提供について、ちょっと私としては何とも状況がよく分かってないので、今、記者の方がどういう問題意識を持たれているのかというのがいまいち分からないんですけども、捜査ありきですから、私はコメントする立場にないのかなというふうに思います。
 
(記 者)
 警察の情報提供っていうのが、クマによるものなのか、殺人なのかというのは最初分かんないと思うんですけど、例えば行政にもうちょっと情報提供していれば、こういうメールを出して訂正するみたいなことにはならなかったんじゃないかっていうような考えもあると思うんですけど、もちろん捜査機関なのでなかなか難しい部分もあると思うんですけど、その辺の経緯とかについて、今後検証したりとか、やっぱり行政から出しているメールっていうのも結構人によっては重みがあるものだと思うので。
 
(知 事)
 何か部局でしゃべることありますか。私の認識では、クマによる可能性がかなり早かったような気がするんですよね。何かちょっと部局からあるようです。
 
(自然保護課)
 自然保護課でございます。
 先ほど知事がおっしゃったように、私どもも同じなんですけれども、最近、近くでクマが頻繁に出ておりまして、警察なり消防の方が一番最初、見た際に、クマによるものでないかと思われるというような表現で、私どもは受け止めてまして、それ以降、警察の方の捜査を待っている、こちらが事実でございます。今、知事がおっしゃったようなことと同じでございます。
 
(知 事)
 補足いたしますと、やはり速報性というものがちょっと重要だった案件なのかなと思いますし、言わなかったら言わなかったでまた批判もされますからね。これについては非常に難しい判断だったんだろうなというふうに私は思います。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 警察の方ともうちょっと連携が取れていればとか、そういう考えもあると思うんですけど、今後何か検証したりとか、なかなかそんなに毎回、頻繁にある事案ではないかもしれないんですけれども、行政としては多分それを早く出すというのが大事だと思うんですが、一方で警察との連携、警察がもう少し情報開示したりとか、行政と連携してれば、もうちょっと事態も変わったのかなという指摘も多分あると思うんですが、その辺警察に対して何かを求めたりとかということは特にないですか。
 
(知 事)
 同じ理屈で、警察も警察で、これは人によるものだという確証が持てたかどうかというのも私は分かりませんので、そこで間違いなく、間違いかどうか分からないものについて行政と共有するのもなかなか難しいんじゃないでしょうか。
 
(記 者)
 分かりました。ありがとうございます。 
 
(幹事社)
 ほかにいかがでしょうか。
 
(記 者)
 よろしくお願いします。
 補正予算の件で、「こっちゃけ!就活応援キャンペーン事業」について伺いたいんですけども、「こまちで就活キャンペーン」というのは、学生の帰省時期に合わせてあるんですけれども、この帰省時期というのは年末年始を指しているんでしょうか。
 
(知 事)
 そうです。
 
(記 者)
 分かりました。
 で、今回、秋田新幹線内での就活イベント開催ということで、県政協議会で言及があったら恐縮なんですけども、どういったことをイメージしているのか、どういうイベントをしたいかとかはありますでしょうか。
 
(知 事)
 詳細はこれから議会での審議にかかるところではございますが、帰省時期、要は年末に東京から秋田に帰ってくる新幹線を貸し切り状態にして、一定の人数と、一定の企業がその移動中にちょっとした交流をしていただくという、ざっくり言うとそのような内容です。
 
(記 者)
 その学生さん、就活生の方と県内の企業がちょっとお話ができる場を、新幹線の中で設けるという。
 
(知 事)
 そうですね、はい。
 
(記 者)
 分かりました。
 今回のこの就活応援キャンペーンというものに対する知事の狙いだったりとか、就活に対する思いとかっていうのを改めてお願いします。
 
(知 事)
 何でもそうです。セールスでもそうですけど、接点はなるべく多く、で、一つの接点の打率を上げていくというか、歩留りを上げていくという、この二つの取組をひたすら続けることで成果は出ていくものだと思いますので、これは一つ、ちょっと斬新なスタイルではありますけれども、なるべく多くの企業の皆さんと学生の皆さんと接点を作りたいという、そういう狙いです。
 
(記 者)
 分かりました。ありがとうございます。
 
(幹事社)
 ほかにいかがでしょうか。
 
(記 者)
 よろしくお願いいたします。
 今朝の県政協でもご報告がありました洋上風力関連につきまして、ちょっと早い時期の質問になりますが、来月10月15日から17日の日程で、世界洋上風力サミット(Global Offshore Wind Summit-Japan2025)、こちらが今年は秋田市ミルハスで開催の予定と聞いてございます。数多くの講演や、あとは関係機関、企業、また、一般の方、交流セッションもあるというようなことでございます。三菱商事の撤退で多難な時期になってしまったわけですけれども、秋田県として、この洋上風力サミット、どのように活用していくべきかということについて知事のお考えをお願いいたします。
 
(知 事)
 そうですね、非常に微妙な時期での撤退表明ということになりましたが、これも何も全て逆手にとってポジティブに活用していきたいなと思っています。こういうタイミングでGOWS(世界洋上風力サミット)ですよね、世界の風力会議が行われるんですが、やはり日本という国のエネルギー安全保障環境であったり、世界の脱炭素という方向性には大きく変わりはなく、また、秋田県の風況というのは全国屈指であるという事実にも何ら変化はありませんので、こうした個々のプロジェクトの撤退があっても秋田県は屈しないんだと、私たちはまだまだ盛り上げていくというメッセージを内外に発信できることに使えればいいかなと思っています。
 
(記 者)
 ありがとうございました。
 
(記 者)
 よろしくお願いします。
 今の洋上風力関連でお伺いします。
 やはり県内企業に今後、どういった影響が出るかというのが気になるところだと思うんですけれども、それぞれの契約状況ですとか、そういうのを確認した上で、寄り添った支援をしていくという、これまでのご説明でした。県内企業の契約状況だとか、それから、どういう投資をしていて、どういう財務的な影響があるのかとか、そういうのは県の方から情報を取りに行くような調査みたいなのをするのか、それとも何か、先日のトランプ関税の時のような窓口みたいなのを設けてやっていくご予定なのか、そのあたりのお考えをお願いします。
 
(クリーンエネルギー産業振興課)
 クリーンエネルギー産業振興課です。
 県の方では、県の方で組織している秋田洋上風力発電関連産業フォーラムですとか、これまでのマッチングイベント、そういったところに参加していただいた企業、それから、直接ではないですけれども、洋上風力発電に関連する人の動き、そういったことを見越して様々な投資なり動きをされた宿泊業ですとか飲食業、そういったサービス業の関連、そういったところを含めて広く調査したいと思っておりまして、県内の企業に対してのアンケート調査を本日から開始しています。関連する企業に対してアンケート調査表を送っておりますし、そのほかに県内の全市町村、それから商工団体などにもちょっとお願いをしまして、関連するところにできるだけ周知してもらうようにお願いをしているところです。
 
(記 者)
 すいません、重ねての質問で、そのアンケート、対象はどれぐらいの大体の規模になるのかということをお聞きしたいのと、それから、ちょっと知事に改めてなんですけれども、こういった調査の結果を踏まえて、改めて洋上風力に対して期待をして先行投資をしているような企業に対して、県行政としてどのように対応していきたいか、改めてその考えをお願いいたします。
 
(知 事)
 まずは状況を見ないとということには現時点で変わりはありません。私がすごく重んじているのは、今回この大きなプロジェクトが、よもや撤退なんて誰も思ってない状況で、県内中小企業にとってはなかなかハードルの高い、非常に難易度の高い事業であったのに対し、やはり県として、私も議員としても、どんどん挑戦していきましょうと、頑張ってここで一歩踏み出さないとチャンスをものにできませんというようなことを申し上げてきたという経緯があります。やはりそうした一歩踏み出す人たちが、やらなきゃよかったって思わないような経済社会にしていきたいなと私は思いますので、そこはやはりしっかり旗を振った側の立場もありますので、しっかりとした支援をしながら、チャレンジするということの重要性というものを、皆さんが見失わないようにしていきたいなというふうに思っています。
 その上でしっかり状況を把握したいという意図の裏には、今回、第2ラウンドが先行して着工していく、そこに第1ラウンドも一部重なってるんですね、時期的に。これが県内企業なり港湾エリアなどにとっての供給キャパシティ、供給力に結構厳しかったっていう部分があったものですから、逆に延びていくと。先に第2ラウンドは進んでいますので、こちらが思ってるほど破滅的な影響が意外とないのかもしれないという思いもちょっとあります。それはやっぱり見てみないと分かりませんので、そうしたちゃんとした状況というものを把握したいということです。
 
(クリーンエネルギー産業振興課)
 クリーンエネルギー産業振興課ですけども、お問い合わせがありましたご質問の対象企業数ですけれども、先ほどちょっとご説明しましたとおり、広く市町村等にお願いをしている部分はありますけれども、おおむね300社を超える見込みとなっております。
 
(記 者)
 話題がまたちょっと変わって、自民党総裁選の前倒しに関する話なんですけども、今、前倒しをするかどうかっていうところについて、党内でもいろいろな意見があって、で、内閣の中でも大臣、副大臣、政務官のいわゆる若手が前倒しをした方がいいんじゃないかという意見も出ている中で、こういった党内外というか、内閣を巡る状況について、知事はどうご覧になっているかっていうところと、石破首相自体の進退というところについて、どのように考えているかというところをお願いします。
 
(知 事)
 もはや自民党の人間ではありませんので、あまり主体性を持ってコメントすべき立場にはないと思っています。双方の意見も見てますけど、双方に言い分があるんだなというぐらいの見方をしているのみです。やはり自民党の総裁選なんで、党員の民意が基本なわけですけれども、党員よりも広い全国民の民意と党員たる、自民党員の皆さんの民意と、またさらにその中の国会議員の民意とで、いろいろ違うものだなというふうに、ちょっと傍観と言えばあれですけれども、当事者性は私は持っていないので、どっちが正しいとかあんまり考えているわけではありません。
 
(記 者)
 承知しました。ありがとうございます。
 
(幹事社)
 時間が迫っているようですので、あと一人、一問でお願いしたいんですが、いかがでしょうか。
 
(幹事社)
 じゃあすいません、弊社からお願いします。
 県政協議会で説明されました9月補正で、就活のキャンペーンで新幹線車内でのイベントをされるということで、先ほどの説明と重なるところもあるんですが、室内でのイベントというのではなく車内でというところ、どういった背景でこの事業を実施されるのかというところを改めてお願いします。どなたの、どういったアイデアで。
 
(知 事)
 部局からの発案で、斬新な手法でということです。
 
(幹事社)
 分かりました。この車内でやるということで、ほかでは来られない方が参加するとか、そういったところ、知事はどういうふうに期待されていますでしょうか。
 
(知 事)
 ちょっと面白いですよね。で、そもそも帰省をするのに費用がかかると。実はタイミング的には、秋田で行う就職フェアに合わせた日程なんですけども、そこの移動旅費の支援をただ行うよりだったらという、そういう狙いじゃないですかね。
 
(幹事社)
 分かりました。ありがとうございます。
 では、記者会見、終了させていただきます。
 ありがとうございました。

 

 

 

 
(幹事社)
幹事社の読売です。まず知事から発言があるとのことですので、よろしくお願いします。
 
(知 事)
最初にパリオリンピック、志田(千陽)選手、銅メダル、大変おめでとうございました。志田選手の銅メダル、本県にとって12年前の2012ロンドンのバレーボール、江畑(幸子)さん以来の快挙であります。まさに本県の代表する選手でありますので、心からお祝いを申し上げたいと存じます。
また、北都銀行のナガマツペア(永原和可那選手・松本麻佑選手)、残念ながら決勝リーグには(進出)できませんけれども、まずは大変に健闘したということを讃えたいと思います。
いずれこの後も本県選手の、出身選手の活躍の場がありますので、大いに頑張ってほしいなと思います。
今日、大分暑くなりましたんで、熱中症の関係で少し県民の皆さんにお願いがございます。
大変気温が高くて、34度、5度という、場所によっては相当上がってます。また、この後しばらく高温が続きますんで、まずは熱中症に気をつけていただきたい。こまめに水分の補給、またエアコンの利用も適正な温度に設定しながら活用していただきたい。特に高齢者の方、あるいは子どもさんについて、自分で症状が分かりませんので、十分に周囲からお声をかけて、こういう方々をしっかり守っていただきたいと思います。
また災害の関係、ボランティア、非常に暑い中で大変ですんで、十分熱中症に気をつけながら、ボランティア活動をお願いしたいと思います。
いずれ環境省から暑さ指数とか熱中症警戒アラートが出ますんで、そういうものをチェックしながら、熱中症の予防をお願いしたいと思います。
また最後に、省エネエアコンの導入助成、第2弾のあきた省エネ購入応援キャンペーンを実施しておりますが、まだ残りがありますんで、エアコンを購入する際にはご活用いただきたいと思います。
以上であります。
 
(幹事社)
では、今の知事の発言に対し、質疑のある方いらっしゃいますでしょうか。
 
(記 者)
もし分かればですけど、熱中症に関して、県内、増えてきてるとは思うんですけれども。県内でどれぐらい、今年に入ってから熱中症で搬送されてるといったまとめ等はあるんでしょうか。
 
(知 事)
今のところ4月29日から7月28日までの間の統計があります。これが197人。特に7月15日から21日、この1週間は大分多いです。いずれ最近多くなっておりますんで、ぜひ気をつけていただきたいと思います。
 
(幹事社)
ほかにいらっしゃいますか。
いらっしゃらないようなので、幹事社から1問代表質問させていただきます。
先月下旬の大雨についてです。明日、知事も内閣府などを訪れて要望要請活動を行うということですが、まずは被害の所感と考えている支援策、あと要望の内容などについて、知事のお考えをお聞かせください。
 
(知 事)
今回、大分広範囲にわたってますんで、農業の関係、あるいは農地や農業用の施設、また道路の損壊、あるいは河川。特に河川、今回子吉川系統の直轄部分、あそこもいきましたんで。雄物川が大分(整備が)進んでまして、米代川も大分進んでますが、今回、子吉川のほう、今まで手をかけてますが、直轄河川が損壊するということは相当影響があります。特に雄物川流域、あの治水、ダムもできますけども、まだしばらく先ですんで、ぜひ、これも抜本的な改修、直轄で、この部分、特にお願いしたいと思います。
また農水の関係。大分、激甚災害でもカバーできないところがありますんで、そういう点において、国のほうでもなるべく農水省の様々な支援をお願いしたいと。
で、そこの隙間の部分はこれから9月まで県で補正を組みますんで、まず県の部分は昨年の例もありますんで、まずはそういう農業の支援、営農継続、これを中心に考えていきたいと思います。
また、まだ行方不明の方がいらっしゃいますんで、なるべく早く見つかるように願ってます。
いずれ明日、内閣府の防災関係、財務省、総務省、国交省、農水省、ここを回ります。で、急遽決まったもんですから、今、要望の内容を細かくやってます。いずれ激甚災害の場合、これからうちのほうで被害の内容を精査して、これをまとめて各省庁に上げて、これが基になります。まずは、総理から「検討するように」というお言葉がありましたんで、何とか激甚災害に。これになりますと、災害復旧、大分補助率が上がります。県の財政負担が減りますんで、その分、県で隙間のところをやれますんで、そういうことで明日、朝から行ってきます。
で、ついでにちょっと、私、ここに入ってくるとき、非常に苦しくて。あの、3日ぐらい前から大分腰の辺りが痛いっていうことで、2日前にシャワーを浴びたときに見たら、大分赤い斑点があったんです。で、昨日痛いもんだから、ネットで調べましたら帯状疱疹、これのようです。で、昨日救急外来、休みなので行きました。で、今日朝、午前中に精密検査をしたところ帯状疱疹ということで、大変痛いです。ただ、明日の国への要望、これは何としてもやる必要がありますんで、先生にお願いして、明日の夜までは何とか持つように鎮痛剤をやって、頑張って行ってきます。あの、ひどい状況です。
で、問題、1週間ぐらいは、なるべく静かにしてるようにっていうことで、まずは今週、副知事に代行できる業務は副知事にやってもらいます。ただ、重要な業務、まだ熱はないですから、動けますんで、痛みを我慢しますので、これは出ますけども、多くの業務を、まず今週1週間は副知事に代行をお願いしたいと思ってます。
 
(幹事社)
今の知事の発言について、質疑ある方、代表質問に関連しての質疑ある方いらっしゃいますでしょうか。
 
(記 者)
すいません、お体、ご体調心配なところ申し訳ありません。その1週間っていうのは、大体、今日から1週間っていうふうなイメージでいらっしゃいますか。
 
(知 事)
まあ今週いっぱいぐらい。
 
(記 者)
今週いっぱいぐらい。
 
(知 事)
大体、発症が3日か4日前です。だから10日ぐらいで、大体良くなると。大体10日ぐらいがめどで、治療、回復のめどということで。それがちょうど3日ぐらい前ですから、大体今週末ぐらいまで。
 
(記 者)
病気の知識がなくて恐縮なんですけれども、1週間静養すれば、症状はやわらぐっていうふうな病気なんでしょうか。
 
(知 事)
はい。大分、今、多いんですよ。若い方もなるというんです。県の職員も結構かかってるんです。で、特に高齢なれば疲れが出れば出るっていうことで。ただ熱がありませんので、食欲のほうはバンバンあります。これが一番なもんですから、まず鎮痛剤等、強い薬、お願いしましたんで、まず今のところ。ただ歩くと痛いんですよ。
 
(記 者)
改めて確認なんですけど、明日、政府のほうに要望行かれて、それ以降は、静養されて、来週の月曜日ぐらいから復帰予定だと。
 
(知 事)
単に黙って座ってやる用はできますけども、歩くのが大変痛いもんですから。
 
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
 
(幹事社)
ほかに質問ある方いらっしゃいますか。
 
(記 者)
体調悪いところ大変申し訳ございません。ちょっと大雨に関連して激甚災害に関してなんですけれども、スケジュールとしては、県のほうで被害を調べてから申請するっていうこと、申請というか国のほうに伝えることになると思うんですけれども、県内スケジュールとしては大体どれぐらいになりそうかという見通し等ありますでしょうか。
 
(総合防災課)
総合防災課です。現在、まだ国のほうともしっかりまだ協議もまだできていないような状況ですので、これからというような話になるかと思うので、まずは最初に知事のほうから内閣府、国のほうに1回行っていただいて、それからスケジュールが決まってくるものかなというふうに認識しております。
 
(記 者)
ありがとうございます。
あと、大雨の県の支援に関してなんですけども、大体予算規模等どれぐらいを想定されてるんでしょうか。
 
(知 事)
まだ全体が明確に分かってませんので、これからこのお盆中に査定と積算をやります。あと、9月補正というと、今月末ぐらいまでには大体固まるかなという。で、大分相手もお盆休みに入りますんで、まずは今回大分田んぼ、去年と違って、あそこの川が急流なもんですから、相当土砂が田んぼに入ってます。この分、昨年は山際のところだけで、あとは田んぼの水が引けると普通ですが、今回全面的に、薄くですが全部入ったところがありますんで、相当田んぼ、来年の耕作に間に合うかどうか。そうしますと、来年できませんので、相当、農家の方が困りますんで、そこらを辺どうするか。思った以上に田んぼの中、砂利が入ってます。これが一番です。あと、林道、山、あれはまだ全容を完全に分かってませんので、相当奥まで、特に鳥海山系、急峻ですんで、奥に入るのが非常にまだ危険なんです。早急に今やってますが、なかなかそう簡単に山の中はできませんので。
 
(幹事社)
関連質問はございますでしょうか。
では、その他の項目で質問がある方いらっしゃればお願いします。
 
(記 者)
また大雨に関する質問で恐縮です。明日の国の要望、改めて激甚災害の指定を強く求めていくというふうなお気持ちでしょうか。いかがでしょうか。
 
(知 事)
内閣府、これは激甚災害(関係等の要望)。あと各省庁、激甚とまた異なるメニューがあります。総務省、特交の配分を多くお願いするとか、また例えば子吉川の流域治水、あれは激甚とか何とかでなくて、それをどう判断するかは国交省だと思うんです。だから激甚は激甚ですが、そのほかのパターンがいっぱいありますんで、そういう個別ごとに各省庁で、激甚と関係あるなしにかかわらずできるものはありますんで、これもお願いします。
 
(記 者)
知事、今、河川の具体的なお名前でいうと子吉川っていう名前、何回も出てきてるかなと思うんですけれども、知事の認識としてやっぱり子吉川、もちろん広範に被害が及んでるというのは重々承知なんですけれども。
 
(知 事)
直轄部分、あそこが損壊してます。雄物川、29年の雨で相当抜本的に改修してます。米代川、あれも相当やってます。子吉川もやってますが、まだそういう状態であれば、もう少し強固にやる必要がありますんで、そこら辺をどうするか。直轄の場合、相当簡単でないんですよ。
 
(記 者)
やはり直轄河川に損害があったっていうのは、やっぱり今回の記録的な大雨で一つ象徴的な大きな被害だと。
 
(知 事)
ええ。ダムが完成すれば相当違いますがね。
 
(記 者)
あと、すいません。その国の支援が下りるまでの間は9月補正で、支援の費用も出すというところなんですけど、9月補正は農地とか田んぼとか、そっちの農業部分の支援っていうのを手厚くやるというふうなお気持ちでしょうか。
 
(知 事)
県管理河川、今、応急でやってますんで、これをどうするか。応急でやってもこれをどういうふうに改修、まだこの後、災害査定で現状復旧か、またプラスアルファするかで、相当国との調整が必要ですんで、これがそう簡単にいかないですね。
 
(記 者)
あと、すいません、もう一つだけ。農業、今年育たかなかったら来年以降の豊作にちょっと影響が出るっていうようなお話もあったかと思うんですけども。その来年以降に影響ができるだけ及ばないようにするためには、どういった施策が求められているか。
 
(知 事)
田んぼが全面的に埋まってますと、相当時間がかかるし、今年もあの稲が取れませんし、来年までっていうと、まだ冬もあります。ここら辺が非常に難しいんです。だから相当、どうするか。で、砂利がありますと全部取って、また土を入れ替えるという。これが今、建設業、昨年の災害で手が回らないんです。そういう点もありますんで、なかなか悩ましいですね。
 
(記 者)
我々が取材する中で、その農業の用水路も土砂で埋まってという話も伺うんですけど、そこに対する対応というのはどのようにお考えですか。
 
(知 事)
早急にできるものは今やってますんで、まず今年、可能なものは何とか急いでやってます。ただ問題は、抜本的にやる必要のあるところはどうするかです。
 
(記 者)
抜本的にやる必要があるところっていうのは、今後、時間はかかるかもしれないけど、慎重に考えていかれると。
 
(知 事)
単にそこだけやっても上流のほうに手がつかないと、また同じなんですね。
 
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
 
(記 者)
今、円高が進んでますが、県内のインバウンドなどにいろいろ影響が出るか、出てましたら教えていただきたいのと、あと株価の下落も影響などいかがかなと思いましてお願いします。
 
(知 事)
インバウンドは台湾が中心ですんで、そう今のところ影響はございません。ただ、この後、欧米のほうがどうなるか。ただ今のところ、私どもに来るところは、すぐには円高の状況が影響するとは思ってませんが、これから十分これを注視するという、そういうことは必要かと思います。
あと株価のほうは、企業のほうで株、大企業の関係で、これを相当持って決算するところは、大分決算が悪くなりますが、まずそこら辺、うちのほうは大企業の本社は余りありません。株価のほうは、大企業がそう多くないもんですから、そんなに影響するのかな。ただ、全国的に影響がありますと、交付税とか様々な税に影響しますんで、そっちのほうが全国的、オールジャパン、この影響がどう受けるか、これが一番です。
 
(記 者)
 よろしくお願いします。
去年の大雨では、秋田市の中心市街地が被害に遭ったということで、9月補正では中小企業に対する支援策なども盛り込まれていました。先ほどお話にあったように、今回は田んぼですとか農地の被害が多いということで、去年の9月補正とは県の支援策も性質が変わってくるでしょうか。
 
(知 事)
事業者、商工業者、商工業、若干(被害を)受けてますが、まずそう多くないと。ただ、去年は中心市街地、ほとんど商工業ですんで、そこのウエイトは大分違うかなと。
 
(記 者)
そうすれば今年の9月補正では、農家の営農支援が大きな柱になりそうでしょうか。
 
(知 事)
と、あとは県の管理(県管理河川等)の、ここが中心です。
 
(記 者)
予算の規模感としてはどうでしょうか。
 
(知 事)
まだ全然、これからです。
 
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
 
(記 者)
話題変わって、ふるさと納税について伺います。先日総務省から発表された情報によると、寄附総額が全国では1兆円を超えていて、秋田県でも最高額を記録しています。一方で都市部のほうでは税収の流出が止まっていないといった課題もある中で、現在の制度に対する見直し案というのも検討されるところですけども、知事は現在のこのふるさと納税の制度について、この在り方、どういうふうに考えていらっしゃいますでしょうか。
 
(知 事)
これの趣旨は十分に理解します。で、こういうものはあってもいいと思う。ただ問題、今完全に返礼品の競争。で、あれが大分地元の地場産業にプラスの影響がありますが、あれが行き過ぎますと。本当はそういうもの、いいものがあるところ、ないところ、これ全部というのは無理なんですよ。多分、全体、あの実入りは半分ぐらい、あとは業者に行く。これがどうか。だから若干、本来の最初の趣旨と大分様相が変わってますんで、これをどうするか。あとは都市と地方、相当対立、分断。東京都なんか、今回小池さんも相当ぶつぶつ言ってます。そこら辺、大都市は相当影響を受けてますんで、そういう分断が余りあると何か変なもんですから、もう少し、何というか、競う合うというよりも、何か別の手法も検討する必要があるかなという、そんな感じもします。
 
(記 者)
ちょっと行ったり来たりで申し訳ない。また雨の話で申し訳ないんですけど、農水関係のところで、先ほど最初に知事も隙間になる部分みたいなお話があって、激甚になったらほかのところに費用を充てられて、そこの隙間のところにも県として十分対応できるっていうことかと思うんですが、県として今回の被害を見ている限り、知事として独自で対応する必要性があるところとってどういうふうにお考えなんでしょう。
 
(知 事)
田んぼの砂利、あれは国の制度で一定額。この一定の下、国が対象となりませんので、そこを対象にしてますんで、そこら辺のものがいっぱいあります。
 
(農地整備課)
補足させていただきます。農地整備課でございます。
知事申し上げましたとおり、国庫補助災害の対象になるのは40万円以上。それ以下について、県単小災害という制度もありますので、こういったところをしっかり活用していきたいというふうに考えています。
 
(記 者)
ありがとうございます。
 
(記 者)
すいません、質問なんですけども、冒頭でも発言ありましたが、オリンピックの志田選手について、県民栄誉賞の授与とか、そういった考えはございますでしょうか。
 
(知 事)
この後、あの基準がどうなるか。当然基準がありますんで、これをどうなるか。これを見なきゃ、今、はっきり言えないかなと思う。ただ、すごいですよ。私が決めるもんでなくて、基準がありますんで、これに合うかどうかです。
 
(記 者)
ありがとうございます。
 
(広報広聴課)
広報広聴課です。
補足しますけど、これまでオリンピックでメダル獲った方、県民栄誉賞を受賞しておりますので、そういった過去の事例も参考にしながら、最終的に知事のほうと相談しながら決めていきたいと思っております。
 
(幹事社)
ほかに質問ある方いらっしゃいますでしょうか。
ないようですので、会見を終わります。

 

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