●知事発表
 (1)渇水対策について
 (2)「あきた就職フェア」について
    (8月12日(火)秋田拠点センターALVE(秋田市))
 (3)「ゆるり あきたいむ」について
    (8月23日(土)あきた美彩館(東京都港区))
 
●幹事社質問
 (1)日米関税交渉について
 
●その他質問
 (1)戦争遺産の現場保全等について
 (2)ツキノワグマの出没について
 (3)全国知事会議について
 (4)白神山地の利活用について
 (5)最低賃金について
 (6)海外トップセールスについて
 (7)マーケティング戦略室について
 (8)スポーツ環境及び高校入試制度の在り方検証委員会について

 


(幹事社)
 8月幹事社の朝日新聞です。よろしくお願いいたします。
 
(知 事)
 よろしくお願いします。
 
(幹事社)
 まず知事から発表事項があると伺ってますので、よろしくお願いいたします。
 
(知 事)
 私からは3点ございます。渇水対策、それから、あきた就職フェア、それから、「ゆるり あきたいむ」というイベントについての告知でございます。
 まず渇水対策について発表いたします。
 6月から、記録的な少雨で河川の流量やダム、農業用ため池などの貯水量が低下をしております。一部地域において、水稲などに水不足の影響が見られております。このため、農業者や土地改良区などの農業団体においては、農業用水の確保に向けて、緊急的な対応として排水路等からのポンプアップなどを行っていますけれども、期間が長期化してきて、だんだんその負担が大きくなってきているという状況です。まさに、これはもう災害級と言ってもいい状況でありまして、県では、生産現場の負担軽減を図ります。安心して営農に取り組めるような用水の必要性が高まった7月中旬以降の農業用水の確保に必要な経費を支援したいと考えております。具体的な予算額や補助率などについては、今精査をしておりますが、市町村と歩調を合わせて、農業者や土地改良区等への支援を考えております。
 また、今後、生活用水への影響も可能性としてはありますので、限りある水資源の有効利用のために、県民の皆様には、無理のない範囲で結構ですので、節水へのご協力をお願いいたします。
 1点目は以上です。
 次に、あきた就職フェアについてです。これはイベント告知ですが、8月12日火曜日、秋田駅拠点センター「アルヴェ」(ALVE)で、あきた就職フェアを実施いたします。これは例年実施しているものですけれども、県内最大の就職移住イベントです。120社ほどの県内企業が出店するほか、市町村、また業界団体の相談ブースも設置をいたします。様々な企業と面談ができますし、就活相談、移住総合相談、公務員の採用案内ブースなども設置しております。本気で考えていなくても、まず1回来てみると。どんなものなのか見てみるという方も大歓迎でございますので、ぜひ多くの皆様にご来場いただきたいと思います。
 直接話を聞ける貴重な機会となりますので、そのご家族におかれましても、あきた就職フェアへのご参加をよろしくお願いします。
 次、3点目、「ゆるり あきたいむ」というイベントを今度、東京で行います。首都圏にお住まいの本県出身の若者及び子育て世帯を主なターゲットといたしまして、秋田の食を楽しんでいただきながら、和やかな雰囲気の中で秋田暮らしの魅力をお届けしたいと。またこれ、参加者の皆さんには同郷の方々との新たな交流の機会にしていただくとともに、私どもからすると、移住に当たっての課題やニーズについてのご意見をいただきたいと。その結果を分析することによって、今後の移住戦略の推進に活用することを目的としております。今月から来年2月まで毎月1回、都内または都内近郊の会場で行います。9月以降の開催についても順次お知らせをいたしますが、まず直近では8月23日、土曜日12時から、場所は品川(高輪)のあきた美彩館で、私も今回は参加をします。参加申込みは8月3日より特設サイトで受付を開始しておりますので、首都圏にお住まいのご家族、ご友人にお知らせいただければと思います。皆様のご参加をお待ちしております。
 私からは以上です。
 
(幹事社)
 ありがとうございます。それでは、知事の発表事項に対してご質問のある社はお願いいたします。
 
(記 者)
 渇水対策のところでお聞きします。
 災害級ということで、その経費について補助を行うということですが、このスケジュール感は今のところどう考えているものでしょうか。
 
(知 事)
 この先、規模と対象等々、まさに全て今、精査をしているところです。部局で何かしゃべることはありますか。
 
(農地整備課)
 農地整備課です。
 期間につきましては、今まさに検討中でございますけれども、まずはポンプが必要になった時期から8月末頃をめどに、今検討しているといった状況でございます。
 
(記 者)
 はい、分かりました。
 
(幹事社)
 ほかにいかがでしょうか。
 
(記 者)
 就職フェアと「ゆるり あきたいむ」の件についてです。
 こちらの取組をこうして会見でご発表いただいたりとか、実施に当たっての細目等を伺っているわけですが、知事が就任以前からお話になってる、政策の解像度という点から見て、どのように取り組みたいか、あるいは、どのように評価していらっしゃるか、お聞かせいただけますか。
 
(知 事)
 この両イベントについての解像度ということですよね。1つ目のこの就職フェアについては、例年行っているものでありまして、当初予算で決まっていた話ですので、私がこうしてというよりは、走ってきている事業を今年もやりますよと。ただ、それについては、今までなかなか周知が届かない部分もありましたので、しっかりと、どういう方々にこの告知をするべきなのか、どういう手法でやれば届くのかということについては、少しずつ改善をさせていただいてる。その一環で今日はお話をしました。
 特に、これは里帰りしている皆さんを明確にターゲットとしたイベントですので、やはり県内へのPR、こちらで帰ってくる人を待つご家族の皆さんや、SNSなどを通じて、「あ、こういうのあるんだな」と、「行ってみようかな」と思ってもらえるようなPRをしようという趣旨です。
 「ゆるり あきたいむ」の方は、これはまさにこれからAターンに向かってもらおう、気持ちを高めてもらおうという方々を呼びたいんですけれども、それ以上に、これからさらにマーケティング手法を取り入れながら、本格的なAターン促進策を展開していく上で必要な生の声というもの、まあデータも大事ですけども、実際に秋田出身で関東近辺にお住まいの皆様、できれば若者、子育て世帯という方々が本当の意味ではどういうことを考えられてるのかなというのを、何度もお話をお聞きしたいという趣旨のイベントです。
 
(記 者)
 ありがとうございました。
 
(記 者)
 渇水対策の関係だったんですけれども、現時点で県として、この渇水に伴う影響というか、被害の状況というのは、大まかな感覚で構わないんですけれども、知事として、どういう状況にあって、どういった危機感を持ってるか、もう少し詳しく教えていただければと思います。
 
(知 事)
 やっぱり県内の農地も水利の状況というのは非常に様々ですので、エリアとして深刻な被害が出ているのが横手盆地の南部辺りですとか、そういう広範に非常に水不足が深刻な部分があります。でも全県的に中山間地域であったり、局地的に完全渇水という状況になってしまってるところもありますので、これはまだ網羅的な統計みたいなものでは取れてないのですけれども、もう本当に随所に米を作られているところを中心に深刻な被害が発生しているなというふうに感じてます。
 
(記 者)
 予算の規模感は今後精査してということですけれども、少なくとも今の時点で、本当に大まかな額として、これぐらいは必要かなというか、その規模感はなかなか今難しいとこなんですかね。
 
(知 事)
 今まさに市町村の皆さんとやりとりをしているところですので、それぞれの市町村でも支援は考えられてますし、それに対して県としてバックアップしていく中で、規模感というのはおのずと。そもそも被害の規模、被害というか、これからなんですけども、この後、降雨の予報もありますし、ちょっと大まかにでも今申し上げることはできないかなと思います。
 
(記 者)
 渇水対策のところで、県民に可能な範囲での節水の協力をお願いしたいということでしたけれども、具体的に知事が今取り組まれている節水対策などがあればお教えいただけますでしょうか。
 
(知 事)
 まず庭には水をまかない。我慢してます。心配なんですけども。また、シャワーであったり、洗顔であったりという時には、家族も含めて無駄遣いをしないようにというふうに気をつけておりますね。自分個人としてはそれぐらいかなと思います。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(記 者)
 2点お願いします。
 1点目は、最近、男鹿市でB29の一部が見つかったというふうな報道がありましたけれども、見つけた方は、日米親善の象徴ということで現場保全ということの重要性などを訴えていますけれども、県と直接どう関係するかですが、こういった現場保全とか歴史の継承とか、そのあたりについて知事はどのようにお考えですか。
 
(知 事)
 戦後80年を迎えるという節目で、多くの方がおっしゃってるように、直接見聞きをした方からお話しすることは非常に難しくなってくる時代に入りましたので、こうしたもので当時の記憶をしっかりと残していくというのは、とても大事なことだろうと思います。それがやはり日米の関係であったり、国と自治体との業務の分掌であったり、様々な条件があるとは思いますけども、私としては意義は大変大きいものだなと、個人的には考えています。
 
(記 者)
 今後、その現場の保全っていうことに関しては、どのようなお考えですか。
 
(知 事)
 まだ私のところに検討課題として上がってきてないですので、今この場でどうこうということはちょっと申し上げられないですね。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 もう一点、クマの出没が多いわけですけども、今の現状と秋に向けての見通しはどのように、今のお分かりの範囲でいいんですけれども、いかがでしょうか。
 
(知 事)
 現状、既に深刻だなと思っています。人身被害が不幸なことに今回4件目、県内で発生してしまいました。そもそも目撃件数が、あの一昨年、大変多かった年よりもまだ多いという状況です。クマの出没エリアも人里に、今までやっぱり出てこなかったところに出てきているという情報も大変多くありますから、現時点で非常に深刻な状況だと思っております。で、秋以降、ブナ等の凶作の予想もされておりますから、一昨年は本当に、9月からかなりの件数の人身被害が増えてしまったわけですけども、今年も危機的な状況だなと考えています。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(幹事社)
 まずは知事の発表事項に対して質問のある社はお願いいたします。
 ほかにございませんでしょうか。
 では、幹事社質問に移らせていただきます。
 日米の関税交渉について2点お伺いします。
 15%の相互関税が7日から発動される見込みですが、妥結内容に対する知事の評価と、今後政府に求めたい政策などがありましたらお聞かせください。
 それから2点目ですけれども、交渉の焦点になっていた米の輸入拡大が盛り込まれました。無関税輸入枠の範囲内での対応ということのようですけれども、今後の先行きの不透明感から、評価の中には心配する声もあると聞きます。農業県として知事の受け止めをお伺いします。
 以上2点、よろしくお願いいたします。
 
(知 事)
 まず1点目の相互関税15%妥結ということへの受け止めですが、非常に力業といいますか、トランプ政権による力による経済外交と。25%と、まずこう出してきて、他国も含めて皆さんが手を焼いている中で、かつ、国内の政治状況が非常に難しい。また選挙などもあって、しかも負けてという状況の中で赤沢大臣はすごい頑張ってくれたなというふうに、私としては受け止めてます。まあスタート地点より数えると、まあ15%って上がってるわけですけれども、この交渉の困難さを考えると、よく15%にしてくれたものだなというのが私の率直な感想です。
 今後ですけれども、何といっても先方の動きが本当に分からないだろうと思いますので、引き続き、国内の政治状況を安定させながら、国益を最優先した政策展開、また外交交渉というものを切に地方自治体としては願いたいなと思っております。
 特に本県、製造業は自動車関連が多いものですから、自動車の関税交渉について、まだここは不確定な要素がまだまだありますので、それをしっかりと国益、国内の製造業というものの権益を守っていくような外交交渉を期待したいと思っています。
 2点目ですが、ミニマムアクセス米については、報道等でもありますとおり、総枠が変わっていないということですので、その中の内訳で米国の割合が増えているということですから、私は、県内農業への影響も含めて、影響は限定的かなというふうに感じています。今後、総枠が拡大をしていくというようなことであったり、他の作物にどんどん広がっていくというようなことがないようにしていただきたいなと思っています。
 
(幹事社)
 ありがとうございます。
 では、関税交渉に関するテーマでご質問のある社はお願いいたします。
 では、ここからは各社自由でご質問をお願いいたします。
 
(記 者)
 全国知事会の会長選の関係でお伺いします。
 今回、宮城県の村井会長が不出馬を表明されました。知事もいろいろな場面で共通点など挙げられてらっしゃいましたけども、まず、この不出馬の表明についての受け止めというか、お願いします。
 
(知 事)
 不出馬表明への受け止めですね。まずは本当に大変な大役であったと思いますけども、お疲れさまでしたと申し上げたいと思います。
 近年の慣例で2年ごとに交代されていたようですので、結構周囲は驚かれてたんですけど、私の話していた知事の間ではですね。でも、最初からそういうつもりだったのかなと。青森での知事会議を終えてすぐというタイミングでしたので、ああ、そういうお考えだったんだろうなと。事前に全く聞いてなかったので、それは。まずお疲れさまでしたと申し上げたいと思います。
 
(記 者)
 ありがとうございます。で、現在、長野県の阿部知事が会長選への立候補を表明されてますけども、知事ご自身として、その支持だったり、推薦人になる考えや、知事ご自身が出馬する考えなど、もし現時点での会長選へのスタンスっていうのがあればお伺いします。
 
(知 事)
 ほかに手を挙げられる方がまだ全然分からない状況ですので、軽々なことは申し上げられないですけども、結構、私、阿部知事と今回青森でゆっくりお話しする時間が多かったんですね。大変温厚で、かつ人望も厚い方ですし、実はルーツは秋田なんですよね。たしかお父さんが鹿角の方なんですよ。で、秋田についても大変思い入れのある方だと、お話ししてて感じましたので、結構歓迎をしたいなと思っています、私としては。
 
(記 者)
 失礼しました。ありがとうございます。
 
(記 者)
 知事は知事会の際に青森の宮下知事と会談なさったようですが、その中で、白神の観光利用について話し合われたようですが、その会談の中身ですとか、今後の連携に対する期待がありましたら教えてください。
 
(知 事)
 まずあの、そういう具体的な事業についての議題はなかったんですね。手を組んで一緒に白神というエリアを盛り上げていきましょうという、大きな方向性を一致したという会談でありました。その中で、冬に青森県が白神を題材としたイベントをやるので、そこに参加していただけないかという要請はいただきました。それは日程次第ではあるんですが、大きくこう、この件をどうしましょうみたいなそういうことではなく、まず、ほぼ同世代の隣県の知事が誕生したということで、宮下知事の側から、1回お会いしませんかという、そちらが大きな趣旨だったかなと感じてます。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(記 者)
 度々失礼します。
 白神山地に関して、青森側は観光客の受入れなんかも積極的だと思うんですが、それと比べると秋田の方は、どちらかといえば、余り目立たないような状況が続いてると思うんですけど、今後の可能性というのは、今の時点ではどのように、まあ大まかでいいんですけども、お考えでいらっしゃるでしょうか。
 
(知 事)
 消極的だったわけではないんですけども、こちら側も、八峰町、藤里町、それぞれからアクセス、今ちょっと大雨の影響で道路アクセスが悪い状況ですけども、これはもう歴史的に、この南側の方が、森林開発にせよ、鉱山にせよ、開発が進んだものですから、非常に杉林が奥まであるんですよね。大分入っていかないとブナに当たらないという地理的な制約は非常に大きいなと、私も現地に何度か行って感じております。そこを、そのエリア全体として、今、民間の方では環白神の動きが非常に活発になってるんですけれども、行政としても青森県と秋田県とで一緒に協力しながら、やっぱりそもそも北東北への観光地でもエリア観光が中心だと思いますので、そういう意味でも共に発信をしていこうという趣旨だと思います。
 その中で、いわゆる核心地域というものに入っていくためのアクセスというのがなかなかなんですよ。市街地からだと30分車で行ってもなかなか着かないというような状況でありますので、もう少し気軽に、アクセス容易で、そこまでコアのエリアじゃなくても白神というものを身近に感じられるような何か可能性はないかなと思って、私は今、非常に頭の中だけでですけども考えてます。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(記 者)
 度々失礼します。
 先月の記者会見に引き続きで恐縮なんですけど、最低賃金について伺います。
 本日7回目の中央最低審議会の小委員会が開かれてるわけですけれども、各紙報道によりますと、全国平均を6%引き上げて1,118円とする案を軸に、今、最終調整が図られているというふうに伺っています。で、上げ幅、時給ともに過去最大になる見通しなんですけども、改めまして、その大幅な引上げ、中央の方で示されていると。それを受けて、秋田の方でどういう議論を望むかというのをちょっと改めてお聞きしたいのと、先月の記者会見で、賃上げに向けて中小企業支援の可能性にも言及なさっていましたが、その後の検討状況みたいなところで何かありましたら教えてください。
 
(知 事)
 まず、全国のそういう審議会の方で、ちょっと私も予想よりも大きい数字が出てきたなというふうに思っています。首都圏との賃金格差を解消していくというのが人口減対策にとっては極めて大事だと私も思ってますので、この水準に頑張ってついていかないといけないなと、秋田県としては感じています。
 その中で県でも最低賃金審議会が行われますけれども、やはり、先日申し上げたとおり、漠然とした押し合いへし合いで、この辺でいいんじゃないのっていう妥結額ではなく、やはり単独全国最下位であったということのそのネガティブなメッセージですよね。これが単純にその順位争いで勝ちにきたとかそういうことではなく、非常に経済的、またはその様々社会的なメッセージ力というのは大きい数字ですので、そこをしっかり秋田県としては、地方県の中でも最下位ではなくて、ある程度の地位にいるんだよというふうに私としては内外に発信をしていきたいので、基本、いかなる事業においても、人を雇用して事業を行う上では、従業員を幸せにする責務というのが経営者側に私はあると思っていますので、そこをしっかり努力をして、また、行政としても支援をして、なるべく最低賃金を上げていくという方向で議論がなされることを私としては希望したいと思います。あくまで審議会で決めることでありますけども。
 
(記 者)
 その上での支援策のところというのは、あれから少し時間がたったところで、今のところ何か検討の状況というのは。
 
(知 事)
 非常に今、庁内でも議論をしているところです。これ、財源によって大きく左右される部分がありまして、国政が今こういう状況であるので、そこをしっかり計算をしてというのはなかなか考えられないので、非常に難しい局面ではあるんですけども、県としては最低賃金の適用時期もまだ議論されているところでありますけども、そう悠長なことは言ってはいられないなという認識で庁内での議論を急いでいるところです。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 それと今月中旬の話になりますが、台湾へのトップセールスというのを予定されているようにお聞きしました。知事就任後、初の海外トップセールスということになるかと思うんですけれども、どう臨みたいかという今の心境と、あと、かねて観光誘客の在り方について改善を図る必要があるというふうにおっしゃっていると思います。現時点でのこのトップセールス、どういうふうに変わっていくことになるのか、ちょっと今のところの見通し的なところを教えてください。
 
(知 事)
 これまで議員として、台湾とタイのトップセールスについては行ったことはありますし、横から見ていたといいますか、当事者ではなかったんですけども、イメージはできてますので、平常心で行けばいいかなということと、観光誘客については、やはりそのトップセールスとして行くということは、特定の販路であったり、相手先があって行くことだと思うんですね。そのチャネルはチャネルで重要としていくのですけども、その先にある一般ユーザー、潜在的な観光客の皆さんの感覚とか志向というものを、せっかく現地に行きますので、感じてきたいなと思います。マーケティングは基本的には、どこかに行ってセールスしてというよりは、一人一人の一般個人の心をつかんでいくことだと思いますので、その一助にもなればいいかなと思ってます。
 
(記 者)
 今回、所管課っていう意味では、観光文化スポーツ部の課などが担当になっているかと思うんですけども、その辺、例えば今回、マーケティング戦略室の方とかと、何か調整みたいなことはありますか。
 
(知 事)
 あれ、マーケの人、行くんでしたっけか。
 行かないですよね。今回はマーケティング戦略室員としては、マンパワーが限られていますので、現地には行かずに、部局、原課の皆さんと行くことになると思います。もちろんそこから持ち帰ってきたものを戦略室と共に次に生かしていくというふうにはなろうと思います。
 
(記 者)
 わかりました。ありがとうございます。
 すいません、続けてもう一つお願いします。
 先日、スポーツ環境及び高校入試制度の在り方検証委員会の初会合が開かれました。これは知事選での鈴木知事の問題提起が、一つ議論の発端になったわけですけれども、始まったことへの受け止めと、どのような議論を期待するかというのをまずお聞きしたいのが一つ。それから、出席者の中、非公開でしたので、出席者の話ということなんですけども、有望な選手の県外流出と入試制度の直接的な関わりを指摘する委員は、1回目の時点では少なかったという声もあります。そういった声も踏まえて、今後、どういう環境づくりが大切だと感じるか、お願いいたします。
 
(知 事)
 まず、所管をする県教育委員会の方でこういう検証委員会というものを立ち上げてくれたことには感謝をしたいなと思っていますし、非常に各界、学業だけでなくスポーツ界であったり、各競技団体であったりというところから多くの人が集まってお話をされているようですので、会議の運営といいますか、それについては大変いいんじゃないかなと思っています。
 その中で、直接的に原因と認められないというご意見は結構あるんだろうと思います。私もそれだけが原因だとは思っていないんですが。現象として、特色選抜が始まった時から、魁さんがまとめてくれたように、流出がかなり増えているんですね、3年連続で。これ、間接的ならいいのかという話であります。一人一人の生徒だったりご家族の意思決定の中に、スポーツ環境の県内外の差というものが一番ベースにあるのは間違いないと思うんですが、そこに進路決定をする春とか夏とか秋とか各段階で、どういう気持ちで県外に行こうというふうになったのか、そこに入試制度が、後ろに大分時期的にずれたということが、どのように作用したのか、そこは深く議論をしていただきたいなと思います。これは、ついついやっぱり大きい会議になると、発言しづらい堅い雰囲気になっちゃいますので、言葉の表面だけをさらって「影響は直接的には認められなかった」みたいな結論になりがちなんですけども、本当のところ、人の心ってどうやって動いているのかなというところは、ある程度本音で語っていただいて初めてわかることだと思いますので、そこには、今回、委員の構成員の方それぞれいらっしゃいますけれども、やっぱり一般の人のご意見も、何とか集約をしていただきたいなというふうには思います。
 
(記 者)
 ありがとうございました。
 
(記 者)
 マーケティング手法を取り入れていくというようなお話がありましたが、「ゆるり あきたいむ」でしたり、あきた就職フェア、これにつきまして、マーケティング戦略室の関わりはあるのか、あるのであればどういう連携などをとっていくのか、そして、マーケティング戦略室について、今後の見通し、あればお伺いしたいです。
 
(知 事)
 両イベントとももちろんマーケティング戦略室の関与があります。特に「ゆるり あきたいむ」については、先日、実は第1回目が終わったんですけど、そこには室長も自ら来ましたし、一番そのマーケ室のためにやっているようなイベントですので、これらから得られた情報を最大限生かしていくという意味で、関与はこの先もますます強くなっていくと思います。
 また、就職フェアについても、7月6日に首都圏で行われた、あれはAターンフェアでしたっけか、これまでよりもSNS広告というものを、しっかりターゲットを見据えながら行っておりました。そこは時期的にちょっとマーケ室、発足に間に合ってませんけれども、これからしっかりそういう観点も取り入れながら、成果の上がる取組を進めていきたいと思っています。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 先ほど、マーケティングとは潜在的な一人一人の心をつかむ、動きを追求するっていうことをおっしゃってましたが、そのお考えはマーケティング戦略室にも通ずるところはありますか。
 
(知 事)
 もちろん、一般的な話でそうだと思います。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(幹事社)
 時間が限られておりまして、では、次が最後の質問でお願いいたします。
 
(記 者)
 今の質問にもちょっと関わってくるんですけれども、マーケティング戦略室のことで、一応まず走り出してから1カ月がたったということで、始まったばかりなので言える範囲というのは限られてくるかとは思うんですけれども、1カ月たっての状況だったりとかっていうのは、知事としてどういうふうに報告を受けているかというか、それを受けてどういうふうに感じているか教えてください。
 
(知 事)
 私としては順調だなと思っています。外部人材の方が時折来ては研修をしてくれたり、また、室長を中心として室員の中で部内の行政の仕事の仕方について議論をしたり、実践をしたりしているわけですけれども、まずチームビルディングについては、室長以下、私としてはいい感じじゃないかなというふうに思ってます。それから、まさに本当におっしゃったとおり1カ月なもんですから、これで何か県庁の雰囲気が大きく変わったかというとまだまだですが、しかし、萌芽のようなものは十分あるんではないかと思っています。これからどんどんどんどんですね、マーケ室はもちろんですけど、室外の職員の皆さん対象の研修なども進めていきますし、ここから急ピッチで変わっていければいいなと思ってます。
 
(幹事社)
 それでは質問は以上です。
 ありがとうございました。
 
(知 事)
 ありがとうございました。

 

 

 
(幹事社)
幹事社の読売です。まず知事から発言があるとのことですので、よろしくお願いします。
 
(知 事)
最初にパリオリンピック、志田(千陽)選手、銅メダル、大変おめでとうございました。志田選手の銅メダル、本県にとって12年前の2012ロンドンのバレーボール、江畑(幸子)さん以来の快挙であります。まさに本県の代表する選手でありますので、心からお祝いを申し上げたいと存じます。
また、北都銀行のナガマツペア(永原和可那選手・松本麻佑選手)、残念ながら決勝リーグには(進出)できませんけれども、まずは大変に健闘したということを讃えたいと思います。
いずれこの後も本県選手の、出身選手の活躍の場がありますので、大いに頑張ってほしいなと思います。
今日、大分暑くなりましたんで、熱中症の関係で少し県民の皆さんにお願いがございます。
大変気温が高くて、34度、5度という、場所によっては相当上がってます。また、この後しばらく高温が続きますんで、まずは熱中症に気をつけていただきたい。こまめに水分の補給、またエアコンの利用も適正な温度に設定しながら活用していただきたい。特に高齢者の方、あるいは子どもさんについて、自分で症状が分かりませんので、十分に周囲からお声をかけて、こういう方々をしっかり守っていただきたいと思います。
また災害の関係、ボランティア、非常に暑い中で大変ですんで、十分熱中症に気をつけながら、ボランティア活動をお願いしたいと思います。
いずれ環境省から暑さ指数とか熱中症警戒アラートが出ますんで、そういうものをチェックしながら、熱中症の予防をお願いしたいと思います。
また最後に、省エネエアコンの導入助成、第2弾のあきた省エネ購入応援キャンペーンを実施しておりますが、まだ残りがありますんで、エアコンを購入する際にはご活用いただきたいと思います。
以上であります。
 
(幹事社)
では、今の知事の発言に対し、質疑のある方いらっしゃいますでしょうか。
 
(記 者)
もし分かればですけど、熱中症に関して、県内、増えてきてるとは思うんですけれども。県内でどれぐらい、今年に入ってから熱中症で搬送されてるといったまとめ等はあるんでしょうか。
 
(知 事)
今のところ4月29日から7月28日までの間の統計があります。これが197人。特に7月15日から21日、この1週間は大分多いです。いずれ最近多くなっておりますんで、ぜひ気をつけていただきたいと思います。
 
(幹事社)
ほかにいらっしゃいますか。
いらっしゃらないようなので、幹事社から1問代表質問させていただきます。
先月下旬の大雨についてです。明日、知事も内閣府などを訪れて要望要請活動を行うということですが、まずは被害の所感と考えている支援策、あと要望の内容などについて、知事のお考えをお聞かせください。
 
(知 事)
今回、大分広範囲にわたってますんで、農業の関係、あるいは農地や農業用の施設、また道路の損壊、あるいは河川。特に河川、今回子吉川系統の直轄部分、あそこもいきましたんで。雄物川が大分(整備が)進んでまして、米代川も大分進んでますが、今回、子吉川のほう、今まで手をかけてますが、直轄河川が損壊するということは相当影響があります。特に雄物川流域、あの治水、ダムもできますけども、まだしばらく先ですんで、ぜひ、これも抜本的な改修、直轄で、この部分、特にお願いしたいと思います。
また農水の関係。大分、激甚災害でもカバーできないところがありますんで、そういう点において、国のほうでもなるべく農水省の様々な支援をお願いしたいと。
で、そこの隙間の部分はこれから9月まで県で補正を組みますんで、まず県の部分は昨年の例もありますんで、まずはそういう農業の支援、営農継続、これを中心に考えていきたいと思います。
また、まだ行方不明の方がいらっしゃいますんで、なるべく早く見つかるように願ってます。
いずれ明日、内閣府の防災関係、財務省、総務省、国交省、農水省、ここを回ります。で、急遽決まったもんですから、今、要望の内容を細かくやってます。いずれ激甚災害の場合、これからうちのほうで被害の内容を精査して、これをまとめて各省庁に上げて、これが基になります。まずは、総理から「検討するように」というお言葉がありましたんで、何とか激甚災害に。これになりますと、災害復旧、大分補助率が上がります。県の財政負担が減りますんで、その分、県で隙間のところをやれますんで、そういうことで明日、朝から行ってきます。
で、ついでにちょっと、私、ここに入ってくるとき、非常に苦しくて。あの、3日ぐらい前から大分腰の辺りが痛いっていうことで、2日前にシャワーを浴びたときに見たら、大分赤い斑点があったんです。で、昨日痛いもんだから、ネットで調べましたら帯状疱疹、これのようです。で、昨日救急外来、休みなので行きました。で、今日朝、午前中に精密検査をしたところ帯状疱疹ということで、大変痛いです。ただ、明日の国への要望、これは何としてもやる必要がありますんで、先生にお願いして、明日の夜までは何とか持つように鎮痛剤をやって、頑張って行ってきます。あの、ひどい状況です。
で、問題、1週間ぐらいは、なるべく静かにしてるようにっていうことで、まずは今週、副知事に代行できる業務は副知事にやってもらいます。ただ、重要な業務、まだ熱はないですから、動けますんで、痛みを我慢しますので、これは出ますけども、多くの業務を、まず今週1週間は副知事に代行をお願いしたいと思ってます。
 
(幹事社)
今の知事の発言について、質疑ある方、代表質問に関連しての質疑ある方いらっしゃいますでしょうか。
 
(記 者)
すいません、お体、ご体調心配なところ申し訳ありません。その1週間っていうのは、大体、今日から1週間っていうふうなイメージでいらっしゃいますか。
 
(知 事)
まあ今週いっぱいぐらい。
 
(記 者)
今週いっぱいぐらい。
 
(知 事)
大体、発症が3日か4日前です。だから10日ぐらいで、大体良くなると。大体10日ぐらいがめどで、治療、回復のめどということで。それがちょうど3日ぐらい前ですから、大体今週末ぐらいまで。
 
(記 者)
病気の知識がなくて恐縮なんですけれども、1週間静養すれば、症状はやわらぐっていうふうな病気なんでしょうか。
 
(知 事)
はい。大分、今、多いんですよ。若い方もなるというんです。県の職員も結構かかってるんです。で、特に高齢なれば疲れが出れば出るっていうことで。ただ熱がありませんので、食欲のほうはバンバンあります。これが一番なもんですから、まず鎮痛剤等、強い薬、お願いしましたんで、まず今のところ。ただ歩くと痛いんですよ。
 
(記 者)
改めて確認なんですけど、明日、政府のほうに要望行かれて、それ以降は、静養されて、来週の月曜日ぐらいから復帰予定だと。
 
(知 事)
単に黙って座ってやる用はできますけども、歩くのが大変痛いもんですから。
 
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
 
(幹事社)
ほかに質問ある方いらっしゃいますか。
 
(記 者)
体調悪いところ大変申し訳ございません。ちょっと大雨に関連して激甚災害に関してなんですけれども、スケジュールとしては、県のほうで被害を調べてから申請するっていうこと、申請というか国のほうに伝えることになると思うんですけれども、県内スケジュールとしては大体どれぐらいになりそうかという見通し等ありますでしょうか。
 
(総合防災課)
総合防災課です。現在、まだ国のほうともしっかりまだ協議もまだできていないような状況ですので、これからというような話になるかと思うので、まずは最初に知事のほうから内閣府、国のほうに1回行っていただいて、それからスケジュールが決まってくるものかなというふうに認識しております。
 
(記 者)
ありがとうございます。
あと、大雨の県の支援に関してなんですけども、大体予算規模等どれぐらいを想定されてるんでしょうか。
 
(知 事)
まだ全体が明確に分かってませんので、これからこのお盆中に査定と積算をやります。あと、9月補正というと、今月末ぐらいまでには大体固まるかなという。で、大分相手もお盆休みに入りますんで、まずは今回大分田んぼ、去年と違って、あそこの川が急流なもんですから、相当土砂が田んぼに入ってます。この分、昨年は山際のところだけで、あとは田んぼの水が引けると普通ですが、今回全面的に、薄くですが全部入ったところがありますんで、相当田んぼ、来年の耕作に間に合うかどうか。そうしますと、来年できませんので、相当、農家の方が困りますんで、そこらを辺どうするか。思った以上に田んぼの中、砂利が入ってます。これが一番です。あと、林道、山、あれはまだ全容を完全に分かってませんので、相当奥まで、特に鳥海山系、急峻ですんで、奥に入るのが非常にまだ危険なんです。早急に今やってますが、なかなかそう簡単に山の中はできませんので。
 
(幹事社)
関連質問はございますでしょうか。
では、その他の項目で質問がある方いらっしゃればお願いします。
 
(記 者)
また大雨に関する質問で恐縮です。明日の国の要望、改めて激甚災害の指定を強く求めていくというふうなお気持ちでしょうか。いかがでしょうか。
 
(知 事)
内閣府、これは激甚災害(関係等の要望)。あと各省庁、激甚とまた異なるメニューがあります。総務省、特交の配分を多くお願いするとか、また例えば子吉川の流域治水、あれは激甚とか何とかでなくて、それをどう判断するかは国交省だと思うんです。だから激甚は激甚ですが、そのほかのパターンがいっぱいありますんで、そういう個別ごとに各省庁で、激甚と関係あるなしにかかわらずできるものはありますんで、これもお願いします。
 
(記 者)
知事、今、河川の具体的なお名前でいうと子吉川っていう名前、何回も出てきてるかなと思うんですけれども、知事の認識としてやっぱり子吉川、もちろん広範に被害が及んでるというのは重々承知なんですけれども。
 
(知 事)
直轄部分、あそこが損壊してます。雄物川、29年の雨で相当抜本的に改修してます。米代川、あれも相当やってます。子吉川もやってますが、まだそういう状態であれば、もう少し強固にやる必要がありますんで、そこら辺をどうするか。直轄の場合、相当簡単でないんですよ。
 
(記 者)
やはり直轄河川に損害があったっていうのは、やっぱり今回の記録的な大雨で一つ象徴的な大きな被害だと。
 
(知 事)
ええ。ダムが完成すれば相当違いますがね。
 
(記 者)
あと、すいません。その国の支援が下りるまでの間は9月補正で、支援の費用も出すというところなんですけど、9月補正は農地とか田んぼとか、そっちの農業部分の支援っていうのを手厚くやるというふうなお気持ちでしょうか。
 
(知 事)
県管理河川、今、応急でやってますんで、これをどうするか。応急でやってもこれをどういうふうに改修、まだこの後、災害査定で現状復旧か、またプラスアルファするかで、相当国との調整が必要ですんで、これがそう簡単にいかないですね。
 
(記 者)
あと、すいません、もう一つだけ。農業、今年育たかなかったら来年以降の豊作にちょっと影響が出るっていうようなお話もあったかと思うんですけども。その来年以降に影響ができるだけ及ばないようにするためには、どういった施策が求められているか。
 
(知 事)
田んぼが全面的に埋まってますと、相当時間がかかるし、今年もあの稲が取れませんし、来年までっていうと、まだ冬もあります。ここら辺が非常に難しいんです。だから相当、どうするか。で、砂利がありますと全部取って、また土を入れ替えるという。これが今、建設業、昨年の災害で手が回らないんです。そういう点もありますんで、なかなか悩ましいですね。
 
(記 者)
我々が取材する中で、その農業の用水路も土砂で埋まってという話も伺うんですけど、そこに対する対応というのはどのようにお考えですか。
 
(知 事)
早急にできるものは今やってますんで、まず今年、可能なものは何とか急いでやってます。ただ問題は、抜本的にやる必要のあるところはどうするかです。
 
(記 者)
抜本的にやる必要があるところっていうのは、今後、時間はかかるかもしれないけど、慎重に考えていかれると。
 
(知 事)
単にそこだけやっても上流のほうに手がつかないと、また同じなんですね。
 
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
 
(記 者)
今、円高が進んでますが、県内のインバウンドなどにいろいろ影響が出るか、出てましたら教えていただきたいのと、あと株価の下落も影響などいかがかなと思いましてお願いします。
 
(知 事)
インバウンドは台湾が中心ですんで、そう今のところ影響はございません。ただ、この後、欧米のほうがどうなるか。ただ今のところ、私どもに来るところは、すぐには円高の状況が影響するとは思ってませんが、これから十分これを注視するという、そういうことは必要かと思います。
あと株価のほうは、企業のほうで株、大企業の関係で、これを相当持って決算するところは、大分決算が悪くなりますが、まずそこら辺、うちのほうは大企業の本社は余りありません。株価のほうは、大企業がそう多くないもんですから、そんなに影響するのかな。ただ、全国的に影響がありますと、交付税とか様々な税に影響しますんで、そっちのほうが全国的、オールジャパン、この影響がどう受けるか、これが一番です。
 
(記 者)
 よろしくお願いします。
去年の大雨では、秋田市の中心市街地が被害に遭ったということで、9月補正では中小企業に対する支援策なども盛り込まれていました。先ほどお話にあったように、今回は田んぼですとか農地の被害が多いということで、去年の9月補正とは県の支援策も性質が変わってくるでしょうか。
 
(知 事)
事業者、商工業者、商工業、若干(被害を)受けてますが、まずそう多くないと。ただ、去年は中心市街地、ほとんど商工業ですんで、そこのウエイトは大分違うかなと。
 
(記 者)
そうすれば今年の9月補正では、農家の営農支援が大きな柱になりそうでしょうか。
 
(知 事)
と、あとは県の管理(県管理河川等)の、ここが中心です。
 
(記 者)
予算の規模感としてはどうでしょうか。
 
(知 事)
まだ全然、これからです。
 
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
 
(記 者)
話題変わって、ふるさと納税について伺います。先日総務省から発表された情報によると、寄附総額が全国では1兆円を超えていて、秋田県でも最高額を記録しています。一方で都市部のほうでは税収の流出が止まっていないといった課題もある中で、現在の制度に対する見直し案というのも検討されるところですけども、知事は現在のこのふるさと納税の制度について、この在り方、どういうふうに考えていらっしゃいますでしょうか。
 
(知 事)
これの趣旨は十分に理解します。で、こういうものはあってもいいと思う。ただ問題、今完全に返礼品の競争。で、あれが大分地元の地場産業にプラスの影響がありますが、あれが行き過ぎますと。本当はそういうもの、いいものがあるところ、ないところ、これ全部というのは無理なんですよ。多分、全体、あの実入りは半分ぐらい、あとは業者に行く。これがどうか。だから若干、本来の最初の趣旨と大分様相が変わってますんで、これをどうするか。あとは都市と地方、相当対立、分断。東京都なんか、今回小池さんも相当ぶつぶつ言ってます。そこら辺、大都市は相当影響を受けてますんで、そういう分断が余りあると何か変なもんですから、もう少し、何というか、競う合うというよりも、何か別の手法も検討する必要があるかなという、そんな感じもします。
 
(記 者)
ちょっと行ったり来たりで申し訳ない。また雨の話で申し訳ないんですけど、農水関係のところで、先ほど最初に知事も隙間になる部分みたいなお話があって、激甚になったらほかのところに費用を充てられて、そこの隙間のところにも県として十分対応できるっていうことかと思うんですが、県として今回の被害を見ている限り、知事として独自で対応する必要性があるところとってどういうふうにお考えなんでしょう。
 
(知 事)
田んぼの砂利、あれは国の制度で一定額。この一定の下、国が対象となりませんので、そこを対象にしてますんで、そこら辺のものがいっぱいあります。
 
(農地整備課)
補足させていただきます。農地整備課でございます。
知事申し上げましたとおり、国庫補助災害の対象になるのは40万円以上。それ以下について、県単小災害という制度もありますので、こういったところをしっかり活用していきたいというふうに考えています。
 
(記 者)
ありがとうございます。
 
(記 者)
すいません、質問なんですけども、冒頭でも発言ありましたが、オリンピックの志田選手について、県民栄誉賞の授与とか、そういった考えはございますでしょうか。
 
(知 事)
この後、あの基準がどうなるか。当然基準がありますんで、これをどうなるか。これを見なきゃ、今、はっきり言えないかなと思う。ただ、すごいですよ。私が決めるもんでなくて、基準がありますんで、これに合うかどうかです。
 
(記 者)
ありがとうございます。
 
(広報広聴課)
広報広聴課です。
補足しますけど、これまでオリンピックでメダル獲った方、県民栄誉賞を受賞しておりますので、そういった過去の事例も参考にしながら、最終的に知事のほうと相談しながら決めていきたいと思っております。
 
(幹事社)
ほかに質問ある方いらっしゃいますでしょうか。
ないようですので、会見を終わります。

 

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