令和7年8月4日知事記者会見
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●知事発表
(1)渇水対策について
(2)「あきた就職フェア」について
(8月12日(火)秋田拠点センターALVE(秋田市))
(3)「ゆるり あきたいむ」について
(8月23日(土)あきた美彩館(東京都港区))
●幹事社質問
(1)日米関税交渉について
●その他質問
(1)戦争遺産の現場保全等について
(2)ツキノワグマの出没について
(3)全国知事会議について
(4)白神山地の利活用について
(5)最低賃金について
(6)海外トップセールスについて
(7)マーケティング戦略室について
(8)スポーツ環境及び高校入試制度の在り方検証委員会について
(幹事社)
8月幹事社の朝日新聞です。よろしくお願いいたします。
(知 事)
よろしくお願いします。
(幹事社)
まず知事から発表事項があると伺ってますので、よろしくお願いいたします。
(知 事)
私からは3点ございます。渇水対策、それから、あきた就職フェア、それから、「ゆるり あきたいむ」というイベントについての告知でございます。
まず渇水対策について発表いたします。
6月から、記録的な少雨で河川の流量やダム、農業用ため池などの貯水量が低下をしております。一部地域において、水稲などに水不足の影響が見られております。このため、農業者や土地改良区などの農業団体においては、農業用水の確保に向けて、緊急的な対応として排水路等からのポンプアップなどを行っていますけれども、期間が長期化してきて、だんだんその負担が大きくなってきているという状況です。まさに、これはもう災害級と言ってもいい状況でありまして、県では、生産現場の負担軽減を図ります。安心して営農に取り組めるような用水の必要性が高まった7月中旬以降の農業用水の確保に必要な経費を支援したいと考えております。具体的な予算額や補助率などについては、今精査をしておりますが、市町村と歩調を合わせて、農業者や土地改良区等への支援を考えております。
また、今後、生活用水への影響も可能性としてはありますので、限りある水資源の有効利用のために、県民の皆様には、無理のない範囲で結構ですので、節水へのご協力をお願いいたします。
1点目は以上です。
次に、あきた就職フェアについてです。これはイベント告知ですが、8月12日火曜日、秋田駅拠点センター「アルヴェ」(ALVE)で、あきた就職フェアを実施いたします。これは例年実施しているものですけれども、県内最大の就職移住イベントです。120社ほどの県内企業が出店するほか、市町村、また業界団体の相談ブースも設置をいたします。様々な企業と面談ができますし、就活相談、移住総合相談、公務員の採用案内ブースなども設置しております。本気で考えていなくても、まず1回来てみると。どんなものなのか見てみるという方も大歓迎でございますので、ぜひ多くの皆様にご来場いただきたいと思います。
直接話を聞ける貴重な機会となりますので、そのご家族におかれましても、あきた就職フェアへのご参加をよろしくお願いします。
次、3点目、「ゆるり あきたいむ」というイベントを今度、東京で行います。首都圏にお住まいの本県出身の若者及び子育て世帯を主なターゲットといたしまして、秋田の食を楽しんでいただきながら、和やかな雰囲気の中で秋田暮らしの魅力をお届けしたいと。またこれ、参加者の皆さんには同郷の方々との新たな交流の機会にしていただくとともに、私どもからすると、移住に当たっての課題やニーズについてのご意見をいただきたいと。その結果を分析することによって、今後の移住戦略の推進に活用することを目的としております。今月から来年2月まで毎月1回、都内または都内近郊の会場で行います。9月以降の開催についても順次お知らせをいたしますが、まず直近では8月23日、土曜日12時から、場所は品川(高輪)のあきた美彩館で、私も今回は参加をします。参加申込みは8月3日より特設サイトで受付を開始しておりますので、首都圏にお住まいのご家族、ご友人にお知らせいただければと思います。皆様のご参加をお待ちしております。
私からは以上です。
(幹事社)
ありがとうございます。それでは、知事の発表事項に対してご質問のある社はお願いいたします。
(記 者)
渇水対策のところでお聞きします。
災害級ということで、その経費について補助を行うということですが、このスケジュール感は今のところどう考えているものでしょうか。
(知 事)
この先、規模と対象等々、まさに全て今、精査をしているところです。部局で何かしゃべることはありますか。
(農地整備課)
農地整備課です。
期間につきましては、今まさに検討中でございますけれども、まずはポンプが必要になった時期から8月末頃をめどに、今検討しているといった状況でございます。
(記 者)
はい、分かりました。
(幹事社)
ほかにいかがでしょうか。
(記 者)
就職フェアと「ゆるり あきたいむ」の件についてです。
こちらの取組をこうして会見でご発表いただいたりとか、実施に当たっての細目等を伺っているわけですが、知事が就任以前からお話になってる、政策の解像度という点から見て、どのように取り組みたいか、あるいは、どのように評価していらっしゃるか、お聞かせいただけますか。
(知 事)
この両イベントについての解像度ということですよね。1つ目のこの就職フェアについては、例年行っているものでありまして、当初予算で決まっていた話ですので、私がこうしてというよりは、走ってきている事業を今年もやりますよと。ただ、それについては、今までなかなか周知が届かない部分もありましたので、しっかりと、どういう方々にこの告知をするべきなのか、どういう手法でやれば届くのかということについては、少しずつ改善をさせていただいてる。その一環で今日はお話をしました。
特に、これは里帰りしている皆さんを明確にターゲットとしたイベントですので、やはり県内へのPR、こちらで帰ってくる人を待つご家族の皆さんや、SNSなどを通じて、「あ、こういうのあるんだな」と、「行ってみようかな」と思ってもらえるようなPRをしようという趣旨です。
「ゆるり あきたいむ」の方は、これはまさにこれからAターンに向かってもらおう、気持ちを高めてもらおうという方々を呼びたいんですけれども、それ以上に、これからさらにマーケティング手法を取り入れながら、本格的なAターン促進策を展開していく上で必要な生の声というもの、まあデータも大事ですけども、実際に秋田出身で関東近辺にお住まいの皆様、できれば若者、子育て世帯という方々が本当の意味ではどういうことを考えられてるのかなというのを、何度もお話をお聞きしたいという趣旨のイベントです。
(記 者)
ありがとうございました。
(記 者)
渇水対策の関係だったんですけれども、現時点で県として、この渇水に伴う影響というか、被害の状況というのは、大まかな感覚で構わないんですけれども、知事として、どういう状況にあって、どういった危機感を持ってるか、もう少し詳しく教えていただければと思います。
(知 事)
やっぱり県内の農地も水利の状況というのは非常に様々ですので、エリアとして深刻な被害が出ているのが横手盆地の南部辺りですとか、そういう広範に非常に水不足が深刻な部分があります。でも全県的に中山間地域であったり、局地的に完全渇水という状況になってしまってるところもありますので、これはまだ網羅的な統計みたいなものでは取れてないのですけれども、もう本当に随所に米を作られているところを中心に深刻な被害が発生しているなというふうに感じてます。
(記 者)
予算の規模感は今後精査してということですけれども、少なくとも今の時点で、本当に大まかな額として、これぐらいは必要かなというか、その規模感はなかなか今難しいとこなんですかね。
(知 事)
今まさに市町村の皆さんとやりとりをしているところですので、それぞれの市町村でも支援は考えられてますし、それに対して県としてバックアップしていく中で、規模感というのはおのずと。そもそも被害の規模、被害というか、これからなんですけども、この後、降雨の予報もありますし、ちょっと大まかにでも今申し上げることはできないかなと思います。
(記 者)
渇水対策のところで、県民に可能な範囲での節水の協力をお願いしたいということでしたけれども、具体的に知事が今取り組まれている節水対策などがあればお教えいただけますでしょうか。
(知 事)
まず庭には水をまかない。我慢してます。心配なんですけども。また、シャワーであったり、洗顔であったりという時には、家族も含めて無駄遣いをしないようにというふうに気をつけておりますね。自分個人としてはそれぐらいかなと思います。
(記 者)
ありがとうございます。
(記 者)
2点お願いします。
1点目は、最近、男鹿市でB29の一部が見つかったというふうな報道がありましたけれども、見つけた方は、日米親善の象徴ということで現場保全ということの重要性などを訴えていますけれども、県と直接どう関係するかですが、こういった現場保全とか歴史の継承とか、そのあたりについて知事はどのようにお考えですか。
(知 事)
戦後80年を迎えるという節目で、多くの方がおっしゃってるように、直接見聞きをした方からお話しすることは非常に難しくなってくる時代に入りましたので、こうしたもので当時の記憶をしっかりと残していくというのは、とても大事なことだろうと思います。それがやはり日米の関係であったり、国と自治体との業務の分掌であったり、様々な条件があるとは思いますけども、私としては意義は大変大きいものだなと、個人的には考えています。
(記 者)
今後、その現場の保全っていうことに関しては、どのようなお考えですか。
(知 事)
まだ私のところに検討課題として上がってきてないですので、今この場でどうこうということはちょっと申し上げられないですね。
(記 者)
ありがとうございます。
もう一点、クマの出没が多いわけですけども、今の現状と秋に向けての見通しはどのように、今のお分かりの範囲でいいんですけれども、いかがでしょうか。
(知 事)
現状、既に深刻だなと思っています。人身被害が不幸なことに今回4件目、県内で発生してしまいました。そもそも目撃件数が、あの一昨年、大変多かった年よりもまだ多いという状況です。クマの出没エリアも人里に、今までやっぱり出てこなかったところに出てきているという情報も大変多くありますから、現時点で非常に深刻な状況だと思っております。で、秋以降、ブナ等の凶作の予想もされておりますから、一昨年は本当に、9月からかなりの件数の人身被害が増えてしまったわけですけども、今年も危機的な状況だなと考えています。
(記 者)
ありがとうございます。
(幹事社)
まずは知事の発表事項に対して質問のある社はお願いいたします。
ほかにございませんでしょうか。
では、幹事社質問に移らせていただきます。
日米の関税交渉について2点お伺いします。
15%の相互関税が7日から発動される見込みですが、妥結内容に対する知事の評価と、今後政府に求めたい政策などがありましたらお聞かせください。
それから2点目ですけれども、交渉の焦点になっていた米の輸入拡大が盛り込まれました。無関税輸入枠の範囲内での対応ということのようですけれども、今後の先行きの不透明感から、評価の中には心配する声もあると聞きます。農業県として知事の受け止めをお伺いします。
以上2点、よろしくお願いいたします。
(知 事)
まず1点目の相互関税15%妥結ということへの受け止めですが、非常に力業といいますか、トランプ政権による力による経済外交と。25%と、まずこう出してきて、他国も含めて皆さんが手を焼いている中で、かつ、国内の政治状況が非常に難しい。また選挙などもあって、しかも負けてという状況の中で赤沢大臣はすごい頑張ってくれたなというふうに、私としては受け止めてます。まあスタート地点より数えると、まあ15%って上がってるわけですけれども、この交渉の困難さを考えると、よく15%にしてくれたものだなというのが私の率直な感想です。
今後ですけれども、何といっても先方の動きが本当に分からないだろうと思いますので、引き続き、国内の政治状況を安定させながら、国益を最優先した政策展開、また外交交渉というものを切に地方自治体としては願いたいなと思っております。
特に本県、製造業は自動車関連が多いものですから、自動車の関税交渉について、まだここは不確定な要素がまだまだありますので、それをしっかりと国益、国内の製造業というものの権益を守っていくような外交交渉を期待したいと思っています。
2点目ですが、ミニマムアクセス米については、報道等でもありますとおり、総枠が変わっていないということですので、その中の内訳で米国の割合が増えているということですから、私は、県内農業への影響も含めて、影響は限定的かなというふうに感じています。今後、総枠が拡大をしていくというようなことであったり、他の作物にどんどん広がっていくというようなことがないようにしていただきたいなと思っています。
(幹事社)
ありがとうございます。
では、関税交渉に関するテーマでご質問のある社はお願いいたします。
では、ここからは各社自由でご質問をお願いいたします。
(記 者)
全国知事会の会長選の関係でお伺いします。
今回、宮城県の村井会長が不出馬を表明されました。知事もいろいろな場面で共通点など挙げられてらっしゃいましたけども、まず、この不出馬の表明についての受け止めというか、お願いします。
(知 事)
不出馬表明への受け止めですね。まずは本当に大変な大役であったと思いますけども、お疲れさまでしたと申し上げたいと思います。
近年の慣例で2年ごとに交代されていたようですので、結構周囲は驚かれてたんですけど、私の話していた知事の間ではですね。でも、最初からそういうつもりだったのかなと。青森での知事会議を終えてすぐというタイミングでしたので、ああ、そういうお考えだったんだろうなと。事前に全く聞いてなかったので、それは。まずお疲れさまでしたと申し上げたいと思います。
(記 者)
ありがとうございます。で、現在、長野県の阿部知事が会長選への立候補を表明されてますけども、知事ご自身として、その支持だったり、推薦人になる考えや、知事ご自身が出馬する考えなど、もし現時点での会長選へのスタンスっていうのがあればお伺いします。
(知 事)
ほかに手を挙げられる方がまだ全然分からない状況ですので、軽々なことは申し上げられないですけども、結構、私、阿部知事と今回青森でゆっくりお話しする時間が多かったんですね。大変温厚で、かつ人望も厚い方ですし、実はルーツは秋田なんですよね。たしかお父さんが鹿角の方なんですよ。で、秋田についても大変思い入れのある方だと、お話ししてて感じましたので、結構歓迎をしたいなと思っています、私としては。
(記 者)
失礼しました。ありがとうございます。
(記 者)
知事は知事会の際に青森の宮下知事と会談なさったようですが、その中で、白神の観光利用について話し合われたようですが、その会談の中身ですとか、今後の連携に対する期待がありましたら教えてください。
(知 事)
まずあの、そういう具体的な事業についての議題はなかったんですね。手を組んで一緒に白神というエリアを盛り上げていきましょうという、大きな方向性を一致したという会談でありました。その中で、冬に青森県が白神を題材としたイベントをやるので、そこに参加していただけないかという要請はいただきました。それは日程次第ではあるんですが、大きくこう、この件をどうしましょうみたいなそういうことではなく、まず、ほぼ同世代の隣県の知事が誕生したということで、宮下知事の側から、1回お会いしませんかという、そちらが大きな趣旨だったかなと感じてます。
(記 者)
ありがとうございます。
(記 者)
度々失礼します。
白神山地に関して、青森側は観光客の受入れなんかも積極的だと思うんですが、それと比べると秋田の方は、どちらかといえば、余り目立たないような状況が続いてると思うんですけど、今後の可能性というのは、今の時点ではどのように、まあ大まかでいいんですけども、お考えでいらっしゃるでしょうか。
(知 事)
消極的だったわけではないんですけども、こちら側も、八峰町、藤里町、それぞれからアクセス、今ちょっと大雨の影響で道路アクセスが悪い状況ですけども、これはもう歴史的に、この南側の方が、森林開発にせよ、鉱山にせよ、開発が進んだものですから、非常に杉林が奥まであるんですよね。大分入っていかないとブナに当たらないという地理的な制約は非常に大きいなと、私も現地に何度か行って感じております。そこを、そのエリア全体として、今、民間の方では環白神の動きが非常に活発になってるんですけれども、行政としても青森県と秋田県とで一緒に協力しながら、やっぱりそもそも北東北への観光地でもエリア観光が中心だと思いますので、そういう意味でも共に発信をしていこうという趣旨だと思います。
その中で、いわゆる核心地域というものに入っていくためのアクセスというのがなかなかなんですよ。市街地からだと30分車で行ってもなかなか着かないというような状況でありますので、もう少し気軽に、アクセス容易で、そこまでコアのエリアじゃなくても白神というものを身近に感じられるような何か可能性はないかなと思って、私は今、非常に頭の中だけでですけども考えてます。
(記 者)
ありがとうございます。
(記 者)
度々失礼します。
先月の記者会見に引き続きで恐縮なんですけど、最低賃金について伺います。
本日7回目の中央最低審議会の小委員会が開かれてるわけですけれども、各紙報道によりますと、全国平均を6%引き上げて1,118円とする案を軸に、今、最終調整が図られているというふうに伺っています。で、上げ幅、時給ともに過去最大になる見通しなんですけども、改めまして、その大幅な引上げ、中央の方で示されていると。それを受けて、秋田の方でどういう議論を望むかというのをちょっと改めてお聞きしたいのと、先月の記者会見で、賃上げに向けて中小企業支援の可能性にも言及なさっていましたが、その後の検討状況みたいなところで何かありましたら教えてください。
(知 事)
まず、全国のそういう審議会の方で、ちょっと私も予想よりも大きい数字が出てきたなというふうに思っています。首都圏との賃金格差を解消していくというのが人口減対策にとっては極めて大事だと私も思ってますので、この水準に頑張ってついていかないといけないなと、秋田県としては感じています。
その中で県でも最低賃金審議会が行われますけれども、やはり、先日申し上げたとおり、漠然とした押し合いへし合いで、この辺でいいんじゃないのっていう妥結額ではなく、やはり単独全国最下位であったということのそのネガティブなメッセージですよね。これが単純にその順位争いで勝ちにきたとかそういうことではなく、非常に経済的、またはその様々社会的なメッセージ力というのは大きい数字ですので、そこをしっかり秋田県としては、地方県の中でも最下位ではなくて、ある程度の地位にいるんだよというふうに私としては内外に発信をしていきたいので、基本、いかなる事業においても、人を雇用して事業を行う上では、従業員を幸せにする責務というのが経営者側に私はあると思っていますので、そこをしっかり努力をして、また、行政としても支援をして、なるべく最低賃金を上げていくという方向で議論がなされることを私としては希望したいと思います。あくまで審議会で決めることでありますけども。
(記 者)
その上での支援策のところというのは、あれから少し時間がたったところで、今のところ何か検討の状況というのは。
(知 事)
非常に今、庁内でも議論をしているところです。これ、財源によって大きく左右される部分がありまして、国政が今こういう状況であるので、そこをしっかり計算をしてというのはなかなか考えられないので、非常に難しい局面ではあるんですけども、県としては最低賃金の適用時期もまだ議論されているところでありますけども、そう悠長なことは言ってはいられないなという認識で庁内での議論を急いでいるところです。
(記 者)
ありがとうございます。
それと今月中旬の話になりますが、台湾へのトップセールスというのを予定されているようにお聞きしました。知事就任後、初の海外トップセールスということになるかと思うんですけれども、どう臨みたいかという今の心境と、あと、かねて観光誘客の在り方について改善を図る必要があるというふうにおっしゃっていると思います。現時点でのこのトップセールス、どういうふうに変わっていくことになるのか、ちょっと今のところの見通し的なところを教えてください。
(知 事)
これまで議員として、台湾とタイのトップセールスについては行ったことはありますし、横から見ていたといいますか、当事者ではなかったんですけども、イメージはできてますので、平常心で行けばいいかなということと、観光誘客については、やはりそのトップセールスとして行くということは、特定の販路であったり、相手先があって行くことだと思うんですね。そのチャネルはチャネルで重要としていくのですけども、その先にある一般ユーザー、潜在的な観光客の皆さんの感覚とか志向というものを、せっかく現地に行きますので、感じてきたいなと思います。マーケティングは基本的には、どこかに行ってセールスしてというよりは、一人一人の一般個人の心をつかんでいくことだと思いますので、その一助にもなればいいかなと思ってます。
(記 者)
今回、所管課っていう意味では、観光文化スポーツ部の課などが担当になっているかと思うんですけども、その辺、例えば今回、マーケティング戦略室の方とかと、何か調整みたいなことはありますか。
(知 事)
あれ、マーケの人、行くんでしたっけか。
行かないですよね。今回はマーケティング戦略室員としては、マンパワーが限られていますので、現地には行かずに、部局、原課の皆さんと行くことになると思います。もちろんそこから持ち帰ってきたものを戦略室と共に次に生かしていくというふうにはなろうと思います。
(記 者)
わかりました。ありがとうございます。
すいません、続けてもう一つお願いします。
先日、スポーツ環境及び高校入試制度の在り方検証委員会の初会合が開かれました。これは知事選での鈴木知事の問題提起が、一つ議論の発端になったわけですけれども、始まったことへの受け止めと、どのような議論を期待するかというのをまずお聞きしたいのが一つ。それから、出席者の中、非公開でしたので、出席者の話ということなんですけども、有望な選手の県外流出と入試制度の直接的な関わりを指摘する委員は、1回目の時点では少なかったという声もあります。そういった声も踏まえて、今後、どういう環境づくりが大切だと感じるか、お願いいたします。
(知 事)
まず、所管をする県教育委員会の方でこういう検証委員会というものを立ち上げてくれたことには感謝をしたいなと思っていますし、非常に各界、学業だけでなくスポーツ界であったり、各競技団体であったりというところから多くの人が集まってお話をされているようですので、会議の運営といいますか、それについては大変いいんじゃないかなと思っています。
その中で、直接的に原因と認められないというご意見は結構あるんだろうと思います。私もそれだけが原因だとは思っていないんですが。現象として、特色選抜が始まった時から、魁さんがまとめてくれたように、流出がかなり増えているんですね、3年連続で。これ、間接的ならいいのかという話であります。一人一人の生徒だったりご家族の意思決定の中に、スポーツ環境の県内外の差というものが一番ベースにあるのは間違いないと思うんですが、そこに進路決定をする春とか夏とか秋とか各段階で、どういう気持ちで県外に行こうというふうになったのか、そこに入試制度が、後ろに大分時期的にずれたということが、どのように作用したのか、そこは深く議論をしていただきたいなと思います。これは、ついついやっぱり大きい会議になると、発言しづらい堅い雰囲気になっちゃいますので、言葉の表面だけをさらって「影響は直接的には認められなかった」みたいな結論になりがちなんですけども、本当のところ、人の心ってどうやって動いているのかなというところは、ある程度本音で語っていただいて初めてわかることだと思いますので、そこには、今回、委員の構成員の方それぞれいらっしゃいますけれども、やっぱり一般の人のご意見も、何とか集約をしていただきたいなというふうには思います。
(記 者)
ありがとうございました。
(記 者)
マーケティング手法を取り入れていくというようなお話がありましたが、「ゆるり あきたいむ」でしたり、あきた就職フェア、これにつきまして、マーケティング戦略室の関わりはあるのか、あるのであればどういう連携などをとっていくのか、そして、マーケティング戦略室について、今後の見通し、あればお伺いしたいです。
(知 事)
両イベントとももちろんマーケティング戦略室の関与があります。特に「ゆるり あきたいむ」については、先日、実は第1回目が終わったんですけど、そこには室長も自ら来ましたし、一番そのマーケ室のためにやっているようなイベントですので、これらから得られた情報を最大限生かしていくという意味で、関与はこの先もますます強くなっていくと思います。
また、就職フェアについても、7月6日に首都圏で行われた、あれはAターンフェアでしたっけか、これまでよりもSNS広告というものを、しっかりターゲットを見据えながら行っておりました。そこは時期的にちょっとマーケ室、発足に間に合ってませんけれども、これからしっかりそういう観点も取り入れながら、成果の上がる取組を進めていきたいと思っています。
(記 者)
ありがとうございます。
先ほど、マーケティングとは潜在的な一人一人の心をつかむ、動きを追求するっていうことをおっしゃってましたが、そのお考えはマーケティング戦略室にも通ずるところはありますか。
(知 事)
もちろん、一般的な話でそうだと思います。
(記 者)
ありがとうございます。
(幹事社)
時間が限られておりまして、では、次が最後の質問でお願いいたします。
(記 者)
今の質問にもちょっと関わってくるんですけれども、マーケティング戦略室のことで、一応まず走り出してから1カ月がたったということで、始まったばかりなので言える範囲というのは限られてくるかとは思うんですけれども、1カ月たっての状況だったりとかっていうのは、知事としてどういうふうに報告を受けているかというか、それを受けてどういうふうに感じているか教えてください。
(知 事)
私としては順調だなと思っています。外部人材の方が時折来ては研修をしてくれたり、また、室長を中心として室員の中で部内の行政の仕事の仕方について議論をしたり、実践をしたりしているわけですけれども、まずチームビルディングについては、室長以下、私としてはいい感じじゃないかなというふうに思ってます。それから、まさに本当におっしゃったとおり1カ月なもんですから、これで何か県庁の雰囲気が大きく変わったかというとまだまだですが、しかし、萌芽のようなものは十分あるんではないかと思っています。これからどんどんどんどんですね、マーケ室はもちろんですけど、室外の職員の皆さん対象の研修なども進めていきますし、ここから急ピッチで変わっていければいいなと思ってます。
(幹事社)
それでは質問は以上です。
ありがとうございました。
(知 事)
ありがとうございました。