●知事発表
  (1)梅雨期の災害への備えについて
  (2)ツキノワグマによる被害防止対策について
 
●幹事社質問
  (1)参議院議員通常選挙について
 
●その他質問
 (1)国政における連立の在り方について
 (2)外国人政策について
 (3)豪雨災害に係る県民への呼びかけについて
 (4)最低賃金について
 (5)緊急猟銃について
 (6)知事公舎について

 


 
 
(幹事社)
 県政記者会7月幹事社の秋田魁新報社です。知事、今日はよろしくお願いいたします。
 
(知 事)
 お願いします。
 
(幹事社)
 それでは、知事から発表事項があるとお聞きしておりますのでよろしくお願いします。
 
(知 事)
 私からは2点です。
 1点目、熱中症予防についてです。
 今年は例年よりも早い時期から気温がかなり上がっております。特に内陸部ですね、熱中症に対して、より警戒が必要な状況となっておりますので、県民の皆様には是非とも注意をしていただきたいと思います。
 今後、7月、8月、もっと気温が上がると重症化してしまうというようなケースも考えられますので、こまめな水分補給、そして室温確認をして、節電したい気持ちも確かにありますけれども、まずは健康第一ということで、適度にエアコンを利用しながら体温調整、熱中症の予防に心がけてください。
 特に体温調節がしづらい高齢者の皆さん、また、お子さん、周囲の方、ご家族からのお声掛け、ご配慮をお願いしたいと思います。
 また、環境省が発表する暑さ指数とか熱中症警戒アラート、こうした数値についても気を配っていただいて、日頃からの暑さ対策、体調管理、どうぞよろしくお願いいたします。
 なお、秋田県では省エネエアコン等の導入応援キャンペーンをやっております。第3弾ですね、これまでも非常に利用が好調だったものですけれども、省エネエアコン、または冷蔵庫、これが20%、最大2万円(補助)というようなことでございますので、是非こういったものも活用してエアコン導入、そして体調管理、よろしくお願いしたいと思います。
 2点目ですけれども、ツキノワグマに対する被害防止対策です。
 一昨日、北海道で大変痛ましい事故がありました。今年は岩手県と北海道で大変重大な事故が発生をしております。
 本県においても春以降、目撃件数が非常に増えております。大変多くの人身被害が発生した一昨年よりも多くの目撃がされておりますが、本県では今までのところ、5月と6月に、軽傷による人身被害が1件ずつということで、これはまさに県民の皆様が注意をしていただいているということ、また、市町村をはじめとする藪の刈り払いとか、そうした被害防止活動のおかげかなと思っておりますが、この目撃されている数を見ると、今日明日にでもまた人身被害が発生してもおかしくない状況ですので、引き続きクマにご注意をお願いしたいと思います。
 また、ブナなどが大凶作だという報道もありました。秋口になる前に、この夏の段階で里においしいものがあるというようなことがわかってしまうと、大変後々困りますし、是非、倉庫を開けっぱなしにしないだとか、食べ物を外に置かないといったことにもご留意をお願いしたいと思います。
 私からは以上です。
 
(幹事社)
 知事からの発表事項について質問のある会社さんはありますでしょうか。お願いします。
 
(記 者)
 クマの対策ですが、クマの防護ヘルメットというのを具体的に開発すべきじゃないかというのを秋田大学の先生などは提言しているんですが、より具体的な策として、そういうものを市販するとか、開発するとか、そういったことに対する県の取り組みというのはいかがでしょうか。
 
(自然保護課政策監)
 自然保護課です。
 クマのヘルメット、特段うちの方で開発等はまだ行っておりませんので、市販のものをやはり購入して整備するという形になろうかと考えております。
 
(記 者)
 例えばそういうものを働きかけて、県としていち早くそういったものに断固として取り組むんだと、そういう姿勢を見せたいとか、そういったお考えはありませんか。
 
(知 事)
 ヘルメットに限らずスプレーなども、もう本当に出くわしてしまうと為す術がないというのが人間の限界ですから、何らかのそうした防護策というものについては、必要性はあるんだろうと思っております。県としてどういうリソースがあって、どういう手法があるのかというのは、ちょっと研究をさせていただきたいなと思います。
 
(幹事社)
 ほか、いかがでしょうか。よろしいですか。
 それでは、幹事社質問で1点、代表してお聞きします。
 20日、投開票の参院選に関連して伺います。
 事実上の政権選択選挙ともいわれ、非改選合わせた与党過半数をめぐる情勢が注目されています。
 鈴木知事は、現在の全国的な情勢を、参院選の全国的な情勢をどう捉えているか、また、秋田県政にとってどのような結果が望ましいかと考えているかお聞きします。
 また、関連して、鈴木知事はこれまでの記者会見などで、秋田選挙区に立候補している自民党元職を応援する考えを示しています。選挙戦も残り1週間ほどですが、公務の合間にマイクを握るなどのそういった予定はあるかお聞きします。お願いします。
 
(知 事)
 まず全般情勢ですけども、もう読めないですね。SNSの猛威という感じだと思ってます。今まで、公示前の情勢と、この選挙戦が始まってから、ガッと注目が高まってからの様々なメディアを私も目にしてますけれども、非常に移り変わりといいますか、目まぐるしい推移ですので、これはどうだなっていうふうに私から情勢分析みたいなものはちょっとできないです。そこまでの時間もちょっと無いもんですから。
 県政にとって望ましい状況というのは、やっぱり混乱されるのはちょっと困るなというふうに思います。とはいえ、これまでも申し上げたことがありましたけど、私は自民党一党体制がいいというふうには、国レベルの視点では思ってません。県としてはしっかりと県の声を届けていただきたいなという思いで中泉さんを応援ということで、私は個人的に表明はしていますけれども、全体の情勢となるとまた話は別かなというふうに思っております。
 今後のことですけれども、正直言って時間が全然、公務的に隙間が無い状況ですので、個人的な応援だということもありますし、なかなかちょっと難しいのかなという気はしてます。
 
(幹事社)
 ありがとうございます。
 すいません、今の点でちょっと追加でお聞きしますけれども、国レベルでは自民党一強がいいのかどうかっていうお話もありましたけれども、いわゆる連立の組み方の在り方だとか、そういったところ、また、広い枠組みがあってもいいのではないかというふうにお考えでしょうか。
 
(知 事)
 いろんな意味で固定化しなくていいんじゃないかなとは思ってますね。国政のことなんで、私は詳しく理解はできないですけども、与党だから絶対このメンバー、野党だから絶対反対とかそういうことではなくて、テーマごとに当然それぞれの政党であり、それを構成する議員の皆さんの考えが違うというのは当り前のことだと思いますので、毎回そのテーマごとにしっかりとした熟議がなされるというのが、私は一番いい形なんじゃないかなって常々思ってます。
 
(幹事社)
 ありがとうございます。
 この参院選などの関連で各社さん質問いかがでしょうか。
 
(記 者)
 今回の参院選で、いわゆる外国人に対する政策というものが一つ争点になっているところです。日本人をより重視した方がいいんじゃないかという政党もある中で、一方で多様性的にどうなんだというような意見もあったりもしますが、知事として、いわゆる今、争点になっているこの外国人政策については、どのように捉えてらっしゃいますでしょうか。
 
(知 事)
 一点明確なのは、その国籍とか人種とかで十把一からげに、人をこういうものだというふうに決めつけるのは差別だと私は思っています。その上で、国の政策として問題提起をするというのは、あるべきことであろうし、その中で事実に反するような言説が流布されるというのは、許されてはならないと思います。もう本当にいろんな話が飛び交って、SNSの猛威と冒頭に申し上げたのは、まさにその刺激的なものほど広がって、最近の選挙の発信を見ていると、すごい危うさを感じてます。
 
(幹事社)
 ほかに参院選関連でいかがですか。よろしいでしょうか。
 それでは、そのほかの質問でも各社さんお願いします。
 
(記 者)
 2年前の豪雨から2年という節目になりますけども、知事の所感というのと、改めて県民に呼び掛けたいことをお聞きしたいんですが。
 
(知 事)
 ご質問ありがとうございます。まさにそういう時期が来たので、今改めてというか何度でも申し上げたいと思いますが、いつ起きてもおかしくない、県内どこで発生してもおかしくないのが豪雨災害でございます。2年経つと、本当に大きな影響を受けた方以外は、どんどん記憶も薄れてくるものだと思いますので、是非普段からできる準備、前回の会見の時も申し上げましたけれども、備蓄関係、食料だとか物資だとか、そうしたものの準備と、天気予報などに気を配っていただいて、また、情報を取る準備ですよね。県としても発信を強めてきてはおりますけれども、やはり一日前、二日前にわかることによってできることというのはたくさんありますので、県民の皆さんお一人お一人が意識をしていただければなということを呼び掛けたいと思います。
 
(幹事社)
 そのほかいかがでしょうか。
 
(記 者)
 今日から秋田県でも最低賃金の審議会が始まるところで、全国的にもこれから審議会というか議論がされていくところですけども、県が直接関わるものではないですが、今、賃金上昇に対する流れというのはあると思います。今後、県として例えば中小企業への補助金を出したりして、その支援をして、賃金アップに間接的にでも貢献していくとか、そういった県としての後押しみたいなところで何か考えがあればお願いします。
 
(知 事)
 検討しています。賃金上昇も最優先課題の一つでありますし、昨年は最低賃金、全国単独最下位ということで、これが非常に強いメッセージに、ネガティブなメッセージになってしまいましたので、今年は是非、私が決めることじゃないのですけども、最低賃金審議会さんの方では、可能な限りアップをしていただきたいなと、私としては思っております。
 その中で県がやれることなんですけど、やはり労使間の話し合いの中で大体のラインが決まってくるんですけど、漠然と使用者側は厳しいと。労働者側は上げろと。ここのぶつかり合いだけじゃなくて、具体的にどういう業種の、どういう皆さんが、大きく上がると困るのか、私も周りの経営者とお話ししてると、意外と「大きく上がってもうちは大丈夫だ」というようなところも増えてきているんですよ。なので、その最賃が上がることで大変困る人たちはどういう人たちなのかというのを、それこそ解像度を上げてそうしたところにしっかりと支援をすることによって大きく上がる余地はあるんじゃないかなと、県としては考えております。あくまで最低賃金審議会にお任せをしている話ですけども。
 
(記 者)
 その支援というのは、具体的には主に9月補正に向けて検討しているという理解でよろしいでしょうか。
 
(知 事)
 国の方の賃上げ支援制度がなかなか決まってないんですよ、まだ。やはり財源ありきの話ではあります。県独力でなかなかできる規模のものでもないのかなと思いますので、やはり国の出方、今回の選挙結果も含めて、今後どういう措置がされるのかによって県としてできる範囲も決まってくると思いますので、私としてはしっかりとした財源が措置されるのであれば、前向きに賃上げ支援をしていきたいと思ってます。
 
(幹事社)
 ほかにいかがでしょうか。どうぞ。
 
(記 者)
 先ほど参院選の関連で、外国人に対する政策というところをお答えいただきましたが、追加で、県内の介護分野であったりとか、人材が不足しているところで受け入れというのは、やはり今後も必要で、もっと加速していく必要があるというふうに知事はお考えでしょうか。
 
(知 事)
 外国人材の点ですかね。
 
(記 者)
 はい。
 
(知 事)
 そうですね、現時点で全国で最も外国人労働者の数が少ない本県でありますし、人口減少率も最大なわけですから、これは産業、サービスを回すためには不可欠であろうと私は考えております。
 県もこれまで、少し遅蒔きながらではありますが、支援をしてきておりますけれども、しっかりこれを継続しながら、民間事業者の皆さん、独力でするのは難しい部分もちょっとありますので、そこはしっかりバックアップをして、かつ、地元社会と外国人の皆さんとの融和というものにも、しっかり心を配っていかないといけないと思っています。
 
(記 者)
 (外国)人材マッチング加速化事業ということで、ちょうど今、募集しているところで、そういったところを加速させていくということでよろしいでしょうか。
 
(知 事)
 そういうことです。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 地元との融和というか共生というところでは、今、県全体、所感で大丈夫なんですけれども、融和の必要性とか課題に関しては、秋田でどのようにお考えでしょうか。
 
(知 事)
 大きな課題だと思います。もともと少なかったということと、非常に均一感があるといいますか、都市部とまた違う地方の雰囲気感があります。共同体意識とか、顔の知った関係が非常に強いという地域も多いので、そういったところにしっかりと溶け込んでいけるような、トラブルがなるべく起こらないような工夫というのは重要だと思っています。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(幹事社)
 ほかにいかがでしょう。お願いします。
 
(記 者)
 よろしくお願いします。
 先ほどお伺いすればよかったんですが、クマの緊急猟銃についてなんですが、先日、環境省がガイドラインを示しましたけれども、県として9月の改正法の施行に向けてどのように取り組んでいくのかというところを伺いたいです。
 
(知 事)
 まず、思いのほか早い対応を国にはしてもらったなと思っておりますが、今月下旬に国からの説明があります。オンラインの説明会があるのですが、それを受けて県としては至急、対応指針の改訂を行った上で各市町村に説明をします。それが8月上旬。それを受けて今度9月1日スタートになりますので、8月中に各市町村の方ではマニュアルの改訂ということをやっていただかないといけないので、かなりタイトなスケジュールですけども、秋、9月1日に間に合うように頑張っていきたいと思います。
 
(記 者)
 各市町村に説明をされるのが8月上旬とおっしゃいましたでしょうか。
 
(知 事)
 そうですね、はい。
 
(記 者)
 国からのオンラインでの説明を受けて対応指針の改訂ということで、特に盛り込まれたいこととか、重視されたいことというのはあるんでしょうか。
 
(知 事)
 私が重視したいのは、現場がなるべく困らないようにしないといけないなということです。現実問題、今回の改訂をもって、多くのケースがよく対応できるようになるかといわれれば、難しい部分もあるとは思います。でも、各市町村、また、その現場に過度な負担がいって、結局、手足を縛られて何もできなかったというようなことにはならないように、可能な限り県としても努力をしたいということです。
 
(記 者)
 ハンターの方の確保ですとか、住民の安全ですとか、今色々課題面も指摘されていますけれども、知事としてはどういったところが課題だと考えていらっしゃいますか。
 
(知 事)
 まず今、リストアップはしてまして、意外とそれなりに対象人数はいるのです。しかしながら、仕事を抱えていたりだとか、また、手当が十分でなかったりだとか、そういう意味で実働的にどれぐらい間に合うのかというのは、まだちょっとこれからの研究課題かなと思ってます。
 
(幹事社)
 ほかにはいかがですか。
 
(幹事社)
 すいません、弊社から二つほどお聞きします。
 先ほどの最低賃金の関連でお聞きします。
 先ほどの質問の中で、やはり全国単独最下位というネガティブなイメージがついてしまったというお話があったと思います。どうしても順位といいますか順番というものはついてしまうものなんですけれども、秋田県の現状を踏まえると、どのあたりにいるのが望ましいと知事はお考えなのか、そのあたりちょっとお聞きしたいです。
 
(知 事)
 今、ABCとランク分けされてますけども、上の方でないのは間違いないですよね。ただ、最下位であるべきだとは思ってません。大体それぐらいのレベル感かなという感じです。
 
(幹事社)
 わかりました。
 すいません、もう一つ、全く毛色の違う質問で恐縮ですけれども、知事公舎についてちょっと伺わせてください。
 1980年に建てられた知事公舎なんですけれども、2020年に前の知事が退居してから居住者が不在の状態が続いております。維持管理のために費用が年間1000万円程度かかっておりまして、他県では財政上の観点から廃止又は売却などの動きもあります。秋田県の知事公舎の活用について、知事はどのような考えをお持ちかお聞かせください。
 
(知 事)
 今その居住実態が無いところに対する維持費の水準として妥当かどうかという論点はまず置いておいて、要るか要らないかっていうのは、私はまだ就任して3カ月に満たない状況で、自分としては住まないんですけども、接遇に使う可能性がある、これまでの実績もそういうこともあったということなので、ちょっと見定めているというのが正直なところです。例えば私が居住するだとか使うとなったら、その居住部分は今度はなかなか高額な修繕費もかかってくるという論点もありますし、私が今、秋田市在住だからいいようなものの、これを簡単に売却して公邸がなくなったよと。その後、県北や県南の方が知事に就任をされたときに、また今度、この家どうするんですかということも出てくるので、私が今回要らないからといってあとは壊しますというのは、簡単にちょっと言えないんですよね。そこをちょっと時間をかけて検討させていただきたいと思います。
 
(幹事社)
 わかりました。ありがとうございます。
 
(幹事社)
 ほか、いかがでしょうか。よろしいですかね。
 ほかにないようですので、これで閉じさせていただきたいと思います。
 知事、どうもありがとうございました。
 
(知 事)
 ありがとうございました。

 

 
(幹事社)
幹事社の読売です。まず知事から発言があるとのことですので、よろしくお願いします。
 
(知 事)
最初にパリオリンピック、志田(千陽)選手、銅メダル、大変おめでとうございました。志田選手の銅メダル、本県にとって12年前の2012ロンドンのバレーボール、江畑(幸子)さん以来の快挙であります。まさに本県の代表する選手でありますので、心からお祝いを申し上げたいと存じます。
また、北都銀行のナガマツペア(永原和可那選手・松本麻佑選手)、残念ながら決勝リーグには(進出)できませんけれども、まずは大変に健闘したということを讃えたいと思います。
いずれこの後も本県選手の、出身選手の活躍の場がありますので、大いに頑張ってほしいなと思います。
今日、大分暑くなりましたんで、熱中症の関係で少し県民の皆さんにお願いがございます。
大変気温が高くて、34度、5度という、場所によっては相当上がってます。また、この後しばらく高温が続きますんで、まずは熱中症に気をつけていただきたい。こまめに水分の補給、またエアコンの利用も適正な温度に設定しながら活用していただきたい。特に高齢者の方、あるいは子どもさんについて、自分で症状が分かりませんので、十分に周囲からお声をかけて、こういう方々をしっかり守っていただきたいと思います。
また災害の関係、ボランティア、非常に暑い中で大変ですんで、十分熱中症に気をつけながら、ボランティア活動をお願いしたいと思います。
いずれ環境省から暑さ指数とか熱中症警戒アラートが出ますんで、そういうものをチェックしながら、熱中症の予防をお願いしたいと思います。
また最後に、省エネエアコンの導入助成、第2弾のあきた省エネ購入応援キャンペーンを実施しておりますが、まだ残りがありますんで、エアコンを購入する際にはご活用いただきたいと思います。
以上であります。
 
(幹事社)
では、今の知事の発言に対し、質疑のある方いらっしゃいますでしょうか。
 
(記 者)
もし分かればですけど、熱中症に関して、県内、増えてきてるとは思うんですけれども。県内でどれぐらい、今年に入ってから熱中症で搬送されてるといったまとめ等はあるんでしょうか。
 
(知 事)
今のところ4月29日から7月28日までの間の統計があります。これが197人。特に7月15日から21日、この1週間は大分多いです。いずれ最近多くなっておりますんで、ぜひ気をつけていただきたいと思います。
 
(幹事社)
ほかにいらっしゃいますか。
いらっしゃらないようなので、幹事社から1問代表質問させていただきます。
先月下旬の大雨についてです。明日、知事も内閣府などを訪れて要望要請活動を行うということですが、まずは被害の所感と考えている支援策、あと要望の内容などについて、知事のお考えをお聞かせください。
 
(知 事)
今回、大分広範囲にわたってますんで、農業の関係、あるいは農地や農業用の施設、また道路の損壊、あるいは河川。特に河川、今回子吉川系統の直轄部分、あそこもいきましたんで。雄物川が大分(整備が)進んでまして、米代川も大分進んでますが、今回、子吉川のほう、今まで手をかけてますが、直轄河川が損壊するということは相当影響があります。特に雄物川流域、あの治水、ダムもできますけども、まだしばらく先ですんで、ぜひ、これも抜本的な改修、直轄で、この部分、特にお願いしたいと思います。
また農水の関係。大分、激甚災害でもカバーできないところがありますんで、そういう点において、国のほうでもなるべく農水省の様々な支援をお願いしたいと。
で、そこの隙間の部分はこれから9月まで県で補正を組みますんで、まず県の部分は昨年の例もありますんで、まずはそういう農業の支援、営農継続、これを中心に考えていきたいと思います。
また、まだ行方不明の方がいらっしゃいますんで、なるべく早く見つかるように願ってます。
いずれ明日、内閣府の防災関係、財務省、総務省、国交省、農水省、ここを回ります。で、急遽決まったもんですから、今、要望の内容を細かくやってます。いずれ激甚災害の場合、これからうちのほうで被害の内容を精査して、これをまとめて各省庁に上げて、これが基になります。まずは、総理から「検討するように」というお言葉がありましたんで、何とか激甚災害に。これになりますと、災害復旧、大分補助率が上がります。県の財政負担が減りますんで、その分、県で隙間のところをやれますんで、そういうことで明日、朝から行ってきます。
で、ついでにちょっと、私、ここに入ってくるとき、非常に苦しくて。あの、3日ぐらい前から大分腰の辺りが痛いっていうことで、2日前にシャワーを浴びたときに見たら、大分赤い斑点があったんです。で、昨日痛いもんだから、ネットで調べましたら帯状疱疹、これのようです。で、昨日救急外来、休みなので行きました。で、今日朝、午前中に精密検査をしたところ帯状疱疹ということで、大変痛いです。ただ、明日の国への要望、これは何としてもやる必要がありますんで、先生にお願いして、明日の夜までは何とか持つように鎮痛剤をやって、頑張って行ってきます。あの、ひどい状況です。
で、問題、1週間ぐらいは、なるべく静かにしてるようにっていうことで、まずは今週、副知事に代行できる業務は副知事にやってもらいます。ただ、重要な業務、まだ熱はないですから、動けますんで、痛みを我慢しますので、これは出ますけども、多くの業務を、まず今週1週間は副知事に代行をお願いしたいと思ってます。
 
(幹事社)
今の知事の発言について、質疑ある方、代表質問に関連しての質疑ある方いらっしゃいますでしょうか。
 
(記 者)
すいません、お体、ご体調心配なところ申し訳ありません。その1週間っていうのは、大体、今日から1週間っていうふうなイメージでいらっしゃいますか。
 
(知 事)
まあ今週いっぱいぐらい。
 
(記 者)
今週いっぱいぐらい。
 
(知 事)
大体、発症が3日か4日前です。だから10日ぐらいで、大体良くなると。大体10日ぐらいがめどで、治療、回復のめどということで。それがちょうど3日ぐらい前ですから、大体今週末ぐらいまで。
 
(記 者)
病気の知識がなくて恐縮なんですけれども、1週間静養すれば、症状はやわらぐっていうふうな病気なんでしょうか。
 
(知 事)
はい。大分、今、多いんですよ。若い方もなるというんです。県の職員も結構かかってるんです。で、特に高齢なれば疲れが出れば出るっていうことで。ただ熱がありませんので、食欲のほうはバンバンあります。これが一番なもんですから、まず鎮痛剤等、強い薬、お願いしましたんで、まず今のところ。ただ歩くと痛いんですよ。
 
(記 者)
改めて確認なんですけど、明日、政府のほうに要望行かれて、それ以降は、静養されて、来週の月曜日ぐらいから復帰予定だと。
 
(知 事)
単に黙って座ってやる用はできますけども、歩くのが大変痛いもんですから。
 
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
 
(幹事社)
ほかに質問ある方いらっしゃいますか。
 
(記 者)
体調悪いところ大変申し訳ございません。ちょっと大雨に関連して激甚災害に関してなんですけれども、スケジュールとしては、県のほうで被害を調べてから申請するっていうこと、申請というか国のほうに伝えることになると思うんですけれども、県内スケジュールとしては大体どれぐらいになりそうかという見通し等ありますでしょうか。
 
(総合防災課)
総合防災課です。現在、まだ国のほうともしっかりまだ協議もまだできていないような状況ですので、これからというような話になるかと思うので、まずは最初に知事のほうから内閣府、国のほうに1回行っていただいて、それからスケジュールが決まってくるものかなというふうに認識しております。
 
(記 者)
ありがとうございます。
あと、大雨の県の支援に関してなんですけども、大体予算規模等どれぐらいを想定されてるんでしょうか。
 
(知 事)
まだ全体が明確に分かってませんので、これからこのお盆中に査定と積算をやります。あと、9月補正というと、今月末ぐらいまでには大体固まるかなという。で、大分相手もお盆休みに入りますんで、まずは今回大分田んぼ、去年と違って、あそこの川が急流なもんですから、相当土砂が田んぼに入ってます。この分、昨年は山際のところだけで、あとは田んぼの水が引けると普通ですが、今回全面的に、薄くですが全部入ったところがありますんで、相当田んぼ、来年の耕作に間に合うかどうか。そうしますと、来年できませんので、相当、農家の方が困りますんで、そこらを辺どうするか。思った以上に田んぼの中、砂利が入ってます。これが一番です。あと、林道、山、あれはまだ全容を完全に分かってませんので、相当奥まで、特に鳥海山系、急峻ですんで、奥に入るのが非常にまだ危険なんです。早急に今やってますが、なかなかそう簡単に山の中はできませんので。
 
(幹事社)
関連質問はございますでしょうか。
では、その他の項目で質問がある方いらっしゃればお願いします。
 
(記 者)
また大雨に関する質問で恐縮です。明日の国の要望、改めて激甚災害の指定を強く求めていくというふうなお気持ちでしょうか。いかがでしょうか。
 
(知 事)
内閣府、これは激甚災害(関係等の要望)。あと各省庁、激甚とまた異なるメニューがあります。総務省、特交の配分を多くお願いするとか、また例えば子吉川の流域治水、あれは激甚とか何とかでなくて、それをどう判断するかは国交省だと思うんです。だから激甚は激甚ですが、そのほかのパターンがいっぱいありますんで、そういう個別ごとに各省庁で、激甚と関係あるなしにかかわらずできるものはありますんで、これもお願いします。
 
(記 者)
知事、今、河川の具体的なお名前でいうと子吉川っていう名前、何回も出てきてるかなと思うんですけれども、知事の認識としてやっぱり子吉川、もちろん広範に被害が及んでるというのは重々承知なんですけれども。
 
(知 事)
直轄部分、あそこが損壊してます。雄物川、29年の雨で相当抜本的に改修してます。米代川、あれも相当やってます。子吉川もやってますが、まだそういう状態であれば、もう少し強固にやる必要がありますんで、そこら辺をどうするか。直轄の場合、相当簡単でないんですよ。
 
(記 者)
やはり直轄河川に損害があったっていうのは、やっぱり今回の記録的な大雨で一つ象徴的な大きな被害だと。
 
(知 事)
ええ。ダムが完成すれば相当違いますがね。
 
(記 者)
あと、すいません。その国の支援が下りるまでの間は9月補正で、支援の費用も出すというところなんですけど、9月補正は農地とか田んぼとか、そっちの農業部分の支援っていうのを手厚くやるというふうなお気持ちでしょうか。
 
(知 事)
県管理河川、今、応急でやってますんで、これをどうするか。応急でやってもこれをどういうふうに改修、まだこの後、災害査定で現状復旧か、またプラスアルファするかで、相当国との調整が必要ですんで、これがそう簡単にいかないですね。
 
(記 者)
あと、すいません、もう一つだけ。農業、今年育たかなかったら来年以降の豊作にちょっと影響が出るっていうようなお話もあったかと思うんですけども。その来年以降に影響ができるだけ及ばないようにするためには、どういった施策が求められているか。
 
(知 事)
田んぼが全面的に埋まってますと、相当時間がかかるし、今年もあの稲が取れませんし、来年までっていうと、まだ冬もあります。ここら辺が非常に難しいんです。だから相当、どうするか。で、砂利がありますと全部取って、また土を入れ替えるという。これが今、建設業、昨年の災害で手が回らないんです。そういう点もありますんで、なかなか悩ましいですね。
 
(記 者)
我々が取材する中で、その農業の用水路も土砂で埋まってという話も伺うんですけど、そこに対する対応というのはどのようにお考えですか。
 
(知 事)
早急にできるものは今やってますんで、まず今年、可能なものは何とか急いでやってます。ただ問題は、抜本的にやる必要のあるところはどうするかです。
 
(記 者)
抜本的にやる必要があるところっていうのは、今後、時間はかかるかもしれないけど、慎重に考えていかれると。
 
(知 事)
単にそこだけやっても上流のほうに手がつかないと、また同じなんですね。
 
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
 
(記 者)
今、円高が進んでますが、県内のインバウンドなどにいろいろ影響が出るか、出てましたら教えていただきたいのと、あと株価の下落も影響などいかがかなと思いましてお願いします。
 
(知 事)
インバウンドは台湾が中心ですんで、そう今のところ影響はございません。ただ、この後、欧米のほうがどうなるか。ただ今のところ、私どもに来るところは、すぐには円高の状況が影響するとは思ってませんが、これから十分これを注視するという、そういうことは必要かと思います。
あと株価のほうは、企業のほうで株、大企業の関係で、これを相当持って決算するところは、大分決算が悪くなりますが、まずそこら辺、うちのほうは大企業の本社は余りありません。株価のほうは、大企業がそう多くないもんですから、そんなに影響するのかな。ただ、全国的に影響がありますと、交付税とか様々な税に影響しますんで、そっちのほうが全国的、オールジャパン、この影響がどう受けるか、これが一番です。
 
(記 者)
 よろしくお願いします。
去年の大雨では、秋田市の中心市街地が被害に遭ったということで、9月補正では中小企業に対する支援策なども盛り込まれていました。先ほどお話にあったように、今回は田んぼですとか農地の被害が多いということで、去年の9月補正とは県の支援策も性質が変わってくるでしょうか。
 
(知 事)
事業者、商工業者、商工業、若干(被害を)受けてますが、まずそう多くないと。ただ、去年は中心市街地、ほとんど商工業ですんで、そこのウエイトは大分違うかなと。
 
(記 者)
そうすれば今年の9月補正では、農家の営農支援が大きな柱になりそうでしょうか。
 
(知 事)
と、あとは県の管理(県管理河川等)の、ここが中心です。
 
(記 者)
予算の規模感としてはどうでしょうか。
 
(知 事)
まだ全然、これからです。
 
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
 
(記 者)
話題変わって、ふるさと納税について伺います。先日総務省から発表された情報によると、寄附総額が全国では1兆円を超えていて、秋田県でも最高額を記録しています。一方で都市部のほうでは税収の流出が止まっていないといった課題もある中で、現在の制度に対する見直し案というのも検討されるところですけども、知事は現在のこのふるさと納税の制度について、この在り方、どういうふうに考えていらっしゃいますでしょうか。
 
(知 事)
これの趣旨は十分に理解します。で、こういうものはあってもいいと思う。ただ問題、今完全に返礼品の競争。で、あれが大分地元の地場産業にプラスの影響がありますが、あれが行き過ぎますと。本当はそういうもの、いいものがあるところ、ないところ、これ全部というのは無理なんですよ。多分、全体、あの実入りは半分ぐらい、あとは業者に行く。これがどうか。だから若干、本来の最初の趣旨と大分様相が変わってますんで、これをどうするか。あとは都市と地方、相当対立、分断。東京都なんか、今回小池さんも相当ぶつぶつ言ってます。そこら辺、大都市は相当影響を受けてますんで、そういう分断が余りあると何か変なもんですから、もう少し、何というか、競う合うというよりも、何か別の手法も検討する必要があるかなという、そんな感じもします。
 
(記 者)
ちょっと行ったり来たりで申し訳ない。また雨の話で申し訳ないんですけど、農水関係のところで、先ほど最初に知事も隙間になる部分みたいなお話があって、激甚になったらほかのところに費用を充てられて、そこの隙間のところにも県として十分対応できるっていうことかと思うんですが、県として今回の被害を見ている限り、知事として独自で対応する必要性があるところとってどういうふうにお考えなんでしょう。
 
(知 事)
田んぼの砂利、あれは国の制度で一定額。この一定の下、国が対象となりませんので、そこを対象にしてますんで、そこら辺のものがいっぱいあります。
 
(農地整備課)
補足させていただきます。農地整備課でございます。
知事申し上げましたとおり、国庫補助災害の対象になるのは40万円以上。それ以下について、県単小災害という制度もありますので、こういったところをしっかり活用していきたいというふうに考えています。
 
(記 者)
ありがとうございます。
 
(記 者)
すいません、質問なんですけども、冒頭でも発言ありましたが、オリンピックの志田選手について、県民栄誉賞の授与とか、そういった考えはございますでしょうか。
 
(知 事)
この後、あの基準がどうなるか。当然基準がありますんで、これをどうなるか。これを見なきゃ、今、はっきり言えないかなと思う。ただ、すごいですよ。私が決めるもんでなくて、基準がありますんで、これに合うかどうかです。
 
(記 者)
ありがとうございます。
 
(広報広聴課)
広報広聴課です。
補足しますけど、これまでオリンピックでメダル獲った方、県民栄誉賞を受賞しておりますので、そういった過去の事例も参考にしながら、最終的に知事のほうと相談しながら決めていきたいと思っております。
 
(幹事社)
ほかに質問ある方いらっしゃいますでしょうか。
ないようですので、会見を終わります。

 

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