知事発表事項

  1. ロシア・韓国への訪問結果について

幹事社質問事項

  1. エボラ出血熱患者の発生に備えた受入れ可能病床の整備について

その他

  1. 衆議院の解散について
  • 時間 13:45~14:18
  • 場所 プレゼン室

(幹事社)
 よろしくお願いします。
 まず、知事の発表をお願いします。

(知事)
 私からは、先般の10日から15日にかけてロシアと韓国を訪問いたしました。その関係で、若干ご説明申し上げます。
 韓国経由でロシアにまいりまして、包括協定を結んでいるウラジオストク市がありますロシアの沿海地方行政府、州みたいなところと、その後で経済交流の協定を結んでいますハバロフスク市に行ってまいりました。
 ロシア沿海地方では、知事と会見する予定でしたけれども、急遽プーチン大統領が、丁度空港に(プーチン大統領の乗っている)大型機等が3機(入りました)。
 あそこは(大統領が)動くと政府一体となって動くんです。大臣方から大企業の幹部から全部一緒に。それで泊まりはウラジオストク市内ではなく、ルースキー島という、例のAPECが開かれた極東連邦大学に、メチャクチャでかい施設があって、そこは島ですから警護ができますので、どうもそこに泊まったようでございます。
 そういうことで、知事が急遽会えなくなって、第一副知事と面談しまして、今後の交流のあり方等々、話をしてきました。

 あちらからは、やっぱりどちらかというと日本の各都道府県、あるいは中核市がみんなウラジオストク市にオファーをかけていますので、最近は、昔よりは、秋田弁で言えば“はらつぇ”っていうか、大分自信を持って、かなり強い要求をするような、ややそういう姿勢。
 ただ、今盛んに観光交流というか、いずれ、でかいカジノをつくるという構想を進めているようです。
 うちの方でいいカジノをつくるから日本からドンドン遊びに来いという感じでした。
 あと、あくまで予定ですけれども、あの国は行政が一緒に行かないと、肝心のところは見学できませんので、来年どちらかというと青少年の派遣をしたいということで、今検討していますけれども、それについては大歓迎ということであります。

 ハバロフスク市の方は、逆に言いますと、ウラジオストク市の方に自治体がみんな行くものだから、最近はハバロフスク市に来る人はいないということで、随分やや逆に、非常に低姿勢ということで。
 ただ、ハバロフスク市はどちらかというと工業都市ですので、ウラジオストク市は港湾として物流の中心でありますけれども、そういう意味ではいろんな航空機産業などがありますので、実力はハバロフスク市は非常にあるんですけれども、最近、日本の企業や自治体が、どちらかというとハバロフスク市とは、やや疎遠だということで、是非ともということで大変丁寧な扱いでした。
 ただ、どちらかというと、やはり物を売る場合は、ちゃんと売り場を取るくらいの出資をする、やはりそういう概念です。
 韓国はやっぱり相当出資して、例えば空港にも出資して、そのかわり空港での権益を取るということで、日本の企業、あるいは自治体はさっぱりその出資ということは、日本はなかなか難しいですけれども、ないということで少しそういうお話がありました。

 いずれ、ハバロフスク市、今年日本の冬がどうなるのか、丁度行ったときハバロフスク市は、もう数十年ぶりの大雪、寒波ということで。私が降りてすぐ私の乗ったあちらの知事の車でしょう、公用車、ベンツが、“ガジャッ”とぶつけられて、もうツルツルで。
 あと具体的な話では、ウラジオストク市のフェスコ社という会社がございます。これは海運とシベリア鉄道の一部をやっています。7月に直行便で物を出していますけれども、いずれ最近では、秋田の港湾の整備が進んで、横浜港だとかあっちに行かないで秋田に来るという例が非常に多くなっています。
 そういうことで、また1月にもトライアル輸送しますけれども、あちらからはドンドン秋田港から荷物があれば船は出すということで、鉄道と一体となってモスクワ、あるいはサンクトペテルブルグまで運ぶものがあれば、秋田港から出してくれれば我々も船はドンドン出すということで、前は交渉だけだったんですけれども、いずれトライアルで何回かこれからやろうとしていますので、そういう意味で前向きの話がありました。

 韓国は、やはり大分厳しいです。これは日本全国すべて、日本からの客が17、8%どこも減っているということで、大変厳しいという、ですから秋田に限ったことでありませんけれども、円安でそこら辺が大変だというお話がありました。
 ただ、韓国の船会社が秋田からまた上海便が10月から2便出ていますけれども、これは好調でございまして、荷物の方は、別に韓国のものだけを積んでいるわけではないものですから、中国向けも含めて好調で、船会社からは上海便も含めて今後ドンドン東南アジアにも展開したいということで、秋田港に荷物を集めてくれれば幾らでも増便するという前向きな話があったわけであります。
 私からは以上でございます。

(幹事社)
 幹事社からでありますけれども、韓国の大韓航空、運休していたとはいえ、今年の1月から9月で秋田を訪れる観光客、遂に韓国と台湾が逆転しているこの状態について、知事どのようにお考えでしょうか。

(知事)
 これ全般的に秋田のみならず日本全体で、台湾が急激に増えています。
 韓国はやはり逆にいろんな問題もございまして、九州の方はある程度あるようですけれども、なかなか苦戦していると。
 台湾は、台湾の経済界のトップであります黄(コウ)さんという方、県の経済顧問ということでお願いしており、台湾の航空会社の株主でもありますので、こちらから行きますと、台湾の航空会社は全て大変丁寧な対応であるということ、また、大分台湾で私どもも秋田の観光の宣伝をしています。あるいは、金融機関も含めて物産の斡旋だとか、秋田の日本酒のパーティーだとかいろいろやっていますので、そういう意味で台湾は非常にこれからも増えると思います。
 我々、実は台湾も仙台に定期便はありますけれども、台湾の飛行機は、中華航空を除けばそんなに大きな飛行機はないんです。ですから、近場の日本なんか一番いいわけでありまして、どちからというとチャーター便を重ねながら、場合によっては、うまくいけば定期便という話も、チラホラ出ていますので、我々も何とか冬だけではなく、夏も含めて一定の観光客がある程度あって、逆に今言われているのは日本からの観光、台湾は、非常に対日感情もいいし、食べ物も日本人好みですので、日本からの観光も増えると定期便の可能性は出てくるというお話もございまして、我々これからも台湾は、まずはチャーターということで、チャーター便を重ねていって、プログラムチャーターとなれば、月に何回だとかそういうことがはっきりしますと、秋田からの観光客も集客できますので、台湾の観光客プラスこちらの物産の販売などというものを含めて今やっています。
 韓国はやはり、この後も韓国の航空会社も言っていましたけれども、外相会談も予定されていて、少し雪解けになればよくなるんじゃないかということで、むしろ韓国の経済界は雪解けを、むしろ韓国の大統領に向かって、そういう方向にあるみたいですね。
 日本側には、ああだこうだは言いません。

(幹事社)
 各社質問はございますか。

(記者)
 関連してお聞きします。大韓航空とのやり取りで、路線を維持したいとの回答があったと資料にありますけれども、具体的にいつまではとか、どういうやり取りがあったのかもう少し教えてください。

(知事)
 大韓航空さんの方も路線がなくなりますと、一旦設けた路線というのは権益ですので、それをあまりなくしたくないという話も、その気持ちもあります。
 ただ、あまり赤字が続けばということでありますけれども、我々としても、いろんな工夫はしますけれども、一定のかなりの便宜も図っていますので、だからといって極端にその経費をかけてという状況にもないという、ですから、今の状況の中でいろんな工夫をしながら努力しなきゃならないという、我々そういう態度で臨んでいます。
 大韓航空もそこら辺は十分わかっていますけれども、ただ、青森県さんあたりは、かなりのことをやっているのかなという感じがしますね。
 青森の場合は、秋田とどう連携するかということもありますけれども、我々としては、一定の礼を尽くしながら頑張っていますけども。
 今回の行き帰りも全部、修学旅行(と一緒)で高校生(の行き先)は、韓国行きではなくオーストラリア行きだとか。
 仁川を使うことによって、大韓航空は一番世界のネットワークがありますので、どこへでも行けるんですね。ですから、我々としてはそこが一番失いたくないということ。
 秋田県・タイ(王国)友好協会ができましたから、あちらの方も仁川経由でタイに非常に行きやすいですから、サービス料金のプランもこれから作るということですので、例えばタイに行く場合は仁川経由でということも宣伝したいということでした。

(幹事社)
 ほかにございますか。

(記者)
 質問ではありませんが、今回のロシア・韓国訪問について、事前の発表がありませんでしたので、このようなことがないように、この場を借りて申し上げます。

(知事)
 あれはペーパーではやっているか。
 会見するまでなかなか(発表する機会が)なかったものですから、申し訳ございません。わかりました。

(記者)
 紙だけでもいただきたいと思います。

(知事)
 はい。

(幹事社)
 ほか、よろしいでしょうか。

(幹事社)
 続いて幹事社質問に移らせていただきます。
 エボラ出血熱の第一類感染症に対応した病院を整備していくという方針を先日明らかにされていましたが、現在のその協議の進捗状況などをお知らせいただきたいと思います。

(知事)
 あれ以来、秋田でそういう状況をつくれる病院というのは、中核病院ですから、そこに私の方では打診を今、しています。それがそれで決まる、決まらないは別にして、一応いろんな条件も含めて、もしその条件が合えば受け入れるというところもあるかもしれませんし。
 最初から、例えば感染症の専門医師が少ないものだから、なかなか無理というところもあると思います。そういうところで、そう遠くない時期に、まずは可能性についての回答があることになっています。ただ、今の段階で、まだどこだということじゃなくて、例えば私の方でやるというよりも、こういう条件だったらもしかしたらやれるとか、今のところ私の方はいろんな条件、例えば満額補助金をもらっても、なかなか施設からして無理だとか、そういうのがありますから、近々かと思いますけれども、まずはその可能性のところについては、もう少しで出てくるかなという状態です。
 その可能性があるところと今度は中身の詰めをしながら絞っていくということでありますが、この後、そういう条件が出てくると、厚生労働省とのいろんな施設基準だとか、そのお金の問題の細かな調整もあって、国との協議も重なりますから、いろんなその途中で手続があります。
 ただ、基本的には我々としては、例えば若干の費用について県の持ち出しがあったとしても、県内にこれを設置するという方向で動いています。
 ただ、それをやってもすぐにはできませんから。非常に設備整備に時間もかかりますし、すぐはできません。
 できるだけ我々としては、設置の方向だけでも早く探りたいということで弾力的にやろうと思っています。

(幹事社)
 この点について質問ございましたらお願いします。

(記者)
 そのスケジュールについてですけども、具体的にいつまでに、どういった話までいかせるとか、そういった具体的なものというのは決まっていますか。

(記者)
 まだそこまではいっていません。ただ、我々としては、できれば来年度の予算に上げられればという。

(幹事社)
 ほか、ございますか。

(記者)
 関連で、その来年度の予算というのは、どういった費用とかを想定しているんですか。

(知事)
 もし協議が整えば、最初の調査費だとかになるでしょう。
 これ、すべてクローズド型ですから、下水とか、ああいうものも全部すべて、ですから今まで県内ではやったことのないような工事となりますので、できるところも、そういうのは専門のところでしょうから、そういうことも含めて、そこから入っていくと思います。
 今のところ、第一種(感染症指定医療機関)がなかったところが9県だったけれども、大分が11月10日に目途がついたということです。

(記者)
 関連してなんですけれども、来年度にできればその予算を盛り込みたいというような希望だということですけれども、当初はおおよその調査費とかの項目になるというお話ですけれども、おおよそどれぐらいのボリュームっていうか金額になりそうな。

(知事)
 あの、一応1床当たり1億円以上ですけれども、その場所にもよるし、例えば病院の中に造るか、ある程度改修して、あるいは病院と別のところに造って廊下で結ぶのか、それで、非常に違ってくるんです、上から下まで。
 あとその入り口なんか、ある程度取れるかどうか、物理的な立地条件によって相当これ違ってきます。それからやっぱり各医療機関が渋るのは、その運営費、これがメチャクチャかかるんです。
 ですから、これに対してやはり相当国庫補助がある程度、そんな出ませんから、その運営費が自分で持たなきゃならないと。ここら辺が随分ネックになっていますので、そこら辺も我々としては、国にも要望していますけれども、ある程度こういうものは、やっぱり県としても備えておくべきだという方向からすれば、何とか努力したいと思っています。

(幹事社)
 続いてもう一点、幹事社から質問させていただきます。ちょっと予定にはなかったんですけども。
 先日、安倍総理が衆院解散を表明いたしました。それに対して知事はどのように受け止めていらっしゃるのか、ちょっと見解をお願いします。

(知事)
 一応突然の解散という感じですけれども、これ、週刊誌も含めて結構先から、夏頃から解散が今年中にあるんじゃないかという話はチラホラあったわけです。
 そういう中で、これは腹の中は安倍さんしかわからないでしょうけれども、そろそろということでやったのでしょう。
 ただ、いろんな考え方がありますけれども、これ、日本のみならず世界的に、すべての国で、権力を握る人は自分の最も時宜を考えます。
 一番自分でいい時期を選んでインパクトのある政治行動をとるというのは、これどこの国でも同じです。それが今回、この解散という政治行動に結びついたのかなと。
 ある意味では、我々から言わせると、安倍さんに対して優しく考えれば、アベノミクスの評価を国民がどう捉えているのか。
 増税の問題よりもやっぱりアベノミクスの成果への基本的な考え方についての国民の評価というのがこの争点じゃないかなと思います。
 税金を先送りするのはそれを駄目だという人はあまりいないわけですよ。ただ、やはり地方へのアベノミクス効果の波及だとか、この経済構造の変化に対する産業政策の手法だとか、こういうことについて、やはり最終的には国民の判断基準なのかなということからすれば、逆にそういうふうに捉えれば、ある程度これは肯定しても突然と言いながらも、アメリカの中間選挙みたいに捉えてもいいのかなと思います。
 決して自民党は完全に有利だとは、そういう選挙ではないと思いますよ。

(幹事社)
 この件に関してご質問ある社、ございますか。

(記者)
 1区、2区、3区、今出ている名前をご覧になって、情勢をどのように見てらっしゃいますか。

(知事)
 私からなかなか言うのはあれですけれども、ただ、3区は、現職の村岡君、比例でも。御法川君、あれ小選挙区でやるんでしょう、どっちも。
 1区は、学君とまた対決という。
 2区は新人が出ましたけれども、やっぱり2区は、私あまりあまり言わない。
 ただ、1区、3区は激戦じゃないか。私はそんな感じがします。

(記者)
 自民党候補を応援されるのだと思いますけれども、危ないかもしれないということですか。

(知事)
 危ないというよりも激戦。現職がそんなに楽な選挙ではない。週刊誌にも書いているんです、星の数が。
 2区はほとんど。この後の選挙戦のもっていき方、これもあるでしょう。ただ、何となく野党もやっぱりバラバラ感が非常に強くて。
 野党はどうしても議席を獲ろうという意味での連携が多いんだよな。秋田は別にしても。
 これは強いときの社会党と自民党という感じじゃなくて、やっぱり野党の方もどうもそれぞれの党が小さく見える。
 自民党が何となく大きく見えれば、自民党に対する安心感というのはあると思う。少しぐらい政策がブレても、自分たちのプラスになってない面があっても、参議院は別としても、やっぱり身近なところでは、政策と同じくらい、あるいはそれ以上に信頼感、これが非常に秋田の選挙はあるんです。
 農家の方は国の政策に振り回されてきた。それから、中小企業の方は、経済のその狭間に揺れていた。そうすると、政策というよりも、やっぱり自分のところに、こう寄り添ってくれる、あまり理屈だとかきれいな言葉よりも、自分に寄り添ってくれる候補に何となく近くなるような、そんな感じが秋田は、やっぱり農村部にはあるんです。
 ただ米価の下落、こういうものも含めて、どういうふうな反応が出てくるか、よくわかりません。ただ、流れとしては、そんなに極端なことはないと思う。オールジャパンで。秋田は別、私の寸評。

(幹事社)
 すいません、お時間になりましたので、これで終わりとさせていただきます。

(知事)
 彼女何か言いたそう。最後。

(記者)
 すいません、ちょっと話が出たんですけれども、今回の選挙で争点が一般の人にはちょっとわかりづらいほどたくさんありまして、その中で、国民としてではなくて、秋田県知事として、どこの点が秋田県にとってはポイントになってくるというふうに考えていますか。

(知事)
 やはりアベノミクスの経済政策、これがどういうふうに評価されるのか、これはもう我々も非常に興味のあるところです。それと、どっかの政党で、増税そのままやろうと言うところ、ないのかな。それ、割と(票を)取るよ。
 そのかわり、例えば具体的に、こういうところをあとはやめますとか、こういう形の予算編成をしますという、はっきり言って、それでむしろ増税すべしの、そういう政党、みんなないんだよ。みんな弱くなって。
 そのぐらいのことをやると、これはものすごく面白い。逆に一番皆さんが嫌いな増税を、どうせ景気条項取るでしょう。一年半後に、延びるでしょう。延びるということは、その部分の赤(字)が増すんです。その後の負担が非常にまた強くなるんです。
 ですから、具体的なもう少し曖昧じゃない景気対策と無駄のカット、これを言って増税しましょうという政党があれば面白いんだけども、ないんだな。

(幹事社)
 すいません、時間がない中で、ちょっと話戻しますけれども、県内の小選挙区で特定の候補者を支援するお考えはあるか、否か、お聞かせください。

(知事)
 私これまでも大変お世話になっているし、個人的なお付き合いもありますので、政党もですけれども、やはり国政選挙、個人的に非常に親しい人もいますので、そういうところは、極端なことはしませんけれども、それなりに応援したいと思います。

(幹事社)
 現職3人という理解で、いいものでしょうか。

(知事)
 現職4人、全部受かってほしいね。(県選出国会議員は)多い方がいいんだから。比例で出る人がいれば比例も応援するよな。

(幹事社)
 ありがとうございました。これで終わりにいたします。

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