●知事発表
  (1)ツキノワグマによる被害防止対策について
  (2)ブレード落下事故を受けた県有地の立ち入り制限について
 

●幹事社質問

  (1)令和7年度6月補正予算案について
 
●その他質問
 (1)マーケティング戦略室について
 (2)選択的夫婦別姓について
 (3)参議院選挙における知事の対応について

 


(幹事社)
 5月幹事社の毎日新聞です。
 
(知 事)
 よろしくお願いします。
 
(幹事社)
 こちらの方で、まず司会進行させていただきますけれども、まず今日知事から発表事項が2件あるということで、まとめてお願いできますか。
 
(知 事)
 はい。私から2点ございます。
 まず、ツキノワグマによる被害防止対策についてでございます。
 県民の皆様にお願いです。今年度、5月8日、こちらのクマ出没警報、今、発令しております。発令中ではございますが、県のウェブサイト、SNS等で注意喚起しておりましたけれども、残念ながら昨日、八幡平アスピーテライン付近の登山道におきまして、初めての人身被害が発生をいたしました。また、市街地での目撃情報も相次いでおりますので、いま一度、改めて注意喚起ということでお伝え申し上げます。
 まず、市街地や集落での注意点です。車庫や物置の扉を閉めておくこと、クマが食べる物を屋外に放置しないことなどを徹底するようお願いをいたします。また、市街地付近でクマを目撃した場合、市町村や警察に速やかに通報をお願いいたします。また、クマダスで目撃情報を確認するなど、地域で情報を共有していただきたいと思います。クマダス、まだご利用していただいていない方もいらっしゃると思います。積極的に活用していただくようにお願いいたします。
 次に、山野での注意点ですが、鈴やラジオなど、音を出して人の存在をアピールするようにお願いします。可能な限り複数で行動すること。また、ごみは持ち帰ること。そして、収穫した山菜とかお弁当を狙うなど、積極的に人に近づくクマがいた場合には、速やかに、これも市町村、警察に通報をお願いいたします。
 事故を防ぐために3点注意事項です。
 これは、繰り返しになりますが、1つ目は、クマにばったり出会わない行動を取ること。先ほどのクマ鈴やラジオなどで音を出すということをお願いします。
 2つ目、出会ってしまったら、ゆっくり後ずさりをすること。背中を見せて走るといったことは避けていただき、落ち着いてゆっくり後ずさりをすること。
 3点目は、もしもの際、襲ってきた場合ですね、これは防御姿勢を取っていただくことです。致命傷になる頭部や首の被害が多いです。そこを守るような体勢で防御行動を取っていただくと。また、お持ちの場合はクマ撃退スプレーを使うなどして身を守るようにお願いいたします。
 クマによる被害は、いつでも、どこでも、誰でも受ける可能性がございます。ご自身や大切なご家族、地域社会を守るために、今申し上げた点を心に留めていただいて、日々の生活の中で実践していただくようにお願い申し上げます。
 次に、先日のブレード落下事故を受けた県有地の立入制限についてです。
 5月2日に発生いたしました、新屋浜風力発電所のブレード落下事故に関し、現在、県内に立地する風車の周辺状況を市及び町と連携して確認を進めております。事故機と同額の風車については、メンテナンス会社より緊急点検を行う方針が示されております。同型の風車が設置されている県有地で、公園などの一般県民の利用が想定される場所については、5月16日の金曜日をもって立入りを制限しておりますのでお知らせいたします。
 詳細については、土地を所有する港湾空港課に照会いただくようお願いいたします。
 私からは以上2点です。
 
(幹事社)
 ありがとうございます。
 それでは、発表事項について質問ある方、挙手をお願いいたします。
 
(記 者)
 本日午前中、県政協議会がありましたけれども、知事としては初めての補正予算案の編成だったかと思いますが、いかがでしたか。
 
(知 事)
 そうですね、限られた時間ではありましたけれども、非常に、これから進めていく施策の精度を上げていくというその下準備、しっかりとした地ならしというか基礎固めができる予算になるんじゃないかなと思っています。
 
(記 者)
 県政協議会冒頭でもお話しありましたが、改めて今回の予算編成において、どういった点を重要視したのか、どういったところを狙ったのか、今後の展望等についてお聞かせください。
 
(知 事)
 まず筆頭に挙げられるのがマーケティング戦略室の設置です。この機関をまずは早急に設立をしまして、これから行っていく施策・事業の精度をしっかりと高めていくと同時に、県庁内全般にマーケティングマインドというものをしっかりと普及をさせていって、今やりかっている事業も含めて成果が出ていない部分については何を改善していけばいいのかということを並行して進めていける、そういった、まずは機関・組織をつくるということが今回最低限やらねばならないことだと思っていましたので、それをしっかり盛り込んだということと、様々な事業・施策が入っておりますけれども、全般に、状況調査であったりとか意向の調査という、これから本格的に施策を進めていく準備ですね、それに当たる事業が多いのかなというふうに思っております。
 
(記 者)
 すいません、私から最後に1点。明日で就任から1か月になるかと思うんですけども、今のところの、1か月たっての自己採点というか、自己評価というんですか。いかがですか、1か月の間。
 
(知 事)
 初めてのことがほとんどですので、自分で採点する基準も持ち合わせていないといいますか、そんなに大きなミスはしていないかなと思っておりますけども、予想以上の多忙さといいますか、非常に、すごく密なスケジュールをこなしてきましたので、これを乗り越えるので精いっぱいだったというのが正直なところだと思います。
 
(記 者)
 今後の何か目標といいますか、目標というかあれですけども。
 
(知 事)
 そうですね、あまり派手なパフォーマンスだとか劇場型の政治を進めるほうではないと自分では思ってますので、要は地味でもいいから成果を出していくということで皆さんにお応えをできればいいと思ってます。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(幹事社)
 すいません、ちょっと話戻すようですが、まず発表事項についてご質問ある方お願いします。
 
(記 者)
 ああ、ごめんなさい。すいません、申し訳ないです。
 
(記 者)
 明日から新屋の風車のブレードの撤去作業が始まるという状況ですけれども、知事として事業者に求めることがあれば、改めて教えていただければと思います。
 
(知 事)
 事業者に対して。
 
(記 者)
 事業者というか、撤去への、そうですね、はい。
 
(知 事)
 もちろん安全を最優先していただきたいと。二度とこのようなことが起きないように万全の再発防止策、それに先立つ原因究明、これをしっかりとやっていただいて、そしてその判明した内容については、速やかにつまびらかにしていただきたいと。やはり県民の生命・財産を預かる自治体としましては、皆さん今、非常に不安だと思ってます。あんなものが落ちるとは思ってない状況で、人的被害もまだ原因、因果関係は不明だとしても、こういう事態になってしまいましたので、県民の皆さんが安心をして、やはり再生可能エネルギー事業を進めていけるような空気感というか、それをしっかり醸成できるような、そういう発信もお願いをしたいなと思ってます。
 
(記 者)
 風車事故の件で、県有地についての立入制限、詳細は所管課に伺わせていただきますけれども、まず、県民の皆さんに呼びかけと申しますか、この件について何か知事の方からありましたらよろしくお願いします。
 
(知 事)
 そうですね、みだりに風車の下には入らないようにしていただければと思います。直ちに危険が生じているということではもちろんないんですけれども、まあクマも同じですけど、その必要がないのであれば、そこに立ち寄らないということを皆さんの心に留めていただければなと思います。
 
(記 者)
 今回の立入制限っていうのは、あくまで点検によって安全が確認されるまでの予防的な措置という認識でよろしいでしょうか。
 
(知 事)
 そうですね、特に終期については定めておりませんが、まず当面、ずっとということではないと私は認識しておりますけれども、まずはちょっと緊急的に、まだ不安が今高まっている状況ですので、人が入る可能性のあるところについては制限をさせていただいたということです。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(記 者)
 風車のことに関して、今回の制限は、詳細は担当課に伺うんですが、どのぐらいの数とか広さとかが制限されて、それは知事としてはそういったところは多いという印象なのか、どういうお考えなのかというところを伺えればと思います。
 
(知 事)
 3か所ですね、はい。詳細については、ぜひ担当のほうに問い合わせていただきたいんですが、県内で、県有の部分ですよね。市・町の有地の部分については、まだ結論が出ていないというか調査結果が返ってきてませんので、ひとまず県有地については全て見た上で3か所ということで制限をいたしました。
 
(記 者)
 人が入る可能性があるところは、県全体で見れば多いというふうにお考えですか。どのようにお考えでしょうか。
 
(知 事)
 それが3か所だったということですので、はい。
 
(記 者)
 広さといいますか、知事としてそこが広い、多いとお考えなのか、どうでしょうか。
 
(知 事)
 数としてですか。
 
(記 者)
 数として、はい。
 
(知 事)
 まあ多いか少ないか、私の主観で言うと。
 
(記 者)
 あ、そうそうそう、ええ。
 
(知 事)
 3か所程度で済んだかという実感ですかね。
 
(記 者)
 分かりました。今回、その県有地ということですけれども、ほかの場所も県としては把握されていて、そこを全体としてまだ制限する必要があるようなところって、やはり多そうなんでしょうか、市町村のところも含めてです。
 
(知 事)
 一応、県で持っている部分、県有地関係については、同型機があるものが38基、7発電所というところでしたので、その中で、ここは絶対入らないだろうと、関係者以外立入禁止だとかというような場所を除いたら3か所であったという、そういうことです。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(記 者)
 この風車の件で、県としての施策と並行しまして、県内自治体及び国との情報共有や協議といったものについて、どのように取り組んでいらして、今後の見通しがあればお話しいただけますでしょうか。
 
(知 事)
 そうですね、そもそもその安全基準どおりにやられていたのかという観点、プラス安全基準そのものがこれでよかったのかという点があると思います。風車の所在地自治体としましては、今回このような事件・事故が起きて、で、私たちとしてその施設そのものに対する安全に係る権限もないという状況について、果たしてこれでいいのかという見方もございます。来月、国要望が6月に例年のものがありますので、そこでしっかりと国に対しては、安全基準について見直すといいますか、その妥当性というものについては検討いただきたいという要望を強く行おうと思っております。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(幹事社)
 では、予算案のほうに質問移っていきたいと思います。
 先ほど初の予算編成の感想というところがありましたので、ちょっと細かいところに行きたいと思いますけれども、マーケティング戦略室について教えてください。こちらは、立ち上げの時期ですとか、外部人材の招聘、目指している時期みたいなものがありましたらお願いします。
 
(知 事)
 立ち上げは、6月補正予算がお認めいただければ速やかにやっていこうと思っております。で、外部人材についても、その時に間に合うごとく、今調整をしているところです。
 
(幹事社)
 じゃあ大分進められている。
 
(知 事)
 そうですね、はい。
 
(幹事社)
 分かりました。で、戦略室の規模感をちょっと教えていただきたいんですが、専任はどれぐらい置くつもりですか。
 
(知 事)
 専任の職員については、数名という程度です。10名はいきません。
 
(幹事社)
 室長さんはどこかと兼任のような形ですか。
 
(知 事)
 いや、室長はもう専属の。
 
(幹事社)
 専属ですか。
 
(知 事)
 はい。
 
(幹事社)
 分かりました。あと、兼務の方々なんですが、この方々はどういう働き方をするのかなというイメージをちょっと教えていただければ。
 
(知 事)
 原課に所属しながら兼務という形ですので、マーケティング戦略室でこれから行っていく研修、そのマーケティングマインドを身につけていくということについては、しっかりと参加をしていただいて、かつ、原課のほうにそれをしっかり普及をさせていただくというような役割分担、それから、具体的な政策・施策のマーケティングプロセスを検討していくに当たっては、中心となる人物になっていただこうかなと思っています。
 
(幹事社)
 分かりました。ありがとうございます。
 じゃあ、皆さんどうぞ。
 
(記 者)
 マーケ室のことで、県政協議会の中でも言及ありましたけれども、外部人材については、非常勤で複数名でお考えということでよろしかったでしょうか。
 
(知 事)
 はい。
 
(記 者)
 この非常勤という働き方についてなんですけれども、これはどういう意図で、常勤ではなくて非常勤とした意図みたいなところを教えていただけますか。
 
(知 事)
 マーケティングを、しかも行政庁の中で効果的に発揮するための人材となると、探すのもそう簡単ではないわけですよね。で、専属、常勤となれば、やはり秋田在住になっていただかなくてはならないと。しかも給与水準についても、しっかりとした人材であればあるほど、やはり県庁内のそういう給与体系と大分合わない部分がありますので、なかなか探すのは難しい、もしくは無理して探しても時間がかかるんじゃないかなと思いまして、それで、まずそこは諦めようと。非常勤でも結構ですので、定期的にこちらに出向いてもらって、恐らく関東とか関西とかそういうところの在住の方になると思うんですが、こちらの予算でもしっかりと処遇できる範囲で、なるべくハイレベルな人材をということで、今調整してます。
 
(記 者)
 となりますと、県外で、かつ民間にお勤めの方などで、月何回だとか、それぐらいになりますか。
 
(知 事)
 そうですね、そのペースは人によっても違うでしょうし、業務内容によっても違うと思います。そこはこれから詰めていきます。
 
(記 者)
 それから子育て世帯移住潜在層発掘事業を含めですね、先ほど、調査の意図を込めた事業があるんだという話があったと思います。これからそのマーケ室などを含めて事業を打っていく、その下準備とも言えるようなものなのかと推察しますけれども、この子育て潜在発掘と同様に、その調査的な意味を込めた事業がありましたら教えてください。
 
(知 事)
 はい。結構あります。県産加工品輸出拡大事業、これは輸出の市場調査ですね。地域公共交通再構築促進事業、これも各市町村への支援ではございますが、この先、より本格的な公共交通再構築のための情報を様々いただきたいなということ。
 
(記 者)
 知事、申し訳ございません。ごめんなさい、質問が悪かったです。人口社会減的な意味。
 
(知 事)
 あ、人口の。
 
(記 者)
 はい、そのところでいきますと。
 
(知 事)
 人口に関しては、これではないでしょうかね、まずは、はい。マーケティングを通していくというのは、決して人口減少対策だけではなくて、農産品の販売であったり、観光振興であったり、様々な場面で進めていこうと思ってますので、そういう意味で非常に幅広な調査的な内容の事業が多いということです。
 
(記 者)
 前回の県政協議会の中でも、知事は、6月補正を足がかりに、その後の補正、本予算へというお考えを持っていたと思うんですけれども、このマーケティング室が立ち上がった暁といいますか、それから、こうした調査を踏まえて、その後どういう具体的事業の展開、スケジュール感というものを考えてらっしゃるのかお願いします。
 
(知 事)
 かなり分野によって違うと思いますね。マーケティングといっても何よりも情報が必要ですから、そのターゲット層の意向であったり、志向であったりというものについて、ある程度、今の段階でも動けるような分野であれば速やかに年内補正というような形になるかもしれませんし、でも、より本格的に大規模な調査をしながら、また分析をしながら施策を展開していこうということになれば、少し先の話になるとは思います。ただ、それではなかなかスピード感は発揮できないだろうというご意見もあるし、私もそう思いますので、今既にやりかかっている事業についても、途中からその執行段階でマーケティング的な志向、果たしてそのPRで届くのかとか、そのターゲット層はそれを求めているのかといった厳しい目線を取り入れながら、今動いている施策の精度も高めていきたいと思ってます。
 
(記 者)
 すいません、予算関係でもう一つ、あきた企業立地促進助成事業について、Aターン採用を要件とすることを検討中ということがございました。これについてですね、要は、これから誘致する件についてということだと思うんですけれども。
 
(知 事)
 はい、もちろん。
 
(記 者)
 今までの、既に確定している企業さんと、もしかしたら条件面で少し差がついてしまったりする部分もあるのかと思うんですが、そのあたり、進め方、検討の仕方、慎重さが求められる部分もあると思うんですけれども、いかがでしょうか。
 
(知 事)
 そうですね、もちろん何をするにせよ、過去のものと新しくやるもので若干制度設計が変わるということはある話ですので、それは余り不公平感が生じないようにというか納得感ですよね。同じにはできませんけども、変えていくとするならば、そこは丁寧に対応したいと思います。
 
(記 者)
 分かりました。ありがとうございます。
 
(記 者)
 マーケティング戦略室の人数の確認ですけれども、再確認ですが、専属の方が数人ということで、県庁内の方ですか。
 
(知 事)
 そうですね、今考えているのは、ほぼほぼ県庁内の人材です。
 
(記 者)
 加えて、外部人材を民間の方からということですね。
 
(知 事)
 そうです。まあ3つカテゴリーがありますね。専属の室員、そして兼務の職員、これはどちらも大体県庁内の人材です。それに外部人材、非常勤。
 
(記 者)
 外部の方、民間企業で今活躍されてる方ということですか。
 
(知 事)
 もちろん、はい。
 
(記 者)
 分かりました。ありがとうございます。
 
(記 者)
 よろしくお願いします。
 マーケティング戦略室に関してなんですけども、知事としては、全国で何かこういうことを先進的にやられてる自治体があって、それをご参考にされたのか、それとも自身で考えられた戦略室ですか。
 
(知 事)
 選挙期間中申し上げてきたとおり、一番は流山市がマーケティング課というものを作られて成果を上げられたというところにヒントを得て、ほかの自治体もやってるとは思いますけれども、私が10年ほど議員をやりながら県行政の仕事の仕方で足りないんじゃないかと思っていたものを補う一番の機能ですので、それをやるべきだという判断をしたところです。
 
(記 者)
 分かりました。あと、先ほどのお話を伺っている感じ、事業計画をがっつり定めて、それどおりにやるというよりかは、同時並行的に何が問題なのかっていうのを柔軟にやりながらマーケティング事業を進めていくっていうのが、一応、戦略室の狙いという意味合いなんでしょうか。
 
(知 事)
 そうですね、ものによると思います。やはりちゃんとした分析を経て、精度の高い施策を展開するというのが本道でありますので、そこはきちっと詰めた計画をもって、それを今すぐここでスタートっていうことはもちろんできませんので、それは追々やる。一方で、今やっている事業、今年度からもう走っているものについても精度を高めていかなければならないと。そこについては、何というか、アジャイル的にというんですか、そういう方向でも取り込もうということですね。
 
(記 者)
 そういうお考えの中で伺うのは恐縮なんですけれども、立ち上げた中、今年度、何か結果を出すとなった場合、今年度中に何かこう成果というかゴールというのは、知事の中で何かお考えみたいなのがあったりするんですか。
 
(知 事)
 今具体的な数字を挙げることはできませんが、婚姻数であったり、人口社会減であったり、こうしたものについては改善をしたいと思っています、既に。
 
(記 者)
 分かりました。ありがとうございます。
 
(記 者)
 マーケティング戦略室について、2点お伺いしたいと思います。仕掛かり中のものからということで、ハイペースでいろいろな調査等はこれから進んでいくものと思っております。この活動の途中で、例えば把握できたニーズは何であったか、あるいは、各課に対してどのようなサジェストやサポートを行うか。また、活動状況についての情報開示というものについて、何かこうイメージをお持ちであれば教えていただきたいと思います。
 
(知 事)
 1点目ですね。イメージはないです、まだ。中間報告的なPRですよね。それを出すのがいいのか悪いのかというのも、私、現時点でちょっと判断しかねますね。そういうことをおおっぴらにしないほうが効果が上がるようなこともあるんじゃないかと思いますし。
 
(記 者)
 分かりました。では、そちらを込めて、今度の補正予算の審議についてですけれども、議会の協力について、どういう期待値をお持ちでいらっしゃるか、こちらをお答えください。
 
(知 事)
 そうですね、刷新を掲げて選挙に出たという、このワードからイメージされるものが人それぞれあるんだと思いますけども、私はあくまで県行政の意識を改革して、派手じゃなくてもいいので成果を出していくと、そういう方向で考えてますので、焦らないで、じっくりと見ていただければなという期待をしております。
 
(記 者)
 知事のところには、もう既に、何でしょうか、表裏にかかわらず、こうした取組に対して何かの声というものは聞こえてきているんでしょうか。
 
(知 事)
 声ですか。
 
(記 者)
 外部から応援の声であれ、要望の声であれ、何かお耳に届いているでしょうか。
 
(知 事)
 直接は何もないですよ、はい。頑張れと言っていただいていますし、批判的な声も直接は何もいただいておりません。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(記 者)
 よろしくお願いします。
 ちょっと個別の事業について、予算の関係でお伺いさせてください。最後のほうに、県庁発信力強化事業というものがあったかと思います。で、県政協議会でも質問が飛んでましたけれども、具体的にどういう研修内容にされたいだとか、どういったところを特に強化していきたいっていうふうに考えておられるのかっていうことと、あと、マーケティング室といろいろ連携が必要な部分も出てきそうだなというふうに印象を持ってるんですけども、そのあたりどういう構想を描いてらっしゃるのか教えてください。
 
(知 事)
 おっしゃるとおりですね、まずこの事業は県の職員さん一人一人の発信スキルですね、写真の撮り方とか文章の書き方とか、結構、自分もそうですけど、見よう見まねでやっている部分があって、それがなかなかユーザーに響かないという事例がたくさんあるもんですから、やはり基本原則みたいなものはありますので、それをしっかりと勉強しましょうと。それなりの人数規模で、みんな一回これを受けた上で、県の発信に携わる場合には少しそこのクオリティーを上げていきましょうというそういう地道な働きです。で、マーケティング、もちろん県としての発信となるわけですから、そこには一貫性がないといけませんし、「この事業のターゲットはこの人ですよね」、「このターゲットの皆さんはどういったものを見てますよね」、「こういう出し方をしないと届きませんよね」っていう意味では、やはりしっかりとしたマーケティングが必要だと思いますので、そこはきちっと、まず個々の能力を高めた上で戦略的に県としての情報発信ができるようにしていきたいということです。
 
(記 者)
 ありがとうございました。
 
(記 者)
 ちょっと話題ががらっと変わってしまうんですが、夫婦別姓について伺います。今、選択的夫婦別姓が立憲民主党等々、法案提出しているところですけども、この選択的夫婦別姓、様々な意見があって、自民党の中でもいろんな意見が割れているところです。地方自治体にとってもいろいろと影響あるところかと思うんですが、知事としての考えと、今後どういった議論を期待するかというところをお願いします。
 
(知 事)
 私としては、常に多様性を重視する立場です。いろんな生き方があっていいし、人それぞれ考え方が違うのは当たり前でしょうと。それが「寛容と挑戦」という選挙時のフレーズにもつながるわけですが、人がこうしたいというものを、そうじゃないよと、こっちに決まってるだろうというのは、極力、社会としては減らしていきたいという立場ですので、選択肢が増えるということについて、それを「いやあ、けしからん」という側の考え方では私はないですね。議論についても、やはりちゃんと深い議論をしてほしいなと思います。ややもすれば、やはり保守イコール別姓反対だと、で、革新系の人は全部賛成なんだという二極対立構造がすごく多いので、じゃあ認めた場合、どういうデメリットがあるのかと、認めない場合はどういうデメリットがあるのかということを冷静に、あんまり感情も挟まないで率直な議論を展開した上で、今回の参議院選などの機会で問うていただければいいかなと思います。
 
(記 者)
 参院選についてお聞きしたいと思います。17日に県連大会に知事として初めて、離党しても初めてということで参加されて、「安定」という言葉でお話をされていましたけども、その参院選の対応というのは、現時点でどういうふうに。
 
(知 事)
 基本的にはニュートラルな立場で私は考えております。政党やしがらみにとらわれないで政治を進めていきますということを明言して、今回知事に選んでいただきましたので、早速そのことを翻すというつもりはございません。なので、政党だからこっちというような決め方はしないです。まあ一つ決める基準があるとするならば、私がこれから秋田県で人口減少をはじめとする課題に立ち向かっていく、その成果を出したいわけですけども、その時にどっちが助かるかというような判断基準で、自分個人としては決めたいなと思ってます。
 
(記 者)
 では、何か選挙で応援、街頭に一緒に立つとか、そういった行動をするということはしないのでしょうか。
 
(知 事)
 そこまでちょっとまだ検討してないですね。そもそもどちらの方が、どちらというか、3人いらっしゃるのかな。政策もまだきっちり見ておりませんし、もう少し詰まってきてからではないかと思います。
 
(記 者)
 続けてすいません、冒頭にクマの件があったので聞きたいんですが、現状の今の県のクマ対策というのは、16年に鹿角で4人死亡の事故があり、19年に大湯、市街地に出て、けが人が出て、で、20年に専門職員が配置され、3人体制になってるという今のこの佐竹県政の中での動きがあったわけですけど、現状で鈴木知事としては、どういったスタンス、例えば捕獲とか管理とか、どういうふうなこうスタンスで臨まれるのか。
 
(知 事)
 そうですね、一昨年、非常に大きな被害が出て、昨年は少なかったと。これももう自然の単純なクマの出没傾向に左右されて翻弄されてきただけですので、これを人工的な取組によって抑止するのはどこまで可能なんだろうという、非常に難しさはありますけれども、法改正もありました。施行はまだですけれども、こうした国としての動きをしっかりと生かしながら、県として、何ていうんですかね、抜本的に何かを変えるというようなことはもちろん考えておりません。基本的には佐竹県政の人命最優先。で、クマとの共生という観点は大事ですが、これはやはり中長期的に取り組んでいく課題だと思ってますので、大きく変えていくということはありませんけども、法改正を受けて、より実効的な対応というものは可能になりますから、もうクマ問題に関しても最先進県となってしまいましたので、秋田県としては、受け身ではなくて、まず県民の皆さんの命を守るために、しっかりと率先して対応していきたいと思っています。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(幹事社)
 時間が迫ってきているようなので、あとお一方お願いします。
 
(記 者)
 マーケティング室に話が戻るんですが、研修というのが項目に挙がってますけれども、これは一度限りではなくて何度もするっていうのを想定されているのかと、その講師になる方は、今回外部人材として受け入れる方とは別で考えていらっしゃるのかということを伺います。
 
(知 事)
 回数とか対象の人数について、そこまでまだ詰まってないです。で、講師は、現時点では、これができるような外部人材を招聘しようと思っておりますが、今時点でこういう人だよねというのは当然決まっておりませんので、何とも言えないですね。
 
(記 者)
 分かりました。あとすいません、先ほど夫婦別姓の質問がありましたけれども、県内、婚姻率が低くてという中で、県内で夫婦別姓が障壁になっている事例とかってあるとお考えですか。
 
(知 事)
 具体的に。
 
(記 者)
 具体的にといいますか、そういったその障壁といいますか。
 
(知 事)
 すいません、私としては把握してないです。あるのかもしれないです。
 
(記 者)
 分かりました。ありがとうございます。
 
(幹事社)
 知事ありがとうございました。じゃあ、本日はこれで。
 
(知 事)
 はい、ありがとうございました。

 

 

(幹事社)
幹事社の読売です。まず知事から発言があるとのことですので、よろしくお願いします。
 
(知 事)
最初にパリオリンピック、志田(千陽)選手、銅メダル、大変おめでとうございました。志田選手の銅メダル、本県にとって12年前の2012ロンドンのバレーボール、江畑(幸子)さん以来の快挙であります。まさに本県の代表する選手でありますので、心からお祝いを申し上げたいと存じます。
また、北都銀行のナガマツペア(永原和可那選手・松本麻佑選手)、残念ながら決勝リーグには(進出)できませんけれども、まずは大変に健闘したということを讃えたいと思います。
いずれこの後も本県選手の、出身選手の活躍の場がありますので、大いに頑張ってほしいなと思います。
今日、大分暑くなりましたんで、熱中症の関係で少し県民の皆さんにお願いがございます。
大変気温が高くて、34度、5度という、場所によっては相当上がってます。また、この後しばらく高温が続きますんで、まずは熱中症に気をつけていただきたい。こまめに水分の補給、またエアコンの利用も適正な温度に設定しながら活用していただきたい。特に高齢者の方、あるいは子どもさんについて、自分で症状が分かりませんので、十分に周囲からお声をかけて、こういう方々をしっかり守っていただきたいと思います。
また災害の関係、ボランティア、非常に暑い中で大変ですんで、十分熱中症に気をつけながら、ボランティア活動をお願いしたいと思います。
いずれ環境省から暑さ指数とか熱中症警戒アラートが出ますんで、そういうものをチェックしながら、熱中症の予防をお願いしたいと思います。
また最後に、省エネエアコンの導入助成、第2弾のあきた省エネ購入応援キャンペーンを実施しておりますが、まだ残りがありますんで、エアコンを購入する際にはご活用いただきたいと思います。
以上であります。
 
(幹事社)
では、今の知事の発言に対し、質疑のある方いらっしゃいますでしょうか。
 
(記 者)
もし分かればですけど、熱中症に関して、県内、増えてきてるとは思うんですけれども。県内でどれぐらい、今年に入ってから熱中症で搬送されてるといったまとめ等はあるんでしょうか。
 
(知 事)
今のところ4月29日から7月28日までの間の統計があります。これが197人。特に7月15日から21日、この1週間は大分多いです。いずれ最近多くなっておりますんで、ぜひ気をつけていただきたいと思います。
 
(幹事社)
ほかにいらっしゃいますか。
いらっしゃらないようなので、幹事社から1問代表質問させていただきます。
先月下旬の大雨についてです。明日、知事も内閣府などを訪れて要望要請活動を行うということですが、まずは被害の所感と考えている支援策、あと要望の内容などについて、知事のお考えをお聞かせください。
 
(知 事)
今回、大分広範囲にわたってますんで、農業の関係、あるいは農地や農業用の施設、また道路の損壊、あるいは河川。特に河川、今回子吉川系統の直轄部分、あそこもいきましたんで。雄物川が大分(整備が)進んでまして、米代川も大分進んでますが、今回、子吉川のほう、今まで手をかけてますが、直轄河川が損壊するということは相当影響があります。特に雄物川流域、あの治水、ダムもできますけども、まだしばらく先ですんで、ぜひ、これも抜本的な改修、直轄で、この部分、特にお願いしたいと思います。
また農水の関係。大分、激甚災害でもカバーできないところがありますんで、そういう点において、国のほうでもなるべく農水省の様々な支援をお願いしたいと。
で、そこの隙間の部分はこれから9月まで県で補正を組みますんで、まず県の部分は昨年の例もありますんで、まずはそういう農業の支援、営農継続、これを中心に考えていきたいと思います。
また、まだ行方不明の方がいらっしゃいますんで、なるべく早く見つかるように願ってます。
いずれ明日、内閣府の防災関係、財務省、総務省、国交省、農水省、ここを回ります。で、急遽決まったもんですから、今、要望の内容を細かくやってます。いずれ激甚災害の場合、これからうちのほうで被害の内容を精査して、これをまとめて各省庁に上げて、これが基になります。まずは、総理から「検討するように」というお言葉がありましたんで、何とか激甚災害に。これになりますと、災害復旧、大分補助率が上がります。県の財政負担が減りますんで、その分、県で隙間のところをやれますんで、そういうことで明日、朝から行ってきます。
で、ついでにちょっと、私、ここに入ってくるとき、非常に苦しくて。あの、3日ぐらい前から大分腰の辺りが痛いっていうことで、2日前にシャワーを浴びたときに見たら、大分赤い斑点があったんです。で、昨日痛いもんだから、ネットで調べましたら帯状疱疹、これのようです。で、昨日救急外来、休みなので行きました。で、今日朝、午前中に精密検査をしたところ帯状疱疹ということで、大変痛いです。ただ、明日の国への要望、これは何としてもやる必要がありますんで、先生にお願いして、明日の夜までは何とか持つように鎮痛剤をやって、頑張って行ってきます。あの、ひどい状況です。
で、問題、1週間ぐらいは、なるべく静かにしてるようにっていうことで、まずは今週、副知事に代行できる業務は副知事にやってもらいます。ただ、重要な業務、まだ熱はないですから、動けますんで、痛みを我慢しますので、これは出ますけども、多くの業務を、まず今週1週間は副知事に代行をお願いしたいと思ってます。
 
(幹事社)
今の知事の発言について、質疑ある方、代表質問に関連しての質疑ある方いらっしゃいますでしょうか。
 
(記 者)
すいません、お体、ご体調心配なところ申し訳ありません。その1週間っていうのは、大体、今日から1週間っていうふうなイメージでいらっしゃいますか。
 
(知 事)
まあ今週いっぱいぐらい。
 
(記 者)
今週いっぱいぐらい。
 
(知 事)
大体、発症が3日か4日前です。だから10日ぐらいで、大体良くなると。大体10日ぐらいがめどで、治療、回復のめどということで。それがちょうど3日ぐらい前ですから、大体今週末ぐらいまで。
 
(記 者)
病気の知識がなくて恐縮なんですけれども、1週間静養すれば、症状はやわらぐっていうふうな病気なんでしょうか。
 
(知 事)
はい。大分、今、多いんですよ。若い方もなるというんです。県の職員も結構かかってるんです。で、特に高齢なれば疲れが出れば出るっていうことで。ただ熱がありませんので、食欲のほうはバンバンあります。これが一番なもんですから、まず鎮痛剤等、強い薬、お願いしましたんで、まず今のところ。ただ歩くと痛いんですよ。
 
(記 者)
改めて確認なんですけど、明日、政府のほうに要望行かれて、それ以降は、静養されて、来週の月曜日ぐらいから復帰予定だと。
 
(知 事)
単に黙って座ってやる用はできますけども、歩くのが大変痛いもんですから。
 
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
 
(幹事社)
ほかに質問ある方いらっしゃいますか。
 
(記 者)
体調悪いところ大変申し訳ございません。ちょっと大雨に関連して激甚災害に関してなんですけれども、スケジュールとしては、県のほうで被害を調べてから申請するっていうこと、申請というか国のほうに伝えることになると思うんですけれども、県内スケジュールとしては大体どれぐらいになりそうかという見通し等ありますでしょうか。
 
(総合防災課)
総合防災課です。現在、まだ国のほうともしっかりまだ協議もまだできていないような状況ですので、これからというような話になるかと思うので、まずは最初に知事のほうから内閣府、国のほうに1回行っていただいて、それからスケジュールが決まってくるものかなというふうに認識しております。
 
(記 者)
ありがとうございます。
あと、大雨の県の支援に関してなんですけども、大体予算規模等どれぐらいを想定されてるんでしょうか。
 
(知 事)
まだ全体が明確に分かってませんので、これからこのお盆中に査定と積算をやります。あと、9月補正というと、今月末ぐらいまでには大体固まるかなという。で、大分相手もお盆休みに入りますんで、まずは今回大分田んぼ、去年と違って、あそこの川が急流なもんですから、相当土砂が田んぼに入ってます。この分、昨年は山際のところだけで、あとは田んぼの水が引けると普通ですが、今回全面的に、薄くですが全部入ったところがありますんで、相当田んぼ、来年の耕作に間に合うかどうか。そうしますと、来年できませんので、相当、農家の方が困りますんで、そこらを辺どうするか。思った以上に田んぼの中、砂利が入ってます。これが一番です。あと、林道、山、あれはまだ全容を完全に分かってませんので、相当奥まで、特に鳥海山系、急峻ですんで、奥に入るのが非常にまだ危険なんです。早急に今やってますが、なかなかそう簡単に山の中はできませんので。
 
(幹事社)
関連質問はございますでしょうか。
では、その他の項目で質問がある方いらっしゃればお願いします。
 
(記 者)
また大雨に関する質問で恐縮です。明日の国の要望、改めて激甚災害の指定を強く求めていくというふうなお気持ちでしょうか。いかがでしょうか。
 
(知 事)
内閣府、これは激甚災害(関係等の要望)。あと各省庁、激甚とまた異なるメニューがあります。総務省、特交の配分を多くお願いするとか、また例えば子吉川の流域治水、あれは激甚とか何とかでなくて、それをどう判断するかは国交省だと思うんです。だから激甚は激甚ですが、そのほかのパターンがいっぱいありますんで、そういう個別ごとに各省庁で、激甚と関係あるなしにかかわらずできるものはありますんで、これもお願いします。
 
(記 者)
知事、今、河川の具体的なお名前でいうと子吉川っていう名前、何回も出てきてるかなと思うんですけれども、知事の認識としてやっぱり子吉川、もちろん広範に被害が及んでるというのは重々承知なんですけれども。
 
(知 事)
直轄部分、あそこが損壊してます。雄物川、29年の雨で相当抜本的に改修してます。米代川、あれも相当やってます。子吉川もやってますが、まだそういう状態であれば、もう少し強固にやる必要がありますんで、そこら辺をどうするか。直轄の場合、相当簡単でないんですよ。
 
(記 者)
やはり直轄河川に損害があったっていうのは、やっぱり今回の記録的な大雨で一つ象徴的な大きな被害だと。
 
(知 事)
ええ。ダムが完成すれば相当違いますがね。
 
(記 者)
あと、すいません。その国の支援が下りるまでの間は9月補正で、支援の費用も出すというところなんですけど、9月補正は農地とか田んぼとか、そっちの農業部分の支援っていうのを手厚くやるというふうなお気持ちでしょうか。
 
(知 事)
県管理河川、今、応急でやってますんで、これをどうするか。応急でやってもこれをどういうふうに改修、まだこの後、災害査定で現状復旧か、またプラスアルファするかで、相当国との調整が必要ですんで、これがそう簡単にいかないですね。
 
(記 者)
あと、すいません、もう一つだけ。農業、今年育たかなかったら来年以降の豊作にちょっと影響が出るっていうようなお話もあったかと思うんですけども。その来年以降に影響ができるだけ及ばないようにするためには、どういった施策が求められているか。
 
(知 事)
田んぼが全面的に埋まってますと、相当時間がかかるし、今年もあの稲が取れませんし、来年までっていうと、まだ冬もあります。ここら辺が非常に難しいんです。だから相当、どうするか。で、砂利がありますと全部取って、また土を入れ替えるという。これが今、建設業、昨年の災害で手が回らないんです。そういう点もありますんで、なかなか悩ましいですね。
 
(記 者)
我々が取材する中で、その農業の用水路も土砂で埋まってという話も伺うんですけど、そこに対する対応というのはどのようにお考えですか。
 
(知 事)
早急にできるものは今やってますんで、まず今年、可能なものは何とか急いでやってます。ただ問題は、抜本的にやる必要のあるところはどうするかです。
 
(記 者)
抜本的にやる必要があるところっていうのは、今後、時間はかかるかもしれないけど、慎重に考えていかれると。
 
(知 事)
単にそこだけやっても上流のほうに手がつかないと、また同じなんですね。
 
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
 
(記 者)
今、円高が進んでますが、県内のインバウンドなどにいろいろ影響が出るか、出てましたら教えていただきたいのと、あと株価の下落も影響などいかがかなと思いましてお願いします。
 
(知 事)
インバウンドは台湾が中心ですんで、そう今のところ影響はございません。ただ、この後、欧米のほうがどうなるか。ただ今のところ、私どもに来るところは、すぐには円高の状況が影響するとは思ってませんが、これから十分これを注視するという、そういうことは必要かと思います。
あと株価のほうは、企業のほうで株、大企業の関係で、これを相当持って決算するところは、大分決算が悪くなりますが、まずそこら辺、うちのほうは大企業の本社は余りありません。株価のほうは、大企業がそう多くないもんですから、そんなに影響するのかな。ただ、全国的に影響がありますと、交付税とか様々な税に影響しますんで、そっちのほうが全国的、オールジャパン、この影響がどう受けるか、これが一番です。
 
(記 者)
 よろしくお願いします。
去年の大雨では、秋田市の中心市街地が被害に遭ったということで、9月補正では中小企業に対する支援策なども盛り込まれていました。先ほどお話にあったように、今回は田んぼですとか農地の被害が多いということで、去年の9月補正とは県の支援策も性質が変わってくるでしょうか。
 
(知 事)
事業者、商工業者、商工業、若干(被害を)受けてますが、まずそう多くないと。ただ、去年は中心市街地、ほとんど商工業ですんで、そこのウエイトは大分違うかなと。
 
(記 者)
そうすれば今年の9月補正では、農家の営農支援が大きな柱になりそうでしょうか。
 
(知 事)
と、あとは県の管理(県管理河川等)の、ここが中心です。
 
(記 者)
予算の規模感としてはどうでしょうか。
 
(知 事)
まだ全然、これからです。
 
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
 
(記 者)
話題変わって、ふるさと納税について伺います。先日総務省から発表された情報によると、寄附総額が全国では1兆円を超えていて、秋田県でも最高額を記録しています。一方で都市部のほうでは税収の流出が止まっていないといった課題もある中で、現在の制度に対する見直し案というのも検討されるところですけども、知事は現在のこのふるさと納税の制度について、この在り方、どういうふうに考えていらっしゃいますでしょうか。
 
(知 事)
これの趣旨は十分に理解します。で、こういうものはあってもいいと思う。ただ問題、今完全に返礼品の競争。で、あれが大分地元の地場産業にプラスの影響がありますが、あれが行き過ぎますと。本当はそういうもの、いいものがあるところ、ないところ、これ全部というのは無理なんですよ。多分、全体、あの実入りは半分ぐらい、あとは業者に行く。これがどうか。だから若干、本来の最初の趣旨と大分様相が変わってますんで、これをどうするか。あとは都市と地方、相当対立、分断。東京都なんか、今回小池さんも相当ぶつぶつ言ってます。そこら辺、大都市は相当影響を受けてますんで、そういう分断が余りあると何か変なもんですから、もう少し、何というか、競う合うというよりも、何か別の手法も検討する必要があるかなという、そんな感じもします。
 
(記 者)
ちょっと行ったり来たりで申し訳ない。また雨の話で申し訳ないんですけど、農水関係のところで、先ほど最初に知事も隙間になる部分みたいなお話があって、激甚になったらほかのところに費用を充てられて、そこの隙間のところにも県として十分対応できるっていうことかと思うんですが、県として今回の被害を見ている限り、知事として独自で対応する必要性があるところとってどういうふうにお考えなんでしょう。
 
(知 事)
田んぼの砂利、あれは国の制度で一定額。この一定の下、国が対象となりませんので、そこを対象にしてますんで、そこら辺のものがいっぱいあります。
 
(農地整備課)
補足させていただきます。農地整備課でございます。
知事申し上げましたとおり、国庫補助災害の対象になるのは40万円以上。それ以下について、県単小災害という制度もありますので、こういったところをしっかり活用していきたいというふうに考えています。
 
(記 者)
ありがとうございます。
 
(記 者)
すいません、質問なんですけども、冒頭でも発言ありましたが、オリンピックの志田選手について、県民栄誉賞の授与とか、そういった考えはございますでしょうか。
 
(知 事)
この後、あの基準がどうなるか。当然基準がありますんで、これをどうなるか。これを見なきゃ、今、はっきり言えないかなと思う。ただ、すごいですよ。私が決めるもんでなくて、基準がありますんで、これに合うかどうかです。
 
(記 者)
ありがとうございます。
 
(広報広聴課)
広報広聴課です。
補足しますけど、これまでオリンピックでメダル獲った方、県民栄誉賞を受賞しておりますので、そういった過去の事例も参考にしながら、最終的に知事のほうと相談しながら決めていきたいと思っております。
 
(幹事社)
ほかに質問ある方いらっしゃいますでしょうか。
ないようですので、会見を終わります。

 

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