令和7年5月19日知事記者会見
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●知事発表
(1)ツキノワグマによる被害防止対策について
(2)ブレード落下事故を受けた県有地の立ち入り制限について
●幹事社質問
(1)令和7年度6月補正予算案について
●その他質問
(1)マーケティング戦略室について
(2)選択的夫婦別姓について
(3)参議院選挙における知事の対応について
(幹事社)
5月幹事社の毎日新聞です。
(知 事)
よろしくお願いします。
(幹事社)
こちらの方で、まず司会進行させていただきますけれども、まず今日知事から発表事項が2件あるということで、まとめてお願いできますか。
(知 事)
はい。私から2点ございます。
まず、ツキノワグマによる被害防止対策についてでございます。
県民の皆様にお願いです。今年度、5月8日、こちらのクマ出没警報、今、発令しております。発令中ではございますが、県のウェブサイト、SNS等で注意喚起しておりましたけれども、残念ながら昨日、八幡平アスピーテライン付近の登山道におきまして、初めての人身被害が発生をいたしました。また、市街地での目撃情報も相次いでおりますので、いま一度、改めて注意喚起ということでお伝え申し上げます。
まず、市街地や集落での注意点です。車庫や物置の扉を閉めておくこと、クマが食べる物を屋外に放置しないことなどを徹底するようお願いをいたします。また、市街地付近でクマを目撃した場合、市町村や警察に速やかに通報をお願いいたします。また、クマダスで目撃情報を確認するなど、地域で情報を共有していただきたいと思います。クマダス、まだご利用していただいていない方もいらっしゃると思います。積極的に活用していただくようにお願いいたします。
次に、山野での注意点ですが、鈴やラジオなど、音を出して人の存在をアピールするようにお願いします。可能な限り複数で行動すること。また、ごみは持ち帰ること。そして、収穫した山菜とかお弁当を狙うなど、積極的に人に近づくクマがいた場合には、速やかに、これも市町村、警察に通報をお願いいたします。
事故を防ぐために3点注意事項です。
これは、繰り返しになりますが、1つ目は、クマにばったり出会わない行動を取ること。先ほどのクマ鈴やラジオなどで音を出すということをお願いします。
2つ目、出会ってしまったら、ゆっくり後ずさりをすること。背中を見せて走るといったことは避けていただき、落ち着いてゆっくり後ずさりをすること。
3点目は、もしもの際、襲ってきた場合ですね、これは防御姿勢を取っていただくことです。致命傷になる頭部や首の被害が多いです。そこを守るような体勢で防御行動を取っていただくと。また、お持ちの場合はクマ撃退スプレーを使うなどして身を守るようにお願いいたします。
クマによる被害は、いつでも、どこでも、誰でも受ける可能性がございます。ご自身や大切なご家族、地域社会を守るために、今申し上げた点を心に留めていただいて、日々の生活の中で実践していただくようにお願い申し上げます。
次に、先日のブレード落下事故を受けた県有地の立入制限についてです。
5月2日に発生いたしました、新屋浜風力発電所のブレード落下事故に関し、現在、県内に立地する風車の周辺状況を市及び町と連携して確認を進めております。事故機と同額の風車については、メンテナンス会社より緊急点検を行う方針が示されております。同型の風車が設置されている県有地で、公園などの一般県民の利用が想定される場所については、5月16日の金曜日をもって立入りを制限しておりますのでお知らせいたします。
詳細については、土地を所有する港湾空港課に照会いただくようお願いいたします。
私からは以上2点です。
(幹事社)
ありがとうございます。
それでは、発表事項について質問ある方、挙手をお願いいたします。
(記 者)
本日午前中、県政協議会がありましたけれども、知事としては初めての補正予算案の編成だったかと思いますが、いかがでしたか。
(知 事)
そうですね、限られた時間ではありましたけれども、非常に、これから進めていく施策の精度を上げていくというその下準備、しっかりとした地ならしというか基礎固めができる予算になるんじゃないかなと思っています。
(記 者)
県政協議会冒頭でもお話しありましたが、改めて今回の予算編成において、どういった点を重要視したのか、どういったところを狙ったのか、今後の展望等についてお聞かせください。
(知 事)
まず筆頭に挙げられるのがマーケティング戦略室の設置です。この機関をまずは早急に設立をしまして、これから行っていく施策・事業の精度をしっかりと高めていくと同時に、県庁内全般にマーケティングマインドというものをしっかりと普及をさせていって、今やりかっている事業も含めて成果が出ていない部分については何を改善していけばいいのかということを並行して進めていける、そういった、まずは機関・組織をつくるということが今回最低限やらねばならないことだと思っていましたので、それをしっかり盛り込んだということと、様々な事業・施策が入っておりますけれども、全般に、状況調査であったりとか意向の調査という、これから本格的に施策を進めていく準備ですね、それに当たる事業が多いのかなというふうに思っております。
(記 者)
すいません、私から最後に1点。明日で就任から1か月になるかと思うんですけども、今のところの、1か月たっての自己採点というか、自己評価というんですか。いかがですか、1か月の間。
(知 事)
初めてのことがほとんどですので、自分で採点する基準も持ち合わせていないといいますか、そんなに大きなミスはしていないかなと思っておりますけども、予想以上の多忙さといいますか、非常に、すごく密なスケジュールをこなしてきましたので、これを乗り越えるので精いっぱいだったというのが正直なところだと思います。
(記 者)
今後の何か目標といいますか、目標というかあれですけども。
(知 事)
そうですね、あまり派手なパフォーマンスだとか劇場型の政治を進めるほうではないと自分では思ってますので、要は地味でもいいから成果を出していくということで皆さんにお応えをできればいいと思ってます。
(記 者)
ありがとうございます。
(幹事社)
すいません、ちょっと話戻すようですが、まず発表事項についてご質問ある方お願いします。
(記 者)
ああ、ごめんなさい。すいません、申し訳ないです。
(記 者)
明日から新屋の風車のブレードの撤去作業が始まるという状況ですけれども、知事として事業者に求めることがあれば、改めて教えていただければと思います。
(知 事)
事業者に対して。
(記 者)
事業者というか、撤去への、そうですね、はい。
(知 事)
もちろん安全を最優先していただきたいと。二度とこのようなことが起きないように万全の再発防止策、それに先立つ原因究明、これをしっかりとやっていただいて、そしてその判明した内容については、速やかにつまびらかにしていただきたいと。やはり県民の生命・財産を預かる自治体としましては、皆さん今、非常に不安だと思ってます。あんなものが落ちるとは思ってない状況で、人的被害もまだ原因、因果関係は不明だとしても、こういう事態になってしまいましたので、県民の皆さんが安心をして、やはり再生可能エネルギー事業を進めていけるような空気感というか、それをしっかり醸成できるような、そういう発信もお願いをしたいなと思ってます。
(記 者)
風車事故の件で、県有地についての立入制限、詳細は所管課に伺わせていただきますけれども、まず、県民の皆さんに呼びかけと申しますか、この件について何か知事の方からありましたらよろしくお願いします。
(知 事)
そうですね、みだりに風車の下には入らないようにしていただければと思います。直ちに危険が生じているということではもちろんないんですけれども、まあクマも同じですけど、その必要がないのであれば、そこに立ち寄らないということを皆さんの心に留めていただければなと思います。
(記 者)
今回の立入制限っていうのは、あくまで点検によって安全が確認されるまでの予防的な措置という認識でよろしいでしょうか。
(知 事)
そうですね、特に終期については定めておりませんが、まず当面、ずっとということではないと私は認識しておりますけれども、まずはちょっと緊急的に、まだ不安が今高まっている状況ですので、人が入る可能性のあるところについては制限をさせていただいたということです。
(記 者)
ありがとうございます。
(記 者)
風車のことに関して、今回の制限は、詳細は担当課に伺うんですが、どのぐらいの数とか広さとかが制限されて、それは知事としてはそういったところは多いという印象なのか、どういうお考えなのかというところを伺えればと思います。
(知 事)
3か所ですね、はい。詳細については、ぜひ担当のほうに問い合わせていただきたいんですが、県内で、県有の部分ですよね。市・町の有地の部分については、まだ結論が出ていないというか調査結果が返ってきてませんので、ひとまず県有地については全て見た上で3か所ということで制限をいたしました。
(記 者)
人が入る可能性があるところは、県全体で見れば多いというふうにお考えですか。どのようにお考えでしょうか。
(知 事)
それが3か所だったということですので、はい。
(記 者)
広さといいますか、知事としてそこが広い、多いとお考えなのか、どうでしょうか。
(知 事)
数としてですか。
(記 者)
数として、はい。
(知 事)
まあ多いか少ないか、私の主観で言うと。
(記 者)
あ、そうそうそう、ええ。
(知 事)
3か所程度で済んだかという実感ですかね。
(記 者)
分かりました。今回、その県有地ということですけれども、ほかの場所も県としては把握されていて、そこを全体としてまだ制限する必要があるようなところって、やはり多そうなんでしょうか、市町村のところも含めてです。
(知 事)
一応、県で持っている部分、県有地関係については、同型機があるものが38基、7発電所というところでしたので、その中で、ここは絶対入らないだろうと、関係者以外立入禁止だとかというような場所を除いたら3か所であったという、そういうことです。
(記 者)
ありがとうございます。
(記 者)
この風車の件で、県としての施策と並行しまして、県内自治体及び国との情報共有や協議といったものについて、どのように取り組んでいらして、今後の見通しがあればお話しいただけますでしょうか。
(知 事)
そうですね、そもそもその安全基準どおりにやられていたのかという観点、プラス安全基準そのものがこれでよかったのかという点があると思います。風車の所在地自治体としましては、今回このような事件・事故が起きて、で、私たちとしてその施設そのものに対する安全に係る権限もないという状況について、果たしてこれでいいのかという見方もございます。来月、国要望が6月に例年のものがありますので、そこでしっかりと国に対しては、安全基準について見直すといいますか、その妥当性というものについては検討いただきたいという要望を強く行おうと思っております。
(記 者)
ありがとうございます。
(幹事社)
では、予算案のほうに質問移っていきたいと思います。
先ほど初の予算編成の感想というところがありましたので、ちょっと細かいところに行きたいと思いますけれども、マーケティング戦略室について教えてください。こちらは、立ち上げの時期ですとか、外部人材の招聘、目指している時期みたいなものがありましたらお願いします。
(知 事)
立ち上げは、6月補正予算がお認めいただければ速やかにやっていこうと思っております。で、外部人材についても、その時に間に合うごとく、今調整をしているところです。
(幹事社)
じゃあ大分進められている。
(知 事)
そうですね、はい。
(幹事社)
分かりました。で、戦略室の規模感をちょっと教えていただきたいんですが、専任はどれぐらい置くつもりですか。
(知 事)
専任の職員については、数名という程度です。10名はいきません。
(幹事社)
室長さんはどこかと兼任のような形ですか。
(知 事)
いや、室長はもう専属の。
(幹事社)
専属ですか。
(知 事)
はい。
(幹事社)
分かりました。あと、兼務の方々なんですが、この方々はどういう働き方をするのかなというイメージをちょっと教えていただければ。
(知 事)
原課に所属しながら兼務という形ですので、マーケティング戦略室でこれから行っていく研修、そのマーケティングマインドを身につけていくということについては、しっかりと参加をしていただいて、かつ、原課のほうにそれをしっかり普及をさせていただくというような役割分担、それから、具体的な政策・施策のマーケティングプロセスを検討していくに当たっては、中心となる人物になっていただこうかなと思っています。
(幹事社)
分かりました。ありがとうございます。
じゃあ、皆さんどうぞ。
(記 者)
マーケ室のことで、県政協議会の中でも言及ありましたけれども、外部人材については、非常勤で複数名でお考えということでよろしかったでしょうか。
(知 事)
はい。
(記 者)
この非常勤という働き方についてなんですけれども、これはどういう意図で、常勤ではなくて非常勤とした意図みたいなところを教えていただけますか。
(知 事)
マーケティングを、しかも行政庁の中で効果的に発揮するための人材となると、探すのもそう簡単ではないわけですよね。で、専属、常勤となれば、やはり秋田在住になっていただかなくてはならないと。しかも給与水準についても、しっかりとした人材であればあるほど、やはり県庁内のそういう給与体系と大分合わない部分がありますので、なかなか探すのは難しい、もしくは無理して探しても時間がかかるんじゃないかなと思いまして、それで、まずそこは諦めようと。非常勤でも結構ですので、定期的にこちらに出向いてもらって、恐らく関東とか関西とかそういうところの在住の方になると思うんですが、こちらの予算でもしっかりと処遇できる範囲で、なるべくハイレベルな人材をということで、今調整してます。
(記 者)
となりますと、県外で、かつ民間にお勤めの方などで、月何回だとか、それぐらいになりますか。
(知 事)
そうですね、そのペースは人によっても違うでしょうし、業務内容によっても違うと思います。そこはこれから詰めていきます。
(記 者)
それから子育て世帯移住潜在層発掘事業を含めですね、先ほど、調査の意図を込めた事業があるんだという話があったと思います。これからそのマーケ室などを含めて事業を打っていく、その下準備とも言えるようなものなのかと推察しますけれども、この子育て潜在発掘と同様に、その調査的な意味を込めた事業がありましたら教えてください。
(知 事)
はい。結構あります。県産加工品輸出拡大事業、これは輸出の市場調査ですね。地域公共交通再構築促進事業、これも各市町村への支援ではございますが、この先、より本格的な公共交通再構築のための情報を様々いただきたいなということ。
(記 者)
知事、申し訳ございません。ごめんなさい、質問が悪かったです。人口社会減的な意味。
(知 事)
あ、人口の。
(記 者)
はい、そのところでいきますと。
(知 事)
人口に関しては、これではないでしょうかね、まずは、はい。マーケティングを通していくというのは、決して人口減少対策だけではなくて、農産品の販売であったり、観光振興であったり、様々な場面で進めていこうと思ってますので、そういう意味で非常に幅広な調査的な内容の事業が多いということです。
(記 者)
前回の県政協議会の中でも、知事は、6月補正を足がかりに、その後の補正、本予算へというお考えを持っていたと思うんですけれども、このマーケティング室が立ち上がった暁といいますか、それから、こうした調査を踏まえて、その後どういう具体的事業の展開、スケジュール感というものを考えてらっしゃるのかお願いします。
(知 事)
かなり分野によって違うと思いますね。マーケティングといっても何よりも情報が必要ですから、そのターゲット層の意向であったり、志向であったりというものについて、ある程度、今の段階でも動けるような分野であれば速やかに年内補正というような形になるかもしれませんし、でも、より本格的に大規模な調査をしながら、また分析をしながら施策を展開していこうということになれば、少し先の話になるとは思います。ただ、それではなかなかスピード感は発揮できないだろうというご意見もあるし、私もそう思いますので、今既にやりかかっている事業についても、途中からその執行段階でマーケティング的な志向、果たしてそのPRで届くのかとか、そのターゲット層はそれを求めているのかといった厳しい目線を取り入れながら、今動いている施策の精度も高めていきたいと思ってます。
(記 者)
すいません、予算関係でもう一つ、あきた企業立地促進助成事業について、Aターン採用を要件とすることを検討中ということがございました。これについてですね、要は、これから誘致する件についてということだと思うんですけれども。
(知 事)
はい、もちろん。
(記 者)
今までの、既に確定している企業さんと、もしかしたら条件面で少し差がついてしまったりする部分もあるのかと思うんですが、そのあたり、進め方、検討の仕方、慎重さが求められる部分もあると思うんですけれども、いかがでしょうか。
(知 事)
そうですね、もちろん何をするにせよ、過去のものと新しくやるもので若干制度設計が変わるということはある話ですので、それは余り不公平感が生じないようにというか納得感ですよね。同じにはできませんけども、変えていくとするならば、そこは丁寧に対応したいと思います。
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
(記 者)
マーケティング戦略室の人数の確認ですけれども、再確認ですが、専属の方が数人ということで、県庁内の方ですか。
(知 事)
そうですね、今考えているのは、ほぼほぼ県庁内の人材です。
(記 者)
加えて、外部人材を民間の方からということですね。
(知 事)
そうです。まあ3つカテゴリーがありますね。専属の室員、そして兼務の職員、これはどちらも大体県庁内の人材です。それに外部人材、非常勤。
(記 者)
外部の方、民間企業で今活躍されてる方ということですか。
(知 事)
もちろん、はい。
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
(記 者)
よろしくお願いします。
マーケティング戦略室に関してなんですけども、知事としては、全国で何かこういうことを先進的にやられてる自治体があって、それをご参考にされたのか、それとも自身で考えられた戦略室ですか。
(知 事)
選挙期間中申し上げてきたとおり、一番は流山市がマーケティング課というものを作られて成果を上げられたというところにヒントを得て、ほかの自治体もやってるとは思いますけれども、私が10年ほど議員をやりながら県行政の仕事の仕方で足りないんじゃないかと思っていたものを補う一番の機能ですので、それをやるべきだという判断をしたところです。
(記 者)
分かりました。あと、先ほどのお話を伺っている感じ、事業計画をがっつり定めて、それどおりにやるというよりかは、同時並行的に何が問題なのかっていうのを柔軟にやりながらマーケティング事業を進めていくっていうのが、一応、戦略室の狙いという意味合いなんでしょうか。
(知 事)
そうですね、ものによると思います。やはりちゃんとした分析を経て、精度の高い施策を展開するというのが本道でありますので、そこはきちっと詰めた計画をもって、それを今すぐここでスタートっていうことはもちろんできませんので、それは追々やる。一方で、今やっている事業、今年度からもう走っているものについても精度を高めていかなければならないと。そこについては、何というか、アジャイル的にというんですか、そういう方向でも取り込もうということですね。
(記 者)
そういうお考えの中で伺うのは恐縮なんですけれども、立ち上げた中、今年度、何か結果を出すとなった場合、今年度中に何かこう成果というかゴールというのは、知事の中で何かお考えみたいなのがあったりするんですか。
(知 事)
今具体的な数字を挙げることはできませんが、婚姻数であったり、人口社会減であったり、こうしたものについては改善をしたいと思っています、既に。
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
(記 者)
マーケティング戦略室について、2点お伺いしたいと思います。仕掛かり中のものからということで、ハイペースでいろいろな調査等はこれから進んでいくものと思っております。この活動の途中で、例えば把握できたニーズは何であったか、あるいは、各課に対してどのようなサジェストやサポートを行うか。また、活動状況についての情報開示というものについて、何かこうイメージをお持ちであれば教えていただきたいと思います。
(知 事)
1点目ですね。イメージはないです、まだ。中間報告的なPRですよね。それを出すのがいいのか悪いのかというのも、私、現時点でちょっと判断しかねますね。そういうことをおおっぴらにしないほうが効果が上がるようなこともあるんじゃないかと思いますし。
(記 者)
分かりました。では、そちらを込めて、今度の補正予算の審議についてですけれども、議会の協力について、どういう期待値をお持ちでいらっしゃるか、こちらをお答えください。
(知 事)
そうですね、刷新を掲げて選挙に出たという、このワードからイメージされるものが人それぞれあるんだと思いますけども、私はあくまで県行政の意識を改革して、派手じゃなくてもいいので成果を出していくと、そういう方向で考えてますので、焦らないで、じっくりと見ていただければなという期待をしております。
(記 者)
知事のところには、もう既に、何でしょうか、表裏にかかわらず、こうした取組に対して何かの声というものは聞こえてきているんでしょうか。
(知 事)
声ですか。
(記 者)
外部から応援の声であれ、要望の声であれ、何かお耳に届いているでしょうか。
(知 事)
直接は何もないですよ、はい。頑張れと言っていただいていますし、批判的な声も直接は何もいただいておりません。
(記 者)
ありがとうございます。
(記 者)
よろしくお願いします。
ちょっと個別の事業について、予算の関係でお伺いさせてください。最後のほうに、県庁発信力強化事業というものがあったかと思います。で、県政協議会でも質問が飛んでましたけれども、具体的にどういう研修内容にされたいだとか、どういったところを特に強化していきたいっていうふうに考えておられるのかっていうことと、あと、マーケティング室といろいろ連携が必要な部分も出てきそうだなというふうに印象を持ってるんですけども、そのあたりどういう構想を描いてらっしゃるのか教えてください。
(知 事)
おっしゃるとおりですね、まずこの事業は県の職員さん一人一人の発信スキルですね、写真の撮り方とか文章の書き方とか、結構、自分もそうですけど、見よう見まねでやっている部分があって、それがなかなかユーザーに響かないという事例がたくさんあるもんですから、やはり基本原則みたいなものはありますので、それをしっかりと勉強しましょうと。それなりの人数規模で、みんな一回これを受けた上で、県の発信に携わる場合には少しそこのクオリティーを上げていきましょうというそういう地道な働きです。で、マーケティング、もちろん県としての発信となるわけですから、そこには一貫性がないといけませんし、「この事業のターゲットはこの人ですよね」、「このターゲットの皆さんはどういったものを見てますよね」、「こういう出し方をしないと届きませんよね」っていう意味では、やはりしっかりとしたマーケティングが必要だと思いますので、そこはきちっと、まず個々の能力を高めた上で戦略的に県としての情報発信ができるようにしていきたいということです。
(記 者)
ありがとうございました。
(記 者)
ちょっと話題ががらっと変わってしまうんですが、夫婦別姓について伺います。今、選択的夫婦別姓が立憲民主党等々、法案提出しているところですけども、この選択的夫婦別姓、様々な意見があって、自民党の中でもいろんな意見が割れているところです。地方自治体にとってもいろいろと影響あるところかと思うんですが、知事としての考えと、今後どういった議論を期待するかというところをお願いします。
(知 事)
私としては、常に多様性を重視する立場です。いろんな生き方があっていいし、人それぞれ考え方が違うのは当たり前でしょうと。それが「寛容と挑戦」という選挙時のフレーズにもつながるわけですが、人がこうしたいというものを、そうじゃないよと、こっちに決まってるだろうというのは、極力、社会としては減らしていきたいという立場ですので、選択肢が増えるということについて、それを「いやあ、けしからん」という側の考え方では私はないですね。議論についても、やはりちゃんと深い議論をしてほしいなと思います。ややもすれば、やはり保守イコール別姓反対だと、で、革新系の人は全部賛成なんだという二極対立構造がすごく多いので、じゃあ認めた場合、どういうデメリットがあるのかと、認めない場合はどういうデメリットがあるのかということを冷静に、あんまり感情も挟まないで率直な議論を展開した上で、今回の参議院選などの機会で問うていただければいいかなと思います。
(記 者)
参院選についてお聞きしたいと思います。17日に県連大会に知事として初めて、離党しても初めてということで参加されて、「安定」という言葉でお話をされていましたけども、その参院選の対応というのは、現時点でどういうふうに。
(知 事)
基本的にはニュートラルな立場で私は考えております。政党やしがらみにとらわれないで政治を進めていきますということを明言して、今回知事に選んでいただきましたので、早速そのことを翻すというつもりはございません。なので、政党だからこっちというような決め方はしないです。まあ一つ決める基準があるとするならば、私がこれから秋田県で人口減少をはじめとする課題に立ち向かっていく、その成果を出したいわけですけども、その時にどっちが助かるかというような判断基準で、自分個人としては決めたいなと思ってます。
(記 者)
では、何か選挙で応援、街頭に一緒に立つとか、そういった行動をするということはしないのでしょうか。
(知 事)
そこまでちょっとまだ検討してないですね。そもそもどちらの方が、どちらというか、3人いらっしゃるのかな。政策もまだきっちり見ておりませんし、もう少し詰まってきてからではないかと思います。
(記 者)
続けてすいません、冒頭にクマの件があったので聞きたいんですが、現状の今の県のクマ対策というのは、16年に鹿角で4人死亡の事故があり、19年に大湯、市街地に出て、けが人が出て、で、20年に専門職員が配置され、3人体制になってるという今のこの佐竹県政の中での動きがあったわけですけど、現状で鈴木知事としては、どういったスタンス、例えば捕獲とか管理とか、どういうふうなこうスタンスで臨まれるのか。
(知 事)
そうですね、一昨年、非常に大きな被害が出て、昨年は少なかったと。これももう自然の単純なクマの出没傾向に左右されて翻弄されてきただけですので、これを人工的な取組によって抑止するのはどこまで可能なんだろうという、非常に難しさはありますけれども、法改正もありました。施行はまだですけれども、こうした国としての動きをしっかりと生かしながら、県として、何ていうんですかね、抜本的に何かを変えるというようなことはもちろん考えておりません。基本的には佐竹県政の人命最優先。で、クマとの共生という観点は大事ですが、これはやはり中長期的に取り組んでいく課題だと思ってますので、大きく変えていくということはありませんけども、法改正を受けて、より実効的な対応というものは可能になりますから、もうクマ問題に関しても最先進県となってしまいましたので、秋田県としては、受け身ではなくて、まず県民の皆さんの命を守るために、しっかりと率先して対応していきたいと思っています。
(記 者)
ありがとうございます。
(幹事社)
時間が迫ってきているようなので、あとお一方お願いします。
(記 者)
マーケティング室に話が戻るんですが、研修というのが項目に挙がってますけれども、これは一度限りではなくて何度もするっていうのを想定されているのかと、その講師になる方は、今回外部人材として受け入れる方とは別で考えていらっしゃるのかということを伺います。
(知 事)
回数とか対象の人数について、そこまでまだ詰まってないです。で、講師は、現時点では、これができるような外部人材を招聘しようと思っておりますが、今時点でこういう人だよねというのは当然決まっておりませんので、何とも言えないですね。
(記 者)
分かりました。あとすいません、先ほど夫婦別姓の質問がありましたけれども、県内、婚姻率が低くてという中で、県内で夫婦別姓が障壁になっている事例とかってあるとお考えですか。
(知 事)
具体的に。
(記 者)
具体的にといいますか、そういったその障壁といいますか。
(知 事)
すいません、私としては把握してないです。あるのかもしれないです。
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
(幹事社)
知事ありがとうございました。じゃあ、本日はこれで。
(知 事)
はい、ありがとうございました。