令和7年4月21日知事記者会見
コンテンツ番号:88928
更新日:
●知事発表
(1)人事異動(部長級・次長級等)について
●幹事社質問
(1)知事としての意気込みについて
●その他質問
(1)副知事について
(2)マーケティング関係部局等について
(3)県民の皆さんへのメッセージについて
(4)人口減少について
(5)県議会との関係について
(6)県職員への就任あいさつについて
(7)近隣県や宮城県との連携等について
(8)アメリカの追加関税による影響等について
(9)洋上風力発電における県と民間企業との連携について
(10)新スタジアム整備関係について
(11)知事の任期等について
(幹事社)
幹事社のABSです。よろしくお願いいたします。
(知 事)
よろしくお願いします。
(幹事社)
本日冒頭、知事の方から人事異動について発表があるということですので、よろしくお願いいたします。
(知 事)
人事異動の追加分について発表いたします。
まず任期の当初に当たり空席となっておりました本庁の部長級、次長級の幹部職員のポストについて、4月20日付で人事異動を行いました。まず秋田県の発展に取り組んでいく、人口減少を諦めないで成果を出していくために、これまでの経験と実績をしっかりと踏まえつつ、判断力、実行力を重視した体制といたしました。
初めに部長級の異動についてでありますが、部長級の異動は概要資料記載のとおり11名となっておりまして、そのうちの次長級からの昇任が10名となっております。
次に、異動の規模については、本庁部次長を中心とした幹部職員を対象としておりまして、異動総数は37名となっております。
以上です。
(幹事社)
はい、ありがとうございます。
それでは、人事異動について質問させていただきます。まず幹事社からお伺いしたいと思います。
部長級、次長級、課長級以下については、ご説明のとおりというふうに伺いましたので、一部報道等にあります副知事の人事につきまして、続投を依頼されてる方ですとか、また、民間からの登用を検討されてるという一部報道ございましたが、副知事の人事について、現在の進捗状況を教えていただけますでしょうか。
(知 事)
5月の連休を挟んで6月議会まで日程が非常に限られているということ等々鑑みて、結構ハイペースで今検討しておりました。で、昨日、任期に入った初日ですが、電話による内示を議会会派に行ったところでございます。その中で、神部副知事、それから現在の谷総務部長、このお二人を選任したいと考えておりまして、議会の同意が得られれば速やかに任命したいと思っています。
(幹事社)
これまではマーケティングに特化した、いわゆる民間の方からの人選を検討してるという報道もありましたけれども、それは。
(知 事)
そんな報道ありましたか。民間の外部人材ということはお話ししてましたけどね。
(幹事社)
あ、そうですか、はい。
(知 事)
省庁または民間の外の人材をということを話しておりました。マーケティングに関しては、副知事というお話は一回もしてないと思います。
(幹事社)
かしこまりました。
それでは、人事異動について関連で質問がある社がありましたらお願いいたします。
(記 者)
ただいまありました副知事の人事案件について重ねてお伺いします。
神部副知事への続投、それから谷総務部長への起用ということでしたけれども、その狙いですね、そのあたりをお願いいたします。
(知 事)
まず神部副知事に関しては、もちろん行政の安定性であったり継続性というもの。私自身が非常に議会から行政庁の知事ということですので、庁内をしっかりと掌握をしていくと。で、これまで行ってきたことの継続性、これはやはり今まで務めてこられた神部さんをおいてほかにいないということで続投依頼をして、承諾も得られているということです。
谷さんについては、もう一人、私は外部からということをずっと申し上げておりました。その中で、表面上、形式上は部内の、庁内の昇格にはなりますけれども、谷さんも42歳の若き総務官僚であります。中央省庁の人材でありますし、これまで県外の他県の県庁、または外国の勤務の経験も豊富で、これは紛れもない外部の人材であります。この人、しかも42歳という若さですので、私は非常に外からの目も持って、しかも2年間、県庁で勤務をしているということが、これは逆に大きいなと。既に庁内の課題意識であったりとか、把握もある程度している人ですので、最も迅速に私の考える刷新といいますか、意識改革を進められる素晴らしい人材だなということで、このお二人にお願いをしました。
(記 者)
重ねて、この副知事人事についてお伺いします。今、起用の狙いのところを教えていただいたんですけれども、今お話にもあった刷新というところを訴えて知事選挙で当選なさった知事として、若干意地悪かもしれないんですけども、見方によっては内部からの継続起用ではないかというお声もあるんじゃないかと思いますけれども、その辺についてはどういうふうにお考えですか。
(知 事)
そういうお声があるだろうということは重々承知をしておりますが、私がいただいたのは1期4年間。この4年間で一番大きく、または成果の出る刷新を行うためには、ペース配分というのもすごく大事だなと思っています。最初からスタートダッシュで荒っぽいことをするよりも、私は一旦しっかりと庁内を把握した上で、4年間をかけてしっかりと改革をしていくという選択を今回したということです。
(記 者)
はい、分かりました。ありがとうございます。
(記 者)
先ほどの神部副知事に関しては、内示を示して承諾を得たとお話しあったと思いますけれども、谷総務部長に関しても承諾は得られたということでしょうか。
(知 事)
はい、得られてます。
(記 者)
ありがとうございます。
(記 者)
先ほどちょっとマーケティングの話もあったので追加で伺いたいんですが、そのマーケティング、今日の就任挨拶でも、課なり室なりを作っていきたいという話ありましたが、その中で民間の人材も入れていきたいという話ありましたが、そちらの方の人選についてはどういう状況でしょうか。
(知 事)
今、私の人脈などを使いながら、民間の人材、これは常勤なのか非常勤なのかという大きな問題もありますし、知見のある方にやっぱりお願いしないといけませんので、そこの報酬の問題であったりとか、様々やっぱりクリアすべき課題がありますので、そこについては今時点でこうだというお話しができる内容はありません。
(記 者)
副知事人事のことに関してなんですが、それぞれの副知事に担当してもらいたい分野とか重点的に当たってもらいたい分野とか、青写真でも構わないのであれば教えていただきたいんですが。
(知 事)
今、バシッとこの部とこの部とこの部というふうにお話しできる内容はありませんが、やはり神部さんについては、これまでの事業をしっかりと継続をしていく分野を中心に担っていただいて、それプラスやはり全般的に、私自身も新米知事ですから横にいていただいて、これまではこうだったというようなものを教えてもらうような、そういうポストですかね。
で、谷さんについては、やはり外の目を非常に持ってる方ですので、これから私は変えていきたいと思っていること、これは産業とか観光だけではなくて、庁内の意識改革の部分であったり、また人口減少対策などの成果が出ていない部分をどうやって庁内を変えて成果を出していくのかといった部分をしっかりと手伝ってもらいたいなと思ってます。
(記 者)
そしてマーケティングの部なり室なりというふうなお話でしたけれども、改めて売り込みたいその秋田の魅力ですとか、こうした部分はもっと売り込めるんではないかと思っている部分、教えていただけますでしょうか。
(知 事)
まず人口減少問題に関しては、かねてから申し上げてるとおり、子育て世代の皆さんが戻ってきたくなる、または移住してきたくなる秋田県ということです。これは住環境であり、教育レベルであったり、治安のよさとか、気候も含めてそういった秋田のよさというものをしっかりと届かせるような、そういうマーケティングを行いたいですし、観光に関しては本当に様々な魅力があります。自然についても文化についても、そうしたもの、まあこれに絞ってというよりは、こういった魅力についてはこういう作戦があるよねというふうに、結構幅広に私は考えていきたいなと思ってます。
(記 者)
ありがとうございます。
(幹事社)
ほかに人事関連で質問のある会社さんはないでしょうか。
(記 者)
人事の関係でですけれども、それでは副知事のお二人の人事同意案については、6月議会に提出したいというお考えでよろしいでしょうか。
(知 事)
それよりかなり前倒しをして、今月中には臨時で本会議を召集してお願いしたいと思います。今回、谷さんが内部的な人事ではないかというお話がありましたが、仮に本当に一から省庁の人材なり民間の方を探して、承諾を得てということになりますと、それこそ6月議会ぐらいの、早くてもそれぐらいになるなと。やっぱりそこの時間がかかってしまう。それから、どういう方が来るのか不透明な状態で迎え入れるということになりますので、そうした意味でもスピード感と間違いない人材であるという確証を得てからの決心だということですね。
(記 者)
はい、分かりました。それでは、今月中にも臨時で議会を開いていただいて同意が得られれば、任期をすぐにスタートさせていくと。
(知 事)
そうですね、はい。
(記 者)
今月中にもというお考えですかね。
(知 事)
はい。
(記 者)
加えて、この部長などの幹部人事についてなんですけども、就任初日ということでかなりスピーディーに発表に至ったということなんじゃないかと。前回、佐竹知事が2009年に就任した時は、確か1週間後ぐらいだったと記憶しているんですけれども、そういう意味で非常に早いこの人事、どういう狙いがあっての実施だったんでしょう。
(知 事)
これは副知事人事も同じでありまして、速やかに次の6月補正予算編成についてスタートを切りたいという思いがありました。それに向けて、昨日任期が始まっての今日の発表ということで、当然内々には検討・協議をしながら今日を迎えたということですね。
(記 者)
そして、今回初めての当選後の任期なので、ご自身で考えた部分、それから庁内からの意見というものも、この幹部人事についてはあったんじゃないかと推察するんですけれども、そのあたりどういうこう基準を持って決めたのかというところを教えてください。
(知 事)
全くゼロからのことではありません。要するに大勢何百人もいる中で選ぶという作業ではなくて、やはり当然それなりのルートとか順番みたいなものがあってからの選択ですので、私も10年弱議員として活動してきて、ある程度もう人も分かりますし、全く盲目的にバッとこうやったわけではもちろんないということです。
(幹事社)
それでは、人事異動関連の質問は以上でよろしいでしょうか。
それでは、マスコミからの質問としまして、まず幹事社からお伺いします。
当選から2週間余りたちまして、日に日に実感が湧いてきたというお話をこれまで伺ってまいりましたが、改めまして今日初登庁しての知事の意気込みを改めてお伺いしてよろしいでしょうか。
(知 事)
今日初めて公式に登庁して多くの方に出迎えていただき、初めて知事室の椅子に座りました。いよいよ始まるんだなという決意を新たにするということとともに、先ほど職員さんに対して挨拶をさせていただきました、その訓示といいますか、その中で私の普段考えてることをひとしきりお話ししたわけですけども、非常に皆さん真剣に聞いていただいて、その中で、すぐに一つになれるというわけではないかもしれませんけども、私としては、やはりこの皆さんとであれば、しっかりと課題に対して一緒になって立ち向かっていって成果を出すことができるんじゃないかという期待を持ちました。
(幹事社)
ありがとうございます。
それでは、各社から質問がありましたらお願いします。
(記 者)
よろしくお願いします。
先ほど県職員への挨拶というのがありましたけれども、県民の皆さんへのメッセージといいますか、人口減少問題の対策など掲げて当選されましたけれども、改めて知事に就任されてからの県民の皆さんへのメッセージをまずお願いします。
(知 事)
この場で県民の皆さんにですね。
まずは本当に大きなご支援をいただいて当選をさせていただきました。そのことに心からの御礼を申し上げたいということ。で、この選挙戦で私は様々なことを皆さんに申し上げてきました。その第一が人口減少を諦めないと。この先、先行きが見えていかない、少子化がどんどん進んでいく地域、地方がたくさんある中で、この問題を諦めないでしっかりと成果をもって皆さんにお応えをするということを約束して今日この日を迎えておりますので、それをこのいただいた1期4年間でしっかりと皆さんにお示しをして、やはり鈴木健太を選んでよかったなと思っていただけるように頑張っていきたいと思います。
(記 者)
ありがとうございます。あとその人口減少に関連してですけれども、鈴木知事が当選されてからちょうど直後14日に総務省が公表した人口推計で秋田県がまたワーストという結果が出ておりますけれども、そちら改めてどういうふうに受け止められて、そしてこのワーストをできるだけ減らしたいというような、この選挙戦中おっしゃってましたけれども、この人口減少率という点について改めてどういうふうにしていきたいかということをお聞かせください。
(知 事)
これは総人口の減少率なんですよね。で、非常に差が大きいです。47位が秋田県で1.87マイナスと。で、46位が青森県で1.66なんですね。そっから上はもう1.5台、4台となっていくということで、なかなか差のある全国1位だということになります。で、これをまずやっぱり脱出していきたいなと思っていますが、総人口というのはどうしても死亡者数による自然減の部分が非常におっきいので、そう簡単に改善するものではないと認識してます。それに対して私はずっと、まず政策効果が最も直接的に発揮できるのは社会減の方であると。これを縮減すること。その主要な手段が子育て世帯のAターンであるということから、やはり県内の子育て世帯の減少を食い止めていくことが、ひいては自然増減にもつながっていくという、私はそういう段取りで考えていますので、これをなかなか速やかに全国最下位脱出という目標はちょっと無責任に掲げられませんが、まず少なくとも46位の県との差はどんどん縮めていきたいなというふうに思っています。
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。あと最後に人口減の関係で、社会減を減らしていきたいということはずっとおっしゃってましたけれども、この人事異動を拝見しても相当スピーディーな県政運営を図られようとしてると思うんですが、次の6月議会に向けて、そういう社会減を減らすための施策に向けた予算案の計上とかは予定されてるんでしょうか。
(知 事)
もう既に佐竹県政下で決まった分の、例えばAターン促進の事業だとかが、先日発表といいますか、コンペでしたっけか、あれが発表されてるんですよね。私が就任する前にちょっと動き出した部分がありますので、それとの平仄を合わせねばないといいますか、そこからまた全然違うことを6月にやるわけにはいかないという状況にあると私は認識しています。で、これは本当に肝いりの事業ですので、しっかりとした、それこそマーケティングを用いて成果の出るものを出していきたいということで、可能であれば6月を目指したいですけれども、これは今日からまず始めて。そうですね、皆さん各関係部局と綿密に打ち合わせながら、目指すのは6月ですけれども、その急いては事を仕損じるではいけませんから、そこはしっかりちょっとじっくり検討したいなと思ってます。
(記 者)
ありがとうございます。
(記 者)
1点だけ、議会についてなんですけれども、選挙戦では保守が分裂して、鈴木健太新知事を支援した方は今の議会の定数の半数に満たないという状況です。議会との融和に向けてどういうふうにお考えかというところをちょっと1点お伺いさせてください。
(知 事)
これは対話をしていくということですね。選挙期間中からも私はニュートラルであったり、終わったらノーサイドですということは呼びかけてきましたので、それに対して、私を応援されなかった議員の皆さんがどういうふうに応えていただけるのかというところだと思います。こちらとしては選挙は選挙、当然陣営に分かれる話ですけれども、共通の目的は人口減少であり、地域の衰退という課題をどう解決するかだと思っています。そういう私の認識をしっかりとお伝えをし、まずは副知事人事という一つの関門がありますので、ここの近いうちに始まるその議会において、皆さんに何とかご理解をいただくように努力をしたいと思ってます。
(記 者)
ありがとうございます。
(記 者)
午前中の職員に向けた挨拶の中でも触れられていたマーケティングに関する部署のことで重ねてお聞きします。県議会の関連条例、部署を設置するとなれば、そうした関連条例も必要となってくるかと思うんですけれども、その提出時期とか、それから設置に向けたスケジュール感みたいなのを描いているものがありましたらお願いします。
(知 事)
これは議会承認が必要なレベルとそうでないレベルとありますので、そこも含めて検討中です。
(記 者)
例えば議会承認が必要ないレベルってなった場合ですけれども、今日、課や室というようなお話もあったかと思いますけれども、そのあたり。
(知 事)
まあそのあたりに選択の余地があるのかなと思っています。
(記 者)
不勉強で失礼ですけれども、いわゆる条例改正が必要であれば部局といいますか、部だとか、それから。
(総務部次長)
はい、条例改正が必要なのは部という。部に関する設置条例がございますので、部を変える場合は条例改正で議会の議決が必要だということになります。
(記 者)
失礼ですけど、確認ですけれども、課や室の場合は条例改正っていうのは必要はないという認識でよろしいですか。
(総務部次長)
はい。部内の課や室であれば条例改正は必要ないということです。
(記 者)
勉強になりました。ありがとうございます。であるとすれば、スケジュール感ですね。できるだけ早くという思いがあるんじゃないかと思います。それこそ意識改革だとか、こういうところに直結する柱の施策になるのではないかと思うんですが、そのあたりの思いとしてはいかがでしょうか。
(知 事)
もちろんです。一番のハードルは、やはり部外の外部人材をちゃんとお願いをできるのかどうか、ここだと思います。庁内の人員についてももちろんチームとしては選定をするところですけれども、そこの、これが長になるのか、またはアドバイザー的な存在になるのかというのも含めて、鋭意、今検討しているところです。
(記 者)
分かりました。あと加えてですね、本日の職員の皆さんに向けた就任挨拶でメッセージが伝わるようにどう言葉を選んだとか、そのあたりの語りかけの心がけたところを教えていただきたいです。
(知 事)
まず抽象的な話よりは具体的な話の方が伝わりますからね。私のこれまでの来し方というか経験談みたいなものを織り交ぜながら、今まで無理だと思ってきたけどもできることも意外とあるんですよっていうようなことを私は伝えたかったので、特に言葉遣い云々というよりは、やはりみんなにすんなり、あ、そうなんだねと理解してもらえるようなお話には努めたつもりです。
(記 者)
一緒のチームとして頑張りましょうというようなメッセージだったのかなと思いますけど、そのあたりをやはり強調したかったのでしょうか。
(知 事)
はい、そうですね、それはまあ当然のこととして強調はしましたけれども、何といっても議会としてこれまで対峙してきた立場から今回こちら側の長ということですから、どうしてもある程度の、まあ何ですかね、先入観というか、鈴木という人間はこういう人だろうというものがあったと思いますので、それは私は結構、地位と役割によってガラッと変わる部分だよということはしっかりお伝えしたいなと思っていました。
(記 者)
よろしくお願いします。
ちょっと視点が離れた質問になりますけども、今回就任して東北6県の知事の一人に名を連ねたということになりますが、秋田はもちろん東北6県全体の活性化だとか、東北地方というものを国内外のプレゼン性を高めていくというか、そういった文脈においては、鈴木さんご自身としてどのように取り組んでいかれるか。例えば隣県との連携とかも含めて、何かご展望というのがあれば教えていただければと思います。
(知 事)
しっかり連携は強化していきたいなと思います。これまで佐竹知事も隣県の皆さんと非常に良好な関係を築いてこられました。私は一気に年齢も若返ったということで、近い世代の知事さんもいらっしゃいますし、先輩の方が多いわけですけれども、私としてはもっと身近に、しょっちゅう顔を出してお会いできるような、そういうフットワークの軽い秋田の知事として、観光にせよ、物販にせよ、様々な分野、農林水産業もそうですよね。東北全体として強みというものがこれから生きてくる時代だと思います。私が申し上げてきた秋田県の強みっていうのは東北全体にも共通することですので、そうしたチャンスを隣県と協力しながら、もちろん秋田県がメリットのあるような形で連携を強化していければと思っています。
(記 者)
ありがとうございます。あと関連してもう1問ですが、宮城県の村井知事、全国知事会長で自衛隊出身ということもあって鈴木さんとシンパシーを感じるというふうなお話もされてたようです。仙台圏という東北の中でも人口が集中してる地帯で、かつ経済的に見てもマーケットとして大きいというところがありますけれども、そういった意味での仙台圏とか宮城というところ、どういうふうに捉えて、何かお考えがあれば教えていただければと思います。
(知 事)
何といっても東北を代表する経済文化の拠点ですから、そこの知事さんがそうやって私に思っていただいているっていうのはとてもありがたいことです。このパイプをしっかりと生かしながら、秋田県のメリットを最大化できるようにお互い、それぞれがウィン・ウィンの関係で、宮城県との強い絆もこれからつくっていきたいなと思います。
(記 者)
ありがとうございます。
(記 者)
就任初日、意気込みをお伺いする中で、個別の事案について恐縮ですが、現在、日本全体を取り巻くと申し上げてもよろしいと思うんですが、環境が大きく変わっている面があるかと思います。代表例として挙げますと、アメリカのトランプ政権の関税問題が二転三転する中で、これは佐竹前知事の訓示を受けてのことと思いますが、先週、産業労働部さんの方から緊急の調査結果というようなもの、速報値と思いますが、発表があったと思います。このような中で、まず足下の環境についての対応をどのように図っていくか、ご方針をお聞かせください。
(知 事)
先週お話があったと思いますけども、アンケート調査結果でいくと、まだまだやっぱり不透明な状況だと。そもそも関税の行方、政策の行方がどうなっていくのかも分からない状況で、県内企業自身も影響を図りかねているという段階だと思いますので、まずはしっかりと県内の状況を把握していかないといけないと思ってます。そのために、まず4月4日に特別相談窓口というものを設置しております。現時点で相談事例はないということですので、これからなのかなというふうに思っております。
(記 者)
ありがとうございます。もう一点、クリーンエネルギー関係で、風力発電につきましては、民間で三菱商事さんですね、事業計画の見直し等、これまで報道されているところでございますが、ここの分野で県として民間企業との連携、あるいはどのような対話を図っていかれるか、そのチャネルづくりについて知事のお考えをお聞かせください。
(知 事)
就任間もなくということですので、様々な民間企業さんとの面会の予定もこの先入ってきます。その中で、お互いの立場をしっかり理解をしながら、何といっても国策ですし、大きな視点で考えると風力発電というものが国家の大事な電源になる、主要電源になっていくということには変わりないと思いますので、今、非常に不透明感が増している状況ではありますけれども、秋田県という場所を用いたこの事業については形にしていただいて、しかもそれから私たちが大きな経済的な利益を受けられるように、しっかりと県と立場というものも主張していきたいなと思ってます。
(記 者)
ありがとうございました。
(記 者)
スタジアム問題についてお伺いできればと思います。
秋田市の沼谷市長がスタジアム問題について、改修できるか半年ほどかけて検討するというお話ありますけれども、まずそれについての受け止めと、県としてどのように対応していくかを教えてください。
(知 事)
まず秋田市長選については、論点の一つ、争点の一つであり、しかも沼谷市長は、はっきりとそこは改修を検討すると掲げた上での勝利ということで、これは秋田市民の民意が示された形かなと思っております。何といってもライセンスの維持というのが最終であり最優先事項ですので、これをしっかり守りきれるように、ホームタウンであり整備主体になっている秋田市長の意向というものは最大限尊重しながら、そちらの意思決定を待って、しっかりと支援をしていきたいというそういう立場ですね。
(記 者)
同時に外旭川についても、スタジアムが八橋に来たことで白紙というか撤回してという話がありましたけれども、そちらについてはどのようにお考えでしょうか。
(知 事)
それもかなり明言をした上での選挙戦、そして勝利ということですので、秋田市民の総意であろうと思っております。秋田市の都市計画ですので、これが地域未来投資促進法関連ということであれば県も当事者の一人ですけども、そうではない状況であれば、あくまで都市計画マター、秋田市のことでありますから、私どもがどうのこうのということではないのかなと思ってます。
(記 者)
ありがとうございます。
(幹事社)
では最後、時間も迫ってますので、最後1社ありましたら。
(記 者)
事務的な確認になりますけれども、神部副知事の任期がたしか今月の23日というふうに記憶しておりますけれども、その場合、一度、議会の召集のタイミングにもよると思うのですが、一度退任なされてという形になるんでしょうか。
(知 事)
まさにそれが急いで議決をしようとしている理由の一つですね。23日切れてしまいますので、1回退任になります。
(記 者)
それを、できるだけ間を置かず、ないし、その日とかっていうことも。
(知 事)
いやいや、それはさすがに難しいですかね。もう明後日ですよね。
(記 者)
日を置かずということを検討なさってるということですね。
(知 事)
そうですね、はい。
(記 者)
承知いたしました。
(幹事社)
すいません、今、事務的な確認という扱いにさせていただいて、私から質問よろしいでしょうか。
先ほど県民のメッセージの中で、まずは1期4年で成果を出して、選んでよかったと思えるように頑張っていきたいとおっしゃっていましたが、最近の公選の県知事の任期を見ますと、概ね10年以上、長い人では24年務められています。今後、まずはスタートを切ったばかりですが、鈴木新知事が目指すゴールというかですね、長い目、スパンで見た時の目標があれば教えてください。
(知 事)
何の目標ですか。任期の。
(記 者)
選挙戦でも、まずは10年全力で今なら走りきれるというお話とですね、一方で寺田典城さんは長期政権の弊害みたいなことをおっしゃっていて、最初から3期しかやらないというお話もされていました。その長い目で見たというか、何年かけてここまで成果を上げたいというようなビジョンがもしありましたら、よろしいでしょうか。
(知 事)
就任当初に言うお話ではないと思うんですけども、私は常日頃からやっぱり全力でやらないと、全速力で走らないとなかなか成果は出るような仕事ではないと思ってますので、そう長くやるべきではないという持論は持っております。そこは私が決めることではなくて、申し上げたとおり1期4年間いただいたということに対してどういうお応えができるのか、そしてそれが、よし、もう一回頑張れと言っていただけるのであればもちろん頑張りますし、その上で全力で走れなくなっても続けようとは思っていないということでよろしいですか。
(幹事社)
ありがとうございます。
それでは記者会見、以上で終わりにしたいと思います。どうもありがとうございました。
(知 事)
ありがとうございました。