令和7年4月21日(月)10:00~ 県正庁
 
 皆さん、おはようございます。どうぞ楽にしてください。
 この度、秋田県知事に就任をいたしました鈴木健太と申します。これから4年間、皆さんと共にお仕事をさせていただきますので、どうかよろしくお願いいたします。
 今日は非常に限られた時間ですので、2点について、まず私がどういう人間で、どういう考え方なのか、そして、これから皆様とどういう姿勢で仕事をしていこうと思っているのか、この二つについて少しお時間いただいてお話をしたいと思います。
 私は元々生まれが大阪、育ちが神戸の関西の人間です。小学校から浪人の19歳まで、ずっと神戸で育ちましたので、出身はどこかと聞かれれば神戸というふうに答えております。
 父親は元々大阪の商家の生まれだったようですが、昭和18年の戦中生まれ。戦争で没落をして、かなり少年時代は疎開先の大分県で極貧の生活をしたそうです。母親は広島出身で、もう山奥のちっちゃい農家の7番目の末娘と、この2人が大阪で結婚をして、私と姉と妹の3人きょうだいを育ててもらいました。
 家業はずっと小学校からは新聞販売業。神戸というと、非常に華やかでお洒落な地域だと思われがちですが、山の手とかそういうお洒落なところではなく、海沿いの庶民の街で育った、いわゆる普通の家の子です。
 野球を小学校、中学校、高校と頑張りましたけども、あんまり上手ではなくて、小学校は補欠、中学校で何とか下位打線の外野手と。で、レギュラーを獲って、高校は進学校でしたので野球がほんとに弱くて、そこで私はピッチャーをやっておりました。初戦コールド敗退で最後の夏を終えてます。
 19歳で阪神淡路大震災があって、浪人中でしたけれども、ご遺体を運んだりとか、がれきから近所の方を助け出したりという、なかなか強烈な体験をしています。学生時代、一番頑張ったのはアルバイトです。生活費、または遊ぶお金、これを自分で稼ぐということで、京都の料亭に4年間ずっと勤めながら建設業、引っ越し作業、または本当にイオンのおっきなスーパーのオープニングスタッフとか、色んな仕事を頑張ってきました。
 そこで、やっぱり現場でやってみて初めてわかることがいっぱいあるんだなという経験をして、逆にいうと、現場を見ないで物事を決めるというのは、なかなか恐ろしいことだなというのを肌で感じた、私の現場重視の姿勢というのは、そういうかつての体験からきております。
 その後、陸上自衛隊に入ったり、また、秋田に来て、十数名の小さな事業所ですが、司法書士の事務所を経営したり、ずっと私は野球部から含めてチームで生きてきた人生です。みんなで一緒になって目標へ向かっていくという中で、すごく大事だなと思っているのは、色んな考え方の人がいるんだ。それをいちいち自分と合わないからといって、これを駄目だと思っては仲良くはなれないと、そういう姿勢ではなかなか上手くいかない。みんなで力を合わせて頑張ろうと、違いを認めながら、それぞれ尊重しながら一緒になって頑張ろうよと、そういう姿勢をこれまで学んできたつもりです。
 今回、選挙というものに、10年前、初めて県議会の選挙に挑戦をして、その中で元々私はこちらの人間ではないだけに、同級生も友人もすごく少なかった。その中で、秋田に来て9年ほど経った時に初めて県議会の選挙に出ましたけれども、商工会議所の青年部であったり、地元の経済人の仲間たち、そうした皆さんと力を合わせることができたというのは、すごくこれまでのチームプレーをやってきた経験が生きてきたのかなと私は思っています。
 陸上自衛隊が私の最初の正規の仕事です。ここで学んだことは、本当に多いです。幹部自衛官としてのリーダーシップ教育とか色々あるんですけれども、今日ここでお話したいのは、自分の部隊としての意思決定をするフォーマットってあるんですね。それを戦術という教育で学ぶわけですが、まずは状況をどうやって仕入れていくのか。敵状であったり、その周辺の環境という情報を手に入れて、自分たちの行動パターンとしてどういう選択肢があって、比較検討した結果、この作戦でいくよと、そういうきちっとしたフォーマットがあります。その中で一番最初にやらないといけないこと、これは任務分析というやつがあるんですね。そもそも自分の任務は何なのかをちゃんと深く理解をしないといけない。その任務分析の中で一番最初にやらないといけないのは、自分の地位と役割は何なのか、これをしっかりと把握することです。これを間違うと、どんなに立派なことをやったとしても、いやいや全体と、全体の中でのあんたのやるべきはここだったんだよと、それを最初に間違っちゃうと、いかに立派なことをやったとしても全体として上手くはいかない。だから自分は全体の中の立ち位置はどこなのか。そして、自分に求められている仕事や役割は何なのかというのを、最初にしっかり正確に把握しないといけない。私は自衛隊が終わった後も、そうやって今まで生きてきました。
 ですので、昨日、私は秋田県知事に就任をした。それまでには、議員を辞職しましたけれども、県議会で私がこれまでやってきた約10年弱、その姿をご覧いただいた方もいらっしゃると思いますが、あの時の地位、役割と、昨日から私が知事となった、その日からの地位、役割は、全く異なります。議員時代も、皆さんご承知のとおり二元代表制ですよね。行政庁と、やはり議会というものは、ある程度の緊張感、対峙する関係にあるべきだと私は思っていました。若手の保守系の県議として何を求められているのか。特に私は10年前に、当時最年少の県議として、しかも県外の出身者として、秋田の県政に新風を吹き込んでもらいたいという、そういう期待を大変大きく受けておりましたから、私の役割は何なのだろう。これはやっぱり、歯に衣着せずちゃんと言うべきだろう、そういう議員としての地位と役割というものを常に意識してきましたので、ちょっと何かおっかないようなイメージがあるかもしれません。何かビシビシと厳しいことを言ってきましたが、昨日から全く私は逆の地位、役割を得たということになります。皆さんの、県庁のリーダーを任されたということですので、180度、私の中での気持ちはもう変わっております。皆さんのチームを一つにどうやってまとめていくか、そして、人口減少や地域の衰退という、本当に大きな難しい課題に、どうやって私たちが向き合っていくのか、このことを一点、私は優先をしながらこれから仕事をしていきたいと思っています。
 そもそも私が政治に挑戦をしようと思った原点は、妻のふるさと、こっちに来てから、素晴らしい県じゃないかと。秋田県、すごくいっぱい魅力がある。にもかかわらず、衰退が止まらない。これはやはり政治とか行政の側にも原因の一端があるんじゃないか、そう思って。それが最初です。そして、これまで10年間やってきて、私は行政の皆さんを、職員の皆さんを悪者にしてものを言ってきたつもりではありません。やはり仕事の進め方であったり、組織の風土であったり、そうしたものを、より前向きに改善していくことで、まだまだ良くなる余地があるんじゃないか、そう思って選挙戦も戦いましたし、大変大きな支援をいただいて今日就任をすることとなりました。
 これはものすごい豪腕を振るって、ごいっとこう変えていこうよと、そういうことではもちろんありません。まずは皆さんと心を一つにしてから、どうやったらもうちょっと変わっていけるのか、いい方に変えていけるんだろうかと、それを同じ側に立ってこれから進めていこうと思っています。
 私の中で、もう一つこれをお伝えしたいのは、世の中にコントロールができることと、できないことがある。私の尊敬する元大リーガーの松井秀喜さんがよく言うんですね。コントロールができないことにスポットを当てても仕方ない。自分がコントロールできることを一生懸命頑張れば道は開けるんだと。コントロールができないことの代表は、他人と過去です。他人がどうこう考えるというのは、自分たちが何と頑張ったって変えれませんし、当然終わった話について、とやかくくよくよしたって何も変えられません。コントロールできるのは未来と自分ということになります。でも、世の中には、一般にコントロールできないなって思ってても、実はできること、それは思い込みに過ぎないことっていうのは結構あります。一つは、時間をかけたら実は変えれることってあるんですよね。自分の選挙も、まさにそうでした。10年前に県議会に初挑戦。県外出身で、その若さで、いやいや知名度無いでしょうと。基盤はどこにあるの。お金は無いでしょう。色んなことを言われましたけど、私は決意したのが2年前だったんですね。2年あればできると私は思っていました。知名度が無ければ上げていけばいいし、人脈がない、これは2年もあれば頑張って頑張ってつくっていけばいい。そして2年後、選挙を迎えた時には、2年前の自分では考えられなかったような環境を自らつくることができました。時間があれば、今、明日やれと言われてもできないかもしれない。だけど、その時になったらできる。そのための準備を今からコツコツやるということはできるんです。物事を変えるというのはそういうことだと私は思います。
 そして、もう一つは、他人を変えられないと言いましたけども、それも他人が自ら意思決定するというのは、もちろんその方の自由です。しかし、他人のその人が意思決定をする材料を色々と、こちらから準備をしていって、自らやっぱりこうしようって思ってもらうことってできるんですね。県庁にも成功事例が一つあります。これは、高卒県内就職率、向上しましたよね。平成29年だったと思いますが、それまで人口社会減が4,000人台であったと。これを半減しようという大きな目標を掲げました。素晴らしいことだと私は思いました。ただ、全体として半分と言っても、なかなか個別の成果は出てこないし、また、集合体としての人口社会減、全体では成果が上がりません。そこで私はセグメントごとに考えて、高卒就職生はどうやったら県内定着率を増やせるんだろう。65%から67%ぐらいで非常に全国下位であると。でも、アンケート結果を見ると、秋田が嫌いだから出ていったということは、そんなにいないんですね。漠然と出ていっている子もかなりいたと。どこに住んで、どこに働くかというのは、当然その学生さんの自由ですけれども、でも、じゃあ私たちが県内にこんな仕事があるとか、こんな就職先が実はあるんだよという情報を提供していたかというと、意外としていなかったんです。17歳、自分の人生を決めるタイミングで、どういう情報に接すれば、やっぱり県内の会社もいいなって思ってもらえるか、その材料をどんどん提供することはできますよと。押し付けでも、無理やりでもなくて。その結果、佐竹知事はしっかりとやっていただけました。2年目で70%を超えて、その後、コロナがあって、本当に80%前後まできて、今でも非常に高い数値を保っています。私はこれは非常におっきな成功事例だと思っていて、当時の議論では、どこに住むかとか、結婚とか出産とか、これは個人の自由ですからといって、そこはもうブラックボックスとして片付けていました。いや、そうじゃない。民間の企業もそうですよね。どこで家を建てるんだとか、何の車を買うのとか、どんなお店で飲食をするのか、これはもう全部個人の自由です。それをどうやってこっちに振り向いてもらうかと、これが仕事の一番難しい部分であり、面白い部分なんです。これから行政の仕事は、様々な難しい壁もあるとは思いますけれども、人の心をつかんで、実際の行動変容に移すためには、まだまだやれることって実はあります。そこをもっと掘り下げていって、みんなで成果を出していきたいと思っています。
 ここからは、私のこれからの業務の方向性についてお話をさせていただきます。
 1期4年間をいただきました。ずっと人口減少問題を最優先と掲げてきました。皆さんご承知だと思いますが、もう総人口の減少をストップしたり、増加に転じさせるって、かなり難しいです。かなり先のことだと思います、それができるのは。まず私は、子どもの数、出生数であり、年少者人口、これにフォーカスを当てて、今、急激にどんどん減少して、地域によっては、もうゼロに向かっていってます。それをどこかで下げ止めていく。それをなるべく高い水準で押しとどめていって、地域ごとに、あっこれぐらいの人口規模でこの地域はずっと存続できるなと。前よりは少ないよ。だけども、消えていくっていうことはない、見通しが持てるという地域を何とか全県に多く残していきたい、これが私の目標です。
 1期4年いただきました。これはそう長い時間ではありません。なので、まずは光明を見出せる、遂に先の見えなかった人口減少問題にも、少し、一筋の光が見えてきたなというところまで、1期目4年の間に私は実現をしたいと思っています。
 そのためには、産業振興、農林水産業、また、医療・福祉もそう、教育政策もそうです。あらゆる政策、それぞれに私は綿密な数値目標を設けていきたいと思います。これは、とても無理な目標を掲げても駄目だし、ほっといても達成できる目標でも駄目です。私はいつも、ちょっと頑張れば達成できるぐらいの目標、これを定めて、一つ一つクリアをしてきました。それと同じことをしっかり県行政でも、この先、来年度、新総合戦略を策定することになると思いますが、みんなで頑張ればちょっとずつ達成できる、その結果、それが全て収斂をして、人口減少問題、「おっ、これ大分ましになってきたね」と思ってもらえる、ここを私は目指していきたいと思っています。
 私は成果至上主義ですけども、これは、かつて日本のブラック企業がやってきたようにノルマ、ノルマといって、何とか死ぬまで働けみたいな、そういうことではもちろんありません。頭を使って、成果に繋がることをやりましょう。成果に繋がらないことは、どんどんやめていって、スマートにしっかりとした結果が出せる、楽しい仕事の仕方を私は進めていきたいと思っています。
 そこで要望事項、姿勢に関するもので、3点今日は掲げます。まず1点目は、寛容であれということ。そして2点目は、解像度を上げようということ。3点目、県民満足度に焦点を当てようということです。
 寛容であれというのは、意見の違い、これを否定しない、尊重しましょうということですね。多分皆さん、人間関係の中で、この人はこういう人だなと、結構あけすけにものを言う人だけど深く考えていないとか、自分なりの評価をしてると思います。人間関係の中で。でも、それはその方からすれば、真実であって、それぞれのバックグラウンド、人生経験の中で、こうだと思って、正しいと思ってしゃべってるわけですから、それをいきなり頭ごなしに、それは違うと、君は間違っている、ではなくて、あっそういう考え方もあるんだなと。まあ、でも私はこう思うけどねと、それを率直にもっと言い合える。何か異論を唱えたからといって、感情的に、何だこの野郎となることのないように、なるほど、なるほどという、その寛容性、これは特に上司であり、先輩の側の皆さんが、そういう気持ちを持っていただきたいと思います。その結果、本音の部分で、これから様々な会議とか話し合いがあると思いますけども、本音はこうだよな、これは絶対うまくいかねえよなと思いながらも、ここで言っても仕方ないし黙っておこうという人を一人でも減らしていきたい。ぶっちゃけ、こう思いますよと、いや、これじゃあ駄目じゃないですかと、こっちの方がいいと思いますよって、ものすごく言いやすいような雰囲気を全庁的につくっていって、それは後輩で少々生意気だなって思ったとしても、それをグッと受け止めながら、でもこっちの方がいいんじゃないのという率直な議論をもって結論を出していく、そういう文化を私はまず県庁の中でもっと強くしていきたいと思っています。
 そして2点目の解像度を上げようということです。これは様々な事象があります。色んな変化があったりして、それを漠然と、ああ良かったなとか、増えてるな、ではなくて、それどういうことなの、何が起きてるのかっていうのを正確に把握するように、これから努めていきたいと思います。例えば移住が増えてますと。秋田県の移住、今800人を超えましたよね。だんだん総数としては増えている。この現象をどのように考えるかだと思います。どんな年齢層の人が増えているんだろう。どういう地域から移住してくる人が増えているのか。家族構成は何だろうなと。既婚者が増えているのか、また、子連れのファミリーさんが増えているのか。その皆さん、アンケートを取ってるわけですから、どういう動機で来る人が今増えてきていて、どういう人たちは減っているのか。ここを深くもうちょっと細かく分析をすることで、この次に何を打っていこうかと、それによって大きく変わってきます。そして、打ち出す手の方も、PR、漠然とまずこういう人たちに出していこうということではなくて、届けたいターゲットはどういうことを考えて、どういう場所に行って、何を見ているんだろうと。そういう人たちに、どこにその情報を置けばちゃんと届くんだろうと。一つ一つの仕事の解像度を上げていきたいと思います。これ、急に言われても、なかなか難しいと思います。なので、まず私は、庁内にそれをお手伝いする、マーケティングをしっかりと行える、そういう部局を作りたいと思っています。これは課なのか室なのか、これから庁内で議論をしていきたいと思いますが、例えば施策事業のターゲットは、誰なんですか、そのターゲットは本当にこの施策事業を求めているんですか、そのピントは合ってますかという視点。また、そのターゲットの皆さんに、どういうPRをしていくのか、これで本当に届きますかねって、何人これで見ると思いますかって、そういう厳しい視点、これを庁内でまずはスクリーニングをできるような、そういう部局を考え、全ての施策事業は無理ですけども、特に人の心をつかんで、行動変容を起こす、これが大事な施策事業については、一回そこを通してみようと、本当に結果が出ますか、そういう目線を庁内でもしっかり自立的に実行できるような、そういう組織を私は作りたいと思っています。
 最後に県民満足度に焦点を当てようということです。県民意識調査をやっております。数年前に、今までのちょっと紋切型のというか、県庁の施策事業体系に応じた、「はい、評価してください」というような、答えづらい、一般県民からするとちょっと難しいよっていう質問体系から、県民満足度、どれぐらい満足していますかという路線に変わりましたよね。私はあれは非常に重要なことだと思います。私たちは、そもそも何のために仕事をしているのか。そもそもがやっぱり県民の皆さんが幸せになってもらうため、困っている方を助けるためです。ただ、やはりだんだん県庁勤務も長くなってくると、またはやっぱり行政の色んな都合ってすごい難しいじゃないですか。簡単にぽんと言われても、そんなのできないですって、そういう理由はたくさんあるのも私ももうわかってます。「県民の皆さん、ものがわからないから、どうせこんなことを言ったってもう意味がないし、そんな簡単に言うなよ」って、こういう態度を少しでも私はこれから改めていきたいと思います。皆さんが医療とか法律とか、そういう専門分野、わかんないですよね。病院に行ったり、法律の事務所に行ったりした時に、「こんなこともわかんないのか、あなたは」と、「そんなに言うほど簡単じゃねえんだよ」と、そういう対応をされたらどう思うかということだと思います。皆さんは行政のプロフェッショナルですから、当然一般県民の皆さんが知らないことをたくさん知ってます。でも、県民の皆さん、お客さんですから、ここは丁寧に、それはわかんないですよねと、でも、これこれこうなんですよと、こうした方がいいんじゃないですかと、そういう対応を私はもっともっと強化していきたいなと思っています。
 県民の皆さんから直接の意見をもらうような制度、これは今もメールが来たりとかはしてるようですけども、それも整備をしていきたいと思っていますが、もう既にSNSを通じて私も政治活動、選挙などやってきました。かなり来ます。とてもじゃないですけど読み切れないぐらいの様々なご意見、私に直接届いてますので、その辺は皆さんも気をつけて現場対応、県民の皆さんへの接点というものも心がけていただければなと思います。
 私から今日お伝えしたいことは以上であります。
 様々お話しましたけれども、今日こういう場で、県庁職員の皆さんに直接お話を聞いていただく機会は非常に稀ですので、色々とお話させていただきました。
 これから私は、今まで佐竹知事が県庁の大先輩として、また、年齢も非常に高い、本当に経験豊富な方としてリーダーシップを発揮してこられました。私は全く違うタイプだと思います。歳も若いですし、しかも行政の内部での経験というのがありません。びっくりするようなことも知らないなと思うことは結構あると思います。それは最初から承知の上で、私に決して臆することなく、知事それ違いますよと、知事それわかってないですねということを言ってください。私は決してムッとしたりしません。あっそうなんですねというふうにちゃんと受け止めて、学びながら皆さんと一緒に楽しく成果を出せるような、そういう県庁をつくっていきたいと思いますので、これから4年間どうぞよろしくお願いいたします。
 ありがとうございました。