●知事発表
 なし
 
●幹事社質問
  (1)新年の抱負について(今年の一文字について)
 
●その他質問
 (1)来春の知事選の対応について
 (2)政府の令和7年度当初予算案について
 (3)能登半島地震を踏まえた今後の対応等について
 (4)物価高について
 (5)新サッカースタジアムの建設について

 


(幹事社)
 あけましておめでとうございます。1月幹事社の秋田テレビです。よろしくお願いします。
 知事発表はないということですので、早速ですけど幹事社質問ということで、まずは新年の抱負について、今年の一文字についてお願いします。
 
(知 事)
 あけましておめでとうございます。残り3か月半ですが、まずよろしくお願いします。
 新年ということで、少し明るい希望のある字を書きたいと思ったけれども、私が自分で思うところは、非常に今年は、国内外とも様々な出来事が相当あるんじゃないかと。で、これを見通すことは、今の状況ではなかなか難しいと。あとは日本の今の現状を考えますと、これから相当ブレイクスルー、これが必要かなと。何となく、今の日本の状況の中、この器の中でごちょごちょやってると。これを突破するという、行政も政治も、あるいは企業も経済も、そういう観点があるんじゃないかということで、これ(今年の一文字は)「曇(どん)」です。
 「曇(どん)」というのは「日」の下に「雲」があるんです。「雲」は、雲があっても晴れて、ぽつぽつ雲があっても青空が見えるという。「曇(どん)」は全体が曇ってると。だから青空が見えないという。ですから、今の状況、日本の経済、あるいは行政も何となく、この雲の下だけで物を考えてる。やっぱり、雲を突き破ってその上に行きますと青い青空が見えます。これを見ようとする勇気、あるいは発想の転換、これが一番今必要かなという。またトランプ政権が発足しますと、相当いろんなことが起きます。その時にどういうふうにこれを対応するか。今の雲の下、今の状況の中で何とかしようと思ってもなかなかできない。やはり相当発想の転換、あるいは立場を越えて様々な対応、これが必要かなという、そういうことでこの字を選んだということであります。
 
(幹事社)
 ありがとうございます。では、この文字、一文字の件に関して質問ある方はどなたかいらっしゃいますか。
 
(記 者)
 今年もよろしくお願いいたします。
 今の一文字だったんですけれども、秋田県においてはそこの雲を突き破るためにはどんなことが必要になってくるとお考えでしょうか。
 
(知 事)
 まず今まで様々やってきて、何となくうまくいってることもあります。ただやはり、同じことを相当やってだめなものはだめというか、なかなかそう簡単に結果が出ないものを、全く発想を別にして、がらっと施策の方向性、あるいは中身を変えることも必要かなという。
 ただ、そうはいっても本県の持つ様々な特徴がありますんで、これから全部が外れるわけにはいかないけども、何となく私自身も何か今やってることが、全部が必要ではあるけれどもね。先ほど言ったとおり真ん中の幹の部分、枝葉のところをやっても、幹の部分にどう触るか。これがどうかなという疑問を抱いてまして、まずはそういうところについて、様々な職員の知恵と発想、これをどんどんやってほしいなということで、これは国もそうです。国の施策と連動しますので、「地方創生」という言葉自身もああいう言葉がいいのかどうか。「地方創生」でしょう。あくまでも地方なんですよ。日本の創生かなという、「日本創生」だと東京も入るんですね。これ、こういうことを何となく逃げてるような、全部が枝葉の部分で、これを中心にやって、何か本当のところは触らないという。どうもそんなふうに最近の政治経済、政治情勢、経済もそんなふうに思っています。是非本県もそういう思い切った経済対策とか、そういうことをやりたいなと、やってほしい。また、3か月半ですが、例えば今の洋上風力、あれはもっと。今、水素の関係、能代や県もやってるけども、もっと踏み込んで。あとは、やっぱりデータセンターとか、ああいうものをもう少し踏み込んで、県の対応として積極的にやりたい。今やってますが、これを3か月半ではできませんので、是非そういうふうな、これから主流になるもの、これを中心に県としてもできる範囲で攻めの姿勢でやってほしいなという、そういうふうに思います。
 
(記 者)
 ありがとうございます。今、幹と枝葉の話、先ほどの年頭の挨拶のほうでもされてましたけど、秋田県にとって幹の部分というのは知事としてはどうお考えなんでしょう。
 
(知 事)
 やっぱり農業と、やはりこの広大な土地、あるいは森林資源、あとは今の風力、ああいうことをもう一歩、地元の経済、あるいは県民の暮らしにリンクするような、もう一歩二歩踏み込むことが必要かなという。若干の私の想定もありますけども、相手もあることですが、相手があるといって、相手を待っていても始まりませんので、相手がアクションを起こす前にこちらからアクションを起こすという、この積極性が必要かなという。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(幹事社)
 ほかにありますでしょうか。
 ではないようですので、次の質問に移らさせていただきます。
 まず知事選についてです。先月、自民党が自主投票を決定しました。このことに対しての知事の受け止め教えてください。
 
(知 事)
 自民党がご両人に対する評価というか、支持が分かれたという。単純に言えば、相当数が片方でこうだと(「支持がどちらかに偏っていれば」という意)、またそうでしょうけども、こんな状態(「支持等に差が無い」という意)ですからね。ただ、今の状況、非常に私と違って、何というか、しばらくぶりの選挙ですんで、今の県議会議員の皆さんも、16年前の状況は分かりませんので、今の状況だとあんなふうになっちゃったのかなという。ただ、逆に自民党の今の状態からすると、自民党が一本化することが果たしてどうか。逆に言えば、分裂しまして自主投票になれば、野党のほうがどう出るか。そこら辺の底辺で様々あるようですよ。
 
(幹事社)
 はい、ありがとうございます。各社様から質問をお願いします。
 
(記 者)
 よろしくお願いします。
 昨年末になりますが、政府のほうが約115兆円の当初予算を閣議決定しました。その中でもいろいろ項目ありますけども、知事、この決定についてどのようにご覧になったかっていうのをお願いします。
 
(知 事)
 予算の中身自体は、本県の要望がかなり通ってますんで、ここはいいのですけれども、問題はこれから。この状況、国債の借入れが非常に多いと。ただ、税収が非常に多いですけど、税収が多いということは物価が上がっているということ。賃金も上がってますが、あらゆるものが上がって、当然物価が上がれば消費税がいっぱい入ると。これをどういうふうに評価するか。逆に国債がどんどん発行されますんで、この後どういうふうな財政状況(になるか)、これ非常に危ないんですよね。前に私が言ったとおり、今、できることは何でもやるということが果たしていいのかどうか。「足るを知る」というか、日本はこれが限界でしょう。限界ですから、何でもかんでも全部を要望どおりにやっていたら、いつかは破綻します。これが今の日本の最も大きい課題で、政治家は要望あれば、選挙がありますんで、予算をつけたいと。これを繰り返しますと、最後は財政破綻。これがあるから若い方が将来に対して希望を持てないんです。若い方は予算が多くなることを、相当危なっかしく見ているんです。で、確かに我々の年代は、もう何年も生きませんので、これを何年も生きないからといって将来の若い方に負担を押しつける。これは危ない。ただそうはいっても、うちのほうもある程度の県債をやってますが、しかし私の就任当時は、基金がなくて大変でした。まだ次の知事が誰になるか分からないけども、一定の余裕を持って、厳しいながらも余裕を少し持って。これが必要なんです。だから何でもかんでも要望に添ってやるということは無理なんです。だからまたトランプさんが、連邦職員を減らすとか、ああいう強いリーダーシップがアメリカなんです。だからアメリカは、当然そういうすごいことをやるんです。だから日本の場合、何かみんなの言うことを聞いて、みんなで自分の手足を食ってるような。だからこれだと若い方が将来に対する希望を持てないんですよ。これ、私も偉いことは言えないけども、何となく県債を増やすことについて、何か後ろめたい感じがするんです。だからまずは必要なことはやりますから、なかなかそう簡単に何でもかんでもできないという。ここら辺が非常に国のほうの予算も我々にとっては満足はいきますが、果たしてそれでいいのかどうか。ここですね。
 
(記 者)
 ありがとうございます。すいません、もう一点だけなんですが、能登半島地震から1年がたって、で、県のほうでも半島地震の対策等々いろいろ検討してきているところだと思うんですが、知事は最後の予算編成の中で、どういったふうにこの半島地震に関して、方向性というか、予算、政策、そういったものをつけていきたいかっていう考えはありますでしょうか。
 
(知 事)
 あの能登半島地震の今の現状、私、1年経過しても水道がない(水道が復旧していない地域がある)。あんなことがあっていいんですか。単純に言えば、災害対策現場が全部、県とか市町村ということでは、できないですよ。あの状態、もう1年もなって、まだ何にもあのまま。あんなの私だったら耐えられない。国ももっと漁港とか水道とか。単純に言えば地盤が全部ぐちゃぐちゃになってましたから、水道を通すことはそう簡単にはできないけども、別の方法、配管を臨時的に地中でなくて、上を通すことも、できるんですよ。何にもしないでしょ。あとは、部分的に簡易水道みたいなことも、できるんです。あの状態、まだ放っておくんですか。あれはやっぱり県としても、もっと国に対して強く言うべきです。で、こういうことを我々も能登半島地震から学んで、あのような状態にならないように、できることは今から備えるという。だからあれを反面教師にしながらやる必要があると思うんです。気の毒ですよ、あの方々。全くあの状態(のまま)。うちは経験あるんです。日本海中部地震。あの時、港はめちゃくちゃです。クレーンが倒れたんです。あれ、すぐ直ったんです。突貫工事でやったんです。あと、何か変な噂が(出てきていて)、要するに、(すぐに)できるけども、地元の仕事は延々と続いたほうがいい場合があるという、これはおかしいんだよ。これ、報道にはあまり出てないけども。確かにこのSNSで、ある建設会社が全部できるからやると言ったら、「ぽちぽちやってくれ」という。これは国とか県がコントロールをしなきゃだめなんですよ。だから、いずれあの事例を学びながら、ああいうふうにならないような、住民の皆さんに安心してもらえるような、必要なことは今から準備して対応するということが必要かなと思います。
 
(記 者)
 ありがとうございます。今のお話だと、特に水道の話がありましたけども、そこの部分についても何かしらの対策を考えていきたいという考えでしょうか。
 
(知 事)
 様々な方法でできるんですよ。これをやろうとしないんです。やる気があればできます。当然金は国が出すべきですよ。災害復旧でしょう。完全に土が動いてましたから、完全に今から全面的に本来の水道(と同じように復旧することは)、あれをやろうと思っても無理。でも、別の方法はあるんです。で、昨年、八峰町の水道は、全面的に直るまで、上のほうを通した。埋めないで、上を通した。ああいうことができるんですよ。それで2週間ぐらいで直ったんです。だからできるんですよ。できることをやってない。だからこれは、そういうことが当然本県でも起こり得るから、そこはちゃんとそういう想定をしながら、そういう時にはどういうふうな工事方法(で行うのか)、ここまで深堀りして決めておかなきゃだめですよ。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(記 者)
 よろしくお願いします。
 午前中の所感(県職員向け年頭のあいさつ)のところと、あと、「曇(どん)」という文字のほうにちょっと戻りますが、すいません、午前中のお話の中で私が非常に印象に残ったのが、その気概という言葉と、まあゲームチェンジとまではおっしゃりませんでしたが、新たなものを作り替えるぐらいの思いというか気概を持ってやってほしいというお言葉と同時に、国に期待するだけではなくて、自分たちのある資源をどう生かしていくか、その中に知事がおっしゃったのは人情とか文化、それから有形無形の資源と確かおっしゃったと思うのですが、知事のお考えになるその秋田県の有形無形の資源とはどういうものか教えていただければと思います。
 
(知 事)
 一般的には農業資源。あとは今の風力の関係、ああいうエネルギー。あと森林資源。あと文化面から言いますと、本県、本当に地域によって、古くから南北で全然違うんです。だから、秋田県で一体に捉えるんでなくて地域ごとに捉えますと、相当、いろんなのがあるんです。これが、まだ表に出てない。だからここをどういうふうにやるか。あと自分たちが、自分のところのものを、「こんな風習、こんな文化は大したことはない」と、評価しないのです。自分のところのものを評価しないで、発展はないのです。だからそういうふうなあるものを。昔からPR不足と言われますが、PRというよりも、自分のところの文化、あるいはそういうものを誇りに思えば、黙っていても発信できるでしょう。だからそこがまだまだ少ない。あと遠慮がちなところと、積極的ではないという評価がありますんで、まずは自分の足下を見つめて、これをどう生かすか。これが知恵だと思うんです。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(記 者)
 今のに、ちょっと午前中の訓示(県職員向け年頭のあいさつ)の関係で関連して、やっぱりその思い切った施策とか既存の原理原則にとらわれないで発想の転換を職員の方に求められたというところを聞いていて、逆に知事ご自身、これまで4期やられてきて、トップとしてはそういったその新しい発想とか原理原則にとらわれない施策を取ると、そういうところに舵を切ることが難しかったことの裏返しであるようにも受け取れたんです。そこについてこれまで振り返って、少し早いかもしれないですけど、これまでの任期でどういうところに原理原則からはみ出たことをするところへの難しさがあったのかとか、そのあたりとか。
 
(知 事)
 単純に言えば、何かを完全にやめること、縮小して別のことをやるという、非常に抵抗があるんです、相当。これを、ぶち破ることができればいいけれども、なかなかできない。単純に言えば、私が就任した当時、細かい趣味的、本当に個人の趣味のようなそういう補助金がいっぱいあったんです。全部切った。ところが、結局来るんですよ、反発が。これをどう超えられるか。だからそこはなかなか難しいことがある。で、市町村で敬老会のお祝い金をやめて、子どもや若い方のほうに使おうというと、大半が反対なんです、ほとんど。ああいうものは完全に反対されればできないです。だからなかなか難しい。これを対決姿勢でやると、市町村クラスだとできるんです。県クラスだとそうはできない。こんなことはあといいんじゃないかと思うことがあるんだけども。当然毎年チェックをしてこうやるということをやってますが、どんどん、こうやると陳情が来るんです。で、陳情はバックに政治勢力がいる。だから全部そうなっちゃうんだよ。だから自分なりにうまく収めながらやったことはありますが、なかなかできないというのが今の現状だなという。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(記 者)
 今、物価高がさらに進んで、今後の今年の県民生活への影響っていうのをどのように見てらっしゃいますでしょうか。あと、お米も大分上がりましたけども、その辺の見通し、どのように見てらっしゃいますでしょうか。
 
(知 事)
 燃料費等、油も上がりますんで、2月補正で国から相当、物価高騰の補正予算がありますんで、あれを使って、そういう点では、生活困窮者の灯油補助や燃費補助、こういうことを全部やります。ただ、お米、これは今の値段が正解なんです。あれを安くしますと、ますます農家が疲弊します。お米が高いように見えるけど、そうでもないんです。だからまずはお米はあの値段が当たり前だと思う。今までが安すぎると思います。ただ燃料は相当、車がなければ生活できない本県のようなところ、あとは物資輸送費も相当響きます。燃料のほうは、やっぱり円安がどうなるか。本当は今の円安、大企業の輸出企業はいいけども、円が100円ぐらいの時、意外とあの頃は不満がなかったんですよ。だから企業がこれから難しいのは、トランプさんが輸入に対して相当制限すると、これは円安でもできないでしょう。円安だからインバウンドが来る。でも異常なんですよ、これ。やっぱり円が安すぎる。だから、円高になったほうが民間の一般の暮らしはよくなるんですよ。何で円安をこんなふうにやってるか、私は疑問です。
 
(幹事社)
 ほかにありますでしょうか。じゃあ私からすいません。
 ちょっと話変わって、秋田市のサッカースタジアムの件なんですけど、秋田市は5,000人規模を想定しております。一方でクラブ側は1万人規模が将来必要なんじゃないかという見方もしています。改めてあちらで造る場合、建設費とかもいろいろ変わってくると思うんですけど、どういった規模のものが理想的だとお考えでしょうか。
 
(知 事)
 物理的に入るかどうか、あのスペースに1万人。あと経費の問題。そう簡単に1万人といっても、5,000人だから市がオーケーしたと。これが1万人になるとまたどうなるか。まあ2倍にはならないけれども、相当制約を受けます、あの面積。そうしますとどうなるか。あとやはりブラウブリッツが全くおんぶにだっこだと、これは反発が出ます。だからブラウブリッツがどういうふうに経営をするか。まず、経営とブラウブリッツの負担とか、これをやらないとそう簡単にはできないなと思います。
 
(幹事社)
 分かりました。
 では、会見以上となります。ありがとうございました。

 

(幹事社)
幹事社の読売です。まず知事から発言があるとのことですので、よろしくお願いします。
 
(知 事)
最初にパリオリンピック、志田(千陽)選手、銅メダル、大変おめでとうございました。志田選手の銅メダル、本県にとって12年前の2012ロンドンのバレーボール、江畑(幸子)さん以来の快挙であります。まさに本県の代表する選手でありますので、心からお祝いを申し上げたいと存じます。
また、北都銀行のナガマツペア(永原和可那選手・松本麻佑選手)、残念ながら決勝リーグには(進出)できませんけれども、まずは大変に健闘したということを讃えたいと思います。
いずれこの後も本県選手の、出身選手の活躍の場がありますので、大いに頑張ってほしいなと思います。
今日、大分暑くなりましたんで、熱中症の関係で少し県民の皆さんにお願いがございます。
大変気温が高くて、34度、5度という、場所によっては相当上がってます。また、この後しばらく高温が続きますんで、まずは熱中症に気をつけていただきたい。こまめに水分の補給、またエアコンの利用も適正な温度に設定しながら活用していただきたい。特に高齢者の方、あるいは子どもさんについて、自分で症状が分かりませんので、十分に周囲からお声をかけて、こういう方々をしっかり守っていただきたいと思います。
また災害の関係、ボランティア、非常に暑い中で大変ですんで、十分熱中症に気をつけながら、ボランティア活動をお願いしたいと思います。
いずれ環境省から暑さ指数とか熱中症警戒アラートが出ますんで、そういうものをチェックしながら、熱中症の予防をお願いしたいと思います。
また最後に、省エネエアコンの導入助成、第2弾のあきた省エネ購入応援キャンペーンを実施しておりますが、まだ残りがありますんで、エアコンを購入する際にはご活用いただきたいと思います。
以上であります。
 
(幹事社)
では、今の知事の発言に対し、質疑のある方いらっしゃいますでしょうか。
 
(記 者)
もし分かればですけど、熱中症に関して、県内、増えてきてるとは思うんですけれども。県内でどれぐらい、今年に入ってから熱中症で搬送されてるといったまとめ等はあるんでしょうか。
 
(知 事)
今のところ4月29日から7月28日までの間の統計があります。これが197人。特に7月15日から21日、この1週間は大分多いです。いずれ最近多くなっておりますんで、ぜひ気をつけていただきたいと思います。
 
(幹事社)
ほかにいらっしゃいますか。
いらっしゃらないようなので、幹事社から1問代表質問させていただきます。
先月下旬の大雨についてです。明日、知事も内閣府などを訪れて要望要請活動を行うということですが、まずは被害の所感と考えている支援策、あと要望の内容などについて、知事のお考えをお聞かせください。
 
(知 事)
今回、大分広範囲にわたってますんで、農業の関係、あるいは農地や農業用の施設、また道路の損壊、あるいは河川。特に河川、今回子吉川系統の直轄部分、あそこもいきましたんで。雄物川が大分(整備が)進んでまして、米代川も大分進んでますが、今回、子吉川のほう、今まで手をかけてますが、直轄河川が損壊するということは相当影響があります。特に雄物川流域、あの治水、ダムもできますけども、まだしばらく先ですんで、ぜひ、これも抜本的な改修、直轄で、この部分、特にお願いしたいと思います。
また農水の関係。大分、激甚災害でもカバーできないところがありますんで、そういう点において、国のほうでもなるべく農水省の様々な支援をお願いしたいと。
で、そこの隙間の部分はこれから9月まで県で補正を組みますんで、まず県の部分は昨年の例もありますんで、まずはそういう農業の支援、営農継続、これを中心に考えていきたいと思います。
また、まだ行方不明の方がいらっしゃいますんで、なるべく早く見つかるように願ってます。
いずれ明日、内閣府の防災関係、財務省、総務省、国交省、農水省、ここを回ります。で、急遽決まったもんですから、今、要望の内容を細かくやってます。いずれ激甚災害の場合、これからうちのほうで被害の内容を精査して、これをまとめて各省庁に上げて、これが基になります。まずは、総理から「検討するように」というお言葉がありましたんで、何とか激甚災害に。これになりますと、災害復旧、大分補助率が上がります。県の財政負担が減りますんで、その分、県で隙間のところをやれますんで、そういうことで明日、朝から行ってきます。
で、ついでにちょっと、私、ここに入ってくるとき、非常に苦しくて。あの、3日ぐらい前から大分腰の辺りが痛いっていうことで、2日前にシャワーを浴びたときに見たら、大分赤い斑点があったんです。で、昨日痛いもんだから、ネットで調べましたら帯状疱疹、これのようです。で、昨日救急外来、休みなので行きました。で、今日朝、午前中に精密検査をしたところ帯状疱疹ということで、大変痛いです。ただ、明日の国への要望、これは何としてもやる必要がありますんで、先生にお願いして、明日の夜までは何とか持つように鎮痛剤をやって、頑張って行ってきます。あの、ひどい状況です。
で、問題、1週間ぐらいは、なるべく静かにしてるようにっていうことで、まずは今週、副知事に代行できる業務は副知事にやってもらいます。ただ、重要な業務、まだ熱はないですから、動けますんで、痛みを我慢しますので、これは出ますけども、多くの業務を、まず今週1週間は副知事に代行をお願いしたいと思ってます。
 
(幹事社)
今の知事の発言について、質疑ある方、代表質問に関連しての質疑ある方いらっしゃいますでしょうか。
 
(記 者)
すいません、お体、ご体調心配なところ申し訳ありません。その1週間っていうのは、大体、今日から1週間っていうふうなイメージでいらっしゃいますか。
 
(知 事)
まあ今週いっぱいぐらい。
 
(記 者)
今週いっぱいぐらい。
 
(知 事)
大体、発症が3日か4日前です。だから10日ぐらいで、大体良くなると。大体10日ぐらいがめどで、治療、回復のめどということで。それがちょうど3日ぐらい前ですから、大体今週末ぐらいまで。
 
(記 者)
病気の知識がなくて恐縮なんですけれども、1週間静養すれば、症状はやわらぐっていうふうな病気なんでしょうか。
 
(知 事)
はい。大分、今、多いんですよ。若い方もなるというんです。県の職員も結構かかってるんです。で、特に高齢なれば疲れが出れば出るっていうことで。ただ熱がありませんので、食欲のほうはバンバンあります。これが一番なもんですから、まず鎮痛剤等、強い薬、お願いしましたんで、まず今のところ。ただ歩くと痛いんですよ。
 
(記 者)
改めて確認なんですけど、明日、政府のほうに要望行かれて、それ以降は、静養されて、来週の月曜日ぐらいから復帰予定だと。
 
(知 事)
単に黙って座ってやる用はできますけども、歩くのが大変痛いもんですから。
 
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
 
(幹事社)
ほかに質問ある方いらっしゃいますか。
 
(記 者)
体調悪いところ大変申し訳ございません。ちょっと大雨に関連して激甚災害に関してなんですけれども、スケジュールとしては、県のほうで被害を調べてから申請するっていうこと、申請というか国のほうに伝えることになると思うんですけれども、県内スケジュールとしては大体どれぐらいになりそうかという見通し等ありますでしょうか。
 
(総合防災課)
総合防災課です。現在、まだ国のほうともしっかりまだ協議もまだできていないような状況ですので、これからというような話になるかと思うので、まずは最初に知事のほうから内閣府、国のほうに1回行っていただいて、それからスケジュールが決まってくるものかなというふうに認識しております。
 
(記 者)
ありがとうございます。
あと、大雨の県の支援に関してなんですけども、大体予算規模等どれぐらいを想定されてるんでしょうか。
 
(知 事)
まだ全体が明確に分かってませんので、これからこのお盆中に査定と積算をやります。あと、9月補正というと、今月末ぐらいまでには大体固まるかなという。で、大分相手もお盆休みに入りますんで、まずは今回大分田んぼ、去年と違って、あそこの川が急流なもんですから、相当土砂が田んぼに入ってます。この分、昨年は山際のところだけで、あとは田んぼの水が引けると普通ですが、今回全面的に、薄くですが全部入ったところがありますんで、相当田んぼ、来年の耕作に間に合うかどうか。そうしますと、来年できませんので、相当、農家の方が困りますんで、そこらを辺どうするか。思った以上に田んぼの中、砂利が入ってます。これが一番です。あと、林道、山、あれはまだ全容を完全に分かってませんので、相当奥まで、特に鳥海山系、急峻ですんで、奥に入るのが非常にまだ危険なんです。早急に今やってますが、なかなかそう簡単に山の中はできませんので。
 
(幹事社)
関連質問はございますでしょうか。
では、その他の項目で質問がある方いらっしゃればお願いします。
 
(記 者)
また大雨に関する質問で恐縮です。明日の国の要望、改めて激甚災害の指定を強く求めていくというふうなお気持ちでしょうか。いかがでしょうか。
 
(知 事)
内閣府、これは激甚災害(関係等の要望)。あと各省庁、激甚とまた異なるメニューがあります。総務省、特交の配分を多くお願いするとか、また例えば子吉川の流域治水、あれは激甚とか何とかでなくて、それをどう判断するかは国交省だと思うんです。だから激甚は激甚ですが、そのほかのパターンがいっぱいありますんで、そういう個別ごとに各省庁で、激甚と関係あるなしにかかわらずできるものはありますんで、これもお願いします。
 
(記 者)
知事、今、河川の具体的なお名前でいうと子吉川っていう名前、何回も出てきてるかなと思うんですけれども、知事の認識としてやっぱり子吉川、もちろん広範に被害が及んでるというのは重々承知なんですけれども。
 
(知 事)
直轄部分、あそこが損壊してます。雄物川、29年の雨で相当抜本的に改修してます。米代川、あれも相当やってます。子吉川もやってますが、まだそういう状態であれば、もう少し強固にやる必要がありますんで、そこら辺をどうするか。直轄の場合、相当簡単でないんですよ。
 
(記 者)
やはり直轄河川に損害があったっていうのは、やっぱり今回の記録的な大雨で一つ象徴的な大きな被害だと。
 
(知 事)
ええ。ダムが完成すれば相当違いますがね。
 
(記 者)
あと、すいません。その国の支援が下りるまでの間は9月補正で、支援の費用も出すというところなんですけど、9月補正は農地とか田んぼとか、そっちの農業部分の支援っていうのを手厚くやるというふうなお気持ちでしょうか。
 
(知 事)
県管理河川、今、応急でやってますんで、これをどうするか。応急でやってもこれをどういうふうに改修、まだこの後、災害査定で現状復旧か、またプラスアルファするかで、相当国との調整が必要ですんで、これがそう簡単にいかないですね。
 
(記 者)
あと、すいません、もう一つだけ。農業、今年育たかなかったら来年以降の豊作にちょっと影響が出るっていうようなお話もあったかと思うんですけども。その来年以降に影響ができるだけ及ばないようにするためには、どういった施策が求められているか。
 
(知 事)
田んぼが全面的に埋まってますと、相当時間がかかるし、今年もあの稲が取れませんし、来年までっていうと、まだ冬もあります。ここら辺が非常に難しいんです。だから相当、どうするか。で、砂利がありますと全部取って、また土を入れ替えるという。これが今、建設業、昨年の災害で手が回らないんです。そういう点もありますんで、なかなか悩ましいですね。
 
(記 者)
我々が取材する中で、その農業の用水路も土砂で埋まってという話も伺うんですけど、そこに対する対応というのはどのようにお考えですか。
 
(知 事)
早急にできるものは今やってますんで、まず今年、可能なものは何とか急いでやってます。ただ問題は、抜本的にやる必要のあるところはどうするかです。
 
(記 者)
抜本的にやる必要があるところっていうのは、今後、時間はかかるかもしれないけど、慎重に考えていかれると。
 
(知 事)
単にそこだけやっても上流のほうに手がつかないと、また同じなんですね。
 
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
 
(記 者)
今、円高が進んでますが、県内のインバウンドなどにいろいろ影響が出るか、出てましたら教えていただきたいのと、あと株価の下落も影響などいかがかなと思いましてお願いします。
 
(知 事)
インバウンドは台湾が中心ですんで、そう今のところ影響はございません。ただ、この後、欧米のほうがどうなるか。ただ今のところ、私どもに来るところは、すぐには円高の状況が影響するとは思ってませんが、これから十分これを注視するという、そういうことは必要かと思います。
あと株価のほうは、企業のほうで株、大企業の関係で、これを相当持って決算するところは、大分決算が悪くなりますが、まずそこら辺、うちのほうは大企業の本社は余りありません。株価のほうは、大企業がそう多くないもんですから、そんなに影響するのかな。ただ、全国的に影響がありますと、交付税とか様々な税に影響しますんで、そっちのほうが全国的、オールジャパン、この影響がどう受けるか、これが一番です。
 
(記 者)
 よろしくお願いします。
去年の大雨では、秋田市の中心市街地が被害に遭ったということで、9月補正では中小企業に対する支援策なども盛り込まれていました。先ほどお話にあったように、今回は田んぼですとか農地の被害が多いということで、去年の9月補正とは県の支援策も性質が変わってくるでしょうか。
 
(知 事)
事業者、商工業者、商工業、若干(被害を)受けてますが、まずそう多くないと。ただ、去年は中心市街地、ほとんど商工業ですんで、そこのウエイトは大分違うかなと。
 
(記 者)
そうすれば今年の9月補正では、農家の営農支援が大きな柱になりそうでしょうか。
 
(知 事)
と、あとは県の管理(県管理河川等)の、ここが中心です。
 
(記 者)
予算の規模感としてはどうでしょうか。
 
(知 事)
まだ全然、これからです。
 
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
 
(記 者)
話題変わって、ふるさと納税について伺います。先日総務省から発表された情報によると、寄附総額が全国では1兆円を超えていて、秋田県でも最高額を記録しています。一方で都市部のほうでは税収の流出が止まっていないといった課題もある中で、現在の制度に対する見直し案というのも検討されるところですけども、知事は現在のこのふるさと納税の制度について、この在り方、どういうふうに考えていらっしゃいますでしょうか。
 
(知 事)
これの趣旨は十分に理解します。で、こういうものはあってもいいと思う。ただ問題、今完全に返礼品の競争。で、あれが大分地元の地場産業にプラスの影響がありますが、あれが行き過ぎますと。本当はそういうもの、いいものがあるところ、ないところ、これ全部というのは無理なんですよ。多分、全体、あの実入りは半分ぐらい、あとは業者に行く。これがどうか。だから若干、本来の最初の趣旨と大分様相が変わってますんで、これをどうするか。あとは都市と地方、相当対立、分断。東京都なんか、今回小池さんも相当ぶつぶつ言ってます。そこら辺、大都市は相当影響を受けてますんで、そういう分断が余りあると何か変なもんですから、もう少し、何というか、競う合うというよりも、何か別の手法も検討する必要があるかなという、そんな感じもします。
 
(記 者)
ちょっと行ったり来たりで申し訳ない。また雨の話で申し訳ないんですけど、農水関係のところで、先ほど最初に知事も隙間になる部分みたいなお話があって、激甚になったらほかのところに費用を充てられて、そこの隙間のところにも県として十分対応できるっていうことかと思うんですが、県として今回の被害を見ている限り、知事として独自で対応する必要性があるところとってどういうふうにお考えなんでしょう。
 
(知 事)
田んぼの砂利、あれは国の制度で一定額。この一定の下、国が対象となりませんので、そこを対象にしてますんで、そこら辺のものがいっぱいあります。
 
(農地整備課)
補足させていただきます。農地整備課でございます。
知事申し上げましたとおり、国庫補助災害の対象になるのは40万円以上。それ以下について、県単小災害という制度もありますので、こういったところをしっかり活用していきたいというふうに考えています。
 
(記 者)
ありがとうございます。
 
(記 者)
すいません、質問なんですけども、冒頭でも発言ありましたが、オリンピックの志田選手について、県民栄誉賞の授与とか、そういった考えはございますでしょうか。
 
(知 事)
この後、あの基準がどうなるか。当然基準がありますんで、これをどうなるか。これを見なきゃ、今、はっきり言えないかなと思う。ただ、すごいですよ。私が決めるもんでなくて、基準がありますんで、これに合うかどうかです。
 
(記 者)
ありがとうございます。
 
(広報広聴課)
広報広聴課です。
補足しますけど、これまでオリンピックでメダル獲った方、県民栄誉賞を受賞しておりますので、そういった過去の事例も参考にしながら、最終的に知事のほうと相談しながら決めていきたいと思っております。
 
(幹事社)
ほかに質問ある方いらっしゃいますでしょうか。
ないようですので、会見を終わります。

 

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