●知事発表
 (1)「あきた♡とも家事」宣言について
 (2)第50回(令和6年度)秋田県芸術選奨受賞者の決定について
 (3)新型コロナウイルス感染症、インフルエンザ等について
 (4)「秋田の新たなイメージ動画」について
 
●幹事社質問
  (1)今年一年を振り返って(今年の一文字について)
 
●その他質問
 (1)知事の残りの任期について
 (2)クマ対策について
 (3)特殊詐欺について
 (4)来春の知事選の対応について
 (5)所得税の基礎控除等(いわゆる103万円の壁)の引き上げについて

 


(幹事社)
 それでは初めに、知事の方から発表事項4点をお願いします。
 
(知 事)
 今日4点、私の方からご報告といいますか、お話します。
 まず第1点目です。「あきたとも家事」宣言について発表いたします。県では、ワークライフバランスの実現や誰もが自分の時間を持ち、社会や地域で活躍できるように、家族やパートナーと家事を分担し、家事に主体的に取り組む「とも家事」を推進することを宣言いたします。
 本県は、女性の有業率が全国13位であります。非常に高いです。多くの女性が活躍している一方で、国の調査では、6歳未満の子どもを持つ夫婦の一日当たりの家事・育児時間は、女性が男性よりも3倍以上多くなっているという結果でございます。特に家事全般に対し、女性に負担が集中しているということを物語っております。
 今年度、男性の育児休業取得の向上や家事・育児参画の推進に官民一体で取り組むことにしたところであり、その取り組みの一つとして県民の皆さんに「とも家事」を推進し、共に家事を行うという意味です。女性に偏りがちな家事時間を削減することによって、家族の時間や自分の時間を楽しみ、誰もが豊かな人生を送ることができる秋田を目指してまいります。
 自分で(言うのも)なんですが、私は家事の方は非常に多いです。休みはほとんど、洗濯、炊事、片付け、買物、全部私です。あまり言いますと、カミさんは何をやってるかと怒られますが。
 なお、来年の1月から「あきたとも家事」キャッチコピーの募集を行います。家庭や職場において、ワークライフバランスや男性の家事・育児参画等について、この機会に考えていただきたいということで、たくさんの応募をお願い申し上げます。
 まずこれが1点目です。
 次に、第50回の秋田県芸術選奨受賞者の決定であります。
 今年度の芸術選奨の受賞者を決定しましたのでお知らせします。
 去る11月27日に開催されました芸術選奨選考委員会の選考結果に基づき、3名の方に芸術選奨を、また、1名の方に、ふるさと文化賞を贈り、表彰することにいたしました。
 芸術選奨は、活発な創作活動により優秀な作品を発表したことや全国的なコンクールなどで優秀な成績を収めたことにより、本県の文化芸術の振興に大きく寄与した方々を表彰するもので、昭和50年に創設され、本年度でちょうど50回目となります。
 また、ふるさと文化賞は、個性的で特徴ある活動や文化芸術の普及・発展への貢献などにより、本県の文化芸術の振興に大きな成果を上げている方々を表彰するもので、平成14年に作られまして、今年度で23回目であります。
 今年度は、邦楽、絵画、写真の各分野において、優れた活動により大きな成果を上げた皆様が受賞されます。このたびの受賞を機に、益々のご活躍を期待してございます。
 表彰式は、来年の1月31日に県正庁で行います。詳しくは文化振興課にお問い合わせ願います。
 3点目でございます。本県の新型コロナウイルス感染症の感染状況です。
 12月15日までの1週間では、1医療機関当たりの患者数が9.29人と全国で3番目に多くなっております。今、県の患者数はやや横ばいですが、全国的には増加しております。私も1か月前にコロナにかかってます。
 インフルエンザは、1医療機関当たりの患者数は7.44人と、7週連続で増加してございまして、前の週に比べて2倍になっております。これは全国では44番目です。
 これから冬場、特に暖房のために換気があまりしにくくなるという、また、年末年始は人の移動が多くなりますので、新型コロナウイルス感染症、インフルエンザ、ともに冬に大変感染が拡大する傾向にございます。まずは基本に立ち返って、換気、手洗い、場面に応じたマスクの着用を十分に意識するようにお願いします。あとは重症化しやすい高齢者に感染させないように、十分に配慮をお願いしたいと思います。
 いずれ解熱剤などは薬剤師さんに相談しながら、まずはそういう市販薬を使ったり、また、ある程度その症状が重い時には、まずは受診をお願いします。
 また、最近、感染性の胃腸炎、こっちの方も増えてますんで、まずは冬でもいろんな食中毒、また、胃腸関係の病気が増えますんで、まずは十分に注意をしながら、何かあったら早めにお医者さんに行ってほしいということでございます。
 最後に、秋田の新たなイメージ動画であります。
 これまでの(秋田に関する)PR動画、いろんなものがあります。これは、どちらかといいますと、秋田の観光、あるいは祭り、これが中心になってます。ただ、観光はどちらかというと、ほとんど自然観光、自然の風景。また、祭りの方は重点的にやってますが、あまり秋田の現在の都市機能やそういうことがほとんど出てないという。そんな意味で、秋田全体を短時間に見渡せるようなそういう動画を作っております。この動画を内外に発信するという。また、一般的に秋田で何か大きな大会なんかがある場合に、前もってそういうところでこれを公開しますが、なかなか秋田全体を見渡せるようなそういう動画がなかったもんですから、これを作ったということです。で、これ単純に言いますと、民間の方も活用できます。よく民間の大会、いろんな全国大会がありますが、次の年の開催地PR、あの時に、今までは紙の媒体、あるいは様々な言葉で(秋田を)言っても、そう簡単にイメージができませんので、これを民間の方にもすぐ貸し出ししますんで、これを活用しながら、短時間にこの映像をまず見てもらって、秋田のイメージを持ってもらうという、そういうことにも使えます。
 また、この動画、やっぱり若い感性ということで、20代、30代、この職員によって、ほとんどの題材、そしてエキストラとして職員方も出てますんで、まずは20代、30代を中心にした若い方が作った動画ということで、若干我々の年代からしますと、ちょっとわかりにくいところもありますが、逆にそれがいいんじゃないかなという、そういうふうに思ってます。
 まずは以上であります。
 
(広報広聴課)
 それでは、ちょっと動画を見ていただきたいと思います。
 ※動画放映
 
(知 事)
 という具合です。はい。
 
(幹事社)
 ありがとうございます。
 それでは、先ほどの知事の発表事項に関して質問がある方いらっしゃいましたらお願いします。
 それでは、ないようなので、幹事社質問に移らせていただきます。
 毎年恒例ですが、今年の一文字の発表と、それを踏まえて今年一年間の振り返りをお願いいたします。
 
(知 事)
 非常に難儀しました。今まで書いた字を使いたくないということで、単純に言いますと、あまり使わない字です。この字は県民歌、狂瀾吼え立つ、「瀾」です。狂瀾の「瀾」です。
 この「瀾」ですが、意味として、大きな波、あるいは突然の大波ということです。今年、いろんな大きな波がありました。波というか、衝撃。まずは元旦から能登半島地震、また、3年続きの大雨被害、また、国政では自民党が大敗という。また海外ではウクライナの問題に加えてパレスチナ、さらにシリア。あと台湾海峡の緊張感。また、トランプさんが次期大統領ということで、前から考えていたようなそういう流れがガラッと変わるという。または最近の日本の車メーカーの再編、こういう今までのように淡々と流れるというよりも、急に時代が大きく変わる節目ということで、まずはこういう「瀾」という字に集約したという、そんなふうな思いで書いてます。そういう意味からしますと、まず、今年1年、あまりにも何もかにもあったと。オールジャパンも世界的にも、あまりにも大きいものがどんどん押し寄せるという、そんな意味でこの「瀾」を選んだという、そういうことであります。たぶんこの流れは相当これから日本というよりも世界の動向に、これから今までの常識が通用しないような、そんなふうな流れになっていくのかなという、そんな思いであります。ということで、まずはそういう意図をもってこの字を選んだということであります。
 
(幹事社)
 ありがとうございます。
 それでは、ほかに各社さんの方から質問があればお願いします。
 
(記 者)
 先ほどの文字についてだったんですけれども、それを選んだ理由もお話いただきましたけれども、知事、今回最終の年になりますけれども、そういった意味は何か込められてはないんでしょうか。
 
(知 事)
 この場でこういう字を書くのは、新年にもう一回ありますが、まず私自身も16年間やって、当然4月から次の知事さんになりますんで、流れがどう変わるか、これもあります。まず、私ができなかったこと、また、そういう、なかなか挑戦してもできなかったこと、こういうものも、波を乗り越えて進んでほしいという、そういう意味も若干込めてあります。
 
(記 者)
 ありがとうございます。今16年間とおっしゃいました。漢字も年末年始で二文字ずつになりますけど、相当な文字数になってきました。これやはり知事がずっとお一人で考えていられるのか、それとも何か誰かに、奥さんですとかに相談されたり。
 
(知 事)
 これは全部自分でです。
 
(記 者)
 全て自分でということですね。わかりました。ありがとうございます。
 
(記 者)
 よろしくお願いします。
 この「瀾」という文字には、波という意味があるということでしたけれども、知事が思う今年一番の大きな波は何だったか、まず聞かせてください。
 
(知 事)
 まず、やっぱり元旦の能登半島地震、あの時間で、まず普通、みんなお正月でおとそ気分。あれはものすごいショック。で、当然、あれを男鹿半島に置き換えたら、あれっと思ったの。すぐ私、男鹿半島の断層をネットで調べたら、新しい断層があるということで、市民からしますと、相当あれにショックを受けたという。で、地震が秋田は少ないといっても、何十年かに1回が今かもしれない。さらに50年後かもしれませんが、今かもしれない。まさに日本は地震大国。
 また異常気象の災害が増えてますんで、そういう意味から、この波、気候変動とこういう地震も最近増えてますんで、相当ショックがあって、まず、こういう波をどう乗り越えるか、これが一番頭にあって。そうしましたら7月にまたああいうふうな県南の由利本荘を中心に大災害。自分もあの時に帯状疱疹。で、またコロナにかかったということで、あまりにも自分自身にもあったという。あと、クマの被害。クマもやっぱり波なんですね。気候変動と人口減少、で、過疎化、こういうものが全部重なって、どっと、これが徐々にではなくて、どんときた。そんな感じがします。
 
(記 者)
 もう一つ、知事の任期は残り3カ月余りですけれども、この3カ月余りで、今後どんな波を起こしていきたいかお聞かせください。
 
(知 事)
 悪い波はないようにしますけど、まず一番なのは、来年の予算編成、これは骨格(予算)です。でも4月から早々にやる必要があるもの、中断ができないもの、これはしっかりします。ところが、次の知事さんが、自分の公約、あるいは自分の信念、そういう政策、これをやるためには財源が必要です。そんなことで、財源をしっかり残すという、これをどういうふうなバランスをとるか、まず、相当厳しいけども、一定の基金を残したいという。これは、これからそういうふうな作業をしっかりやるということです。
 
(記 者)
 ありがとうございます。以上です。
 
(記 者)
 クマの対策でドローンを飛ばしてかなり効果があったというような話がありましたけども、行政側などで、その人材育成とか研修だとか、そういったところは今後何か前進などお考えでしょうか。
 
(知 事)
 ドローン、単純に言えば、あれ、民間からやると。やっぱり県でもああいうドローンを使って観察するということは必要ですんで、まずは来年度の予算、来年の当初にそういうものを盛るように。また、当然オペレーターも必要ですんで、この面も含めて一番使いやすいもの。今、単純に言えばAIでクマを探知すれば、黙っていても追尾する、こういうものもありますんで、そういう最先端のドローンを活用できないかということで今検討してます。
 
(記 者)
 来年に向けたそのクマ対策の課題っていうのは、どんなところから手をつけていくというふうにお考えですか。
 
(知 事)
 まず市町村の猟友会と調整をとって、クマの出没、どういう場所、この区分け、藪の刈り払い、緩衝帯、あれを中心にやりますが、全県はあまりにも広い。全部をやりきれない。まず重点的にそういうところをやりますが、あとはこの後の法改正、猟銃の活用でも、あれは非常に難しい。市町村長に発砲の指示権限。ですが、市町村長が現場に行ってるわけでないのですよ。責任が市町村長にあるといっても市町村長が自分で見ないと。また、見ても銃の専門家ではない。そうしますと判断ができません。完全にどうするか、この問題。やっぱりそう簡単にいきませんので、こういうところに猟友会とか、銃の専門家、こういう方を入れて十分に検討する必要がある。ただ、時間がかかりますんで、その間はやっぱり現在のドローンとかそういうものを使って。あとは、この後どうなるか、来年あたり相当出るんじゃないかっていう説もありますんで、まずこの冬の動向、春先の動向。あとは狩猟の頭数は制限してませんので、そういう動向を見ながら、まずは市町村と連携を密にするという。あとは警察官や一般の職員の防護服も準備するという、そういうことが必要かなと思います。
 
(記 者)
 すいません、あと一点です。振り込め詐欺というか、いろんな特殊詐欺の被害が億を超えたりとか、数千万規模で相次いでいますが、この辺の現状について、知事としてはどのように認識してますでしょうか。
 
(知 事)
 最近、若い方も結構被害者にいます。まずは儲け話は絶対にないということをPRはしますが、なかなかそう簡単にはいかない。いろんなPRをしますけど、まずは何となく相手が相当うまいもんだから、私の携帯にもすぐ来る、いっぱい来ます。宝くじは買わないで当たるはずがない。儲け話は全部嘘という、こんな話がなかなか通じない。単純に言えば、何となく、集会、町内会とかああいうところに来る人は、意外とわかるから、一般に孤独な人、自分で相談する人がいない、自分一人、この孤独な方は引っかかりやすい、そんな傾向がありますんで、こういう特に高齢者の孤独、これをどういうふうにカバーするか、このあたりが非常に重要な要素かなと思ってます。
 
(記 者)
 わかりました。
 
(記 者)
 話題変わりますけれども、知事、来年の知事選についてお伺いします。
 昨日、自民党の方が自主投票にする方針を決めました。背景には、鈴木健太さんと猿田さんで自民党の中で支援先が割れているという事情があるようですけれども、自民党、過去4回の選挙で知事の支援をされてきていたと思います。この自民党の対応については、どういうふうに知事は見ていらっしゃるんでしょうか。
 
(知 事)
 自分の場合と違って、自民党の県議会議員の方々、様々意見があって、これを私がどうこう言いませんが、まず大分意見が分かれているという、これしょうがないかなという。だから逆に、他の政党、単純に言えば、自民党だけで選挙は勝てません。ですから、他の政党がどうなるか。立憲とか会派のみらいとか、ああいうトータルで県議会議員の中でどんなふうな仕分けになるか、これが一番重要です。これはこれからです。逆に自民党が完全に一本化しないということは、他の政党が選択の幅が広くなる。これがどうなるか。これが年明けになると、動向がわかってきますんで、そうしますと、どういう勢力図なるか、これが見えるかなという、そう思ってます。
 
(記 者)
 わかりました。ありがとうございます。
 もう一点、知事、後継指名はしないという話ですけれども、以前の会見で特定の候補、応援したい候補がいる場合は応援するというようなお話されてたと思います。現段階ではそのお考えはどうなんでしょうか。
 
(知 事)
 一応ですね、私、最初の知事選挙を含めて5回か、その時のデータがあります。これはやっぱり自分の部下の猿田君、ある程度、差し障りのない個人情報以外は渡してますから、そういう応援というか。自分の部下ですんで、個人情報以外は全部渡してますんで、これを活用できますんでね。
 
(記 者)
 ごめんなさい、データっていうと、もうちょっとだけ詳しく教えて、傾向とかでしょうか、その投票の傾向とか。
 
(知 事)
 地域ごとの課題とか、あと選挙は何回もやるとわかってくるんですよ。話し方とか、年代によっての態度とかね。これ初めて選挙に出るとわかんないんですよ。握手の仕方とか、お礼の仕方とか。こんなふうな態度。単純に言えば、彼自身も職員ですんでわかってますが、当然、自分でも何回も歩いてますから、県の資料に出てこない地域の課題がありますんで、こういうものは渡してます。
 
(記 者)
 となると、今のお話ですと、まあ部下でもある、部下でもあった猿田さんの支援をするというか、応援をされている立場であるということになるでしょうか。
 
(知 事)
 一定のね。私自身が選挙に同行したり、応援演説をすることはないです。
 
(記 者)
 例えば、現段階で相談とかがあった場合に、そういったデータですとか、そういったものを提供されている。で、個人情報以外のところを提供されているということですね。
 
(知 事)
 はい。
 
(記 者)
 わかりました。ありがとうございます。
 
(記 者)
 ちょっと話題が変わるんですけども、いわゆる103万円の壁について伺います。
 この前、与党の税制大綱がまとまって、103万円が123万円になるというふうに明記されました。元々178万円だという話もありましたけども、まあこのように一旦まとまったことについて、知事の受け止めをお願いします。
 
(知 事)
 住民税、地方税、この動向がどうなるか。まず今の123万、あのぐらいであれば、そうは影響がない。ただ、今のところ住民税に波及するかどうか、これ決まったかな、これまだ決まってないでしょ。今のところ、来年度の地方の一般財源、これは単純に言えばそう変わらない。交付税で調整しますから。まずは今のところそうは影響はないという。ただこれ、(仮に)178万になって、で、地方税にも影響しますと、相当違ってくるという。
 
(財政課政策監)
 すいません、補足です。
 住民税につきましては、給与所得控除について、10万円のみ上がると、引き上げということで、若干所得税は20万ですから、それとはちょっと違う取扱いということで、より影響が小さいということでございます。
 
(記 者)
 承知しました。ありがとうございます。
 あとすいません、順番前後してしまうんですが、知事選の話に戻って、先ほど、その猿田さんに対してデータを渡しているということだったんですが、すいません、もう一度確認させていただきたいんですけども、知事は猿田さんを応援する立場に今いるっていうことでいいんでしょうか。
 
(知 事)
 まあ部下ですからね、人情、人情。
 
(記 者)
 逆にその、鈴木健太さんの方に対して、そういったデータだったり、これまでの経験というのを伝えられたりとか、そういうことはあるんでしょうか。
 
(知 事)
 彼にデータは渡してません。やってませんが、選挙のアドバイスはしましたよ。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(知 事)
 部下にはまさかね、こう(首を横にする仕草)はできない。当然、私がこれ(マイクを握る仕草)はやることはない。
 
(幹事社)
 最後もしあれば一問だけ、ある方いらっしゃいますか。
 
(記 者)
 知事選に関して、何回もあれですけれども、であると、今のお話だと、猿田さんは部下であるから、そういったデータとかアドバイスもされて、鈴木健太さんにもされているけれども、じゃあ選挙期間中、入った時には、知事としては特定のどちらかの方を応援するとかっていうことはないということなんでしょうか。
 
(知 事)
 はい。
 
(記 者)
 ていうことですか。
 
(知 事)
 はい。
 
(記 者)
 わかりました。ありがとうございます。
 
(幹事社)
 会見は終了とさせていただきます。
 ありがとうございます。

 

 

(幹事社)
幹事社の読売です。まず知事から発言があるとのことですので、よろしくお願いします。
 
(知 事)
最初にパリオリンピック、志田(千陽)選手、銅メダル、大変おめでとうございました。志田選手の銅メダル、本県にとって12年前の2012ロンドンのバレーボール、江畑(幸子)さん以来の快挙であります。まさに本県の代表する選手でありますので、心からお祝いを申し上げたいと存じます。
また、北都銀行のナガマツペア(永原和可那選手・松本麻佑選手)、残念ながら決勝リーグには(進出)できませんけれども、まずは大変に健闘したということを讃えたいと思います。
いずれこの後も本県選手の、出身選手の活躍の場がありますので、大いに頑張ってほしいなと思います。
今日、大分暑くなりましたんで、熱中症の関係で少し県民の皆さんにお願いがございます。
大変気温が高くて、34度、5度という、場所によっては相当上がってます。また、この後しばらく高温が続きますんで、まずは熱中症に気をつけていただきたい。こまめに水分の補給、またエアコンの利用も適正な温度に設定しながら活用していただきたい。特に高齢者の方、あるいは子どもさんについて、自分で症状が分かりませんので、十分に周囲からお声をかけて、こういう方々をしっかり守っていただきたいと思います。
また災害の関係、ボランティア、非常に暑い中で大変ですんで、十分熱中症に気をつけながら、ボランティア活動をお願いしたいと思います。
いずれ環境省から暑さ指数とか熱中症警戒アラートが出ますんで、そういうものをチェックしながら、熱中症の予防をお願いしたいと思います。
また最後に、省エネエアコンの導入助成、第2弾のあきた省エネ購入応援キャンペーンを実施しておりますが、まだ残りがありますんで、エアコンを購入する際にはご活用いただきたいと思います。
以上であります。
 
(幹事社)
では、今の知事の発言に対し、質疑のある方いらっしゃいますでしょうか。
 
(記 者)
もし分かればですけど、熱中症に関して、県内、増えてきてるとは思うんですけれども。県内でどれぐらい、今年に入ってから熱中症で搬送されてるといったまとめ等はあるんでしょうか。
 
(知 事)
今のところ4月29日から7月28日までの間の統計があります。これが197人。特に7月15日から21日、この1週間は大分多いです。いずれ最近多くなっておりますんで、ぜひ気をつけていただきたいと思います。
 
(幹事社)
ほかにいらっしゃいますか。
いらっしゃらないようなので、幹事社から1問代表質問させていただきます。
先月下旬の大雨についてです。明日、知事も内閣府などを訪れて要望要請活動を行うということですが、まずは被害の所感と考えている支援策、あと要望の内容などについて、知事のお考えをお聞かせください。
 
(知 事)
今回、大分広範囲にわたってますんで、農業の関係、あるいは農地や農業用の施設、また道路の損壊、あるいは河川。特に河川、今回子吉川系統の直轄部分、あそこもいきましたんで。雄物川が大分(整備が)進んでまして、米代川も大分進んでますが、今回、子吉川のほう、今まで手をかけてますが、直轄河川が損壊するということは相当影響があります。特に雄物川流域、あの治水、ダムもできますけども、まだしばらく先ですんで、ぜひ、これも抜本的な改修、直轄で、この部分、特にお願いしたいと思います。
また農水の関係。大分、激甚災害でもカバーできないところがありますんで、そういう点において、国のほうでもなるべく農水省の様々な支援をお願いしたいと。
で、そこの隙間の部分はこれから9月まで県で補正を組みますんで、まず県の部分は昨年の例もありますんで、まずはそういう農業の支援、営農継続、これを中心に考えていきたいと思います。
また、まだ行方不明の方がいらっしゃいますんで、なるべく早く見つかるように願ってます。
いずれ明日、内閣府の防災関係、財務省、総務省、国交省、農水省、ここを回ります。で、急遽決まったもんですから、今、要望の内容を細かくやってます。いずれ激甚災害の場合、これからうちのほうで被害の内容を精査して、これをまとめて各省庁に上げて、これが基になります。まずは、総理から「検討するように」というお言葉がありましたんで、何とか激甚災害に。これになりますと、災害復旧、大分補助率が上がります。県の財政負担が減りますんで、その分、県で隙間のところをやれますんで、そういうことで明日、朝から行ってきます。
で、ついでにちょっと、私、ここに入ってくるとき、非常に苦しくて。あの、3日ぐらい前から大分腰の辺りが痛いっていうことで、2日前にシャワーを浴びたときに見たら、大分赤い斑点があったんです。で、昨日痛いもんだから、ネットで調べましたら帯状疱疹、これのようです。で、昨日救急外来、休みなので行きました。で、今日朝、午前中に精密検査をしたところ帯状疱疹ということで、大変痛いです。ただ、明日の国への要望、これは何としてもやる必要がありますんで、先生にお願いして、明日の夜までは何とか持つように鎮痛剤をやって、頑張って行ってきます。あの、ひどい状況です。
で、問題、1週間ぐらいは、なるべく静かにしてるようにっていうことで、まずは今週、副知事に代行できる業務は副知事にやってもらいます。ただ、重要な業務、まだ熱はないですから、動けますんで、痛みを我慢しますので、これは出ますけども、多くの業務を、まず今週1週間は副知事に代行をお願いしたいと思ってます。
 
(幹事社)
今の知事の発言について、質疑ある方、代表質問に関連しての質疑ある方いらっしゃいますでしょうか。
 
(記 者)
すいません、お体、ご体調心配なところ申し訳ありません。その1週間っていうのは、大体、今日から1週間っていうふうなイメージでいらっしゃいますか。
 
(知 事)
まあ今週いっぱいぐらい。
 
(記 者)
今週いっぱいぐらい。
 
(知 事)
大体、発症が3日か4日前です。だから10日ぐらいで、大体良くなると。大体10日ぐらいがめどで、治療、回復のめどということで。それがちょうど3日ぐらい前ですから、大体今週末ぐらいまで。
 
(記 者)
病気の知識がなくて恐縮なんですけれども、1週間静養すれば、症状はやわらぐっていうふうな病気なんでしょうか。
 
(知 事)
はい。大分、今、多いんですよ。若い方もなるというんです。県の職員も結構かかってるんです。で、特に高齢なれば疲れが出れば出るっていうことで。ただ熱がありませんので、食欲のほうはバンバンあります。これが一番なもんですから、まず鎮痛剤等、強い薬、お願いしましたんで、まず今のところ。ただ歩くと痛いんですよ。
 
(記 者)
改めて確認なんですけど、明日、政府のほうに要望行かれて、それ以降は、静養されて、来週の月曜日ぐらいから復帰予定だと。
 
(知 事)
単に黙って座ってやる用はできますけども、歩くのが大変痛いもんですから。
 
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
 
(幹事社)
ほかに質問ある方いらっしゃいますか。
 
(記 者)
体調悪いところ大変申し訳ございません。ちょっと大雨に関連して激甚災害に関してなんですけれども、スケジュールとしては、県のほうで被害を調べてから申請するっていうこと、申請というか国のほうに伝えることになると思うんですけれども、県内スケジュールとしては大体どれぐらいになりそうかという見通し等ありますでしょうか。
 
(総合防災課)
総合防災課です。現在、まだ国のほうともしっかりまだ協議もまだできていないような状況ですので、これからというような話になるかと思うので、まずは最初に知事のほうから内閣府、国のほうに1回行っていただいて、それからスケジュールが決まってくるものかなというふうに認識しております。
 
(記 者)
ありがとうございます。
あと、大雨の県の支援に関してなんですけども、大体予算規模等どれぐらいを想定されてるんでしょうか。
 
(知 事)
まだ全体が明確に分かってませんので、これからこのお盆中に査定と積算をやります。あと、9月補正というと、今月末ぐらいまでには大体固まるかなという。で、大分相手もお盆休みに入りますんで、まずは今回大分田んぼ、去年と違って、あそこの川が急流なもんですから、相当土砂が田んぼに入ってます。この分、昨年は山際のところだけで、あとは田んぼの水が引けると普通ですが、今回全面的に、薄くですが全部入ったところがありますんで、相当田んぼ、来年の耕作に間に合うかどうか。そうしますと、来年できませんので、相当、農家の方が困りますんで、そこらを辺どうするか。思った以上に田んぼの中、砂利が入ってます。これが一番です。あと、林道、山、あれはまだ全容を完全に分かってませんので、相当奥まで、特に鳥海山系、急峻ですんで、奥に入るのが非常にまだ危険なんです。早急に今やってますが、なかなかそう簡単に山の中はできませんので。
 
(幹事社)
関連質問はございますでしょうか。
では、その他の項目で質問がある方いらっしゃればお願いします。
 
(記 者)
また大雨に関する質問で恐縮です。明日の国の要望、改めて激甚災害の指定を強く求めていくというふうなお気持ちでしょうか。いかがでしょうか。
 
(知 事)
内閣府、これは激甚災害(関係等の要望)。あと各省庁、激甚とまた異なるメニューがあります。総務省、特交の配分を多くお願いするとか、また例えば子吉川の流域治水、あれは激甚とか何とかでなくて、それをどう判断するかは国交省だと思うんです。だから激甚は激甚ですが、そのほかのパターンがいっぱいありますんで、そういう個別ごとに各省庁で、激甚と関係あるなしにかかわらずできるものはありますんで、これもお願いします。
 
(記 者)
知事、今、河川の具体的なお名前でいうと子吉川っていう名前、何回も出てきてるかなと思うんですけれども、知事の認識としてやっぱり子吉川、もちろん広範に被害が及んでるというのは重々承知なんですけれども。
 
(知 事)
直轄部分、あそこが損壊してます。雄物川、29年の雨で相当抜本的に改修してます。米代川、あれも相当やってます。子吉川もやってますが、まだそういう状態であれば、もう少し強固にやる必要がありますんで、そこら辺をどうするか。直轄の場合、相当簡単でないんですよ。
 
(記 者)
やはり直轄河川に損害があったっていうのは、やっぱり今回の記録的な大雨で一つ象徴的な大きな被害だと。
 
(知 事)
ええ。ダムが完成すれば相当違いますがね。
 
(記 者)
あと、すいません。その国の支援が下りるまでの間は9月補正で、支援の費用も出すというところなんですけど、9月補正は農地とか田んぼとか、そっちの農業部分の支援っていうのを手厚くやるというふうなお気持ちでしょうか。
 
(知 事)
県管理河川、今、応急でやってますんで、これをどうするか。応急でやってもこれをどういうふうに改修、まだこの後、災害査定で現状復旧か、またプラスアルファするかで、相当国との調整が必要ですんで、これがそう簡単にいかないですね。
 
(記 者)
あと、すいません、もう一つだけ。農業、今年育たかなかったら来年以降の豊作にちょっと影響が出るっていうようなお話もあったかと思うんですけども。その来年以降に影響ができるだけ及ばないようにするためには、どういった施策が求められているか。
 
(知 事)
田んぼが全面的に埋まってますと、相当時間がかかるし、今年もあの稲が取れませんし、来年までっていうと、まだ冬もあります。ここら辺が非常に難しいんです。だから相当、どうするか。で、砂利がありますと全部取って、また土を入れ替えるという。これが今、建設業、昨年の災害で手が回らないんです。そういう点もありますんで、なかなか悩ましいですね。
 
(記 者)
我々が取材する中で、その農業の用水路も土砂で埋まってという話も伺うんですけど、そこに対する対応というのはどのようにお考えですか。
 
(知 事)
早急にできるものは今やってますんで、まず今年、可能なものは何とか急いでやってます。ただ問題は、抜本的にやる必要のあるところはどうするかです。
 
(記 者)
抜本的にやる必要があるところっていうのは、今後、時間はかかるかもしれないけど、慎重に考えていかれると。
 
(知 事)
単にそこだけやっても上流のほうに手がつかないと、また同じなんですね。
 
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
 
(記 者)
今、円高が進んでますが、県内のインバウンドなどにいろいろ影響が出るか、出てましたら教えていただきたいのと、あと株価の下落も影響などいかがかなと思いましてお願いします。
 
(知 事)
インバウンドは台湾が中心ですんで、そう今のところ影響はございません。ただ、この後、欧米のほうがどうなるか。ただ今のところ、私どもに来るところは、すぐには円高の状況が影響するとは思ってませんが、これから十分これを注視するという、そういうことは必要かと思います。
あと株価のほうは、企業のほうで株、大企業の関係で、これを相当持って決算するところは、大分決算が悪くなりますが、まずそこら辺、うちのほうは大企業の本社は余りありません。株価のほうは、大企業がそう多くないもんですから、そんなに影響するのかな。ただ、全国的に影響がありますと、交付税とか様々な税に影響しますんで、そっちのほうが全国的、オールジャパン、この影響がどう受けるか、これが一番です。
 
(記 者)
 よろしくお願いします。
去年の大雨では、秋田市の中心市街地が被害に遭ったということで、9月補正では中小企業に対する支援策なども盛り込まれていました。先ほどお話にあったように、今回は田んぼですとか農地の被害が多いということで、去年の9月補正とは県の支援策も性質が変わってくるでしょうか。
 
(知 事)
事業者、商工業者、商工業、若干(被害を)受けてますが、まずそう多くないと。ただ、去年は中心市街地、ほとんど商工業ですんで、そこのウエイトは大分違うかなと。
 
(記 者)
そうすれば今年の9月補正では、農家の営農支援が大きな柱になりそうでしょうか。
 
(知 事)
と、あとは県の管理(県管理河川等)の、ここが中心です。
 
(記 者)
予算の規模感としてはどうでしょうか。
 
(知 事)
まだ全然、これからです。
 
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
 
(記 者)
話題変わって、ふるさと納税について伺います。先日総務省から発表された情報によると、寄附総額が全国では1兆円を超えていて、秋田県でも最高額を記録しています。一方で都市部のほうでは税収の流出が止まっていないといった課題もある中で、現在の制度に対する見直し案というのも検討されるところですけども、知事は現在のこのふるさと納税の制度について、この在り方、どういうふうに考えていらっしゃいますでしょうか。
 
(知 事)
これの趣旨は十分に理解します。で、こういうものはあってもいいと思う。ただ問題、今完全に返礼品の競争。で、あれが大分地元の地場産業にプラスの影響がありますが、あれが行き過ぎますと。本当はそういうもの、いいものがあるところ、ないところ、これ全部というのは無理なんですよ。多分、全体、あの実入りは半分ぐらい、あとは業者に行く。これがどうか。だから若干、本来の最初の趣旨と大分様相が変わってますんで、これをどうするか。あとは都市と地方、相当対立、分断。東京都なんか、今回小池さんも相当ぶつぶつ言ってます。そこら辺、大都市は相当影響を受けてますんで、そういう分断が余りあると何か変なもんですから、もう少し、何というか、競う合うというよりも、何か別の手法も検討する必要があるかなという、そんな感じもします。
 
(記 者)
ちょっと行ったり来たりで申し訳ない。また雨の話で申し訳ないんですけど、農水関係のところで、先ほど最初に知事も隙間になる部分みたいなお話があって、激甚になったらほかのところに費用を充てられて、そこの隙間のところにも県として十分対応できるっていうことかと思うんですが、県として今回の被害を見ている限り、知事として独自で対応する必要性があるところとってどういうふうにお考えなんでしょう。
 
(知 事)
田んぼの砂利、あれは国の制度で一定額。この一定の下、国が対象となりませんので、そこを対象にしてますんで、そこら辺のものがいっぱいあります。
 
(農地整備課)
補足させていただきます。農地整備課でございます。
知事申し上げましたとおり、国庫補助災害の対象になるのは40万円以上。それ以下について、県単小災害という制度もありますので、こういったところをしっかり活用していきたいというふうに考えています。
 
(記 者)
ありがとうございます。
 
(記 者)
すいません、質問なんですけども、冒頭でも発言ありましたが、オリンピックの志田選手について、県民栄誉賞の授与とか、そういった考えはございますでしょうか。
 
(知 事)
この後、あの基準がどうなるか。当然基準がありますんで、これをどうなるか。これを見なきゃ、今、はっきり言えないかなと思う。ただ、すごいですよ。私が決めるもんでなくて、基準がありますんで、これに合うかどうかです。
 
(記 者)
ありがとうございます。
 
(広報広聴課)
広報広聴課です。
補足しますけど、これまでオリンピックでメダル獲った方、県民栄誉賞を受賞しておりますので、そういった過去の事例も参考にしながら、最終的に知事のほうと相談しながら決めていきたいと思っております。
 
(幹事社)
ほかに質問ある方いらっしゃいますでしょうか。
ないようですので、会見を終わります。

 

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