令和6年11月19日知事記者会見
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●知事発表
なし
●幹事社質問
(1)2050年における世帯数の将来推計について
●その他質問
(1)所得税の基礎控除等(いわゆる103万円の壁)の引き上げについて
(2)兵庫県の知事選挙について
(3)新県立体育館の整備や秋田ノーザンハピネッツのBリーグプレミア参入について
(4)来春の知事選の動向について
(5)新スタジアムについて
(6)タイのトップセールスについて
(幹事社)
今月幹事社の共同通信です。よろしくお願いします。
まず、知事から冒頭発言があるということです。お願いします。
(知 事)
先般、三笠宮崇仁親王妃百合子殿下が、11月15日、薨去されました。三笠宮妃殿下は、これまで3回御来県されております。直近では昭和54年の冬季国体の際、崇仁親王殿下に御同行され、フィギュアスケートを御覧になられたという記録がございます。その際に、出場の選手や大会の関係者の皆さんに大変温かい御声援をおかけいただいたと聞いてございます。県民の皆さんと共に心から哀悼の意を表させていただきます。
以上です。
(幹事社)
ありがとうございます。
では1問、幹事社から質問をさせていただきます。12日に国立社会保障・人口問題研究所というところが出した将来推計で、秋田県は2050年に6割が高齢者世帯になるという推計が出ました。知事として、受け止めですとか今後どうされていくか教えてください。
(知 事)
世帯数の高齢者の割合は、相当高くなります。全国的に最下位ではございませんが、40位台という。これは高齢化県として避けられない状況であります。で、この2050年までの間にどういうふうな社会対応(を行うか)、これが一番必要です。様々な見方がありますが、私はやっぱり公助、共助、自助、3つをどういうふうにうまくリンクさせてバランスをとるか(が大切だと思います)。
まず公助の部分は大変課題もありますが、介護、医療福祉、この関係をどういうふうに、まあ人材不足も大変(課題が)あります。どういうふうな関係で、これを維持するか。最近では、今日の補正予算でもありましたが、人材不足の観点からロボットやICT、これを活用するような施策が相当増えています。人材の養成、また待遇の改善、そしてこういうロボット関係、こういうものをいかに活用するか、これが公助です。
共助ですが、やはり地域コミュニティ、これ私のほうの町内でもこういう事例があります。独り暮らしの御老人に対し、近所の方が炊事のサポート、あるいは買い物のサポート、こういうものをうまく町内会が連携しながらやるという、そんな形でうまくいっている例もあります。また共助の場合、プライバシーの問題もありますが、そこら辺で、どういうふうにうまくプライバシーの壁を乗り越えて、お互いに助け合えるか、こういう地域コミュニティ、これをどういうふうに進めていくか。市町村が中心ですが、県としてもそういう在り方、そういういい事例もありますんで、そういうものを全県的に普及するという。
また自助の部分です。まさに生活習慣病やそういう関係で、いかに健康寿命を延ばすか。おかげさまで本県は、全国最下位から大分良くなってますが、まずは健康寿命を延ばしながら、なるべく自分でものができるという、そういうような自分の自助の部分、これが基本として、これに対応しながら社会の在り方。
最近、高齢者に対する給食、食事サービス。あとはコンビニに行っても相当、そういう高齢世帯向きの弁当とか惣菜が売ってますんで、そういうものをうまく使うか。
で、最後はやっぱり様々な公助がありますが、やっぱり身内の子どもさんとか、身内の方と一緒に暮らしながら、一番、家族として最も望ましいというか、高齢になればなるほど、そういうふうに、私もそんな感じですが、自分の子どもさんと一緒に暮らすということが、相当高齢になればなるほど望みますんで、まずはそういうふうな若い方をいかに増やすか、地元にとどめるか。あるいは、Aターンのそういう関係で、最近、若干いい話があったんです。ある県内の誘致企業が相当賃金が高いということで、そこは数十名のうち8割ぐらいがUターンです。そうしますと、その親御さんが、自分の子どもが帰ってきて同居するという。そんな意味でAターンの関係で、賃金のいいところがあって、また待遇が良ければそういうふうな誘致企業に限らず地元企業もそういう関係で若い方をどんどん地元に雇用できますと、その関係で相当単独世帯がなくなります。そういうふうな社会的な状況をいかにつくるか。こういうことをうまくバランス良くやっていくことが非常に必要かなという、そんなふうに思ってます。
(幹事社)
ありがとうございます。では各社さんお願いします。
あ、ごめんなさい。その他の件についても質問あればお願いします。
(記 者)
いわゆる103万円の壁のことについて伺います。今、国民民主党が主張されていて、議論をやってるところですけども、いわゆる県民、国民に対しては効果があるとされている一方で、自治体の財源のほうでは課題があるというふうな意見もありますが。
(知 事)
まずは今の日本の賃金からすると、やはり可処分所得を増やすということは必要かなと。その意味で、当然総論としては、この壁をどういうふうに、この103万円だけではなくて、様々な面で国民の所得を増やすという、これは大変にいいことです。ただ問題は、この関係で地方も国も税収が減ることは、これは確かです。で、何年かの間は、政府の余剰金とかそういうものを活用できますが、これが恒久的になりますとどうなるか。で、うちのほうで試算しますと、県と市町村で250億。県が100億、市町村が150億。そうしますと、県で100億が減収しますと、相当苦しいと。苦しいというよりも、ほとんど県単事業の半分はなくなる。これをどういうふうに国が補てんするか。ただ問題、長くなりますと、簡単にはいきません。よく間違いがある、捉え方にね。単純に言えば、確かに所得は増えますと消費も増えます。ただ問題は消費。地方の消費はそう増えないんです。今、秋田のお米はアマゾンで買えます。通販は相当多いです。そうしますと通販の部分、今の若い方、子どもさんのおむつを地元で買う方、ほとんどいないんですよ。あと、お米。これも県内であると相当通販とかやってる。で、そうしますと地元の消費も全部東京に行っちゃうんです。上がりはね。だから単純に、100億円の減税になっても、消費に回る分は何分の1です。で、何分の1の、何分の1か、東京に行きます。ですから、これをどういうふうにやるか。
私、こういうことも、あり得るかなと思う。日本は自分の能力以上のことをやってきた。だから単純に言えば、行政サービスを最低限にすると。そのかわり所得を増やす。これはアメリカン方式。所得を上げるけども、そう細かい行政サービスはやめると。これも一つです。どういうふうにこれを取るか。まあこれ大変難しいです。あの、だから福祉医療とか教育とか、そんなところはしっかりやるけれども、大半のことはカットすると。そのかわり、所得が増えますんで、あとは自己責任だという方針でやるかどうか。これは非常に難しいです。どっちを取るか。もうそこまで行くんですよ。
だから私は、103万円の壁を撤廃して減収になることに、全部が反対ではないです。ただ、どういうふうに決めるか。どんなふうにこれをしっかり、多分日本の今の現状は、自分の能力以上のことをずっと国も自治体もやってきてると。この結果、こういう財政赤字。ですから、また元に戻ると。最低限のサービスをやると。ここ、どういうふうになるか。非常に議論があるところで、単純に捉えることは非常に危ないなという、そんな感じもしますね。
(記 者)
ありがとうございます。
すいません、話題変わってもう一点だけなんですけど、この前の日曜日に兵庫県の知事選が行われて、斎藤さんが再選されました。今回の選挙戦、SNSの力もかなり大きかったというふうに見られてます。
知事はどういうふうに御覧になりましたでしょう。
(知 事)
あの方の誕生日は(私と)同じなんだ。11月15が誕生日。坂本龍馬(も同じ誕生日で)、あの方と私。何か共通項があるんだな。
単純に言えば、SNSの関係のことも言いますが、実態は分からないです。実態は完全に私、掌握していませんので、評論はできませんけども、まずはあれが民意であったら、これをどう評価(するか)。で、まずはあの方もこんなふうに考えてるんじゃないですか。自分も反省点はあると。で、この後は相当慎重にすると。多分相当慎重にやると思う。逆に、すごく姿勢を低くする。これをできますと、この後円満にいくんですよ。だからトランプさんと同じ。曖昧な当たり前のことを言っても、選挙では通じない。今の選挙は断定。自分は県民のために頑張るとか、当たり前だよね。県政を良くする、当たり前。何をやるか。これがないと勝てない。だからあの方、やっぱりある意味、単純に言えば、これいいことか悪いことか自分でも分かりませんが、少しぐらい瑕疵があっても、いい施策や事業をやると評価するという。だからそこら辺、国民とか県民が相当、そんな感じで今捉えてるのかなと。ハリスさんの言ってることは、英語を訳すと全部曖昧なんです。当たり前。トランプさん、ぱっ、ぱっ(断定)でしょう。だからこれ、この後の選挙もこうなってくるのかなという。だから本人の人格とか、そういうことは若干瑕疵があっても、やることはやると。このほうが行くんじゃないかな。だからこれ、あまり行き過ぎると、これも困るんだよな。そこのバランスをどう見るか。だから単純には、たたかれれば、たたかれるほど、同情も多いんですよ。このたたき方、マスコミのほうが相当工夫しないほうがいい。報道は普通なんですよ。ただ一般報道の力がなくなると、今度は大変なことになる。だから一般報道をどういうふうに公正に、何というか、視聴率とか、そういうことだけでなくて、いいことはいい、悪いことは悪い、これをうまく。これが一番かなという。これをSNSのほうが、これはどうしようもないですよね。
まあそんなことで、斎藤さん、これからどうなるか。まずは、多分私は相当慎重に県政を進めるかなという、そんなふうに感じてます。
(記 者)
戻りまして年収の壁についてお尋ねしたいんですけれども、先ほど県税が100億円、市町村税が150億円減収だというふうなお話がありました。県のほうでの財政調整基金も目減りしていく中で、政策提案した国民民主党、また、このまま実行されれば、というふうなことを前提かと思いますけれども、国に対してどういった対策を求めていきたいと思っていらっしゃいますか。
(知 事)
今の経済、景気がアップすると相当よくなるけれども、まずは相当ある期間、国はしっかり財源補てんを地方にやってもらわないと、全く市町村も何にもできない。だから100億円がなくなりますと、県単の事業(ができなくなります)。防災・減災(関係の事業)も、ガクッと減るんですよ。これをどうするか。だから、ある期間で税収がどんどん増えるようになりますと、バランスが取れます。だから総合的な経済対策をどうするか。これはセットですよね。
(記 者)
もう一点お伺いしたいんですけれども、先ほど知事がお話しいただいた県税100億円と市町村税150億円に合わせて、地方交付税も減収が見込まれると思いますけども。
(知 事)
当然、ええ。
(記 者)
これはどのくらい、県分、市町村合わせて。
(知 事)
これは単純にはいかないです。だから減少はありますが、減少すると、補てんしてますんで、国がこれをどうするか。国の補てん分、これもなくすとなれば全くガクッと減るんです。だから今でも国が補てんするものがありますから。だから、臨財債(臨時財政対策債:国が地方公共団体に交付する地方交付税の財源不足に対処するため、その不足する金額の一部を一旦地方公共団体で借金をしてまかなっておく県債のこと)、あれ国と地方が折半ですんで、あの半分の部分をどうするか。これを増やすと、この半分は将来負担になるんです。だからこれ、頭が痛いでしょう。
(記 者)
分かりました。
話題が変わりまして、新県立体育館のことについてお尋ねしたいと思います。再公告のスケジュールが今日発表されましたけれども、これBプレミアリーグには、初年度には、これ、ハピネッツ間に合うスケジュールというふうな。
(知 事)
先般、豊橋市(新しい市長)はアリーナに反対してます。当然あそこのチームは、Bプレミア、だめですね。で、この関係、同じくアリーナ、鹿児島も不調。全国的にだんだんこうなってくる。そうすると、単純にこれをBリーグがだめですということで来るかどうか。うちのほうも、今回議会のほうで、あれをお認めいただければ、何とかできます。完成年度を変えないと、まずはこれを十分Bリーグのほうにお伝えしながら、何とか、もう少し猶予をもらうように何とかお願いするという。そういうふうに今、ハピネッツのほうと連携して、どういうふうにBリーグに要望するか、今検討してます。
(記 者)
ありがとうございます。
(記 者)
体育館に関連してですね、110億円、今回増額の方針ですけれども、まあいろんな背景があると思いますけれども、これどうやって県民に理解を求めていくとお考えでしょうか。
(知 事)
まず県立体育館、これは単純に言えば、(仮に)あのアリーナをやめて、Bリーグのほうはあきらめても(体育館と体育館にアリーナの機能を付加した場合を比較しても)そう変わんないですよ。だからあれをどうするか。県立体育館をなくすかどうか。あれ(アリーナとしてのプラスとなる部分)をやめても普通の体育館とそうは変わらない。で、また、あれの設計を全部し直すとまた上がるんですよ。だから、まずはハピネッツはあるけれども、全県民が使えますから、これをしっかり説明しながら。また半分は国から交付金がきますんで、これをどういうふうに活用するか。まずは、国に対し交付金の最大限の配慮をお願いしながら、何とか持っていきたいなという。あと、ハピネッツもせっかく頑張ってますんでね。今、単純にハピネッツをなくすということが、若い方も、そう望んでないと思いますんで、まずは何とかあれを十分な根拠を示しながら、御理解を願いたいなという、そう思ってます。
(記 者)
ありがとうございます。県政協議会のほうでも今日説明、知事からありましたけれども、やはりその入札公告の時点では、なかなか予想できなかったぐらいの資材の高騰ですとかっていうものがあったという理解でよろしいでしょうか。
(知 事)
7月からぐっと。あと東京は今、100年に1回の大改修。東京だって、県政協議会で言ったように、ものすごい高騰。私自分で4グループ以外のスーパーゼネコンの役員に聞いたら、今200億、300億、地方のものには手を出さないって。東京は1,000億、2,000億、1兆円の事業がごろごろしている。で、これも奪い合い。資材と人材。だから、ゼネコンさん、ここ4グループからもヒアリングで聞いたら、職人さんがいないと、秋田に。ああいう特殊作業で。そうすると、遠くから来ると。東京と同じ給料ですよ。これがすごいですよ。あと、建築資材も、あの今ほら、ほとんど配電盤とか電気関係、本当にないんですよ。あれ半導体ですんで、この関係で相当、ものによってはこの1年間で2倍になってる。だからゼネコンさんも、最終的にギリギリに見積もりをやっても、どういっても(採算が)合わないという。昔は公共事業のほうが儲ける。民間は儲けない。今は民間のほうが儲ける。民間は、すごいですよね、どんと。あれ、あっちのほうがものすごく儲けるんです。だから民間のほうのは(無理に受注しても)赤字。で、ただ最近は東京都は(資材費等が)上がっても建ちますが、地方は難しい。横手の市民会館は(当初計画で見込んでいた総事業費が)2倍ですよ。だから、そうなんですね。で、県立体育館の場合は、まず最後の県の大きい事業ですから、これができますと、あとは県はないですから。
(記 者)
ありがとうございます。
もう一点だけ。現段階で、先ほども12月の議会でその増額分を認めていただけたら間に合うかもしれないっていうようなお話でしたけれども、知事としてはBプレミアム初年度参入というのは、現時点では、12月議会で認められれば可能だとお考えでしょうか。
(知 事)
今、水野社長が相当Bリーグに事情を説明してますんで、その結果がどうなるか。だから、全国的に豊橋の例もあるから、相当Bリーグも、そんなに堅いことを言うと、全部なくなる。あと、逆に反発が来るんです。だから、まずはお願いしたい、Bリーグのほうに県の職員も同行してお願いしてくるという、そんなふうに考えてます。
(記 者)
ありがとうございます。
(記 者)
来年4月の知事選に関して、鈴木県議が立候補を正式表明ということで、自民党、まあ双方、猿田さんの支持という話も伝えられてますが、保守が分裂する選挙になるかもしれないという状況があると思うんですが、その現状についてどのように認識されていますか。
(知 事)
自分で言うのもどうかな。自民党内も意見がいっぱいありますよ。様々。だからどうなるか。最終的にまだ自民党はどうするか決まってませんので、まだこの後、どんなふうな展開になるか、これは私がとやかく言うことじゃないですから。
(記 者)
体育館のお話に戻りますけれども、建設費について、当初より3倍になるということで、この前直近の見込みよりは1.5倍ですけれども、当初よりは3倍になると。これだけ、建設費だけではなくて全般的な物価が上がってる中で、自治体の負担が増えるのは当然ですけれども、Bリーグは特にJリーグ以上にアリーナの厳しい条件を主張して、それを自治体が造るのが当然だという傾向が強いと思いますが、Jリーグはその点、昔はそうだったのが、だんだん地方の自治体の窮状が分かってきて、いろいろ緩和してきてます。そういう中でハピネッツのために300億を使うということは、先ほど知事も、質問にもありましたけれども、県民の理解をどう得るのかと。その上でそのハピネッツに当初のその使用料、当初想定したものの、当然その建設費が最初のものより3倍になってんだから、使用料も1.5倍なり2倍、3倍のものをちゃんと負担してもらうと、痛み分けにするというようなことはお考えなんでしょうか。それとも、その公共の施設だから、ハピネッツのためにという姿勢なのでしょうか。
(知 事)
単純に言えば、今の体育館の建て替えです。アリーナの部分がなくても、そう違わないんですよ。だから単純に言えば、使用料はこの後まだ検討の余地はあります。建築費が上がります。まあ一般の使用料、県民の部分はそう上げることはできませんが、プロ、民間の使用については、当然検討は必要ですから、この後のことです。
(記 者)
ありがとうございました。
(記 者)
今のとちょっと若干関連するんですが、知事のプロスポーツへの県財政の支出のお考えをお伺いしたくてですね。知事はブラウブリッツ秋田の新スタジアムに関しては、30億円が限度だと強調されてたと思うんですが、全く新県立体育館は、建て替えですし、県立です。全く背景は異なるとは思うんですが、今回110億プラスで、県では50、60億増額ということで、若干知事、何て言うんでしょうか、ブラウブリッツ秋田の新スタジアムのほうが相対的に後ろ向きに県が臨んでるようにも見えてしまうんですが、そのあたりの整合性といいますか、知事のお考えをお伺いできるでしょうか。
(知 事)
昨日言ったとおり、サッカーのほうの成績が上がれば、当然、県民の理解は進みます。まず、ハピネッツはBリーグ、あのプレミア、当然実力があるんですよね。で、だからそこは、単純に言えばチームの力関係ですよ。あと、もう一つ。これ(新県立体育館)が遅れれば、あっち(新スタジアム)も遅れるんです。国からの交付金は両方はならない(同時期にもらえるとは限らない)。こっち(新県立体育館)が完成する頃にあっち(新スタジアム)がスタートです。だからこれ(新県立体育館)をでかせば、あっち(新スタジアム)もうまくいくんです。だから市のほうではこれが遅れれば、あっちのほうも遅れるので、相当、市のほうも心配してます。
(幹事社)
あと1問程度と言われているんですけれど。
(記 者)
愛知県の豊橋市では、市長がアリーナ(建設反対)を公約に掲げて、受かったからやめるという自治体もありました。今回、先ほど知事の説明の中では、設計し直しても値段は上がるというお話でしたけれども、もう一歩立ち戻って、まず白紙に戻して考え直すっていう考えはないのでしょうか。
(知 事)
今白紙に戻せば、県立体育館、あれをなくすということで、そういうことになるんですよね。だから県立体育館、当然今造ったほうが。後になれば、建築関係の情報ではまた5年ぐらい東京に集中ですよ。そうでなくて、体育館はもう耐用年数です。県立体育館は完全に県で、豊橋とは全く別なんです。うちは建て替え、プラスあの部分、アリーナとしての構造を若干つけるという。プラスとなる部分は、単純に言えばサッカーのブラウブリッツの全体よりもこの部分は少ないですよ。アリーナ部分のプラスアルファは、あれより低いんですよ。だから当然、これはハピネッツのためではないんですよ。たまたまハピネッツがあるから、あの部分はプラスアルファでつけるという。
(記 者)
県立体育館に関してなんですが、幾度も事業費を修正して修正してということでここまで来ていますが、今回のこの入札不調に関してなんですけれども、事前のその計画段階で例えばその適切な予算額の設定だとかそういったものをやっていれば、回避可能な事態であった。つまり県ないしコンサル側の不手際だったとお考えなのか。それとも、こういった原材料の高騰などを受けて、不可避の事態だったとお考えなのか。そのどちらでしょうか。
(知 事)
高騰は3年ぐらい前から当然あって、今回、さっき言ったように7月、中野サンプラザ(の跡地に建設予定の施設)、あれ3年前は1,800億。この春に2,600億。これが9月に3,500億。だから、あっという間に、数か月の間に、夏から秋にかけて急激に上がってるんですよ。だからゼネコンさんも、採算は大丈夫と思ったら、直前、先月11月になって、10月末から積算し直したら全く無理だと。で、第三者の別のゼネコンに聞いても、このくらいは上がってるよって。当然、そう簡単にこれを見通すことはできなかったんじゃないかなという。そこら辺、非常に難しいけれども、途中途中に、あの夏頃から、東京の状況を見ながらやってれば良かったけども、そこまでは全く今回の想定は、私どももなかなか見通すことができなかったという、これが今、実情です。
(記 者)
ありがとうございます。
全くちょっと話題が変わった質問をもう1問だけさせていただきますが、タイのトップセールスがありましたけれども、知事自身、タイへの歴訪は8回目ということだったんですが、この長年の任期を通してタイとの交流関係を築き上げてきたと思うんですが、この関係、秋田とタイの関係、今後どのように発展してほしいとお考えでしょうか。
(知 事)
タイの関係、あれは何というか、民間の企業が相当秋田から行ってるんですよ。県人会の会長さんが相当骨を折っておられて、今回も県人会の10周年記念に観光大臣が来ました。あとタイの財閥、観光関係、全部来てる。だからこの10年間で、民間のタイの県人会の方が相当頑張ってくれた。で、そういう関係で単純に言えば、タイの財界と非常に近い方がいっぱいいますんで、この方々を通じて相当秋田牛の肉、これ非常にうまくいってるんですよ。だからやっぱり台湾もタイも、ほとんど人的な個人個人のつながり。だからどういうふうに、あっちの秋田に縁のある方にどういうふうに頑張ってもらうか。これが一番です。今回本当、大臣が来たんですよ。観光大臣。で、財閥、タイ最高の財閥、会長さん。皆さん、秋田県を覚えてるんですよ。
あまり関係ないけど、秋田のあるお医者さんにタイの財閥のお嬢さんが嫁いできた。この関係もあって、タイで一番大きいスーパーで秋田牛をいっぱい売ってる。個人的なつながりが一番です。
(記 者)
分かりました。ありがとうございました。
(幹事社)
よろしいでしょうか。
以上となります。ありがとうございました。