令和6年10月21日知事記者会見
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●知事発表
(1)クラウドファンディング型ふるさと納税を活用した動物愛護団体の活動支援について
●幹事社質問
(1)衆議院議員総選挙の見通しについて
●その他質問
(1)令和7年度当初予算編成の基本方針について
(2)鳥インフルエンザについて
(3)CCS(二酸化炭素回収・貯留)事業について
(4)知事の任期が残り半年となったことについて
(5)クマ対策等について
(6)宿泊税について
(幹事社)
日本経済新聞です。進行役(幹事社)を務めます。よろしくお願いいたします。
まずは知事から発表事項がございますので、よろしくお願いいたします。
(知 事)
クラウドファンディング型のふるさと納税を活用しました動物愛護団体の活動支援について、若干、御礼の意味を込めてお話しします。
昨年度に引き続きまして県内で犬や猫の保護及び譲渡を行う二つの動物愛護団体と共同のプロジェクトということで、団体の活動を推進するためのクラウドファンディング型ふるさと納税制度を活用した寄附の受け付けを今やっております。
令和6年10月21日現在、二つのプロジェクトを合わせて186名の方から316万3,222円の寄附をいただいております。県内外から多くのご支援をいただきまして、本当にありがたく思っています。
寄附の募集受付終了まであと3日でございます。一匹でも多くの犬や猫の幸せを願い、日々命と向き合い活動している動物愛護団体が行う本プロジェクトに、引き続き皆さん方のあたたかいご支援をいただきますようにお願いを申し上げます。
ということで、今年も大変ご協力をいただきまして本当にありがとうございました。来年以降もやると思いますので、ひとつよろしくお願いいたします。
私からは以上です。
(幹事社)
それでは、まずこのテーマに関連して質問がございましたらよろしくお願いいたします。よろしいでしょうか。
それでは次の話題に移ります。
27日に衆院選が予定されておりますが、候補者に対して知事からこうして欲しいという期待、選挙後になると思うんですが、期待のほどをちょっとよろしくお願いいたします。
(知 事)
今回は与党が非常に厳しい選挙です。どういう格好になるか、与党で過半数を占めるのか、また、万が一、過半数のない時にどういうふうな状況になるか。若干今回、その結果を見ないと、この後の国政の動向がわかりにくいという状態です。
ただ、様々な情報を足し合わせますと、相当、与党自民党の苦戦というか。非常にやっぱり裏金っていうかな、政治とカネの問題で相当批判があって、かなり前回と違って厳しい選挙になっているような、そういうふうに思っています。
ただ、国政の大きいその方向性は別にして、地方に対する人口の減少の問題、あるいは教育の問題、あるいは福祉の問題、そういう点では、与党、野党ともそう違いはございません。まずはどういうふうな状況になっても、しっかりと国民の生活を安定させるような、そういうふうな施策、事業をしっかりやって欲しいなと。
今回、私、意外、あっと思ったことがあります。大半の政党が最低賃金1,500円という。これ単純に今、1,500円にスッとなるとは思いませんが、自民党も含めて与党、野党、ほとんど一緒です。そうしますと、やはり与野党とも日本の経済の低迷を、やっぱり労働者の賃金、内需が日本は半分以上ですんで、労働者の賃金が上がらない限りは日本の経済が立ち行かないという。逆にこれは日本の様々ないびつな経済構造、そういうところに起因していますんで、単に1,500円にしたからすぐ(に上手くいく)というわけにはいきませんけども、この1,500円の裏には、相当産業構造の思い切った転換、こういうことも必要ですんで、そこまで舵を切ったのかなという。
また、経済同友会の方、経営側が1,500円ということで言い始めています。そうしますと、やはりこの後にどういうふうな産業政策、これ大企業はいいでしょうけども、中小企業をどうするか。ただ、今の中小企業対策、やはり相当欧米型、日本型の護送船団方式でなく、努力をするところは支援すると。努力しないというか、新しいことにチャレンジしない、また、今までと同じような経営を続けているところは、若干そういうところから外れるという、そういうふうな思考が裏に見えますんで、この次の実際の中小企業対策が相当、個別選択制になるのかなというふうに思ってます。
また、日本以外は完全にそういうふうな伸びる業種には集中投資。これから経済構造、あるいは技術革新、情報化によって、これからあまり不要ではないけども、そう伸びる、そう中心にならない産業については、相当海外は転換してますんで、そんなふうになりますんで、地方は中小企業が多いですから、どういうふうな状況になるのか、若干ここら辺は相当注視していく必要あるかなと、そんなふうに思ってます。
(幹事社)
ありがとうございます。
それでは、皆さん、衆院選に関連してご質問がある方お願いします。
(記 者)
よろしくお願いします。
今、「今回は与党が非常に厳しい選挙」とおっしゃっていましたけども、県内の3小選挙区について、知事はどのように情勢を見ていますか。
(知 事)
皆さん方の出口調査、あるいは世論調査がありますんで、まず大体、その方向で私も情報は入ってますんで、相当まず厳しいと。で、比例で復活する場合と、そうでない場合がありますんで、私としては、どちらが勝っても、与党、野党別にして、地元の国会議員は多い方がいいんですよ。野党でも与党でもね。できれば、なるべく国会議員が多くなって欲しいなという、そんなふうに思ってます。1区、2区、3区(の選挙情勢)は(報道機関の皆さんが)わかってるでしょうから。私も十分な思慮がありますけども、まさか言うわけにいかないですよ。今はね。
(幹事社)
ほかにいかがですか。
(記 者)
投票時間について伺うんですけども、今日、千葉県の知事が「投票時間を短縮した方が職員の負担軽減にもなるんじゃないか」といった投稿をSNSの方でされたそうなんですけども、各自治体、人員削減等々で大変な中で、現在の午後8時までというところについて、知事はどういった考えを持っていらっしゃいますでしょうか。
(知 事)
農村部はいいけども、都市部は雇用形態が違います。あと、期日前投票が多いですから。ただ、やっぱり(午後)8時ギリギリの方もいますんで、できれば人員の負担、役所の負担は増えますけども、短くするっていうことは投票の機会をなくすことですんで、私はそんなに短くすることというよりも、今、アメリカみたいに長く2日間とかそんなふうな方がいいんじゃないかなと。これは別で、役所の論理では短い方がいいけれども、やっぱり投票率を上げるためには、あまり制限をしない方がいいんじゃないかなと思います。
(幹事社)
ほかにいかがでしょうか。
(記 者)
関連してというところなんですが、前回の参院選の際とか衆院選の際は、一夜明けて次の日に記者会見があって受け止めみたいなのをお話されていたと思うんですが、今回はそういったものを開く予定はありますでしょうか。
(知 事)
今回は28日か。午後にもし時間あれば。若干、時間あるかな。
(広報広聴課)
ちょっとこちらで確認しないとわからないので、この場での回答は控えさせてもらいます。
(記 者)
わかりました。ありがとうございます。
(幹事社)
ほかはよろしいでしょうか。
(記 者)
先ほどの投票率の話なんですけども、今日、期日前投票の中間発表が出まして、前回よりも高まっているなと。いろんな要因があるかとは思うんですが、今回のこの県民の衆院選への関心の高さといいますか、何かそこら辺は知事としてどういうふうに見ていますでしょうか。
(知 事)
もう1回。
(記 者)
今回の衆院選への県民の意識といいますか、関心の高さという部分では、知事としてどういうふうに見ていますでしょうか。
(知 事)
候補者が割と増えてますんで、若干、上がるのかなという。あと、相当激戦ですんで、各政党が相当力を入れてますんで、若干上がるんじゃないかなという、そんな感じがあります。どうかな。ただ、私は感覚としては若干上がるのかなという、前よりはね。
(記 者)
ありがとうございます。
(知 事)
上がる分は、無党派層。これが相当左右しますね。
(幹事社)
ほかはいかがでしょうか。
では、その他の話題に移ります。一点こちらからご質問させてください。
県政についてなんですが、先日、知事からも既に来年度の予算編成方針の中でご挨拶がありましたが、やはり最後の予算編成とはいえ、やっぱりこれは次の時代に向けて欠かせないというところ、防災・減災を含めて、知事が今どういうふうに考えていらっしゃるのか、改めてよろしくお願いいたします。
(知 事)
基本的に来年度予算は、一般的に言うと骨格(予算)です。ただ、防災・減災、これは当然、大半が継続ですんで、これは当初から盛ります(当初予算に計上します)。また、継続でなくても今回の由利本荘市とか、ああいうふうな状況で、すぐ手をかけなければ、(対策が)延びると住民が困るものは当初から置くという。また、例えば昨年度からやっている(あきた企業連携型)奨学金(返還助成)制度、あれは昨年度募集ですんで、これは当初。ただ、そのほか、一般的な普通の新規事業、これは大体、例えば次の知事さんがどう判断するか、また、全く新しい施策をやる可能性もありますんで、まずは新規のもので今まで県民、議会から、要望があったようなものは、一応プランニングだけして、これをやるかやらないかの判断は次の知事さんという。で、ちょうど、一般財源で新規事業に約40億を寄せますんで、ある程度新規事業、この後、地方創生の交付金、あとは補正で国からの様々な交付金が増える可能性もありますが、まずは、一定の財源を次の知事さんが自由に使えるように残すのが礼儀かなと、そんなふうに思っています。いずれ、一応全部の骨格プラス、私であればこうだというものを組んで、あとはその中で次の知事さんに判断していただくというものとで、これで分けるという、そんなふうになっております。
(幹事社)
ありがとうございます。
それでは、各社さん、自由に質問お願いいたします。
(記 者)
北海道で鳥インフルが発生しているというところで、過去、最も早い時期の発生ということなんですけれども、この時期だからこそ気をつけなければいけないというところもあるかと思います。知事の受け止め、お願いできますでしょうか。
(知 事)
今、様々情報。一般的に鳥の死骸を見つけたら、すぐに連絡してもらうということと、あとは当然鶏舎、当然今、相当これから渡り鳥も来ますんで、注意喚起、これは十分にやっています。あとは、何かあればすぐ対応できるように、チーム編成をしているわけではないですが、そういう農林水産部の方で地域振興局と連絡しながら、いつでもすぐ対応できるように、いろんな準備はしております。
(幹事社)
ほかはいかがでしょうか。
(記 者)
先ほど(本日午前中)の連合秋田さんの来年度予算への要望、提言に関して、知事の方からCCS(Carbon dioxide Capture and Storage(二酸化炭素回収・貯留))に関して秋田港でというふうなお話があったと思いますけれども、これ県の方で、知事もそうですけれども、来年度以降に向けてどういう構想でいるのか、CCSのプラントを秋田港で造ろうという構想なのか、ちょっとそのあたり教えていただけますか。
(知 事)
当然秋田港と船川港、船川港も今、港湾計画ができますんで、当然中継港、あと資材のメンテナンス、そういうものがありますんで、当然、秋田港の方は今やってますんで、プラスアルファでこれから船川港、あれ入りますんで、相当、能代港も含めて3港は全部手がかかるという。で、相当やっぱり今の洋上風力、あるいはCCSの関係、この関係をカバーできるような、そんなふうな状況を今早急につくる必要あります。まずこれは、国の方の重点事業でもありますんで、まずはスピーディーにやるという。あと本荘港、これも抜本的なことはできませんけども、本荘港の方も様々な資材の供給、そういうメンテナンスの関係、これは必要ですんで、ここにもいずれ手がかかるという、そんな状況です。
(記 者)
一点確認なんですけれども、CCSのプラントに関しては、三種町さんの方でも手を挙げていらっしゃると思いますけれども、県の方では秋田港で造りたいっていうふうな思いでいらっしゃるんでしょうか。
(知 事)
CCS、あれはまだ、由利本荘沖、あそこで掘ってどうするか、これまだまだです。中身をどうするか。そんなに簡単ではないです。あれが実証実験をやって、どういうふうな、どこからCO2をもってくるかによって、どこを母港にするか。だから、やっぱり、母港は秋田港だと思う。あとは、そこから由利本荘沖まで近いですから、どういうふうに運ぶか、パイプラインなのか、船でやるのか、これはまだまだ先のことです。
(幹事社)
ほかはいかがでしょうか。
(記 者)
おととい19日の土曜日で知事の任期が残り半年というタイミングになったと思いますが、これまでの半年の受け止めと、この先半年についてちょっとお伺いできればと思います。
(知 事)
まず今までの半年、今回も災害対策、これ相当やっています。また、今、企業誘致、今回名古屋でもやってますし、いろんな面で企業誘致の方、今、進めてますんで、まずは企業誘致の継続、今年中に何社か決まるようにということ。あと、やっぱりこの後の半年、どういうふうに繋ぐか、国の様々な来年度予算、これ政権の状況がどうなるかわかりませんが、いずれ11月には来年度予算の重点的な要望にいきます。まずは一番今必要なのは、まず災害対策、防災・減災、この関係をしっかりやるということと、あと、男鹿半島の(関係)、今日夕方、会議がありますから、まずは男鹿半島、あとは内陸の鹿角、あそこの課題の整理ができましたので、これをどういうふうに課題に対応するかのプランニングをやって、この中で来年度以降、どういうふうに実際に事業をやっていくか、ここら辺がまず今のところ最重点かな。
(記 者)
ありがとうございます。
(記 者)
今年のクマの出没っていうのは意外に少ないのかもしれないという気もするんですけども、知事の方で感覚としていかがですか。
(知 事)
春は多かったですね。春以降、だんだん、まあ今のところ出てはいましたけども、昨年ほどはいってないかなという。で、相当注意喚起があって、あと、山を見回るということで、まず春以降、けが人がないということで、まずは今のところ。やっぱり相当皆さんが注意もしてますし、クマダスとかああいうものも相当参考になりますんで、今のところ先に相当駆除してますんで、頭数も減ってるのかなという。ただこれ、逆に言えば、実、山の餌、これがいっぱいありますんで、来年以降、またクマが増えるという可能性がありますんで、常時カメラでカウントしてますんで、この後どういうふうな状況になるか。これ、一喜一憂する必要はないですから、来年以降どうするか、この冬に雪が降るのかどうか、厳寒になるのか、暖冬なのか。まあカメムシが相当多いとのことで、大雪が降るんじゃないかっていう話もありますんで、そこら辺を見極めながら来年以降の対策・対応をしっかりやっていくということが必要かなと、そう思ってます。
(記 者)
すいません、よろしくお願いします。
宿泊税についてお伺いしたいんですけれども、宮城県の方で9月議会で条例が可決されまして、来年11月から導入に向けて議論が始まるんですけれども、秋田県としては宿泊税導入も検討されているかと思うんですけれども、知事として新たな財源としてそういったものの導入のお考え、また宮城のことをどういうふうに捉えているかお聞かせ願います。
(知 事)
最近の宿泊の状況を見ますと、ホテル、シティホテル、ビジネス、両方ともいいんですよ。あと観光地のいいホテル、高級旅館、いいんですよ。ただ、一般のところが非常に低迷しています。全くこの分化、いいところとだめなとこ、まずうちは都市部にはホテルが少ないですが、まずは、宿泊税を徴収するという状況まで至ってないかなという。で、まず今のところ、私、県では今のとこは全く考えていません。あと200円ではたいしたことないんですよ。数億を取るためにやっても、数億で観光の大規模な何かをやるってできませんから。やっぱり相当、何か東京とかああいうところは何十億。何億程度を取っても逆に手間がかかるだけ。うちの方では、県はまだ考えていません。
(幹事社)
皆さん、あと1問ぐらいで、すいません、よろしくお願いします。
よろしいですか。
じゃあそれではありがとうございました。