●知事発表
 (1)クラウドファンディング型ふるさと納税を活用した動物愛護団体の活動支援について
 
●幹事社質問
 (1)衆議院議員総選挙の見通しについて
 
●その他質問
 (1)令和7年度当初予算編成の基本方針について
 (2)鳥インフルエンザについて
 (3)CCS(二酸化炭素回収・貯留)事業について
 (4)知事の任期が残り半年となったことについて
 (5)クマ対策等について
 (6)宿泊税について

 

 


 

(幹事社)
 日本経済新聞です。進行役(幹事社)を務めます。よろしくお願いいたします。
 まずは知事から発表事項がございますので、よろしくお願いいたします。
 
(知 事)
 クラウドファンディング型のふるさと納税を活用しました動物愛護団体の活動支援について、若干、御礼の意味を込めてお話しします。
 昨年度に引き続きまして県内で犬や猫の保護及び譲渡を行う二つの動物愛護団体と共同のプロジェクトということで、団体の活動を推進するためのクラウドファンディング型ふるさと納税制度を活用した寄附の受け付けを今やっております。
 令和6年10月21日現在、二つのプロジェクトを合わせて186名の方から316万3,222円の寄附をいただいております。県内外から多くのご支援をいただきまして、本当にありがたく思っています。
 寄附の募集受付終了まであと3日でございます。一匹でも多くの犬や猫の幸せを願い、日々命と向き合い活動している動物愛護団体が行う本プロジェクトに、引き続き皆さん方のあたたかいご支援をいただきますようにお願いを申し上げます。
 ということで、今年も大変ご協力をいただきまして本当にありがとうございました。来年以降もやると思いますので、ひとつよろしくお願いいたします。
 私からは以上です。
 
(幹事社)
 それでは、まずこのテーマに関連して質問がございましたらよろしくお願いいたします。よろしいでしょうか。
 それでは次の話題に移ります。
 27日に衆院選が予定されておりますが、候補者に対して知事からこうして欲しいという期待、選挙後になると思うんですが、期待のほどをちょっとよろしくお願いいたします。
 
(知 事)
 今回は与党が非常に厳しい選挙です。どういう格好になるか、与党で過半数を占めるのか、また、万が一、過半数のない時にどういうふうな状況になるか。若干今回、その結果を見ないと、この後の国政の動向がわかりにくいという状態です。
 ただ、様々な情報を足し合わせますと、相当、与党自民党の苦戦というか。非常にやっぱり裏金っていうかな、政治とカネの問題で相当批判があって、かなり前回と違って厳しい選挙になっているような、そういうふうに思っています。
 ただ、国政の大きいその方向性は別にして、地方に対する人口の減少の問題、あるいは教育の問題、あるいは福祉の問題、そういう点では、与党、野党ともそう違いはございません。まずはどういうふうな状況になっても、しっかりと国民の生活を安定させるような、そういうふうな施策、事業をしっかりやって欲しいなと。
 今回、私、意外、あっと思ったことがあります。大半の政党が最低賃金1,500円という。これ単純に今、1,500円にスッとなるとは思いませんが、自民党も含めて与党、野党、ほとんど一緒です。そうしますと、やはり与野党とも日本の経済の低迷を、やっぱり労働者の賃金、内需が日本は半分以上ですんで、労働者の賃金が上がらない限りは日本の経済が立ち行かないという。逆にこれは日本の様々ないびつな経済構造、そういうところに起因していますんで、単に1,500円にしたからすぐ(に上手くいく)というわけにはいきませんけども、この1,500円の裏には、相当産業構造の思い切った転換、こういうことも必要ですんで、そこまで舵を切ったのかなという。
 また、経済同友会の方、経営側が1,500円ということで言い始めています。そうしますと、やはりこの後にどういうふうな産業政策、これ大企業はいいでしょうけども、中小企業をどうするか。ただ、今の中小企業対策、やはり相当欧米型、日本型の護送船団方式でなく、努力をするところは支援すると。努力しないというか、新しいことにチャレンジしない、また、今までと同じような経営を続けているところは、若干そういうところから外れるという、そういうふうな思考が裏に見えますんで、この次の実際の中小企業対策が相当、個別選択制になるのかなというふうに思ってます。
 また、日本以外は完全にそういうふうな伸びる業種には集中投資。これから経済構造、あるいは技術革新、情報化によって、これからあまり不要ではないけども、そう伸びる、そう中心にならない産業については、相当海外は転換してますんで、そんなふうになりますんで、地方は中小企業が多いですから、どういうふうな状況になるのか、若干ここら辺は相当注視していく必要あるかなと、そんなふうに思ってます。
 
(幹事社)
 ありがとうございます。
 それでは、皆さん、衆院選に関連してご質問がある方お願いします。
 
(記 者)
 よろしくお願いします。
 今、「今回は与党が非常に厳しい選挙」とおっしゃっていましたけども、県内の3小選挙区について、知事はどのように情勢を見ていますか。
 
(知 事)
 皆さん方の出口調査、あるいは世論調査がありますんで、まず大体、その方向で私も情報は入ってますんで、相当まず厳しいと。で、比例で復活する場合と、そうでない場合がありますんで、私としては、どちらが勝っても、与党、野党別にして、地元の国会議員は多い方がいいんですよ。野党でも与党でもね。できれば、なるべく国会議員が多くなって欲しいなという、そんなふうに思ってます。1区、2区、3区(の選挙情勢)は(報道機関の皆さんが)わかってるでしょうから。私も十分な思慮がありますけども、まさか言うわけにいかないですよ。今はね。
 
(幹事社)
 ほかにいかがですか。
 
(記 者)
 投票時間について伺うんですけども、今日、千葉県の知事が「投票時間を短縮した方が職員の負担軽減にもなるんじゃないか」といった投稿をSNSの方でされたそうなんですけども、各自治体、人員削減等々で大変な中で、現在の午後8時までというところについて、知事はどういった考えを持っていらっしゃいますでしょうか。
 
(知 事)
 農村部はいいけども、都市部は雇用形態が違います。あと、期日前投票が多いですから。ただ、やっぱり(午後)8時ギリギリの方もいますんで、できれば人員の負担、役所の負担は増えますけども、短くするっていうことは投票の機会をなくすことですんで、私はそんなに短くすることというよりも、今、アメリカみたいに長く2日間とかそんなふうな方がいいんじゃないかなと。これは別で、役所の論理では短い方がいいけれども、やっぱり投票率を上げるためには、あまり制限をしない方がいいんじゃないかなと思います。
 
(幹事社)
 ほかにいかがでしょうか。
 
(記 者)
 関連してというところなんですが、前回の参院選の際とか衆院選の際は、一夜明けて次の日に記者会見があって受け止めみたいなのをお話されていたと思うんですが、今回はそういったものを開く予定はありますでしょうか。
 
(知 事)
 今回は28日か。午後にもし時間あれば。若干、時間あるかな。
 
(広報広聴課)
 ちょっとこちらで確認しないとわからないので、この場での回答は控えさせてもらいます。
 
(記 者)
 わかりました。ありがとうございます。
 
(幹事社)
 ほかはよろしいでしょうか。
 
(記 者)
 先ほどの投票率の話なんですけども、今日、期日前投票の中間発表が出まして、前回よりも高まっているなと。いろんな要因があるかとは思うんですが、今回のこの県民の衆院選への関心の高さといいますか、何かそこら辺は知事としてどういうふうに見ていますでしょうか。
 
(知 事)
 もう1回。
 
(記 者)
 今回の衆院選への県民の意識といいますか、関心の高さという部分では、知事としてどういうふうに見ていますでしょうか。
 
(知 事)
 候補者が割と増えてますんで、若干、上がるのかなという。あと、相当激戦ですんで、各政党が相当力を入れてますんで、若干上がるんじゃないかなという、そんな感じがあります。どうかな。ただ、私は感覚としては若干上がるのかなという、前よりはね。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(知 事)
 上がる分は、無党派層。これが相当左右しますね。
 
(幹事社)
 ほかはいかがでしょうか。
 では、その他の話題に移ります。一点こちらからご質問させてください。
 県政についてなんですが、先日、知事からも既に来年度の予算編成方針の中でご挨拶がありましたが、やはり最後の予算編成とはいえ、やっぱりこれは次の時代に向けて欠かせないというところ、防災・減災を含めて、知事が今どういうふうに考えていらっしゃるのか、改めてよろしくお願いいたします。
 
(知 事)
 基本的に来年度予算は、一般的に言うと骨格(予算)です。ただ、防災・減災、これは当然、大半が継続ですんで、これは当初から盛ります(当初予算に計上します)。また、継続でなくても今回の由利本荘市とか、ああいうふうな状況で、すぐ手をかけなければ、(対策が)延びると住民が困るものは当初から置くという。また、例えば昨年度からやっている(あきた企業連携型)奨学金(返還助成)制度、あれは昨年度募集ですんで、これは当初。ただ、そのほか、一般的な普通の新規事業、これは大体、例えば次の知事さんがどう判断するか、また、全く新しい施策をやる可能性もありますんで、まずは新規のもので今まで県民、議会から、要望があったようなものは、一応プランニングだけして、これをやるかやらないかの判断は次の知事さんという。で、ちょうど、一般財源で新規事業に約40億を寄せますんで、ある程度新規事業、この後、地方創生の交付金、あとは補正で国からの様々な交付金が増える可能性もありますが、まずは、一定の財源を次の知事さんが自由に使えるように残すのが礼儀かなと、そんなふうに思っています。いずれ、一応全部の骨格プラス、私であればこうだというものを組んで、あとはその中で次の知事さんに判断していただくというものとで、これで分けるという、そんなふうになっております。
 
(幹事社)
 ありがとうございます。
 それでは、各社さん、自由に質問お願いいたします。
 
(記 者)
 北海道で鳥インフルが発生しているというところで、過去、最も早い時期の発生ということなんですけれども、この時期だからこそ気をつけなければいけないというところもあるかと思います。知事の受け止め、お願いできますでしょうか。
 
(知 事)
 今、様々情報。一般的に鳥の死骸を見つけたら、すぐに連絡してもらうということと、あとは当然鶏舎、当然今、相当これから渡り鳥も来ますんで、注意喚起、これは十分にやっています。あとは、何かあればすぐ対応できるように、チーム編成をしているわけではないですが、そういう農林水産部の方で地域振興局と連絡しながら、いつでもすぐ対応できるように、いろんな準備はしております。
 
(幹事社)
 ほかはいかがでしょうか。
 
(記 者)
 先ほど(本日午前中)の連合秋田さんの来年度予算への要望、提言に関して、知事の方からCCS(Carbon dioxide Capture and Storage(二酸化炭素回収・貯留))に関して秋田港でというふうなお話があったと思いますけれども、これ県の方で、知事もそうですけれども、来年度以降に向けてどういう構想でいるのか、CCSのプラントを秋田港で造ろうという構想なのか、ちょっとそのあたり教えていただけますか。
 
(知 事)
 当然秋田港と船川港、船川港も今、港湾計画ができますんで、当然中継港、あと資材のメンテナンス、そういうものがありますんで、当然、秋田港の方は今やってますんで、プラスアルファでこれから船川港、あれ入りますんで、相当、能代港も含めて3港は全部手がかかるという。で、相当やっぱり今の洋上風力、あるいはCCSの関係、この関係をカバーできるような、そんなふうな状況を今早急につくる必要あります。まずこれは、国の方の重点事業でもありますんで、まずはスピーディーにやるという。あと本荘港、これも抜本的なことはできませんけども、本荘港の方も様々な資材の供給、そういうメンテナンスの関係、これは必要ですんで、ここにもいずれ手がかかるという、そんな状況です。
 
(記 者)
 一点確認なんですけれども、CCSのプラントに関しては、三種町さんの方でも手を挙げていらっしゃると思いますけれども、県の方では秋田港で造りたいっていうふうな思いでいらっしゃるんでしょうか。
 
(知 事)
 CCS、あれはまだ、由利本荘沖、あそこで掘ってどうするか、これまだまだです。中身をどうするか。そんなに簡単ではないです。あれが実証実験をやって、どういうふうな、どこからCO2をもってくるかによって、どこを母港にするか。だから、やっぱり、母港は秋田港だと思う。あとは、そこから由利本荘沖まで近いですから、どういうふうに運ぶか、パイプラインなのか、船でやるのか、これはまだまだ先のことです。
 
(幹事社)
 ほかはいかがでしょうか。
 
(記 者)
 おととい19日の土曜日で知事の任期が残り半年というタイミングになったと思いますが、これまでの半年の受け止めと、この先半年についてちょっとお伺いできればと思います。
 
(知 事)
 まず今までの半年、今回も災害対策、これ相当やっています。また、今、企業誘致、今回名古屋でもやってますし、いろんな面で企業誘致の方、今、進めてますんで、まずは企業誘致の継続、今年中に何社か決まるようにということ。あと、やっぱりこの後の半年、どういうふうに繋ぐか、国の様々な来年度予算、これ政権の状況がどうなるかわかりませんが、いずれ11月には来年度予算の重点的な要望にいきます。まずは一番今必要なのは、まず災害対策、防災・減災、この関係をしっかりやるということと、あと、男鹿半島の(関係)、今日夕方、会議がありますから、まずは男鹿半島、あとは内陸の鹿角、あそこの課題の整理ができましたので、これをどういうふうに課題に対応するかのプランニングをやって、この中で来年度以降、どういうふうに実際に事業をやっていくか、ここら辺がまず今のところ最重点かな。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(記 者)
 今年のクマの出没っていうのは意外に少ないのかもしれないという気もするんですけども、知事の方で感覚としていかがですか。
 
(知 事)
 春は多かったですね。春以降、だんだん、まあ今のところ出てはいましたけども、昨年ほどはいってないかなという。で、相当注意喚起があって、あと、山を見回るということで、まず春以降、けが人がないということで、まずは今のところ。やっぱり相当皆さんが注意もしてますし、クマダスとかああいうものも相当参考になりますんで、今のところ先に相当駆除してますんで、頭数も減ってるのかなという。ただこれ、逆に言えば、実、山の餌、これがいっぱいありますんで、来年以降、またクマが増えるという可能性がありますんで、常時カメラでカウントしてますんで、この後どういうふうな状況になるか。これ、一喜一憂する必要はないですから、来年以降どうするか、この冬に雪が降るのかどうか、厳寒になるのか、暖冬なのか。まあカメムシが相当多いとのことで、大雪が降るんじゃないかっていう話もありますんで、そこら辺を見極めながら来年以降の対策・対応をしっかりやっていくということが必要かなと、そう思ってます。
 
(記 者)
 すいません、よろしくお願いします。
 宿泊税についてお伺いしたいんですけれども、宮城県の方で9月議会で条例が可決されまして、来年11月から導入に向けて議論が始まるんですけれども、秋田県としては宿泊税導入も検討されているかと思うんですけれども、知事として新たな財源としてそういったものの導入のお考え、また宮城のことをどういうふうに捉えているかお聞かせ願います。
 
(知 事)
 最近の宿泊の状況を見ますと、ホテル、シティホテル、ビジネス、両方ともいいんですよ。あと観光地のいいホテル、高級旅館、いいんですよ。ただ、一般のところが非常に低迷しています。全くこの分化、いいところとだめなとこ、まずうちは都市部にはホテルが少ないですが、まずは、宿泊税を徴収するという状況まで至ってないかなという。で、まず今のところ、私、県では今のとこは全く考えていません。あと200円ではたいしたことないんですよ。数億を取るためにやっても、数億で観光の大規模な何かをやるってできませんから。やっぱり相当、何か東京とかああいうところは何十億。何億程度を取っても逆に手間がかかるだけ。うちの方では、県はまだ考えていません。
 
(幹事社)
 皆さん、あと1問ぐらいで、すいません、よろしくお願いします。
 よろしいですか。
 じゃあそれではありがとうございました。

 

 

(幹事社)
幹事社の読売です。まず知事から発言があるとのことですので、よろしくお願いします。
 
(知 事)
最初にパリオリンピック、志田(千陽)選手、銅メダル、大変おめでとうございました。志田選手の銅メダル、本県にとって12年前の2012ロンドンのバレーボール、江畑(幸子)さん以来の快挙であります。まさに本県の代表する選手でありますので、心からお祝いを申し上げたいと存じます。
また、北都銀行のナガマツペア(永原和可那選手・松本麻佑選手)、残念ながら決勝リーグには(進出)できませんけれども、まずは大変に健闘したということを讃えたいと思います。
いずれこの後も本県選手の、出身選手の活躍の場がありますので、大いに頑張ってほしいなと思います。
今日、大分暑くなりましたんで、熱中症の関係で少し県民の皆さんにお願いがございます。
大変気温が高くて、34度、5度という、場所によっては相当上がってます。また、この後しばらく高温が続きますんで、まずは熱中症に気をつけていただきたい。こまめに水分の補給、またエアコンの利用も適正な温度に設定しながら活用していただきたい。特に高齢者の方、あるいは子どもさんについて、自分で症状が分かりませんので、十分に周囲からお声をかけて、こういう方々をしっかり守っていただきたいと思います。
また災害の関係、ボランティア、非常に暑い中で大変ですんで、十分熱中症に気をつけながら、ボランティア活動をお願いしたいと思います。
いずれ環境省から暑さ指数とか熱中症警戒アラートが出ますんで、そういうものをチェックしながら、熱中症の予防をお願いしたいと思います。
また最後に、省エネエアコンの導入助成、第2弾のあきた省エネ購入応援キャンペーンを実施しておりますが、まだ残りがありますんで、エアコンを購入する際にはご活用いただきたいと思います。
以上であります。
 
(幹事社)
では、今の知事の発言に対し、質疑のある方いらっしゃいますでしょうか。
 
(記 者)
もし分かればですけど、熱中症に関して、県内、増えてきてるとは思うんですけれども。県内でどれぐらい、今年に入ってから熱中症で搬送されてるといったまとめ等はあるんでしょうか。
 
(知 事)
今のところ4月29日から7月28日までの間の統計があります。これが197人。特に7月15日から21日、この1週間は大分多いです。いずれ最近多くなっておりますんで、ぜひ気をつけていただきたいと思います。
 
(幹事社)
ほかにいらっしゃいますか。
いらっしゃらないようなので、幹事社から1問代表質問させていただきます。
先月下旬の大雨についてです。明日、知事も内閣府などを訪れて要望要請活動を行うということですが、まずは被害の所感と考えている支援策、あと要望の内容などについて、知事のお考えをお聞かせください。
 
(知 事)
今回、大分広範囲にわたってますんで、農業の関係、あるいは農地や農業用の施設、また道路の損壊、あるいは河川。特に河川、今回子吉川系統の直轄部分、あそこもいきましたんで。雄物川が大分(整備が)進んでまして、米代川も大分進んでますが、今回、子吉川のほう、今まで手をかけてますが、直轄河川が損壊するということは相当影響があります。特に雄物川流域、あの治水、ダムもできますけども、まだしばらく先ですんで、ぜひ、これも抜本的な改修、直轄で、この部分、特にお願いしたいと思います。
また農水の関係。大分、激甚災害でもカバーできないところがありますんで、そういう点において、国のほうでもなるべく農水省の様々な支援をお願いしたいと。
で、そこの隙間の部分はこれから9月まで県で補正を組みますんで、まず県の部分は昨年の例もありますんで、まずはそういう農業の支援、営農継続、これを中心に考えていきたいと思います。
また、まだ行方不明の方がいらっしゃいますんで、なるべく早く見つかるように願ってます。
いずれ明日、内閣府の防災関係、財務省、総務省、国交省、農水省、ここを回ります。で、急遽決まったもんですから、今、要望の内容を細かくやってます。いずれ激甚災害の場合、これからうちのほうで被害の内容を精査して、これをまとめて各省庁に上げて、これが基になります。まずは、総理から「検討するように」というお言葉がありましたんで、何とか激甚災害に。これになりますと、災害復旧、大分補助率が上がります。県の財政負担が減りますんで、その分、県で隙間のところをやれますんで、そういうことで明日、朝から行ってきます。
で、ついでにちょっと、私、ここに入ってくるとき、非常に苦しくて。あの、3日ぐらい前から大分腰の辺りが痛いっていうことで、2日前にシャワーを浴びたときに見たら、大分赤い斑点があったんです。で、昨日痛いもんだから、ネットで調べましたら帯状疱疹、これのようです。で、昨日救急外来、休みなので行きました。で、今日朝、午前中に精密検査をしたところ帯状疱疹ということで、大変痛いです。ただ、明日の国への要望、これは何としてもやる必要がありますんで、先生にお願いして、明日の夜までは何とか持つように鎮痛剤をやって、頑張って行ってきます。あの、ひどい状況です。
で、問題、1週間ぐらいは、なるべく静かにしてるようにっていうことで、まずは今週、副知事に代行できる業務は副知事にやってもらいます。ただ、重要な業務、まだ熱はないですから、動けますんで、痛みを我慢しますので、これは出ますけども、多くの業務を、まず今週1週間は副知事に代行をお願いしたいと思ってます。
 
(幹事社)
今の知事の発言について、質疑ある方、代表質問に関連しての質疑ある方いらっしゃいますでしょうか。
 
(記 者)
すいません、お体、ご体調心配なところ申し訳ありません。その1週間っていうのは、大体、今日から1週間っていうふうなイメージでいらっしゃいますか。
 
(知 事)
まあ今週いっぱいぐらい。
 
(記 者)
今週いっぱいぐらい。
 
(知 事)
大体、発症が3日か4日前です。だから10日ぐらいで、大体良くなると。大体10日ぐらいがめどで、治療、回復のめどということで。それがちょうど3日ぐらい前ですから、大体今週末ぐらいまで。
 
(記 者)
病気の知識がなくて恐縮なんですけれども、1週間静養すれば、症状はやわらぐっていうふうな病気なんでしょうか。
 
(知 事)
はい。大分、今、多いんですよ。若い方もなるというんです。県の職員も結構かかってるんです。で、特に高齢なれば疲れが出れば出るっていうことで。ただ熱がありませんので、食欲のほうはバンバンあります。これが一番なもんですから、まず鎮痛剤等、強い薬、お願いしましたんで、まず今のところ。ただ歩くと痛いんですよ。
 
(記 者)
改めて確認なんですけど、明日、政府のほうに要望行かれて、それ以降は、静養されて、来週の月曜日ぐらいから復帰予定だと。
 
(知 事)
単に黙って座ってやる用はできますけども、歩くのが大変痛いもんですから。
 
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
 
(幹事社)
ほかに質問ある方いらっしゃいますか。
 
(記 者)
体調悪いところ大変申し訳ございません。ちょっと大雨に関連して激甚災害に関してなんですけれども、スケジュールとしては、県のほうで被害を調べてから申請するっていうこと、申請というか国のほうに伝えることになると思うんですけれども、県内スケジュールとしては大体どれぐらいになりそうかという見通し等ありますでしょうか。
 
(総合防災課)
総合防災課です。現在、まだ国のほうともしっかりまだ協議もまだできていないような状況ですので、これからというような話になるかと思うので、まずは最初に知事のほうから内閣府、国のほうに1回行っていただいて、それからスケジュールが決まってくるものかなというふうに認識しております。
 
(記 者)
ありがとうございます。
あと、大雨の県の支援に関してなんですけども、大体予算規模等どれぐらいを想定されてるんでしょうか。
 
(知 事)
まだ全体が明確に分かってませんので、これからこのお盆中に査定と積算をやります。あと、9月補正というと、今月末ぐらいまでには大体固まるかなという。で、大分相手もお盆休みに入りますんで、まずは今回大分田んぼ、去年と違って、あそこの川が急流なもんですから、相当土砂が田んぼに入ってます。この分、昨年は山際のところだけで、あとは田んぼの水が引けると普通ですが、今回全面的に、薄くですが全部入ったところがありますんで、相当田んぼ、来年の耕作に間に合うかどうか。そうしますと、来年できませんので、相当、農家の方が困りますんで、そこらを辺どうするか。思った以上に田んぼの中、砂利が入ってます。これが一番です。あと、林道、山、あれはまだ全容を完全に分かってませんので、相当奥まで、特に鳥海山系、急峻ですんで、奥に入るのが非常にまだ危険なんです。早急に今やってますが、なかなかそう簡単に山の中はできませんので。
 
(幹事社)
関連質問はございますでしょうか。
では、その他の項目で質問がある方いらっしゃればお願いします。
 
(記 者)
また大雨に関する質問で恐縮です。明日の国の要望、改めて激甚災害の指定を強く求めていくというふうなお気持ちでしょうか。いかがでしょうか。
 
(知 事)
内閣府、これは激甚災害(関係等の要望)。あと各省庁、激甚とまた異なるメニューがあります。総務省、特交の配分を多くお願いするとか、また例えば子吉川の流域治水、あれは激甚とか何とかでなくて、それをどう判断するかは国交省だと思うんです。だから激甚は激甚ですが、そのほかのパターンがいっぱいありますんで、そういう個別ごとに各省庁で、激甚と関係あるなしにかかわらずできるものはありますんで、これもお願いします。
 
(記 者)
知事、今、河川の具体的なお名前でいうと子吉川っていう名前、何回も出てきてるかなと思うんですけれども、知事の認識としてやっぱり子吉川、もちろん広範に被害が及んでるというのは重々承知なんですけれども。
 
(知 事)
直轄部分、あそこが損壊してます。雄物川、29年の雨で相当抜本的に改修してます。米代川、あれも相当やってます。子吉川もやってますが、まだそういう状態であれば、もう少し強固にやる必要がありますんで、そこら辺をどうするか。直轄の場合、相当簡単でないんですよ。
 
(記 者)
やはり直轄河川に損害があったっていうのは、やっぱり今回の記録的な大雨で一つ象徴的な大きな被害だと。
 
(知 事)
ええ。ダムが完成すれば相当違いますがね。
 
(記 者)
あと、すいません。その国の支援が下りるまでの間は9月補正で、支援の費用も出すというところなんですけど、9月補正は農地とか田んぼとか、そっちの農業部分の支援っていうのを手厚くやるというふうなお気持ちでしょうか。
 
(知 事)
県管理河川、今、応急でやってますんで、これをどうするか。応急でやってもこれをどういうふうに改修、まだこの後、災害査定で現状復旧か、またプラスアルファするかで、相当国との調整が必要ですんで、これがそう簡単にいかないですね。
 
(記 者)
あと、すいません、もう一つだけ。農業、今年育たかなかったら来年以降の豊作にちょっと影響が出るっていうようなお話もあったかと思うんですけども。その来年以降に影響ができるだけ及ばないようにするためには、どういった施策が求められているか。
 
(知 事)
田んぼが全面的に埋まってますと、相当時間がかかるし、今年もあの稲が取れませんし、来年までっていうと、まだ冬もあります。ここら辺が非常に難しいんです。だから相当、どうするか。で、砂利がありますと全部取って、また土を入れ替えるという。これが今、建設業、昨年の災害で手が回らないんです。そういう点もありますんで、なかなか悩ましいですね。
 
(記 者)
我々が取材する中で、その農業の用水路も土砂で埋まってという話も伺うんですけど、そこに対する対応というのはどのようにお考えですか。
 
(知 事)
早急にできるものは今やってますんで、まず今年、可能なものは何とか急いでやってます。ただ問題は、抜本的にやる必要のあるところはどうするかです。
 
(記 者)
抜本的にやる必要があるところっていうのは、今後、時間はかかるかもしれないけど、慎重に考えていかれると。
 
(知 事)
単にそこだけやっても上流のほうに手がつかないと、また同じなんですね。
 
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
 
(記 者)
今、円高が進んでますが、県内のインバウンドなどにいろいろ影響が出るか、出てましたら教えていただきたいのと、あと株価の下落も影響などいかがかなと思いましてお願いします。
 
(知 事)
インバウンドは台湾が中心ですんで、そう今のところ影響はございません。ただ、この後、欧米のほうがどうなるか。ただ今のところ、私どもに来るところは、すぐには円高の状況が影響するとは思ってませんが、これから十分これを注視するという、そういうことは必要かと思います。
あと株価のほうは、企業のほうで株、大企業の関係で、これを相当持って決算するところは、大分決算が悪くなりますが、まずそこら辺、うちのほうは大企業の本社は余りありません。株価のほうは、大企業がそう多くないもんですから、そんなに影響するのかな。ただ、全国的に影響がありますと、交付税とか様々な税に影響しますんで、そっちのほうが全国的、オールジャパン、この影響がどう受けるか、これが一番です。
 
(記 者)
 よろしくお願いします。
去年の大雨では、秋田市の中心市街地が被害に遭ったということで、9月補正では中小企業に対する支援策なども盛り込まれていました。先ほどお話にあったように、今回は田んぼですとか農地の被害が多いということで、去年の9月補正とは県の支援策も性質が変わってくるでしょうか。
 
(知 事)
事業者、商工業者、商工業、若干(被害を)受けてますが、まずそう多くないと。ただ、去年は中心市街地、ほとんど商工業ですんで、そこのウエイトは大分違うかなと。
 
(記 者)
そうすれば今年の9月補正では、農家の営農支援が大きな柱になりそうでしょうか。
 
(知 事)
と、あとは県の管理(県管理河川等)の、ここが中心です。
 
(記 者)
予算の規模感としてはどうでしょうか。
 
(知 事)
まだ全然、これからです。
 
(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
 
(記 者)
話題変わって、ふるさと納税について伺います。先日総務省から発表された情報によると、寄附総額が全国では1兆円を超えていて、秋田県でも最高額を記録しています。一方で都市部のほうでは税収の流出が止まっていないといった課題もある中で、現在の制度に対する見直し案というのも検討されるところですけども、知事は現在のこのふるさと納税の制度について、この在り方、どういうふうに考えていらっしゃいますでしょうか。
 
(知 事)
これの趣旨は十分に理解します。で、こういうものはあってもいいと思う。ただ問題、今完全に返礼品の競争。で、あれが大分地元の地場産業にプラスの影響がありますが、あれが行き過ぎますと。本当はそういうもの、いいものがあるところ、ないところ、これ全部というのは無理なんですよ。多分、全体、あの実入りは半分ぐらい、あとは業者に行く。これがどうか。だから若干、本来の最初の趣旨と大分様相が変わってますんで、これをどうするか。あとは都市と地方、相当対立、分断。東京都なんか、今回小池さんも相当ぶつぶつ言ってます。そこら辺、大都市は相当影響を受けてますんで、そういう分断が余りあると何か変なもんですから、もう少し、何というか、競う合うというよりも、何か別の手法も検討する必要があるかなという、そんな感じもします。
 
(記 者)
ちょっと行ったり来たりで申し訳ない。また雨の話で申し訳ないんですけど、農水関係のところで、先ほど最初に知事も隙間になる部分みたいなお話があって、激甚になったらほかのところに費用を充てられて、そこの隙間のところにも県として十分対応できるっていうことかと思うんですが、県として今回の被害を見ている限り、知事として独自で対応する必要性があるところとってどういうふうにお考えなんでしょう。
 
(知 事)
田んぼの砂利、あれは国の制度で一定額。この一定の下、国が対象となりませんので、そこを対象にしてますんで、そこら辺のものがいっぱいあります。
 
(農地整備課)
補足させていただきます。農地整備課でございます。
知事申し上げましたとおり、国庫補助災害の対象になるのは40万円以上。それ以下について、県単小災害という制度もありますので、こういったところをしっかり活用していきたいというふうに考えています。
 
(記 者)
ありがとうございます。
 
(記 者)
すいません、質問なんですけども、冒頭でも発言ありましたが、オリンピックの志田選手について、県民栄誉賞の授与とか、そういった考えはございますでしょうか。
 
(知 事)
この後、あの基準がどうなるか。当然基準がありますんで、これをどうなるか。これを見なきゃ、今、はっきり言えないかなと思う。ただ、すごいですよ。私が決めるもんでなくて、基準がありますんで、これに合うかどうかです。
 
(記 者)
ありがとうございます。
 
(広報広聴課)
広報広聴課です。
補足しますけど、これまでオリンピックでメダル獲った方、県民栄誉賞を受賞しておりますので、そういった過去の事例も参考にしながら、最終的に知事のほうと相談しながら決めていきたいと思っております。
 
(幹事社)
ほかに質問ある方いらっしゃいますでしょうか。
ないようですので、会見を終わります。

 

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