令和6年7月22日知事記者会見
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●知事発表
(1)新型コロナウイルス感染症について
●幹事社質問
(1)令和5年7月の大雨被害について
●その他質問
(1)県の公式HP「美の国あきたネット」について
(2)県の人口が90万人を割り込む見込みについて
(3)兵庫県知事について
(4)クマダスと県警の広報について
(幹事社)
7月幹事社の北羽新報です。よろしくお願いします。
まずは知事から発表事項があるということですので、よろしくお願いします。
(知 事)
その前に、昨日の高校野球の決勝戦、非常に熱戦で、私も最初から手に汗を握って観ました。いずれ決勝戦にふさわしい、大変に熱のこもった試合で感激しました。金足農業高校は6年ぶりですが、甲子園で大いに実力を発揮していただきたいと思います。また、敗れた秋田商業さんは、やはり最後まで粘り強くプレーを観せてくれまして、本当にいいチームであったと思います。いずれ両チームに、本当に県民に希望と、その若い力をしっかり観せてくれましたことに対し、感謝を申し上げつつ、まだ私は、6年前のあの甲子園の熱気が分かってますんで、非常にこれから県民も楽しみにして甲子園の試合を待つんじゃないかと思います。いずれ健闘を願っております。
それで、私の方から、新型コロナウイルス感染症が拡大傾向にありますんで、少し県民に対し、注意喚起という意味でお願いをいたします。
この新型コロナの関係、7月14日までの1週間では、1医療機関当たりの患者数が11.18人、前の週の1.4倍で、西日本を中心に10週連続で増加しております。県内は3.13人と全国で46番目に低いものでありますが、全県全域で増加傾向にありまして、前の週の1.5倍で3週連続で増加しております。
これから夏場、冷房の関係であまり窓を開けない、あとは夏休み、あるいは祭りがありますんで、相当人流が頻繁になりますんで、この後、急増するというふうな医師会からの予測が出ております。今回のその株は、オミクロン株の一種の「KP.3」という大変感染力の強いウイルスのようであります。まずは一人一人がご注意を願いたいと思います。特に東京の方では、処方薬が本当にないということで、先般も東京の自治セミナーに行ったときにある方から、「東京でコロナにかかってお医者さんに行ったら、処方薬が全くないということで、市販の解熱薬を使うように」ということで、全国的に処方箋の薬が非常に不足しておりますんで、まずはできれば市販の解熱剤等を用意しておいていただきたいと思います。また、のどの痛み、これが非常に激しいそうです。
また、特に最近の研究では、これにかかりますと後遺症、何回も前にもかかった方がいますと、後遺症の確率が相当あるということで、まずは注意をいただきたいということです。
これが私から県民の皆さんに対して、何とぞよろしく、いろんな面でご注意を願いたいと思います。
以上です。
(幹事社)
この件に関して質問がある方はお願いします。
(記 者)
よろしくお願いいたします。
県内で増加傾向にあるということでしたけれども、この県内で現時点で「KP.3」が検出されているかどうかという点をお伺いしたいのと、あと、病床などへのひっ迫状況とかその点をちょっとお知らせ、お聞かせ願えればと思います。
(保健・疾病対策課)
秋田県保健・疾病対策課です。
「KP.3」は県内の方ではまだ把握していない状況にございます。
(記 者)
医療機関の病床等へのひっ迫状況とかそういったものはいかがでしょう。
(保健・疾病対策課)
そういったものも特に。
(知 事)
今のところはまだそうひっ迫状況ではございませんが、やはりこのままでいきますと、月末あたりから8月のお盆あたりまで、今の3倍ぐらい、3倍を超すんじゃないかという、そういうふうな医師会からの情報がありますんで、そこまでいきますと、少し状況が悪化するという、そういう状況でありますんで、是非ご注意を願いたいということです。
(幹事社)
ほかによろしいでしょうか。
では、幹事社から1問質問させていただきます。
昨年7月の記録的大雨から1年が経過しました。災害対応ということで様々教訓や課題を残しましたし、生活再建の途上の方もいらっしゃいます。それで1年経った現状を、どう受け止めていらっしゃるかお聞かせ願えますでしょうか。
(知 事)
まず、昨年の7月14・15日のあの大雨によって、色んな面で大変な被害を受けています。特にあの時期に1名の方が亡くなられております。また、次に災害関連死ということで2名の方々が亡くなっているという、そういう認定を受けています。改めまして、この関係で亡くなられました方の御冥福を心よりお祈り申し上げるとともに、改めて被災された方で相当難儀していらっしゃる方がいますんで、何とか立ち直るように市町村と連携しながら進めていきたいと思います。
いずれ今年まだそういうふうな状況になっていませんが、これからまた台風シーズンもありますんで、全く油断はできないという。そういう関係で、まずは昨年の経験を踏まえまして、県内河川の抜本的な改修、これを今やっておりますが、しかし、河川改修は非常に費用もかかりますし、物理的に一気に全域をやることはできませんので、一定の期間、時間がかかります。最大限、急いで今やってますが、いずれ完成するまでは油断できませんので、様々な対応、ソフト的な対応、これが必要と思っています。
また、農地の関係、大半が復旧しまして作付けが今年可能になっていますけども、特に被害が大きい秋田市の岩見三内、八峰町などについては、まだ完全に復旧には至っていませんので、作付けができない状況にあります。まずは何とか来年の春には、全域復旧しまして、全部のところで作付けができますように、事業を急いでやっていきます。
また、水路の関係、あとはポンプの関係、相当傷んでいますんで、場合によっては部品、資材の不足等が、これも全国的にそういうものが急激に、そういう農業関係のポンプ、あるいは資材自体が、全国的にかなり災害が多いもんですから、不足がちでありますんで、そういう点も十分に考慮しながら、何とかこれを進めていきたいと思います。
また、ソフト面として、特に内水氾濫、このハザードマップ、これをしっかり周知。また昨年、住家の被害認定、この調査が相当滞ったということで、市町村の体制の強化に向けて研修等も実施しております。また、昨年のあれを研修、いろんな面で検討しながら、その場合の市町村と県、あるいは国、様々な団体との連携体制、こういうものも再確認しながら今やっております。
また、発災時の視覚障害者への情報発信、これができなかったもんですから、今、スマートフォンのアプリで音声による情報発信、これを実施しております。
あと、県内の災害関連死、この関係では国から半分、県が4分の1、市町村4分の1ということで、9月補正でこれを措置することになっています。
あと、災害関連死の関係、市町村にこの審議会を置くことになっておりまして、今のところ7市町で条例を改正して、この審議会の設置を決めております。また、11市町村では条例の改正を予定してございます。ただ、残りの7、小規模な町村では弁護士、あるいはお医者さん、この方々がいませんので、これをどういうふうにするか。いずれ広域的に処理するか、いろんな面で県としてもこれをフォローしながら、何とか全域においてこの審議会を機能するような形にするように市町村とも詰めております。
いずれしばらくは河川の改修、すぐにはできませんので、何かあったらなるべく早く、行政の方はいろんな警報、あるいは注意報、あるいは避難の指示等を出しながら、住民の方も何とか油断せずに早めに避難するような、そういう状況を作っていかなければならないのかなと思っています。
ただ、高齢者の問題、この方々、そう簡単にいきません。あの大雨の中、逆に高齢の方、一人暮らし、この方々をどうするか。各町内会とか自治会と十分に市町村が連携をとりまして、その方々を取り残すことのないように、そういう関係のことも十分にこれから配慮していく必要があるかなと思っています。
いずれハード・ソフト両面から、昨年の経験を踏まえて、この後、こういうこと、ああいう雨がしょっちゅう有り得るという前提で取りかかることが必要かなと、そう思っています。
以上です。
(幹事社)
ありがとうございます。
大雨に関連して質問ある方はお願いします。
(記 者)
お世話になります。
先ほどご発言ありました災害関連死の関係で、全域で機能するように市町村と詰めているというご発言がありましたけども、小規模な市町村からすると、やっぱり独自でその審査会を持つのが難しいという声もある一方で、専門家たちからすると、地元の事情が分かる職員がやっぱり携わることが重要だという指摘もあります。この点を受けて、能登半島地震の被災地では、県が主導しながらも事務は市町村がやるというような取り組みもしていますが、知事としては詰めているという段階ではありますけども、今後、秋田県でも大規模な災害が発生したときに、そうした県がリーダーシップをとりながらも地元市町村と連携してやるというような、そういうお考えというのはあるんでしょうか。
(知 事)
当然、小規模町村でそういう人材、特に専門家、いませんので、当然県の方でこれをフォローする。地元の状況を分かる職員の方、または地域の方、こういう方々も含めて、いずれ全体のセット、これは県でリーダーシップを発揮してやる必要がありますんで、今、まだ未設置の町村は、私どもがそこに連絡を取りながら、連携をとりながら、どういうふうにこのスキームを作るか、これをこれから急いでやっていく必要があるかなという、そういうことで準備、今、しております。
(記 者)
ありがとうございます。
(幹事社)
ほかにありますでしょうか。
(記 者)
先ほど大雨の関連で、去年の7月の大雨から、まだ生活再建ですとか、あるいは住宅の解体ですとか、そういったものが進んでいないというような声もまだあったのですが、県としてはどういうサポートをしていきたいと考えていますでしょうか。
(知 事)
相当、高齢の方で一人暮らしの方々、自分の家から高齢施設に移った方で、空き家になっているところが相当あります。また、自分で改修して、少し床を上げたり様々なことをやっている方もいます。相当保険が効くところはいいんですが、相当水害の保険というのは、あまり入ってないような感じもします。県ではリフォーム資金(補助金)、あれを充てておりますが、なかなか高額の費用というのは出しにくいということで、どういうふうにこれからその方々に支援するか、非常に難しい面もあります。また、そこら辺の制度の問題、これを根本的にどういうふうに考えるか。また、市町村と県の財政規模だけでは相当大規模なものについてはフォローができませんので、国の制度もありますけども、そこら辺の緩和、災害復旧の国の制度の緩和、あれをどうするか。そこら辺、これから詰めながらも国の方ともその緩和について、いろんな面で情報交換しながら、何とかこれをどういうふうに処理するか、非常に難しい問題でありますが、やはり特に高齢者の方々に対する支援というものは、高齢者も若い方も同じですんで、そこら辺を区分けする。ただ、手法は分かりませんけども、そこら辺をどういうふうに市町村と連携しながらやるということが、これからまず必要になってくるかなと思っています。
(記 者)
ありがとうございます。
(幹事社)
ほかにありますでしょうか。
(記 者)
すいません、今の被災者の方の生活再建遅れているということに関してお伺いしたいんですけども、住宅が損壊した世帯ごとに支払われる生活再建支援金なんですけども、これをめぐって県の方で対応がちょっと遅れたことによって、秋田市内ですけども、83世帯の方々に遅れや混乱が生じているという現状があるかと思うんですけども、このことについて知事はどのようにお受け止めしてますか。
(知 事)
都道府県センターとの若干食い違いがあって、うちの方で若干その手法の捉え方が間違っていたという、そういうことで大変申し訳なく思ってます。83件ございまして、その後に大半が手続の説明をしてございますが、まだ14件、83件のうち14件については、まだ対応が完全にはできてませんので、引き続き戸別訪問、戸別にお宅にうかがって、ご相談しながら、何とかこれを早期に進めていきたいということで今やってございます。いずれ大変、二重に手間をかけまして本当に申し訳なく思ってます。
(記 者)
そのセンターとの考え方の食い違いという部分がありましたけれども、センターや内閣府の方からは、昨年末ぐらいまでには県の方に原則の方の指摘があったかと思うんですけども、そのあたりから2月の県議会での方針の転換というところまで若干時間がありますけども、この間、県の方でその指摘をどのように受け止めておられたのかというのと、あと、県議会の方でそういったご説明ありましたけれども、県の考え方、都道府県センターとか内閣府にお伝えしたものと、若干ちょっと違うようにも我々は認識しているんですが、そのあたりいかがでしょうか。
(知 事)
ちょっと現場のやり取り、この話が私に報告があったのが1月の議会の検討会のところですので、その間、どのようなっているか若干私自身、ダイレクトに聞いてませんので、ちょっと場合によっては・・・。
(総合防災課)
総合防災課です。
私の方で把握している事実としましては、最初の段階で住民票で一応判断するんですと。その後に住民票ではなくて、実際のその世帯の状況について把握した上で、それで判断して欲しいと。把握するのは県、あるいは市町村が把握して欲しいというような、そういうお話を受けて、その後にご指摘のございました内閣府さんの方から、いや、そうではなくて、その住民票ごとにやって欲しいというような、そういう話があって、その後、再度またもう一回、センターの方にもう一度確認したところ、やっぱり戸別でやって欲しいというふうな、そういったニュアンスのこともあって、そこでちょっと行ったり来たりしたというふうな、そういったことがあったと思います。そういった中で、あくまでこれ、都道府県センターに県が委託している事業ですので、県としましては、県の考え方も伝えた上で、それでどうですかというふうな話をして、最終的に内閣府さんの方からお話があって、それに従ったものだというふうに認識しております。すいません、今ちょっと具体的な日付ですとか、今、資料等何も持ってきてないので、そこまではちょっと説明できませんけども、概要としてはそういった形かなというふうに思っております。
(記 者)
もう一点だけ、県の方の裁量があるその見舞金とか、そういったものの制度と整合性をとるというようなお考えもあって、今回のその生活再建支援金の支払い、ちょっとそこに足並みを揃えるというお考えもあったというふうに認識しているんですけども。
(知 事)
若干そういう意識、若干あったのかなと思っています。ただ、やはり別の制度ですんで、そこら辺、センターとのやり取り、これをしっかり詰めることが少し、そこがちょっとラフになったという、そういうことかなと。まずは、この関係、実際、経緯はどうであっても、国と被災者の方には、マイナスですんで、まずはどういうやり取りだったかは別として、遅れた方については大変申し訳なく思ってますんで、何とかこの後もこういうことのないように、いろんな面でしっかり確認の上、念には念を入れてやるという、そういうことが必要かなと思っています。
(記 者)
ありがとうございます。
(幹事社)
ほかによろしいでしょうか。
(記 者)
県のホームページのことでお伺いします。
今、県のホームページ開きますと、下半分近くバナー公告が出てきて、非常に見づらい状態にあるのは知事ご存知ですか。
(知 事)
はい。今日も朝、ホームページの関係で様々、閲覧の情報とか検討してございます。そこのあれはどういう・・・。
(危機管理監兼広報監)
ホームページのトップページのことでしょうか。広告、ホームページの方の改修をしまして、そのトップページの方、改修した後に今現在になっておりますけれども、広告枠というところが今何枠、ある程度決まっておりまして、今そういった状況になっていることはあります。
(知 事)
いずれ見にくい、私も若干広告を取ることは悪くないけども、趣旨、広告が「主」でないですから、広告はあくまで「従」ですから、「主」のものを、県の情報、この部分、あまりおろそかになれば困りますんで、そこは少し今、検討というか、もう一回、そこをどういうふうなものが見やすいか、また、本来の県の情報を伝えるという趣旨で、あまり広告を重視するような、そこのところの齟齬がありますんで、しっかりもう一回、情報の関係、どういうふうにするか、もう一回検討いたします。
(記 者)
行政のホームページに広告を載せてるのは、まあ気象庁のトップページに小さいバナーを載っけてたり、それからアメダス一覧で右半分に大きなのを載っけてる場合もありますけど、それはアメダスの一覧が左側に縮小されて全部映ります。県の場合は下半分見えなくなります。で、下にスクロールすると知事のでっかい写真が出てくるのとかわりにそれが引っ込みますけども、また上に戻ると出てきます。消す動作をしないと消えません。念のために東北6県、ほかの県見てみましたけども、そういうことやってるのは秋田県だけでした。そんなような必要あるんですか。
(知 事)
情報の出し方として、あくまでも広告は「従」ですんで、あの「従」っていうか、プラスアルファ。で、プラスアルファを強調し過ぎれば、本来の目的から外れますんで、そこはもう一回、私自身も、よくこれをやると出てきますんで、若干まずいのかなと思ってますんで、早急に検討いたします。
(記 者)
それとホームページの構成もそうなんですけれども、例えばクマダス、今月から運用始めましたけども、クマダスにトップページから入った場合に、熊情報のページをクリックして一番最後、一番下の方までクリックしてようやくたどり着くと。
今一番、熊が出没して大変なときに、で、しかもクマダス運用始めたのに、なぜそういうような分かりづらい、これはクマダスだけじゃなくて、県のホームページってなかなかたどり着けないんですね。
なぜかっていうと、最初にでっかい、「美の国あきた」なんていうでっか過ぎるタイトルがあって、その下にでっかい知事の写真の「知事室から」っていうのがあって、あの、一覧は、一覧がもう縦に順番に出てくる。そうじゃなくて、東北6県ご覧になるとよく分かりますけども、まあ一番分かりやすいのは福島県が非常に分かりやすいんですね、ポータルサイトとして。
縦3列にして全部、もう重要事項から全部閲覧できるようになってる。ヤフーのポータルサイトのような感じです。
で、いつまでもその役所だからといって役所の形のホームページをしてるのではなくて、DXっていうのは本部もつくってることですし、県自らそういうような改革に取り組む必要も時代に合わして必要なんじゃないでしょうか。
(知 事)
実は自分(知事)のページ、肝心のコラムとか、すごく下なんです。相当こうやってね。で、やはり一番情報の本質、これをまず最初に伝える。これが末端の方に来ますと、非常に見にくいので、そこら辺、様々な意見の中でやったと思いますが、今のお話もまずはもう一回。ちょうど今日朝も閲覧の件数、非常に見にくいものは、やっぱり閲覧の件数が少ないんですよ。で、すぐパッと分かるものは閲覧が相当多い。で、すごく閲覧件数も差があるんです。ものすごい差がある。で、これどういうことかなということで、そこら辺の問題で、今、朝も部長会議で検討をすることにしましたんで、まずその辺も加えて、全体的にどういうふうにあるべきか。私自身はよくスーパー的(スーパーのチラシのよう)に、今一番情報の必要なものはすっとやる。この方向に持っていった方がいいんじゃないと。で、よくスーパーのチラシ、あれも非常に分かりやすいんですよ。今安く売る物はこうだと。これが必要だと。で、一般的なものは下の方に来ますんで、そこら辺、一般的なものと今必要なもの、この区別が全く同じですんで、ここら辺、どういうふうに。一旦作って固定するんじゃなくて、いかにフレキシブルに物を掛け替え、これが必要ですんで、今のご指摘、大変参考になりましたんで、ぜひこの後しっかりもう一回検討し直します。
(幹事社)
では、その他の事項を含め、質問がある方はお願いします。
(記 者)
人口減少のことで一点お尋ねします。恐らく7月1日現在の県の人口が90万人、多分割ることになると思います。
いずれ知事の談話が出るとは思うんですが、やっぱり知事の生の声で、今どういうふうに感じていらっしゃるのか。秋田県出身の方で、今、北関東に住んでいる人とたまたま話をする機会があったんですが、非常にやっぱり危機感を覚えてて、自分でやられることは何か、秋田県のためにやれることを帰ってきてやりたいっていう話もされていました。それは40代の方で、やっぱり危機意識を持っていらっしゃいます。で、若者や女性の定着、県内回帰を掲げてやってきていらっしゃるのは重々分かってはいるんですけど、なかなか思うような結果が残せてない面もあろうかと思います。
まず、その北関東に住んでる人も、100万人を割ってからかなり加速度的に減ってきてるんじゃないかっていう話をされてました。
知事の90万人割れに対する、知事の今思っていらっしゃる所感と、それから、今後どういうふうにやっぱりやっていかないといけないのか。その辺をお聞かせください。
(知 事)
いずれ人口の急激な減少、これはちょうど高齢化の関係で、私の年代、この方々がこれからどんどん、まあ私もですが、高齢化して、寿命に達するという。で、そこら辺が一番人口の割合が多いもんですから、相当減少幅は増えると思います。ただ問題、全体を補うことができませんが、やはり若い方、この方々、どういうふうに地元に残るか。で、地元に残って、いずれ若い方がたくさん残りますと結婚の機会も増えますんで、またそれがあれば子どもさんも、別に強制はしませんが、自然発生的に子どもさんも生まれますんで。やはり高齢者の死亡率を減らすということはなかなか難しいんですが、若い方、最近、やはり横手で、今、企業誘致が進んでます。で、最近の企業の方々に聞きますと、やはり一定の給与がありますと、先般40人の募集に対して地元からは7人から8人、で、ほとんど大半が首都圏からのAターンだと。で、その会社は東京の本社と同じ給料です。で、逆に、やはりこれ非常に難しいんです。で、全部の企業に、そういう給与を出せと言っても、やはり中小企業の場合は難しい。で、いかに大手企業、これがオールジャパンを見ても、大手の企業がいっぱいあるところは人口減、社会減がやっぱり少ないです。だからここら辺、非常に難しくて、我々も完全に全部バランスをとることができませんけども、やはり若者、給与面、残りたい、残ってもいいというふうな職場を増やすこと。一番なのはやっぱり経済。で、よく子どもさんに対する支援というものは、あれもありますが、あれはあくまでも若い方が存在するからであって、ここの前の経済。で、プラス、そういう子どもさんの支援。そこら辺が非常に日本、国自身もこども手当とか、今の自民党政権がやってますが、あれよりも、やっぱり地方の産業の分散、あるいは地方創生っていうのは、よく小さいことを、その場で、そこの場所だけで通ずることをやっても、やはり全般的な経済の底辺、これをどうするか。
で、まず今何とか、私どもはやっぱり製造業、あとはICTとか成長産業をいかに取り組むか。これが一番ではないかなという。で、人手不足と言いますけれども、大手の企業は、ほとんど募集すればいっぱい来るっていうんです。ですから、そこら辺を割り切ることはできませんけども、やはりそういう産業構造、これは致し方がないなと、そうなるのは。で、最低賃金、この問題はあります。最賃の方もやはり産業、中小企業の支援をしっかりやりながら最賃を上げていくという、そういう流れも必要ですし、いずれ我々のような中小企業者が多いところは、中小企業の方々もこれを大事にしなきゃならないですから、ここと大手の企業の誘致、あとは地元企業も相当今、先般も大館市のある企業が100億円達成です。そういうところは、いいこと、非常に前向きなことをやってるんだね。相当前向き。そういうところはどんどん大きくなってる。ですから、地元企業も頑張ってるとこはいいんですよ。で、給料も結構高いですから。私どもは、まず経済対策、これを中心にプラスアルファ、プラスで子どもさんに対する支援、これをリンクしながら、両方でやっていくということが基本かなという。だからすぐにはできませんけども、これを積み重ねていくという。そういう中で洋上風力とか、あの関係とか、ああいうものをどんどん取り入れていくという、そこが必要ではないかなと思っています。
(幹事社)
時間により最後の質問になりますが、ありますでしょうか。
(記 者)
今、兵庫県の知事の関係でのあれなんですけども、今、職員がパワハラで告発して、否定したけども、結局、職員が亡くなって、で、副知事も辞職しています。一方で知事は続投の意向を示しています。県政の混乱というのが見られるかなと思うんですけども、知事も長く首長経験がある中で、兵庫県の現在の状況をどのようにご覧になってるかということと、あと、齋藤知事の対応についてどうご覧になってますでしょうか。
(知 事)
私自身、自分でも果たしてあまり評価、評論できる立場にあるかどうか。これ非常に恥ずかしいんですが、いずれ県庁の中で、もう仕事が、議会、あるいは職員の関係、これが壊れますと仕事ができないですよね。だからそこは非常に、ああいうふうになれば、仕事自身、県政自身が前に進みませんので、これは非常に問題があるかなという。あと、パワハラ、やはり内部通報、これを保護する。うちの方もパワハラ、一昨年、完全に外部に窓口をつくったと。で、外部の方の窓口は民間ですんで、そこは県の方で捜査できません。そういうシステムがあそこにあったのかなと。もし外部通報の窓口があって、そこが県と独立して存在していれば、こういうことはないのかなという。そこの問題があるのかなと。だから私どもの方でもやはり相当パワハラの問題、これを重視してますんで、何人かその関係で処分を受けてますんで、やはりこれがありますと、完全に仕事の上と下、信頼関係、これがなくなりますんで、そこら辺、どういうふうに兵庫県の齋藤知事さんが判断するか。やはりご自分で判断すべきかなと、そう思います。
(記 者)
一点だけ。熊目撃の関係で、県民への広報の在り方について伺います。先ほどもありましたけども、今年の7月から県のクマダスの運用が始まっていますけども、これに伴って県警本部がこれまで公表していた一部の目撃情報について、県警が広報を廃止するという方針を打ち出して、取材の対応にも答えないということでなっています。
クマダスはインターネットを使える人たちにとってはもちろん有用なものだと思う一方で、これだけ熊の出没が相次いでいる中で、様々なチャンネルを通して広報をするということも、被害軽減には必要かと思います。こうした広報の縮小ということについて、知事、お立場としてお考えはいかがでしょうか。
(知 事)
クマダス、あの運用は県警の方とリンクしてますんで、あれ自身、ダブりがあればっていうことで、そうなったわけですが、今おっしゃったとおり、ネット環境がない人もいますんで、やはり紙ベース、あるいは、皆さんの報道のベースで、同じ情報を時間差があっても、ネット、あるいは一般的なメディア、こういう両方を使ってやるということは必要かなと思ってます。
で、県警の部分は、クマダスの方で完全にフォローしますけども、県警がどうかというのは、あのクマダスだけに頼るということは、これはクマダス以外の情報の出し方、これもありますんで、そこは十分に注意してやる必要があると思います。
(記 者)
クマダスについては市町村が入力をしますけども、土日の入力体制が整っていない市町村も多くあるというふうに聞いています。こういう中で、クマダス一本化というふうに県警でやってますけども、これ自体はやはり好ましくないというふうにお考えでしょうか。
(知 事)
そこら辺、準備の段階、県警さんの方でどういうふうに考えたか分かりませんが、一定の確認があって、で、一定の合意事項があって、そこら辺、これが若干、欠けたのかなという。そこは経緯をご説明していれば、ある程度分かりますけども、そこら辺の問題かなと思います。ただ、いずれ情報の伝達方法、これはしっかり多面的にやるように努力します。
(幹事社)
以上にしたいと思います。知事ありがとうございました。
(知 事)
はい。