令和5年10月25日(水曜日)「知事臨時記者会見」(「秋田の未来を創る協議会」での発言について ほか)
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●知事臨時記者会見
「「秋田の未来を創る協議会」での発言について ほか」
(広報広聴課)
本日はお忙しい中、急遽お集まりいただきまして、ありがとうございます。
ただいまより、知事の臨時記者会見を始めさせていただきます。
それでは冒頭、知事よりご発言がありますので、よろしくお願いいたします。
(知 事)
突然この会見をお願いをしまして、忙しいところ会見に応じていただきまして本当にありがとうございます。
先般の四国の問題について、私から、謝罪の会見と、また、若干その後にご説明申し上げます。
まずは、先般の四国の発言について、大変に不穏当、不見識な発言であったと思います。四国の方々はもとより、四国と関係のある方々、また、県民の皆さんに、大変に不快な思いをさせたということで、心からおわびを申し上げたいと存じます。
いずれ、度重なるこのような発言ということで、非常に皆さん、呆れていると思いますが、私自身も昨年の問題もあって言葉を慎んでおったわけですが、ついつい調子に乗って非常に、ああいう場所で、また、発言すべきでないような、そういう趣旨の発言をしたことについて、極めて遺憾で、また、自分なりに非常に情けないという、そういう思いでここにきております。
まずは、何といいますか、極端な言い方をしても、その全体が大変に反響を呼ぶという、そういうふうな思いが至らなかったこと、また、特定の地域、あるいは特定の固有名詞で、これを個人的にそういう思いはいろんな面で誰でもあると思いますが、あの公の場で、知事という立場で発言するということは、極めて、これはすべきでないということであります。そういう意味で、心からおわびを申し上げながら、自分の至らなさについて深く反省をしてございます。
あと、弁明も何もしませんが、若干、なぜあの時にああいう発言をしたのかという、日本全国、私自身、様々なところに行ってます。いろんなところに行って、いろんな思いをしてます。なぜ四国についてああいう突然発言したのかという、この背景ですが、私自身も昨日、反省を踏まえながら色々と考えてみました。
私が四国に最初に行ったのは、高校の修学旅行で栗林公園です。非常に栗林公園について源平合戦の関係もあって、あの周辺について素晴らしいところだという印象はずっと持ってました。
また、四国に市長時代から何回も行ってまして、例えば高知に行った時に、国体の準備のため視察に行った時に、たまたま高知市内で入った飲食店のおかみさんが秋田の出身ということで、非常に懐かしく思ってますし、また、たまたまこれも高知で、四万十川の関係で、ボート競技、あそこに行った時に、昼飯を食いに行ったら、たまたま我々は秋田弁で話してた時に、そのドライブインのおかみさんが秋田の出身の方で、大変に歓待を受けたというそういう思いがあります。
また、例えば徳島県にししくいという大変に安い、非常に安いというかな、まずまずの値段で大変に美味しい海鮮料理を食べるところがありまして、これは私もいろんな方にお薦めして、そこに行ってみんな満足してます。
いろんなことで、そういうことで行ってますし、また、例えば大王製紙、あの時に私、一番四国に行き来してまして、若干のトラウマもあるのかなという。
また、一般に四国のものは、決してうまくないわけでないけども、その中で私自身、思い違いも若干あるかもしれませんが、非常に四国について逆に私自身コンプレックス、例えば日本食研、加ト吉(現:テーブルマーク)さん、大塚製薬、大変大きい企業がいっぱいあります。一般に、たまたま今回の席上、あの時に、何とか、いつもこれ、どこに行っても言ってますが、秋田の人は自分のとこに自信を持とうと。何もないんじゃないという、いっぱいあるんだと、これ言ってますが、その関係で四国の方は非常に積極的に自分のところを売り込みます。で、若干、完全に個人的な思いですんで、ああいう場所で、まさに口にすることではないんですが、若干その秋田県人からすると、すごい積極的にアプローチがあるもんですから、そこら辺で若干秋田の、秋田でいる我々としてうらやましいと思いながらも若干、これほど強気でくるのかなという、そういう思いもあって、若干ああいう、底辺にそういう気持ちもあってああいう発言なったのかなという。
まあそういうことで、決して四国に何もないというよりも、大変いいところですんで、それをああいう発言をしたということは、全く誤解を生みますんで、本当に申し訳なく思ってます。いずれ、理屈はどうであれ、非常に皆さんに大変にご心配、また、お騒がせ、また、非常にいろんな面で全く不穏当、不見識、そういう発言で、知事として大変情けないという、そういう思いでここに立っておりますので、いろんな面でこれからご批判があろうと思いますが、甘んじて受けますし、また、これからも十分に注意しながら、何とか任期をですね、この今、非常事態、クマ、あるいは災害等で非常事ですんで、何とか仕事の面で挽回するように努力しますので、そういうことで ここに立っております。
本当に皆さん、いろんな面でお騒がせして申し訳ございませんでした。
以上です。
(広報広聴課)
それでは、ご質問をお受けさせていただきます。
(記 者)
知事、二つ伺いたいんですけれども、一つは、お騒がせして申し訳ないとおっしゃいましたけれども、やはりこれは、この発言によって傷ついた人がいると思うんですよね。その人たちへの思いというのを、しっかりもう一度伺いたいのと、あとその、ご自身がこれまで、私は去年からこの取材している中だけに限ってもですね、大変こうした発言が続いていらっしゃいます。そして、その発言の背景に、外国人に対してマスクを着けて大騒ぎとかという発言もありましたし、それから、自民党の会合で自民党じゃないところは、じゃない国会議員は暇だというような発言もありましたし、比内地鶏についての発言もありました。ちょっと心配なのは、知事のこうした発言の背景に、マイノリティであったり、非主流派という、力が無い人たちに対する差別的感情が、もし仮にあるのだとすれば、それは非常に問題なので、そこはしっかり向き合うべきだと思いますし、政治家としてそれを、そういう感情を持っていること自体が問題になってきますので、その四国というものを、四国の人たちがですね、秋田の人たちを前に発言する時は、四国の人はそこに恐らくほとんどいないであろうと。その会場においては四国の人は圧倒的にマイノリティだったと思います。そして、日本全国の中で四国という存在が決して強い存在じゃないというですね、そういう弱者に対する差別的な、優越的意識というか、そういうものが背景にあって、そういう人たちをいじって、笑いにして、で、マジョリティの賛同を得るという、これは政治家のポピュリズムの手法でもありますけれども、そうしたことをしてしまう傾向があるんだとすれば、そこはしっかり向き合ってですね、そこが一番反省すべきだと思うんですが、いかがでしょう。
(知 事)
やはり自分の長い人生で、地方自治に五十何年という自信が、逆にその自信過剰、またそういう経験からくる自分の思い上がり、そういう点があってこういうことになったのかなという。そういう意味で、だんだん、これ、自分で言うのもなんですが、だんだん政治家という、行政、政治行政、批判にいつもさらされますんで、だんだん、何となく、それに対して敏感に反応というよりも非常に鈍感になっているという。そういう意味で、やはりそういうふうな今のお話のような傾向は多分自分であると思います。あるんじゃないかと思う。これまさに、そういう点で長い間やっている自信過剰、あるいは思い上がり、こういう点がこの発言に出ているという、そういうふうなことも否めないことですので、まさにそこら辺、今おっしゃったとおり、一番気をつけなきゃならないし、また、一番心を砕くべきところについて、まさにそこが非常に意識が希薄だという、そういう点について本当に自分なりに非常に、自分自身に対し大変に反省しておりますし、また、実は昨日、家族から非常に、妻からは、あんたのような人とは一緒にいられないという、そこまで言われまして、大変に私自身、これ、まさに妻から言われるということは、他人からはもっともっとそういう厳しい声があろうと思いますんで、まさに、そういう点で、これから自分なりに、度々これもあったもんですから、信用されるかどうか別にして、実際、言葉について公人という立場で、非常に気をつけはいますが、ついついこういう軽はずみな言動が出るということは、まだまだ至らなさということで、そういう点でこれから十分に反省しつつ、鋭意この職務を遂行していかなきゃならんという、そういうふうに思っております。
(記 者)
ごめんなさい、弱者とか非主流派に対する優越的意識みたいなものは、ご自身あると思いますか。
(知 事)
結果論からすれば、そういう点もあろうかと思います。ただ、一方で非常に権威に対し、抗弁することもありますんで、一方でその、強大な権威に対して当たる時もありますんで、そこら辺、自分でも何といいますか、いずれにしても表現が極端に、先ほどおっしゃったとおり、ポピュリズムというか、そういう一般の方の耳目をひくような、そういう極端な発言、これが自分では多いのかなという、それが耳目をひいても、中身がよければいいんですが、中身のたとえ、あれは中身は、非常にまずい点で、これが一番の私の欠点かなという、そう思います。
(記 者)
県議会は比較的知事との関係性が良い状態なので、これまで必ずしも厳しい批判にさらされてきたとは言えない面があったかと思いますけれども、ご自身ここでしっかり向き合って、辞任は先ほど事実上否定されましたけれども、何らかの処分というのをご自身に下すことは、お考えないんでしょうか。
(知 事)
まずこの後、今、緊急な要件がいっぱいありますんで、まずはの県民のいろんな大変な状況について、しっかり向き合って、一歩でもこれを改善するように努力するということで、まずこの1年、もうあと1年ですが、何とかそういうふうに1年間しっかり向き合って仕事をしたいという、そういう思いです。
(記 者)
静岡の知事は減給処分などを下したりしてましたけども、それもまたしてないとか色々問題なってますが、減給とかそういったご自身、処分はお考えないんでしょうか。
(知 事)
処分というよりも、まずはおわびをしながら、理解は得られない、中身の理解は得ることはできませんが、まずはおわびをしながら、何とか1年間頑張ってみたいと思います。
(記 者)
ごめんなさい、給与の返上などのお考えはないということですか。
(知 事)
今のところはですね、そういう、金で済むものであればいいでしょうけども、それも一つのけじめであろうと思いますが、まずは様々な面でそういう方々におわびをするということで、議長からも非常に強い叱責があったもんですから、そういう点も含めて、しっかりと県政に向き合っていきたいと思います。
(記 者)
月曜日の協議会のその講演の場に全てのメディアがいたわけではないので、発言の内容、事実確認からさせていただきたいんですけども、酒については美味くないという話があったのと、あと、メインディッシュのところで、ステーキだと思って開けたらじゃこ天で貧乏くさいというような話だったということ、それは事実ということでよろしいですか。
(知 事)
酒について、美味くないっていうのは、最後に言った言葉で、酒については、酒はですね、そこで、酒は美味くないとは言ってないと思うんだよ。最後のところで美味くないという。ただ、酒はですね、司牡丹とか美味しい酒があります。ただ、じゃこ天の問題も、あれも多分、自分でどっか別の店に行って、美味しいものといって出てきたという。これ、あくまでもプライベートで食った時に、それを勘違いした点もありますけど。ただ、いずれじゃこ天は、私も居酒屋で秋田でも食べます。ただ、その時、私の思いは非常にうやうやしく出てきたもんですから、我秋田県人の一般からすれば、あのくらいのものを非常にうやうやしく出すというか、自信があってあちらの方が出すと、そういうことでしょうけども、我々の秋田県人、あの時たまたまああいうものを自信を持って出すということは、秋田県ももっともっと自信を持って出せばいいんじゃないかという、そういう若干の頭の中の考えがあって。ただこれ、そこまでしっかり言えばいいけども、断片的に言ったもんですから非常に誤解を受けたという、そういうことかなと思ってます。
また、あのお酒は、まあこれ、自分で言うのも恥しいんですが、大変秋田県人は酒飲みです。行った店で、何人かで行って、お酒がいい酒っていうか、司牡丹とか何とか、あれを注文したら、それが出てこなかったと。で、その、卑しいというか、その思いが、どうもこびりついて、頭の中にあって、で、何となくその、逆にこっちの方が美味しいですよって堂々ときたもんですから、客が言ってるものに何で別のものを出すんだという、若干そういうものがあって、逆に言えばそれ、悪いことでないけども、秋田県人と違って四国の方は、非常に積極的に自分のところのものをどんどん、いいものはこれいいんだと、ばっちり言いますんで、これに戸惑ったという、そういう点もあって、これがトラウマのように中(頭)に入ってたと、これがあったのかなと、そう思います。
(記 者)
先ほど奥様のお話ありましたけど、公務、政務、プライベートがあると思うんですよね。プライベートは奥様がそういうふうに諌めていただいているのかもしれませんけど、今のその、堀井副知事退任以降ですけども、そのような知事を諌める人、ストッパーというか、そういった存在というのは、今、ご自身ではどういうふうに考えていらっしゃいますか。
(知 事)
昨日、担当の職員、幹部から、非常にダイレクトに困ったということは言いませんが、非常に苦情があると。私に苦情の内容について、非常に困ったような、非常に苦しい顔で職員が来ましたんで、大変、そういう意味では職員の仕事を妨げたという点もあります。先ほど神部副知事からも、知事の発言について非常にまずかったという、そういう発言があって、神部副知事も大変にそういう点では、気をつけた方がいいということで、先ほど話を伺ってます。そういう意味で、私いつも何かあったら言ってくれと言ってますが、ただ、やっぱり私自身が県庁の職員で長くなってますんで、言いにくい点もあると思います。そこをもっともっと心得て行動するということが必要かなという、そういうふうに思ってますし、これはあくまでも職員が、これによって仕事が妨げられますと困りますんで、まず私からなるべく早く、反省の弁を皆さんにお伝えしながら、十分に自分を自省しながらこれから仕事をしたいという、そういうことで今日急遽集まっていただいたという、そういうことでございます。
(記 者)
ありがとうございます。
(記 者)
知事、先ほどそのお酒については美味しくないとは言っていないというようなお話だったんですけれども、その講演の録音を文字起こししたもの、改めて今見ると、やっぱ四国なんか、もう大変ですよ、四国の知事会、酒も美味くないし、食い物は全く粗末だとおっしゃっているので、やはりこの発言だとお酒について美味しくないと言ってるように取られるんですけれども、知事としてはそういう思いではなかったということなんでしょうか。
(知 事)
有名、四国でいい酒でないものが薦められたもんですから、ちょっと、これが頭にあったのかなという。これ、まあ別にその酒も、別に美味しくない、美味しいと思った、美味しい酒でも、自分の思った、自分でほら、四国に行ったらこういう酒が美味しいという、そういう酒飲みですから、データ持っていきますんで、別の酒を強く薦められますと、何となく酒飲みとしては、何でこっち持ってこないんだという、これが若干あったのかなという。ただ、それにしても自信持って薦めますんで、これは素直に、まずは飲んでみて、で、飲んでみてから次の好きな酒を持ってきてくれると、これが一般的でしたけれども、そこでいきなり、これじゃあ駄目だといって、そこで若干悶着あったんです。これが頭の中にあったのかなという。
(記 者)
それが、その美味しくないというような発言にちょっとつながってしまったのではないかということ。
(知 事)
はい。
(記 者)
あと、ごめんなさい。じゃこ天に関してなんですけども、じゃこ天については、その知事会の時に宿泊された宿舎等で食べられたということなんでしょうか。
(知 事)
朝かなと。知事会の会食は県の方のセットですんで、朝は普通のホテルですんで、たまたま非常に、こんなプレート、あれ我々、何というか、例えば秋田でじゃこ天、居酒屋で頼めば、普通の皿にきます。これが非常に、こういうプレートに、こういうふうなふた付いて、これが非常に、すごいうやうやしいと。で、逆に言えば、それほど自信持ってるということでしょう。だから、自信持ってるということは、あの会では、もっと自信持ってくれということで、そこまで言えばよかったけれども、これは私の感覚では、じゃこ天が、ああいうふうにうやうやしく出るということはイメージなかったもんですから、大袈裟だなという、そういう意味で、これ、朝かもしれない。そこ若干意識が、記憶は曖昧ですけども、多分いずれ知事会の時に行って、知事会の主催の晩餐会もあったし、また、外に当然飲みに行ってますんで、その中の出来事かもしれない。
(記 者)
あの、知事会、調べたところ、愛媛県で開催されたの2013年、10年ぐらい前だったんですけど、それぐらいの話でよろしかったでしょうか。
(知 事)
いずれ、知事会の会食、これは相当立派です。朝は別ですから。あと、飲みに行きますから、終わってから、二次会で。これはフリーで、何人かで。そこの話か、ごちゃごちゃなんです。だから、そういう点で、事実確認、これをしっかりした上で話してませんので、これも非常に失礼な言い方かなという。
(記 者)
わかりました。
あと一点だけ、いわゆるその県庁の職員の方からも、やっぱり最近そういった、何ですか、ちょっと行き過ぎた発言というのが増えてきているような印象あるというような声が聞こえているんですけれども、知事ご自身として、残りの任期、最後の任期というところで、ご自身として緊張感が緩んでいるですとか、そういった意識というのはあるんでしょうか。
(知 事)
緊張感、私自身で自信過剰ということはあるかもしれない。ただ、県民の皆さんに、もっともっと自信持って、前向きに発言しようという、もう少し強い発言、これが必要かなという、いつも言ってますんで、何となく、そのくせがあって、あっちこっち行けば、もっともっと、何もない秋田という、あれを何とか打破したいと。あれを打破しようと思って、もう少し、前に出ようという、こういうふうに言ってますんで、自分自身が、若干それに少しのぼせて、それを誇張して言ってるという面があるかもしれない。
(記 者)
わかりました。ありがとうございます。
(記 者)
知事の今回の発言を受けて、苦情がきてるという話がさっきおありだと思うんですけど、具体的にどういった方面から何件ぐらいきてるのかっていうのを教えていただけますか。
(知 事)
私の個人的なメールには23件きてます。さっき数えてきました。で、四国の方が半分、あと、県民の方と、あとは相手がわからない方。だから四国が半分で、県民の方が4分の1ぐらい、あとは4分の1はどこの県かわかんない。
(記 者)
知事の個人的なというのは、個人的なメールアドレス。
(知 事)
自分のホームページ持ってますから。
(記 者)
県庁に例えば問い合わせの電話とか、そういったものはきてますか。
(知 事)
それは何件もあるでしょう。
(広報広聴課)
20件ほどあります。
(記 者)
20件ほど。これは今日の今現在というか、で、よろしいですか。知事のメールも今日の今現在ぐらいの。
(知 事)
今チェックしてきた分。
(記 者)
この会見前にチェックされたということですね。
(知 事)
はい。
(記 者)
わかりました。
(記 者)
実際にその四国の方の知事に対してとかに、知事ご自身が謝罪をされたりとか、実際に四国の知事から何かしら知事の方に連絡があったりとか、そういったことはあったりしたんでしょうか。
(知 事)
ありません。ただ、11月初旬に知事会ありますんで、その席では、四国の知事さん方におわびをしたいと思います。
(記 者)
先ほどのやり取り、もう一回確認させていただきましたけど、その講演会の中で酒美味くないという話と、メインディッシュでじゃこ天で貧乏くさいっていう発言はしたという認識でいいんですよね。
(知 事)
はい。
(記 者)
はい、ありがとうございます。
(記 者)
すいません、また問い合わせの件で恐縮なんですけれども、知事のメールと、それぞれ県に対して、具体的にどういった中身のご批判があったかっていかがですか。
(知 事)
私のメールは、大半は、まず四国の方は、まず謝れと。四国の県民に謝るべきだと。あと半分は、これ何といいます、お前は四国に来ていいものを食ってないぞと。もっといいものがいっぱいあるから、もう一回四国に来て、いいものを食って歩けと。そうすれば、四国は美味いものがいっぱいあるから、是非、四国に来てという、若干揶揄しながら、そういうものが結構多かったです。
(記 者)
そういった問い合わせをどのように受け止められて、今後どうされるかっていうところ、今のお考えは。
(知 事)
だからといって今、四国に何か食いに行くわけにいきませんけども、単純に言えば、私自身、四国は非常にさっき言ったとおり大企業がある、非常に、何ていうか積極的です。自分のところのものを、絶対けなさない。非常に強気できます。ですから、私自身は、ここら辺、思い込みがあって、秋田県人もそのくらいになってほしいという、この思いがあったんです。で、それはそれとして、言葉は悪かった、これは決して弁明にはなりませんので。ですから、まさに四国の方の思いは、そのとおりですんで、しっかり受け止めながら、また、当然この後も四国に行く機会があったら、十分にそういう点で真摯に、そういう点を見てきたいという、そう思ってます。
(記 者)
すいません、県への問い合わせも、内容。
(広報広聴課)
同様です。
(記 者)
ありがとうございます。
(記 者)
二点確認させていただきたいんですけれども、知事自身は、これまで四国のお酒は飲んだ経験はあるのでしょうか。
(知 事)
いっぱいあります。
(記 者)
その印象としても、美味しくなかったっていうふうな。
(知 事)
若干、秋田の酒と違って、辛口です。日本酒は、秋田か高知、これは非常に高知のものは飲みます。ただ、四国の他県の酒はあまり飲んだことない。だから、いっぱいありますんで、ただ、四国の高知の酒は大変美味しいですから。ただ、問題は先ほど言ったとおり、それが飲みたかったんです。ところが別のが出てきて、これが美味いというもんだから、何かすごく自信持っていうもんだから、それで若干私としては、客がこれ頼んでるのに何でこっちだという、これ逆に悪いことでないです。それだけプライド持ってるんですよ。これ逆に、秋田県人、思い込みはなくて、自分のところのものを、すべて強気でPRするという、この心が四国の方は非常に強いかなという、うらやましいと思います。
(記 者)
承知しました。
もう一点なんですけれども、協議会での発言の後に、知事がまずかったなと思った瞬間というのは、いつ頃だったんでしょうか。
(知 事)
魁の記者さんに指摘されて、まあちょっと、なんだと言ったけども、当然その後、うーんと思って。例えば、口に出すにしても、ある地方のあるところでだったらまだいいけども、地名を出すということは、県と県の対立生みますんで、これ非常に知事として、これはいかんなという、そういうことで非常に、その辺で大変に、あの後に心が重かったという、そういう点があります。
(記 者)
協議会での会見の後に指摘を受けてというふうな理解でよろしいでしょうか。
(知 事)
単純に言えば、しゃべった後に、自分、地名出した。これ、地名出して、四国にも、私、大変友人もいます。世話になってる人います。いつも行きますと、一緒に飲む人います。で、この友人にも悪いなという、それは思ったんです。
(広報広聴課)
他にございませんでしょうか。
(記 者)
あの発言があったところは政官学財の各界のトップの皆様が集まる場所だったんですけども、そういう会場を盛り上げようという思いはあったんでしょうか。
(知 事)
盛り上げようという思いはあったけれども、例えが悪かったという点は、率直に悪い例えだと思います。
(記 者)
もしも他県の知事から秋田の料理とかお酒が美味くないというふうな、公の場での発言があったとしたら、どう感じますか。
(知 事)
私自身、鈍感かなと思うけども、意外と何か言われても、あまり反論しないんです。自分は。ただ、言われたことに対して反論しないけども、自分の方で自信持って秋田の方がいいんだったら、いいものありますから、だからそこら辺、一般に、先ほど言ったとおり、この政治行政、長くなってますと、いつも批判にさらされますんで、若干まひしてるという、この点はあるかもしれない。
(記 者)
そういう他者への思いやりというのが欠けてたっていうような部分は感じてますか。
(知 事)
まさにあの言葉で、四国の一部の問題を全体の問題としてとらえられるような発言ですんで、これは四国の方で全く善意の方についても批判したというふうに、そういう発言があったもんですから、これは非常にまずいかなという、まずいというよりも非常に良くないことだったと思ってます。
(記 者)
SNS上では、その発言の後に、もう秋田に行かないとか、秋田のものを食べないとか、そういうような声も出ておりますけども、どう感じますか。
(知 事)
そういう点で非常にいろんな面で、四国の方にだけでなくて、県民の方にも大変なご心配というか、ご迷惑かけたという、そういう思いも強く思ってます。
(記 者)
あの講演の後に個別で取材をさせてもらいましたけども、その中では、謝らないというふうなお答えもあったんですけども、それは覚えてらっしゃいますか。
(知 事)
若干、次の用事があったもんですから、長々と説明する時間がなかったもんですから、つい、ああいう言葉になったんですけども、あれからすぐ、行く時に、いやあまずかったなという、そういう思いはしてます。
(記 者)
ありがとうございます。
(広報広聴課)
他にございませんでしょうか。
(記 者)
知事、あと高知県、どろめ、あのうまくないやつという、これも報道されてますけど、これも発言したということで間違いない。
(知 事)
はい。
(記 者)
先ほど、長期政権になって、14年という長い知事の任期が重ねる中で、ご自身が傲慢になってしまっているんではないかという自己分析がありました。ご存知のとおり、宮城県の例えば浅野知事なんかは、三期12年で終えて、その四期目出ない時に、やはりその権力は必ず腐敗すると、長期化すると必ず腐敗すると。だから四期を務めるのはよくないんだということを言って、自ら身を引きました。権力者というのは常にそういう問題を抱えていると思うんです。今、退任はしないというお考えということなんですけれども、あとその任期を全うするとなると、この長期政権になって、その傲慢になっている問題というのは、やはり何か自分で歯止めをかけるというか、何かしないと、知事、申し訳ないですけど、また発言繰り返す可能性あると思うんですよ。それだけ要するにチェックがされない状況、権力が強大化しているわけですから、長期政権によって。そして、腐敗しかけてる可能性もあるので、そこをやっぱりどうやってその改善というか、今後対応していくのか、ご自身でちょっと、何か対策というかですね。
(知 事)
自分では、一応原稿、ああいう時、部下が書いてくれます。ただ、原稿、あまり読まないのが逆に言えば自慢だけども、ああいう重要なとこに行く場合は、できるだけ原稿をそのまま読まなくても、チェックポイント、あとは、自分なりにメモをして、発言すべきことはしっかり発言して、そこら辺、逆に原稿に沿って話すと、これは全く問題できませんので、ついつい原稿から離れてしゃべる時にこれ出ますんで、まず、そういう公式の場、あるいは、知事として発言する場合については、まずは部下の書いた原稿、これをしっかり見ながら、あとはアドリブも自分でチェックして、そういう不穏当発言、不謹慎な発言がないように、これから、そういう点で自分で工夫をしながら、自分を律していきたいと思います。
(記 者)
その、ご自身、今おっしゃいましたけど、原稿を読むだけの官僚的な、お役人的な知事、政治家というのも全国にいると思うんですけれども、そういう型じゃなく、自分の言葉で発信しようとしてらっしゃる、それは我々メディアもずっと好意的に見てきたと思いますし、私自身もそのように申し上げてきました。なので、やはりしっかり自分の言葉で発信することは、政治家として大事だと思うので、そこは是非続けていただきたいんですけれども、ご自身をチェックするための存在という意味でいうと、例えば外部から副知事級であるとか、そういう自分をチェックできるような、自分に意見を言えるような人を任用するだとか、そういった何かこう、県庁内でなかなか歯止めが効かないことについて、何か歯止めをかけるような、ご自身の権力をチェックしたり抑制するような体制をつくるとか、そういったお考えないですか。
(知 事)
まず今1年ですから、またそういう無駄な経費ですから、先ほど神部副知事に大変申し訳ないと、申し訳なかったと。ちゃんと遠慮なく言ってくれと。これは、神部副知事には、しっかり言いました。神部君も非常に困った顔をしてますんで。一番迷惑するのが副知事と職員なんです。だからそういう意味で、まずそういう点で、しっかり牽制するように、両副知事に何でもいいから言えと、あと1年でいなくなりますんで、そういう意味からすると、何とかこの後も水害対策、クマ関係、これをしっかりまずやることが、今、県民の思いですので、これにしっかり応えていきたいと思います。
(記 者)
給与の返上というのは、しつこいようで申し訳ないですけど、それをされたら非常にわかりやすいと思いますけども、なぜしないんでしょうか。
(知 事)
まあ別に金おしくて言うわけでないけども、この種のものは前にもやったけども、あれあの大変、実際の言葉の問題でなくて、知事としてあるまじき行動で、物事を隠蔽したという、そういうことでありますんで、この問題、様々にありますが、まずは、まあそこはいろんな考えがあると思います。
(広報広聴課)
他に。
(記 者)
うまいとか、うまくないとかはあるかもしれないですけど、多分一番言葉の中で、貧乏くさいという言葉が一番多分受け取る方のその印象が悪いのかなと思っています。お酒にしろ、じゃこ天にしろ、名物を知ってほしいとか、これが名物だというような気持ちで多分出していらっしゃったと思うんですけども、その貧乏くさいということを発言してしまったこと、それに対して今受け取って気分を害している方に関して、知事からお話あればいただきたいんですが。
(知 事)
これ一番、差別用語ですんで、自分で差別をなくそうと言ってて、自分から差別用語ですから、これ非常に遺憾なことです。一番私今回反省したのは、言い方、他県の名物でも口に合わないものはあるという、こういう言い方であれば、これは別に問題ないと思います。ただ、それをいきなり貧乏くさいって、そういう言い方したことは、これ最も私の反省の一番点です。
(記 者)
ありがとうございます。
(広報広聴課)
他にございませんでしょうか。皆様、よろしいでしょうか。
それでは、これで臨時記者会見を終了させていただきます。
本日はお集まりいただきましてありがとうございました。
(知 事)
どうも時間取ってもらって、ありがとう。