●知事臨時記者会見

 「「秋田の未来を創る協議会」での発言について ほか」


 
(広報広聴課)
 本日はお忙しい中、急遽お集まりいただきまして、ありがとうございます。
 ただいまより、知事の臨時記者会見を始めさせていただきます。
 それでは冒頭、知事よりご発言がありますので、よろしくお願いいたします。
 
(知 事)
 突然この会見をお願いをしまして、忙しいところ会見に応じていただきまして本当にありがとうございます。
 先般の四国の問題について、私から、謝罪の会見と、また、若干その後にご説明申し上げます。
 まずは、先般の四国の発言について、大変に不穏当、不見識な発言であったと思います。四国の方々はもとより、四国と関係のある方々、また、県民の皆さんに、大変に不快な思いをさせたということで、心からおわびを申し上げたいと存じます。
いずれ、度重なるこのような発言ということで、非常に皆さん、呆れていると思いますが、私自身も昨年の問題もあって言葉を慎んでおったわけですが、ついつい調子に乗って非常に、ああいう場所で、また、発言すべきでないような、そういう趣旨の発言をしたことについて、極めて遺憾で、また、自分なりに非常に情けないという、そういう思いでここにきております。
 まずは、何といいますか、極端な言い方をしても、その全体が大変に反響を呼ぶという、そういうふうな思いが至らなかったこと、また、特定の地域、あるいは特定の固有名詞で、これを個人的にそういう思いはいろんな面で誰でもあると思いますが、あの公の場で、知事という立場で発言するということは、極めて、これはすべきでないということであります。そういう意味で、心からおわびを申し上げながら、自分の至らなさについて深く反省をしてございます。
 あと、弁明も何もしませんが、若干、なぜあの時にああいう発言をしたのかという、日本全国、私自身、様々なところに行ってます。いろんなところに行って、いろんな思いをしてます。なぜ四国についてああいう突然発言したのかという、この背景ですが、私自身も昨日、反省を踏まえながら色々と考えてみました。
 私が四国に最初に行ったのは、高校の修学旅行で栗林公園です。非常に栗林公園について源平合戦の関係もあって、あの周辺について素晴らしいところだという印象はずっと持ってました。
 また、四国に市長時代から何回も行ってまして、例えば高知に行った時に、国体の準備のため視察に行った時に、たまたま高知市内で入った飲食店のおかみさんが秋田の出身ということで、非常に懐かしく思ってますし、また、たまたまこれも高知で、四万十川の関係で、ボート競技、あそこに行った時に、昼飯を食いに行ったら、たまたま我々は秋田弁で話してた時に、そのドライブインのおかみさんが秋田の出身の方で、大変に歓待を受けたというそういう思いがあります。
 また、例えば徳島県にししくいという大変に安い、非常に安いというかな、まずまずの値段で大変に美味しい海鮮料理を食べるところがありまして、これは私もいろんな方にお薦めして、そこに行ってみんな満足してます。
 いろんなことで、そういうことで行ってますし、また、例えば大王製紙、あの時に私、一番四国に行き来してまして、若干のトラウマもあるのかなという。
 また、一般に四国のものは、決してうまくないわけでないけども、その中で私自身、思い違いも若干あるかもしれませんが、非常に四国について逆に私自身コンプレックス、例えば日本食研、加ト吉(現:テーブルマーク)さん、大塚製薬、大変大きい企業がいっぱいあります。一般に、たまたま今回の席上、あの時に、何とか、いつもこれ、どこに行っても言ってますが、秋田の人は自分のとこに自信を持とうと。何もないんじゃないという、いっぱいあるんだと、これ言ってますが、その関係で四国の方は非常に積極的に自分のところを売り込みます。で、若干、完全に個人的な思いですんで、ああいう場所で、まさに口にすることではないんですが、若干その秋田県人からすると、すごい積極的にアプローチがあるもんですから、そこら辺で若干秋田の、秋田でいる我々としてうらやましいと思いながらも若干、これほど強気でくるのかなという、そういう思いもあって、若干ああいう、底辺にそういう気持ちもあってああいう発言なったのかなという。
 まあそういうことで、決して四国に何もないというよりも、大変いいところですんで、それをああいう発言をしたということは、全く誤解を生みますんで、本当に申し訳なく思ってます。いずれ、理屈はどうであれ、非常に皆さんに大変にご心配、また、お騒がせ、また、非常にいろんな面で全く不穏当、不見識、そういう発言で、知事として大変情けないという、そういう思いでここに立っておりますので、いろんな面でこれからご批判があろうと思いますが、甘んじて受けますし、また、これからも十分に注意しながら、何とか任期をですね、この今、非常事態、クマ、あるいは災害等で非常事ですんで、何とか仕事の面で挽回するように努力しますので、そういうことで ここに立っております。
 本当に皆さん、いろんな面でお騒がせして申し訳ございませんでした。
 以上です。
 
(広報広聴課)
 それでは、ご質問をお受けさせていただきます。
 
(記 者)
 知事、二つ伺いたいんですけれども、一つは、お騒がせして申し訳ないとおっしゃいましたけれども、やはりこれは、この発言によって傷ついた人がいると思うんですよね。その人たちへの思いというのを、しっかりもう一度伺いたいのと、あとその、ご自身がこれまで、私は去年からこの取材している中だけに限ってもですね、大変こうした発言が続いていらっしゃいます。そして、その発言の背景に、外国人に対してマスクを着けて大騒ぎとかという発言もありましたし、それから、自民党の会合で自民党じゃないところは、じゃない国会議員は暇だというような発言もありましたし、比内地鶏についての発言もありました。ちょっと心配なのは、知事のこうした発言の背景に、マイノリティであったり、非主流派という、力が無い人たちに対する差別的感情が、もし仮にあるのだとすれば、それは非常に問題なので、そこはしっかり向き合うべきだと思いますし、政治家としてそれを、そういう感情を持っていること自体が問題になってきますので、その四国というものを、四国の人たちがですね、秋田の人たちを前に発言する時は、四国の人はそこに恐らくほとんどいないであろうと。その会場においては四国の人は圧倒的にマイノリティだったと思います。そして、日本全国の中で四国という存在が決して強い存在じゃないというですね、そういう弱者に対する差別的な、優越的意識というか、そういうものが背景にあって、そういう人たちをいじって、笑いにして、で、マジョリティの賛同を得るという、これは政治家のポピュリズムの手法でもありますけれども、そうしたことをしてしまう傾向があるんだとすれば、そこはしっかり向き合ってですね、そこが一番反省すべきだと思うんですが、いかがでしょう。
 
(知 事)
 やはり自分の長い人生で、地方自治に五十何年という自信が、逆にその自信過剰、またそういう経験からくる自分の思い上がり、そういう点があってこういうことになったのかなという。そういう意味で、だんだん、これ、自分で言うのもなんですが、だんだん政治家という、行政、政治行政、批判にいつもさらされますんで、だんだん、何となく、それに対して敏感に反応というよりも非常に鈍感になっているという。そういう意味で、やはりそういうふうな今のお話のような傾向は多分自分であると思います。あるんじゃないかと思う。これまさに、そういう点で長い間やっている自信過剰、あるいは思い上がり、こういう点がこの発言に出ているという、そういうふうなことも否めないことですので、まさにそこら辺、今おっしゃったとおり、一番気をつけなきゃならないし、また、一番心を砕くべきところについて、まさにそこが非常に意識が希薄だという、そういう点について本当に自分なりに非常に、自分自身に対し大変に反省しておりますし、また、実は昨日、家族から非常に、妻からは、あんたのような人とは一緒にいられないという、そこまで言われまして、大変に私自身、これ、まさに妻から言われるということは、他人からはもっともっとそういう厳しい声があろうと思いますんで、まさに、そういう点で、これから自分なりに、度々これもあったもんですから、信用されるかどうか別にして、実際、言葉について公人という立場で、非常に気をつけはいますが、ついついこういう軽はずみな言動が出るということは、まだまだ至らなさということで、そういう点でこれから十分に反省しつつ、鋭意この職務を遂行していかなきゃならんという、そういうふうに思っております。
 
(記 者)
 ごめんなさい、弱者とか非主流派に対する優越的意識みたいなものは、ご自身あると思いますか。
 
(知 事)
 結果論からすれば、そういう点もあろうかと思います。ただ、一方で非常に権威に対し、抗弁することもありますんで、一方でその、強大な権威に対して当たる時もありますんで、そこら辺、自分でも何といいますか、いずれにしても表現が極端に、先ほどおっしゃったとおり、ポピュリズムというか、そういう一般の方の耳目をひくような、そういう極端な発言、これが自分では多いのかなという、それが耳目をひいても、中身がよければいいんですが、中身のたとえ、あれは中身は、非常にまずい点で、これが一番の私の欠点かなという、そう思います。
 
(記 者)
 県議会は比較的知事との関係性が良い状態なので、これまで必ずしも厳しい批判にさらされてきたとは言えない面があったかと思いますけれども、ご自身ここでしっかり向き合って、辞任は先ほど事実上否定されましたけれども、何らかの処分というのをご自身に下すことは、お考えないんでしょうか。
 
(知 事)
 まずこの後、今、緊急な要件がいっぱいありますんで、まずはの県民のいろんな大変な状況について、しっかり向き合って、一歩でもこれを改善するように努力するということで、まずこの1年、もうあと1年ですが、何とかそういうふうに1年間しっかり向き合って仕事をしたいという、そういう思いです。
 
(記 者)
 静岡の知事は減給処分などを下したりしてましたけども、それもまたしてないとか色々問題なってますが、減給とかそういったご自身、処分はお考えないんでしょうか。
 
(知 事)
 処分というよりも、まずはおわびをしながら、理解は得られない、中身の理解は得ることはできませんが、まずはおわびをしながら、何とか1年間頑張ってみたいと思います。
 
(記 者)
 ごめんなさい、給与の返上などのお考えはないということですか。
 
(知 事)
 今のところはですね、そういう、金で済むものであればいいでしょうけども、それも一つのけじめであろうと思いますが、まずは様々な面でそういう方々におわびをするということで、議長からも非常に強い叱責があったもんですから、そういう点も含めて、しっかりと県政に向き合っていきたいと思います。
 
(記 者)
 月曜日の協議会のその講演の場に全てのメディアがいたわけではないので、発言の内容、事実確認からさせていただきたいんですけども、酒については美味くないという話があったのと、あと、メインディッシュのところで、ステーキだと思って開けたらじゃこ天で貧乏くさいというような話だったということ、それは事実ということでよろしいですか。
 
(知 事)
 酒について、美味くないっていうのは、最後に言った言葉で、酒については、酒はですね、そこで、酒は美味くないとは言ってないと思うんだよ。最後のところで美味くないという。ただ、酒はですね、司牡丹とか美味しい酒があります。ただ、じゃこ天の問題も、あれも多分、自分でどっか別の店に行って、美味しいものといって出てきたという。これ、あくまでもプライベートで食った時に、それを勘違いした点もありますけど。ただ、いずれじゃこ天は、私も居酒屋で秋田でも食べます。ただ、その時、私の思いは非常にうやうやしく出てきたもんですから、我秋田県人の一般からすれば、あのくらいのものを非常にうやうやしく出すというか、自信があってあちらの方が出すと、そういうことでしょうけども、我々の秋田県人、あの時たまたまああいうものを自信を持って出すということは、秋田県ももっともっと自信を持って出せばいいんじゃないかという、そういう若干の頭の中の考えがあって。ただこれ、そこまでしっかり言えばいいけども、断片的に言ったもんですから非常に誤解を受けたという、そういうことかなと思ってます。
また、あのお酒は、まあこれ、自分で言うのも恥しいんですが、大変秋田県人は酒飲みです。行った店で、何人かで行って、お酒がいい酒っていうか、司牡丹とか何とか、あれを注文したら、それが出てこなかったと。で、その、卑しいというか、その思いが、どうもこびりついて、頭の中にあって、で、何となくその、逆にこっちの方が美味しいですよって堂々ときたもんですから、客が言ってるものに何で別のものを出すんだという、若干そういうものがあって、逆に言えばそれ、悪いことでないけども、秋田県人と違って四国の方は、非常に積極的に自分のところのものをどんどん、いいものはこれいいんだと、ばっちり言いますんで、これに戸惑ったという、そういう点もあって、これがトラウマのように中(頭)に入ってたと、これがあったのかなと、そう思います。
 
(記 者)
 先ほど奥様のお話ありましたけど、公務、政務、プライベートがあると思うんですよね。プライベートは奥様がそういうふうに諌めていただいているのかもしれませんけど、今のその、堀井副知事退任以降ですけども、そのような知事を諌める人、ストッパーというか、そういった存在というのは、今、ご自身ではどういうふうに考えていらっしゃいますか。
 
(知 事)
 昨日、担当の職員、幹部から、非常にダイレクトに困ったということは言いませんが、非常に苦情があると。私に苦情の内容について、非常に困ったような、非常に苦しい顔で職員が来ましたんで、大変、そういう意味では職員の仕事を妨げたという点もあります。先ほど神部副知事からも、知事の発言について非常にまずかったという、そういう発言があって、神部副知事も大変にそういう点では、気をつけた方がいいということで、先ほど話を伺ってます。そういう意味で、私いつも何かあったら言ってくれと言ってますが、ただ、やっぱり私自身が県庁の職員で長くなってますんで、言いにくい点もあると思います。そこをもっともっと心得て行動するということが必要かなという、そういうふうに思ってますし、これはあくまでも職員が、これによって仕事が妨げられますと困りますんで、まず私からなるべく早く、反省の弁を皆さんにお伝えしながら、十分に自分を自省しながらこれから仕事をしたいという、そういうことで今日急遽集まっていただいたという、そういうことでございます。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(記 者)
 知事、先ほどそのお酒については美味しくないとは言っていないというようなお話だったんですけれども、その講演の録音を文字起こししたもの、改めて今見ると、やっぱ四国なんか、もう大変ですよ、四国の知事会、酒も美味くないし、食い物は全く粗末だとおっしゃっているので、やはりこの発言だとお酒について美味しくないと言ってるように取られるんですけれども、知事としてはそういう思いではなかったということなんでしょうか。
 
(知 事)
 有名、四国でいい酒でないものが薦められたもんですから、ちょっと、これが頭にあったのかなという。これ、まあ別にその酒も、別に美味しくない、美味しいと思った、美味しい酒でも、自分の思った、自分でほら、四国に行ったらこういう酒が美味しいという、そういう酒飲みですから、データ持っていきますんで、別の酒を強く薦められますと、何となく酒飲みとしては、何でこっち持ってこないんだという、これが若干あったのかなという。ただ、それにしても自信持って薦めますんで、これは素直に、まずは飲んでみて、で、飲んでみてから次の好きな酒を持ってきてくれると、これが一般的でしたけれども、そこでいきなり、これじゃあ駄目だといって、そこで若干悶着あったんです。これが頭の中にあったのかなという。
 
(記 者)
 それが、その美味しくないというような発言にちょっとつながってしまったのではないかということ。
 
(知 事)
 はい。
 
(記 者)
 あと、ごめんなさい。じゃこ天に関してなんですけども、じゃこ天については、その知事会の時に宿泊された宿舎等で食べられたということなんでしょうか。
 
(知 事)
 朝かなと。知事会の会食は県の方のセットですんで、朝は普通のホテルですんで、たまたま非常に、こんなプレート、あれ我々、何というか、例えば秋田でじゃこ天、居酒屋で頼めば、普通の皿にきます。これが非常に、こういうプレートに、こういうふうなふた付いて、これが非常に、すごいうやうやしいと。で、逆に言えば、それほど自信持ってるということでしょう。だから、自信持ってるということは、あの会では、もっと自信持ってくれということで、そこまで言えばよかったけれども、これは私の感覚では、じゃこ天が、ああいうふうにうやうやしく出るということはイメージなかったもんですから、大袈裟だなという、そういう意味で、これ、朝かもしれない。そこ若干意識が、記憶は曖昧ですけども、多分いずれ知事会の時に行って、知事会の主催の晩餐会もあったし、また、外に当然飲みに行ってますんで、その中の出来事かもしれない。
 
(記 者)
 あの、知事会、調べたところ、愛媛県で開催されたの2013年、10年ぐらい前だったんですけど、それぐらいの話でよろしかったでしょうか。
 
(知 事)
 いずれ、知事会の会食、これは相当立派です。朝は別ですから。あと、飲みに行きますから、終わってから、二次会で。これはフリーで、何人かで。そこの話か、ごちゃごちゃなんです。だから、そういう点で、事実確認、これをしっかりした上で話してませんので、これも非常に失礼な言い方かなという。
 
(記 者)
 わかりました。
 あと一点だけ、いわゆるその県庁の職員の方からも、やっぱり最近そういった、何ですか、ちょっと行き過ぎた発言というのが増えてきているような印象あるというような声が聞こえているんですけれども、知事ご自身として、残りの任期、最後の任期というところで、ご自身として緊張感が緩んでいるですとか、そういった意識というのはあるんでしょうか。
 
(知 事)
 緊張感、私自身で自信過剰ということはあるかもしれない。ただ、県民の皆さんに、もっともっと自信持って、前向きに発言しようという、もう少し強い発言、これが必要かなという、いつも言ってますんで、何となく、そのくせがあって、あっちこっち行けば、もっともっと、何もない秋田という、あれを何とか打破したいと。あれを打破しようと思って、もう少し、前に出ようという、こういうふうに言ってますんで、自分自身が、若干それに少しのぼせて、それを誇張して言ってるという面があるかもしれない。
 
(記 者)
 わかりました。ありがとうございます。
 
(記 者)
 知事の今回の発言を受けて、苦情がきてるという話がさっきおありだと思うんですけど、具体的にどういった方面から何件ぐらいきてるのかっていうのを教えていただけますか。
 
(知 事)
 私の個人的なメールには23件きてます。さっき数えてきました。で、四国の方が半分、あと、県民の方と、あとは相手がわからない方。だから四国が半分で、県民の方が4分の1ぐらい、あとは4分の1はどこの県かわかんない。
 
(記 者)
 知事の個人的なというのは、個人的なメールアドレス。
 
(知 事)
 自分のホームページ持ってますから。
 
(記 者)
 県庁に例えば問い合わせの電話とか、そういったものはきてますか。
 
(知 事)
 それは何件もあるでしょう。
 
(広報広聴課)
 20件ほどあります。
 
(記 者)
 20件ほど。これは今日の今現在というか、で、よろしいですか。知事のメールも今日の今現在ぐらいの。
 
(知 事)
 今チェックしてきた分。
 
(記 者)
 この会見前にチェックされたということですね。
 
(知 事)
 はい。
 
(記 者)
 わかりました。
 
(記 者)
 実際にその四国の方の知事に対してとかに、知事ご自身が謝罪をされたりとか、実際に四国の知事から何かしら知事の方に連絡があったりとか、そういったことはあったりしたんでしょうか。
 
(知 事)
 ありません。ただ、11月初旬に知事会ありますんで、その席では、四国の知事さん方におわびをしたいと思います。
 
(記 者)
 先ほどのやり取り、もう一回確認させていただきましたけど、その講演会の中で酒美味くないという話と、メインディッシュでじゃこ天で貧乏くさいっていう発言はしたという認識でいいんですよね。
 
(知 事)
 はい。
 
(記 者)
 はい、ありがとうございます。
 
(記 者)
 すいません、また問い合わせの件で恐縮なんですけれども、知事のメールと、それぞれ県に対して、具体的にどういった中身のご批判があったかっていかがですか。
 
(知 事)
 私のメールは、大半は、まず四国の方は、まず謝れと。四国の県民に謝るべきだと。あと半分は、これ何といいます、お前は四国に来ていいものを食ってないぞと。もっといいものがいっぱいあるから、もう一回四国に来て、いいものを食って歩けと。そうすれば、四国は美味いものがいっぱいあるから、是非、四国に来てという、若干揶揄しながら、そういうものが結構多かったです。
 
(記 者)
 そういった問い合わせをどのように受け止められて、今後どうされるかっていうところ、今のお考えは。
 
(知 事)
 だからといって今、四国に何か食いに行くわけにいきませんけども、単純に言えば、私自身、四国は非常にさっき言ったとおり大企業がある、非常に、何ていうか積極的です。自分のところのものを、絶対けなさない。非常に強気できます。ですから、私自身は、ここら辺、思い込みがあって、秋田県人もそのくらいになってほしいという、この思いがあったんです。で、それはそれとして、言葉は悪かった、これは決して弁明にはなりませんので。ですから、まさに四国の方の思いは、そのとおりですんで、しっかり受け止めながら、また、当然この後も四国に行く機会があったら、十分にそういう点で真摯に、そういう点を見てきたいという、そう思ってます。
 
(記 者)
 すいません、県への問い合わせも、内容。
 
(広報広聴課)
 同様です。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(記 者)
 二点確認させていただきたいんですけれども、知事自身は、これまで四国のお酒は飲んだ経験はあるのでしょうか。
 
(知 事)
 いっぱいあります。
 
(記 者)
 その印象としても、美味しくなかったっていうふうな。
 
(知 事)
 若干、秋田の酒と違って、辛口です。日本酒は、秋田か高知、これは非常に高知のものは飲みます。ただ、四国の他県の酒はあまり飲んだことない。だから、いっぱいありますんで、ただ、四国の高知の酒は大変美味しいですから。ただ、問題は先ほど言ったとおり、それが飲みたかったんです。ところが別のが出てきて、これが美味いというもんだから、何かすごく自信持っていうもんだから、それで若干私としては、客がこれ頼んでるのに何でこっちだという、これ逆に悪いことでないです。それだけプライド持ってるんですよ。これ逆に、秋田県人、思い込みはなくて、自分のところのものを、すべて強気でPRするという、この心が四国の方は非常に強いかなという、うらやましいと思います。
 
(記 者)
 承知しました。
 もう一点なんですけれども、協議会での発言の後に、知事がまずかったなと思った瞬間というのは、いつ頃だったんでしょうか。
 
(知 事)
 魁の記者さんに指摘されて、まあちょっと、なんだと言ったけども、当然その後、うーんと思って。例えば、口に出すにしても、ある地方のあるところでだったらまだいいけども、地名を出すということは、県と県の対立生みますんで、これ非常に知事として、これはいかんなという、そういうことで非常に、その辺で大変に、あの後に心が重かったという、そういう点があります。
 
(記 者)
 協議会での会見の後に指摘を受けてというふうな理解でよろしいでしょうか。
 
(知 事)
 単純に言えば、しゃべった後に、自分、地名出した。これ、地名出して、四国にも、私、大変友人もいます。世話になってる人います。いつも行きますと、一緒に飲む人います。で、この友人にも悪いなという、それは思ったんです。
 
(広報広聴課)
 他にございませんでしょうか。
 
(記 者)
 あの発言があったところは政官学財の各界のトップの皆様が集まる場所だったんですけども、そういう会場を盛り上げようという思いはあったんでしょうか。
 
(知 事)
 盛り上げようという思いはあったけれども、例えが悪かったという点は、率直に悪い例えだと思います。
 
(記 者)
 もしも他県の知事から秋田の料理とかお酒が美味くないというふうな、公の場での発言があったとしたら、どう感じますか。
 
(知 事)
 私自身、鈍感かなと思うけども、意外と何か言われても、あまり反論しないんです。自分は。ただ、言われたことに対して反論しないけども、自分の方で自信持って秋田の方がいいんだったら、いいものありますから、だからそこら辺、一般に、先ほど言ったとおり、この政治行政、長くなってますと、いつも批判にさらされますんで、若干まひしてるという、この点はあるかもしれない。
 
(記 者)
 そういう他者への思いやりというのが欠けてたっていうような部分は感じてますか。
 
(知 事)
 まさにあの言葉で、四国の一部の問題を全体の問題としてとらえられるような発言ですんで、これは四国の方で全く善意の方についても批判したというふうに、そういう発言があったもんですから、これは非常にまずいかなという、まずいというよりも非常に良くないことだったと思ってます。
 
(記 者)
 SNS上では、その発言の後に、もう秋田に行かないとか、秋田のものを食べないとか、そういうような声も出ておりますけども、どう感じますか。
 
(知 事)
 そういう点で非常にいろんな面で、四国の方にだけでなくて、県民の方にも大変なご心配というか、ご迷惑かけたという、そういう思いも強く思ってます。
 
(記 者)
 あの講演の後に個別で取材をさせてもらいましたけども、その中では、謝らないというふうなお答えもあったんですけども、それは覚えてらっしゃいますか。
 
(知 事)
 若干、次の用事があったもんですから、長々と説明する時間がなかったもんですから、つい、ああいう言葉になったんですけども、あれからすぐ、行く時に、いやあまずかったなという、そういう思いはしてます。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(広報広聴課)
 他にございませんでしょうか。
 
(記 者)
 知事、あと高知県、どろめ、あのうまくないやつという、これも報道されてますけど、これも発言したということで間違いない。
 
(知 事)
 はい。
 
(記 者)
 先ほど、長期政権になって、14年という長い知事の任期が重ねる中で、ご自身が傲慢になってしまっているんではないかという自己分析がありました。ご存知のとおり、宮城県の例えば浅野知事なんかは、三期12年で終えて、その四期目出ない時に、やはりその権力は必ず腐敗すると、長期化すると必ず腐敗すると。だから四期を務めるのはよくないんだということを言って、自ら身を引きました。権力者というのは常にそういう問題を抱えていると思うんです。今、退任はしないというお考えということなんですけれども、あとその任期を全うするとなると、この長期政権になって、その傲慢になっている問題というのは、やはり何か自分で歯止めをかけるというか、何かしないと、知事、申し訳ないですけど、また発言繰り返す可能性あると思うんですよ。それだけ要するにチェックがされない状況、権力が強大化しているわけですから、長期政権によって。そして、腐敗しかけてる可能性もあるので、そこをやっぱりどうやってその改善というか、今後対応していくのか、ご自身でちょっと、何か対策というかですね。
 
(知 事)
 自分では、一応原稿、ああいう時、部下が書いてくれます。ただ、原稿、あまり読まないのが逆に言えば自慢だけども、ああいう重要なとこに行く場合は、できるだけ原稿をそのまま読まなくても、チェックポイント、あとは、自分なりにメモをして、発言すべきことはしっかり発言して、そこら辺、逆に原稿に沿って話すと、これは全く問題できませんので、ついつい原稿から離れてしゃべる時にこれ出ますんで、まず、そういう公式の場、あるいは、知事として発言する場合については、まずは部下の書いた原稿、これをしっかり見ながら、あとはアドリブも自分でチェックして、そういう不穏当発言、不謹慎な発言がないように、これから、そういう点で自分で工夫をしながら、自分を律していきたいと思います。
 
(記 者)
 その、ご自身、今おっしゃいましたけど、原稿を読むだけの官僚的な、お役人的な知事、政治家というのも全国にいると思うんですけれども、そういう型じゃなく、自分の言葉で発信しようとしてらっしゃる、それは我々メディアもずっと好意的に見てきたと思いますし、私自身もそのように申し上げてきました。なので、やはりしっかり自分の言葉で発信することは、政治家として大事だと思うので、そこは是非続けていただきたいんですけれども、ご自身をチェックするための存在という意味でいうと、例えば外部から副知事級であるとか、そういう自分をチェックできるような、自分に意見を言えるような人を任用するだとか、そういった何かこう、県庁内でなかなか歯止めが効かないことについて、何か歯止めをかけるような、ご自身の権力をチェックしたり抑制するような体制をつくるとか、そういったお考えないですか。
 
(知 事)
 まず今1年ですから、またそういう無駄な経費ですから、先ほど神部副知事に大変申し訳ないと、申し訳なかったと。ちゃんと遠慮なく言ってくれと。これは、神部副知事には、しっかり言いました。神部君も非常に困った顔をしてますんで。一番迷惑するのが副知事と職員なんです。だからそういう意味で、まずそういう点で、しっかり牽制するように、両副知事に何でもいいから言えと、あと1年でいなくなりますんで、そういう意味からすると、何とかこの後も水害対策、クマ関係、これをしっかりまずやることが、今、県民の思いですので、これにしっかり応えていきたいと思います。
 
(記 者)
 給与の返上というのは、しつこいようで申し訳ないですけど、それをされたら非常にわかりやすいと思いますけども、なぜしないんでしょうか。
 
(知 事)
 まあ別に金おしくて言うわけでないけども、この種のものは前にもやったけども、あれあの大変、実際の言葉の問題でなくて、知事としてあるまじき行動で、物事を隠蔽したという、そういうことでありますんで、この問題、様々にありますが、まずは、まあそこはいろんな考えがあると思います。
 
(広報広聴課)
 他に。
 
(記 者)
 うまいとか、うまくないとかはあるかもしれないですけど、多分一番言葉の中で、貧乏くさいという言葉が一番多分受け取る方のその印象が悪いのかなと思っています。お酒にしろ、じゃこ天にしろ、名物を知ってほしいとか、これが名物だというような気持ちで多分出していらっしゃったと思うんですけども、その貧乏くさいということを発言してしまったこと、それに対して今受け取って気分を害している方に関して、知事からお話あればいただきたいんですが。
 
(知 事)
 これ一番、差別用語ですんで、自分で差別をなくそうと言ってて、自分から差別用語ですから、これ非常に遺憾なことです。一番私今回反省したのは、言い方、他県の名物でも口に合わないものはあるという、こういう言い方であれば、これは別に問題ないと思います。ただ、それをいきなり貧乏くさいって、そういう言い方したことは、これ最も私の反省の一番点です。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(広報広聴課)
 他にございませんでしょうか。皆様、よろしいでしょうか。
 それでは、これで臨時記者会見を終了させていただきます。
 本日はお集まりいただきましてありがとうございました。
 
(知 事)
 どうも時間取ってもらって、ありがとう。

 

それでは、ただいまから記者会見を開催いたします。
それでは、概要について佐竹知事の方から説明をお願いいたします。

(知 事)
新型コロナウイルスの感染症の発表です。
今日、健康環境センターのPCR検査において、新型コロナウイルスの感染者が2名確認されております。先程わかったというものです。県内では、これで3例目、また4例目の感染者です。患者は2名とも由利本荘保健所管内に居住している外国人の方です。職業は、外国の指導助手、いわゆるALTでございます。
概要でございますが、3例目の患者Aは、20歳代の女性です。症状と経過でございますが、3月24日に発熱し、その日に医療機関Aを受診、翌日25日と26日に医療機関Bを受診しております。3月27日に帰国者・接触者外来Cを受診し、健康環境センターでPCR検査を実施したところ、陽性が判明しております。
次に、4例目の患者Bは、30歳代の男性でございます。症状と経過については、3月24日に発熱し、医療機関Dを受診しております。その後、味覚の障害と臭覚障害を自覚するなど症状が改善しないため、3月27日、患者Aと同じく帰国者・接触者外来Cを受診し、健康環境センターでPCR検査を実施したところ、陽性が判明しております。
感染源については、現時点では、まだ判明してございません。ただ、3月19日から22日まで、3連休です。患者2名を含む県内在住のALT8名で、2台の車で仙台市に訪問し、滞在してございます。そのほかの県内や仙台市内での行動の詳細については、現在調査中でございます。
濃厚接触者につきましては、患者2名と車で同行した6名について、1名は検査の結果、陰性を確認しております。また、3名は現在検査の実施中です。残り2名については、今、自宅待機でございます。
その他の濃厚接触者については、現在調査中でございます。
いずれまだ詳細について、経路、あるいは行動範囲、まだわかりませんので、また、何分ALTの方で、様々な聞き取りについてもまだ時間がかかっていますので、いずれ早急にいろいろな調査をしながら情報を提供していきます。
皆さんにおかれましては、患者の人権の尊重と個人情報の保護に、ご理解とご協力を賜われれば幸いでございます。
概略は以上でございます。

(菅生広報広聴課長)
それでは、質問の方をお受けしたいと思いますけれども、大体30分程度、質問の方、時間を設けたいと思っておりますので、ご協力の方よろしくお願いいたします。
それではお願いいたします。質問のある社は、手を上げていただきますようお願いいたします。

(記 者)
この2人について、外国人指導助手ということでしたが、仙台から帰られてから22日から現在までの間、学校などに登校、または子どもたちと接触するような機会はあったのでしょうか。

(米田教育長)
今、詳しい行動は調査中でありますが、基本的に子どもと接触したということはございませんでした。ただし、懸念されるのは、職員とは何らかの形で接触している可能性がございますので、その職員、教職員がまた何らかの形で子どもと接触しているかどうかでございます。その辺についてこの後また調べなければいけない状況でございます。

(記 者)
その2人は同じ職場なのでしょうか。

(米田教育長)
それぞれ違う職場であります。

(記 者)
もし違う職場なのであれば、今のところこの2人が仙台から帰ってきてからの接触者については、推測により把握できているのでしょうか。
(米田教育長)
それは今やっているところでありまして、この後も更に詳しくそこはトレースしながら、できるだけ多くそこをはっきりさせたいということで、今動いているところです。

(記 者)
ありがとうございます。

(記 者)
今の関連なのですが、宮城、仙台から帰ってきて、お二人の方がほかのその教職員と接触したというのは、学校に行ってという形になるのでしょうか。

(米田教育長)
そうですね、基本的に臨時休業中、今、春季休業中でありますが、職員、教職員は学校に出て新学期の準備等しておりますので、その中でそのALTと接点を持ったということはまず確かにいえると思います。

(記 者)
A、Bの方は、それぞれ帰ってきて、何日に学校に行ったことになるのでしょう。

(米田教育長)
1人は、23日、この23日は終日、そして24日は午前中、ほかの教職員と一緒に職員室にいたと聞いております。
それからもう一人のALTは、3月の24日に、その朝に、ほぼ全ての教職員がいる教員室に同じくいたと。その後ですね、マスクを付けた状態でありますが、養護教諭の方がマスクを付けた状態で、そのALTの検温をしているというところはわかっております。
今わかっているところはそういうところです。

(記 者)
今お話されたのは、23日終日と24日午前というのがAの方で、次がBの方ということですか。

(米田教育長)
そういうことです。

(記 者)
それぞれその職員室には何人ぐらいの教職員の方がいたかわかりますか。

(米田教育長)
詳しい正確な人数までは把握していませんが、多分20人を超えるぐらいだと思います、全部の職員です。24、5人だと思います。そこは、もう一回確認しないとはっきりしたことは申し上げられません。ただ、職員室の広さもございますので、どの程度の距離でいたかっていうのも、そこはまだ詳しくはわかっておりません。

(記 者)
それはAの方、Bの方、それぞれが勤務する学校の、それぞれ20数人の教職員の方がその職員室にいたっていうことですか。

(米田教育長)
少しお待ちください。
すいません、1つの学校では、職員は27人です。そしてそのもう一つの学校では16名。それからもう一つ、小学校ですが、これは10名ですね。結構少ない人数です。

(記 者)
ごめんなさい、Aの方の勤務する学校が27人、違いますか。あっ、16人と10人。合わせて27人。

(米田教育長)
違います。一つの中学校では27名の職員がいる、そういう学校です。

(記 者)
そこはAの方が勤務する中学校ということでよろしいですか。

(米田教育長)
どちらも小学校と中学校を兼務している状態です。ただ、今、小学校は1校、中学校は2校申し上げましたが、1つの小学校には、その臨時休業なってから、ずっとあと本務校で勤務というようなことで、その別の同じ小学校の方には一切顔を出してないということで、一切接触はないと判断したところです。

(記 者)
じゃあ、今教えていただいた27人、16人、10人というのが、濃厚接触者に該当するかどうかっていうのは、わからないという形ですか。

(米田教育長)
そうですね。急いで今日、先程、職員の状況は全部聞いてもらいましたが、2人まだ連絡がつかない方がいる学校が2校ありまして、残りの職員に関しては全て、体調に関しては問題ないと報告を受けておりますが、ただ、それは今日の段階ですので、この先どうなるかがまだわからないです。

(記 者)
今の段階では、お二人の方が勤務する学校の教職員の方で体調を崩していたり、24日以降に体調を崩した方は今のところはいないということですか。

(米田教育長)
いないと捉えております。

(記 者)諸冨部長にもお伺いしたいのですが、今のを踏まえて、秋田に戻ってきてから濃厚接触者と考えられる方はどれくらいいると考えられますか。現時点で。

(諸冨健康福祉部長)
もう少し詳細を調べてみないとわからない部分もあって、どれぐらいの距離感で一緒に行動を共にしたのか、それと時間的なところも踏まえて、そこは保健所のこれからの調査の結果によって濃厚接触者と認定するのかしないのかというのは、これから調べていかないと、現時点でははっきりとしたことは申し上げることはできないと考えております。

(記 者)
わかりました。
あとですね、仙台市内での行動というのは、現在調査中ということなのですが、感染のおそれがあるような場所に行ったとか、何か今の時点での情報はないですか。

(米田教育長)
その情報に関して、まずないのですが、こちらの方でも仙台に1泊とかじゃない、3泊しているということですから、全行程でどういう動きをしたかまだしっかり把握している状況ではありませんので、ちょっと何とも言い難い部分が多くあるということです。

(記 者)
わかりました。

(諸冨健康福祉部長)
補足しますけれども、仙台市の流行状況につきましては、現在、患者が2名発生しておりますが、仙台市1人、宮城全体においても仙台市が1人と塩竈保健所の管内に1人という形になるので、発生している患者の状態だけを見ると、仙台市含めた宮城県での流行というのは、それほどでもないという形になりますので、ほかの明らかに流行している地域と比べると、はっきりしたことはわからないという状況になろうかと思います。

(記 者)
ちょっと外れて、最後1点だけですね、同乗、同行された方のうち、お二人の方がまだ検査を受けないで自宅待機中となっていますが、これは何か理由はあるのですか。
(米田教育長)
それぞれその8人が一緒に行動しているわけですので、その中から今回、陽性の人が出たということですから、当然これまでの間、濃厚に接触しているということで受診するように指示しているところです。

(記 者)
指示はしているけれども、本人の行動としては、まだ検査を受けに行ってないということですか。

(米田教育長)
今日現在、ですから、できるだけ早く、明日にでも行くようにということは。

(知 事)
今わかったもので、もう遅いですから自宅待機というです。明日直ちに検査ということです。

(記 者)
はい、わかりました。

(記 者)
今の濃厚接触者についてですが、2人は自宅待機中ですけども、3名の方がPCR実施中ということで、PCR検査までに至った経緯は、発症があるとか、そういうことなのでしょうか。

(知 事)
今、順番にやっています。2名の方が同じ場所ではないものですから。あと3名の方は、今日検体を取ったので、今現在検査中です。もしこの後、陽性が出れば、すぐ、追ってお知らせします。

(記 者)
そうすれば濃厚接触者だからPCRを実施しているという理解でよろしいですか。

(知 事)
いや、同じグループ8名で2台の車で行き、同じホテルに泊まったので。その8人を順番にやってます。2人はまだ明日の朝ということです。連絡がつき次第やっていますので。6名はね、連絡がついて、3名は今できて、もう3名は今現在実施中です。

(記 者)
症状が出た方はいないということでよろしいですか。感染のお二人以外は。

(諸冨健康福祉部長)
それはまだ今、検査実施中ですので、検査の結果が出次第、陽性なればお知らせするということになろうかと思います。

(記 者)
わかりました。
すいません、Aの方なのですけども、医療機関を2つ受診されていますが、AからBに変えられた理由とはわかっているのですか。

(米田教育長)
お渡ししている資料には、Aの方は最初のところで気管支炎と診断されたと書いております。この資料に記載しているとおりで、それ以外の詳しいことは把握してないんです。

(記 者)
医療機関がAから、Dまであるのですけども、いずれも由利本荘所管内の医療機関ということでよろしいんでしょうか。

(諸冨健康福祉部長)
ちょっとそれについては、現時点でお答えすることができないということでよろしくお願いします。

(記 者)
確認ですが、このお二人が勤務する小・中学校というのは、由利本荘市の小・中学校でよろしいんですか。

(米田教育長)
はい、そうでございます。

(記 者)
それから、2人の住まいはどこのどういう形になるのでしょうか。下宿とか、一般の家庭に下宿をしているとか、そういう形なのでしょうか。

(米田教育長)
1人はアパート、由利本荘市内のアパートです。もう一人は、同じく由利本荘市の教員住宅に入っていると聞いております。

(記 者)
ALTとかだと、近所の人から優しくされたり、接してもらう機会も多いと思うのですけど、学校以外に自宅で発熱して、自宅にいる時に近所の人と接触したとか、そういうことは言っているんでしょうか。

(米田教育長)
これに関しては、ちょっと確認できているわけではないのですが、いずれそれぞれがアパートの周りにどういう方々がいて、どういうコンタクトがあるのかというのは全く把握しておりませんので、おそらくといったらあれですけども、日本語の会話能力等によっても、また周囲の方々との付き合い方も違ってくると思いますので、基本的にALTの方々は、やっぱりまず日本という国に来て、外国人として来ている方々ですので、まずは同じその外国から来た同じALTという仲間という意識の方が結構強いですので、そういう方々と何かあれば一緒に集まって、このように仙台に例えば行くとか、そういうことをやるという傾向はやっぱり強いといえると思います。もちろん個人的にいろいろ深く付き合う人がいる方もおります。あと、学校の中では先生たちが一生懸命やっぱり面倒をみなきゃいけないという気持ちで接しておりますので、そういう意味では学校の先生方がむしろいろいろな面で接触する場面が多いと考えなきゃいけない。それでやっぱり心配なのは、その先生たちが、どう子どもたちと接する場面があるということで、余計心配な点が出てきているということでございます。

(記 者)
先程、説明か質問で出たのかもしれませんけれども、この2人が登校した際、職員室に入って滞在した際は、マスクはしていたんでしょうか。

(米田教育長)
わかりません。そこまで確認していません。

(知 事)
いずれ今わかったもので、小・中ですので、まず由利本荘市の教育委員会に連絡して、詳細は、調査の協力依頼をして、由利本荘市の方でも動いております。

(記 者)
ありがとうございました。

(記 者)
今回新たに感染が確認された2人について確認したいのですが、2人は外国人ということで間違いはなくて、国籍はどちらになるのでしょうか。

(米田教育長)
こちらの方では国籍は把握しておりますが、その点に関しては、国籍を述べることで本人の名前そのものも特定されるということもあるということで、そこまでは述べることは控えさせていただきたいと思います。大変申し訳ないですけれども。

(記 者)
わかりました。
教えているのは英語っていうことでいいのでしょうか。

(米田教育長)
そうですね、中学校は教科としての英語、そして小学校では、今、3、4年の方では外国語活動ということで、英語に慣れ親しむように、楽しむようにというようなことをやっているっていうことですね。新しい学習指導要領に沿っていくと、今年から、この4月から5年、6年が今度正式な教科としての英語、外国語、英語になるのですが、由利本荘市はちょっと前から新しい学習指導要領を先取りして、移行期間から今、3年、4年、そして5年、6年と、外国語活動と、それから教科としての外国語、英語というものをやっているということで、通常であれば3年生、4年生あたりから、接点を持っていると考えていいと思います。

(記 者)
わかりました。
あと、この2人についてなのですけれども、入院しているのかどうかっていうところと、その後、症状はどうなのかっていうのを教えてください。

(諸冨健康福祉部長)
入院につきましては、現在、医療機関との調整中というところになりますので、まだ入院はしていないという状態になろうかと思います。症状につきましては、もうここの記載のとおりでございまして、少なくとも、例えば酸素投与が必要な重症の状態には陥っていないというところになろうかと思いますけれども、軽症なのか中等度なのかといったところは微妙なところで、重くとも中等度程度の症状の状態ではないかと思います。

(記 者)
回復に向かっているっていうことなのですか。

(諸冨健康福祉部長)
その回復に向かっているかどうかっていうのは、病状はある程度波もございますので、少なくとも、かなり重症になっていると回復に向かっているかどうかっていうのははっきりするかと思うのですけれども、先程申し上げたとおり軽症か中等度、重くとも中等度か、軽症か中度等かどちらかっていう症状の程度であれば、なかなか波があるので、現時点で回復しているかどうかというレベルまで申し上げることはできないかと思います。

(記 者)
わかりました。
そのお二人は、わかる範囲でいいのですけれども、今も発熱しているかっていうのを確認したいのと、あと、ほかの6人についての症状も教えていただけますか。

(諸冨健康福祉部長)
AとBにつきましては、配布の資料のとおりでございますので、27日現在でAの方が37.8度、Bの方が37.0度ですので、37度から発熱しているといえば発熱しているっていう状態になろうかと思いますけれども、27日のこの状態から今、現時点のところまでの病状までの詳細までは把握していない部分もあろうかと思います。
ほかの点については、現在検査中ですので、検査の結果次第で、陽性になれば状態についてはお知らせすることできるかと思いますけれども、その他の方については、まだ現時点では病状等の詳細については申し上げることはできないかと思います。

(記 者)
ありがとうございます。

(記 者)
ちょっと経路の部分なのですけども、19日に勤務後、19日中に仙台市に着いて、19日に宿泊して、19、20、21っと宿泊して、そして22に帰ったってことなのですか。

(米田教育長)
はい、そのように聞いております。

(記 者)
先程同じホテルって言っていたんですけど、それも仙台市内のホテルに、この8人が泊まってるっていう。

(米田教育長)
そうですね。それで、泊まり方もちょっと変則だったようで、1人で泊まる部屋も使ったり、複数で泊まる部屋も使ったりということだったようですが、日々どのような泊まり方をしたかまではまだわかっておりません。

(記 者)
あと、先程、知事が、結局、帰国者・接触者外来を受けた時の症状が改善しないためと、Bさんの時におっしゃったのですけども、Aさんについても症状が改善しないから、要するにその帰国者・接触者外来を受けたっていうことになるのかなっていう。

(知 事)
まあこれ、平熱よりはあって、味覚障害と嗅覚障害もあったでしょうから、そういうことで。

(記 者)
2人とも結局、症状が改善しないからコロナじゃないかと思って接触者外来を受けたっていうことで、2人ともそういうことで。

(知 事)
多分そうだと思いますね。

(記 者)
すいません、このお二方、外国籍ということで、この仙台に行く前の段階で、例えば自分の母国や海外に一度戻られているとか、そういったことはありますでしょうか。

(米田教育長)
どちらのALTも自分の国には戻っていないとは聞いております。

(記 者)
承知いたしました。
先程教育長の方から、ホテルについて部屋は、毎回別々、いろんな様々なタイプだったということだったのですが、先程2台の車で行ったというお話もありましたが、このお二方は同じ車に乗っていたのでしょうか。

(米田教育長)
車の乗車の仕方も、その2台で同じメンバーで通しで行ったというのじゃなくて、途中でそのメンバー入れ替わったりしているようなので、非常に動きが複雑で、だから泊まった時もどういう組み合わせ、男女一緒ということはないのですが、女性が5人、男性が3人ですので、その各部屋どういう人数で、どう泊まったかっていうのが、日によってしっかり把握できてないっていうことですので、その辺もまず同じ人が同じ部屋にずっとっていうことでないっていう可能性もまずあるっていうことですね。

(記 者)
わかりました。

(米田教育長)
だから余計こんがらかるような状態だと。

(記 者)
わかりました。
あとすいません、仙台市に向かわれるということで、例えば何かこういう大規模イベントに参加するとか、何かその主な目的とかっていうのは、どういう目的でそもそも仙台に行ったのかっていうのはわかっているのでしょうか。

(米田教育長)
そこは詳しいことはわかっておりませんが、一つ聞いているのは、何か大型ショッピングセンターでしょうか、そこには行ったということは一応聞いております。残りの行動についてはわかっておりません。

(記 者)
わかりました。ありがとうございます。

(記 者)

先程、仙台市内のホテルに泊まったってことだったのですけれど、仙台市には行政区があるかと思うのですけど、具体的に何区のホテルかっていうのってわかりますか。

(米田教育長)
こちらでは、それは把握しておりません。

(記 者)
わかりました。

(記 者)
今回、患者A、Bですけれども、採用は由利本荘市になるのでしょうか。

(米田教育長)
市町村にいるALTは、全てそれぞれの市町村の方で採用しております。

(記 者)
わかりました。
あと、一緒に行かれたほかの6人の方も、由利本荘市のALTですか。

(米田教育長)
全てがそうだっていうことではございませんので、まずそれは、この後の検査結果によってまた発表すべきところが出てくると、またそこは発表、公表することになると思います。

(記 者)
そうしますと、新年度から外国語教育始まりますけれども、今回この方々、感染したということで、欠員等出ると思うのですけれども、授業の方に影響があるかどうか、いかがでしょうか。

(米田教育長)
この方々の契約は7月の20日過ぎを境に切り替えておりますので、今まだ任期の途中であります。それで、当然この接触者を含めて怪しいと思われる方々には、まず出てこないようにと指示はちゃんとやらなきゃいけないと思います。その結果、いわゆるティームティーチングを行う上で、そこができなくなるという、そういう影響はもちろんあると思いますが、それはいずれまた別の形で、いろいろ授業等工夫してやっていただいて、とにかくネイティブスピーカーがいなければ英語を子どもたちが聞いたり話したりする環境が整わないってわけではないですので、日本人の先生も場合によってはTTを組んでやることもありますので、そうやっていろいろなやり方をこれから考えていくことになると思います。

(記 者)
先日、始業式6日からという形になりましたけれども、そちらの方へ影響等はありますでしょうか。

(米田教育長)
実際にこの後の結果も見ながらですが、最終的には、状況によっては、こちらの方が県として強く指示を出さなきゃいけないような事態になるかもしれません。その時は知事の方から、そこは強く指示してもらうことになると思います。あとは状況を見て、まず設置者であるそのそれぞれの市の方、町の方の判断に、これから委ねるところも出てくると思いますが、全県的に、あるいは全国的に大きな問題ですので、強く指示、要請しなければいけないということは当然あろうかと思います。

(記 者)
今、PCR検査を行っているほかの3人についてなのですけれども、この3人の結果はいつ出るんでしょうか。

(諸冨健康福祉部長)
24時ぐらいだと聞いています。

(記 者)
今日の零、明日の午前零時ですか。

(諸冨健康福祉部長)
いや、今現在やっている最中ですので、これから1時間程度後には結果は出るのではと考えております。

(記 者)
わかりました。
あと、自宅待機中のお二人については、先程、知事が明日検査をするとおっしゃいましたが、これは明日。

(諸冨健康福祉部長)
いずれにせよ医療機関の受診といったところになってくるかと思いますので、そうなると帰国者・接触者外来を受診するかと思いますので、これについては明日の、真夜中に今から行くかというと、そういうわけにはいかないかと思いますので、症状が急に劇的に悪化したらちょっと話は別になってきますけれども、少なくとも現状の状態であれば明日まで待って、明日受診するという形になろうかと思います。

(記 者)
先程お答えいただいたかもしれませんが、この残りの2人については、なぜ今までPCR検査を実施してこられなかったのでしょうか。症状がないとか、そういった理由があったからでしょうか。

(諸冨健康福祉部長)
いずれにせよ、情報はその都度その都度更新されていて、把握できて受診、そして検査という流れになってきますので、その流れの中で、まだ受診にまで至らなかったのではないかと考えております。

(記 者)
今後、学校の消毒などは実施される予定はありますか。

(諸冨健康福祉部長)
あとはその行動歴がどういう形になっているのか、あるいは非常にその、いつの時間に、どこに行ったのかということによって、すごく時間が経っていると消毒の効果も非常に薄れてくるかと思いますので、ただ非常に、行ってまだそんなに時間が経っていないものについては消毒を実施するかと思いますので、その辺は行動歴を把握した上で、消毒の義務自体は管理、建物を管理しているものなどになってきますので、その辺の状況を把握して消毒は実施されるものと考えております。

(記 者)
もし仮に午前零時に結果が出たとして、その発表は今度はいつになるのでしょうか。明日未明、今日の夜中に出るのですか。

(諸冨健康福祉部長)
結果自体は1時間程度で、検査の不具合によって再検査などにならなければ。

(記 者)
その発表についてですね。

(諸冨健康福祉部長)
発表について。

(記 者)
はい。

(菅生広報広聴課長)
そちらについては、また後程ご報告いたしますけれども、ある程度の情報提供はいたしたいと思います。

(記 者)
あと、教育長にお伺いしますが、このALTの方々は、みんなプライベートで仙台に行ったということでよろしいですね。

(米田教育長)
そうですね、3連休を利用してのプライベートな形で、その仲間8人が一緒に出掛けたということですので、それぞれ臨時休業に入る前の2月27日に、特に県立学校の方に関しては、こちらが直接まず指導する立場にありますので、教職員の非常勤、あるいは臨時の方も含んで、教職員の方々に対する注意喚起も通知として出しております。それをきちっと実際学校の方でALTも含めて伝えているのですが、それでもやはり日本人とまた違うそのいろいろな国から来ているALTということで、何としてもそのコントロールし難いものもあってというのがまず正直なところですかね。

(記 者)
教育長として、そういった注意喚起も出されている中で、こういった事態になったことに関しては、受け止めはいかがですか。

(米田教育長)
いや、もうこれは本当に怒っています。本当に、まず、そういう気持ちです。

(知 事)
私から、いわゆる特に学校の関係者は子どもを扱っていますので、法的な権限はございませんが、県の方は、教育長から市町村の教育委員会に、原則として、やむを得ない、よほどの業務、あるいは相当な事情がない限り、県外への旅行等については、先生方については、自粛というよりも禁止に近い状況をつくってくれと強くいってます。

(米田教育長)
それを受けて、まずこれ文書等でまた市町村の方にも伝えるべきだと考えておりますので、そこはしっかりやりたいと思います。

(記 者)
ありがとうございます。

(記 者)
知事にお伺いしたいのですけれども、改めて全国で不安が高まっている中での発症者が出たことについての受け止めと、県民もかなり不安には思っていると思うのですが、どういったことを呼びかけたいかというところお願いいたします。

(知 事)
月曜日に本部会議を開いて発表しようと思っていますが、この機会ですので、特に私から、この件とはまた別ですけども、県外に行かれるということは非常にいろいろな面で感染の可能性が増えますので、少し私から県民に対してメッセージをいたしたいと思います。
このところ、感染者は大都市を中心に継続的に増加しており、特に東京では連日、感染経路のわからない多くの感染者が確認され、この週末の外出の自粛を呼びかけているところでございます。こうした感染者が増えている地域との往来が増えることは、県内での感染拡大につながりかねず、それを発端として大規模な流行となる可能性さえあります。今後の感染拡大を防ぐためには、これまで以上に県民一人一人と企業、団体の皆様の協力が何よりも重要でございます。特に県民の皆さんには、当面、東京はじめ首都圏、また、感染者の多い大都市圏等との不要不急、極めてこの不要不急も、先程いったとおりやむを得ない仕事の関係、どうしても、あるいは例えば身内の不幸とか、本当に必要なこと以外は往来を避けていただくように強くお願いしたいと思います。
あわせて、基本的な換気の悪い密閉空間、多くの人が密集する、近距離の大声での会話、こういうことを行うような、こういうことの条件が密の3条件、重なる場所を是非避けていただくようにお願いします。特に感染していても発症しないことがある若い方々については、その行動について、当面の外出を避けるなど、慎重な行動を特にとっていただきたいと思います。
また、最近、感染者が多く発生しております例えば東京とかから帰省、または昔でいう疎開ですね、そういう意味で来県された、実家の方に来られる方が多い状況です。この方々については、ご自身で2週間程度、健康観察をしていただきまして、その間、あまり外に出歩かずに人との接触を十分避けるように注意しながら、体調に変化がある場合は、すぐに帰国者・接触者相談センターにご連絡をお願いしたいと思います。
いずれ進学、就職、異動などで本当にこの時期は往来が増えますが、各々一人一人が十分に重要性を認識しながら、様々な面で節度のある行動をお願いいたします。
以上でございます。

(記 者)
改めて自粛の要請というところもあるとは思うのですけれども、関東などがやられたような、今回、仙台での旅行ですが、近隣の自治体などとの連携なども見据えてっていうことはあるのでしょうか、動きとしては。

(知 事)
今回、感染経路が仙台であれば、仙台との連絡の必要性が生じますので、感染経路が確実にわからなくても可能性があれば情報提供を隣県にもしなければならないと思います。

(記 者)
ありがとうございます。

(菅生広報広聴課長)
それでは、そろそろ時間ですので、あと1問でお願いしたいんですが。

(記 者)
教育長、先程、学校再開に向けた影響のところで、県の方から指示を出さなければいけない事態になるかもしれないということをおっしゃったと思うのですが、これは感染が確認されたお二人の方が勤務する学校についてっていうことですか。

(米田教育長)
学校の児童生徒、あるいは教職員から感染者が出た場合ということで、いろいろ国の方でもこういうふうなやり方があるというふうなことは示してきております。この後またさらに結果を待つことになりますが、その結果を見て、健康福祉部の方、あるいは保健所等の方とも相談して、いろいろ指導いただきながら、最終的に県として強くこうしていかなければいけないっていう形で出して、最終的に多分市町村の方でそれを受けて、その形で対応してくれることを期待しております。多分、今回の由利本荘市も相当まず、また深刻に受け止めておりますし、また、ケースとしても今までにないALT、外国語指導助手から出ているケースですので、そこはいろいろなことを想定しながら、きちっとした対応をやっぱりとっていく必要あると思いますので、そのことは強く要請したいと思います。

(記 者)
すいません、質問の趣旨としては、その感染者が出たところの学校だけなのか、それとももっと幅広くその県内全体の学校について考えていくのかっていう。

(米田教育長)
その辺もどういうふうな接触があったかというふうなことも確認した上で、1つの学校で済むのか、それとも関連しているところ全部含むのか、それとも由利本荘市全体でやるべきなのか、その他を含めてこの後検討する必要が出てくると考えております。

(知 事)
いずれ教育、学校、県内全てね、大学の方は、秋大も県立も2週間程度、新学期を遅らせますので、小・中・高も、是非全県的に十分そういう管理、職員の行動、これを気をつけるように強く、行政として教育委員会通じて市町村にもお願いします。

(記 者)
すいません、今のもう一点関連で、その知事、今おっしゃったように、実際に学校の休業の要請、指示ってなると、知事の権限というものあると思うんですが、今回、新たに秋田県内で3例目、4例目の方が確認されて、ましてやその学校に勤務するALTの方だったということを受けて、新学期の再開について知事はどういう影響が出ると考えられますか。

(知 事)
この後、学校関係の地域の濃厚接触の状況、これがどのように確認されるかということで、その状況でもって判断します。例えば、仮に、この方々の二次感染があったとすれば、さらに三次感染もあり得ますから、そこら辺をフォローしながら、場合によってはその学校について新学期を遅らせるという、そういうこともあり得るかなと、だからこれ教育委員会と相談、あるいは専門家との相談で、そういう判断が出ます。

(記 者)
わかりました。
もう1点だけ、諸冨部長にお伺いしたいのですが、今回のこのお二人の方の行動歴から見て、仙台の滞在中に感染されたと考えていいのでしょうか。

(諸冨健康福祉部長)
これは全くわかりません。潜伏期などを考えると、やはり19日に勤務した後に仙台に行かれて、その後の発症が24日、2人とも24日という形になるので、なかなかこの5日間程度っていうのが短いのか長いのかっていうと、なかなか、短い時はそれでも発症する場合もありますし、長ければもう少し10日、あるいは2週間程度経ってから発症することもありますので、ひょっとすると、この仙台に行く車の中でもし今後感染者が出た場合などは、その車の中でうつったっていう可能性もあろうかと思いますけれども、そもそも最初の発症自体が秋田にいた時からどちらかが発症していたという可能性もあろうかと思いますので、ここら辺は疫学調査の結果で判断進めていくと、もう少しわかってくる可能性はあるのじゃないかと考えております。

(記 者)
じゃあ現時点では、その県内で感染、発症したという可能性も否定はできないという。

(諸冨健康福祉部長)
それについては、現時点では、否定はできないと。

(記 者)
わかりました。ありがとうございます。

(菅生広報広聴課長)
それでは、そろそろ終わりたいと思うのですが、よろしいでしょうか。
それでは、以上で会見の方を終わりたいと思います。ありがとうございました。

 

(幹事社)
幹事社の朝日新聞と申します。
本日、知事の方から県民に対する緊急のメッセージがあると伺ってますので、ご発表をお願いいたします。

(知 事)
この25日金曜日に定例記者会見を行いまして、新型コロナの感染防止の注意点についてお願いをしたところでございます。ただ、県内において感染の拡大と、26日に首都圏等において新種のウイルスが発見されたということから、今日再び、次の点について、より注意するようにお願いいたしたいと思います。
本県におけます感染状況を見ますと、感染者が多く出ている他県との往来によるものが多いと推測されますが、感染ルートが推察しにくい事例も増えております。先日もお話しいたしましたとおり、無症状の感染者が県内にいる確率は、首都圏等の感染拡大地域に比べ低いものの、一定の確率で存在することは否定できません。そのような中で、例年どおり一般家庭も含め、年末年始の挨拶回りをされる方がおられると思いますが、挨拶回りの性質上、日常的に接触する方ではない方との面会が多くなるものと思います。また、首都圏等の感染拡大地域と往来された方も含まれることも想定されます。そのため、できれば、単なる儀礼的な挨拶回りは今回は取りやめていただくか、訪問も短時間にし、特にお茶も含め、訪問先でマスクを外して相手先と飲食するようなことは避けていただくようにお願いしたいと思います。特に一般家庭において、例年であれば、お正月ということで訪問者をおせち料理でもてなすこともあると思いますが、日常的に接触していない方の場合は、本年は十分に注意していただきたいと思います。
また、本県においては、首都圏等と異なり、飲食店における感染事例は、秋田市におけます接待を伴う飲食店でのクラスター発生例以外の事例は限られておりますが、特に年末年始においては、日常的に接していない方の集まりや飲食は避けていただくとともに、狭い空間での長時間の飲食、多人数で声を大きくするような飲食、食事中のマスクなしでの距離を置かない会話には、十分に注意していただきたいと思います。
加えて、年が明けて通常のお仕事に戻るとは思いますが、職場においても、事務室で弁当など昼食をとる際や、会社の食堂で昼食をとる際には、マスクを外すことになります。職場内での感染事例も出ておりますことから、おしゃべりしながらの食事や狭い空間での多数の食事には、十分に注意していただくようにお願いいたします。
また、首都圏等で、イギリスで発見されました、より感染力の強い新型コロナウイルスが変異したウイルスの感染例が、先日国内でも明らかになっております。今のところ、これまでのウイルスより特に毒性が強いものではないとされておりますが、感染力が強いということは、これまでより、より少ないウイルス量で感染するということとなります。すなわち簡単に言いますと、感染者の飛沫を浴びる量がこれまでより少なくても感染するということであり、感染者と接触時間が短い、あるいは距離がより遠くても感染する可能性があるということになります。本県には現時点で侵入しているとは推察できませんが、年が明けてから首都圏等との往来により侵入することは十分に考えられますので、今後の国や県からの注意情報に気を配っていただくようにお願いいたします。
感染の可能性は誰にでもあります。なにとぞ、感染者や家族などに対する誹謗中傷、差別は決して行わないでください。また、長距離の輸送や電気・ガスなどのライフライン、工場などでの設備の保守点検など、県民生活に欠かすことのできないお仕事で県外と往来をしなければならない方もおります。また、他県ナンバーのままで県内に居住している方もおります。なにとぞ、帰省者も含めて、誹謗中傷、いじめなどは絶対にしないように強くお願いいたします。加えて、医療現場や福祉施設、検査機関、保健所の皆さんは、春から休まずに県民の命を守るため頑張っていただいております。この方々が県民の命を守る最後の砦です。誹謗中傷はもってのほか、なにとぞ感謝と敬意の念を抱いていただくことを心からお願いをいたします。
県としては、様々な業種、個人において苦しい思いをしている方に対し、これまでのものに加え、今後さらに追加の支援措置を速やかに行う準備をしております。ワクチンの接種も春から始まります。コロナから解き放される日を待ち、今年は落ち着いて静かなお正月を過ごしていただくようにお願いし、本年最後の会見を閉じさせていただきます。
以上です。

(幹事社)
幹事社から幾つか質問させていただきます。

(知 事)
はい。

(幹事社)
この数日、感染者がまた県内で多い人数発表されていて、医療従事者の方たちの負荷が増えているのかなという印象があるんですけれども、県内の医療提供体制の現状認識を教えてください。

(知 事)
現在、65床を確保しております。そのうち、12床が埋まっておりますが、まだ20%まで行ってないと思います。ベッド数は最終的に220床台まで増やすことができますが、様々な状況を見ながら、医師会等と相談しながら、常に先手を打ってやることにしてます。現在のところ、宿泊療養施設も、ある程度余裕がありますんで、今の段階では何とか間に合うだろうと。ただ、年明け、首都圏との往来も当然ありますんで、1月第2週辺りからの様子を十分に観察する必要があるんじゃないかなと思ってます。

(幹事社)
ありがとうございます。
では、各社さんご質問お願いします。

(記 者)

このところ急激に県内でも感染者数増えていますけれども、県内の独自の警戒レベルは何か変化はありますでしょうか。

(知 事)
まず宿泊療養(施設)での無症状の方が非常に多いということで、ベッド数はまだ余裕があるということ。あと、意外と飲食店(での感染)ではないんですよ、うちの方は。これは推察ですが、無症状者が一定程度いるか、あとは、県外で感染して、こちらの方に来て家庭内、職場内感染と。職場の場合、ある事務室で弁当を食いながら会話すると、狭いところでは一瞬でいきます(感染します)んで、ここら辺がほかの県と違って、飲食店の事例っていうのは、ほとんどないんです。ですから、逆に言いますと、職場、あるいは一般家庭において、いつも会ってる人は、感染すればすぐ分かるんですよ。いつも会ってない人が、その可能性がありますから、なるべくいつも会ってない人とは会わないようにと。お正月の挨拶回りは日本どこでもそうですが、新年の挨拶に行きますと、まずちょっと入れと。まず一杯と。これが非常に危険ですんで、できれば今年は玄関先で(挨拶だけ)、飲食は避けてほしいと。また、お茶だけでも、お茶飲むときに(マスクを)外しますんで、これでまた近距離で会話をしますと危ないですから、儀礼的な挨拶は、今回はできれば避けてほしいということです。

(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
そうすれば、県の警戒レベルは今のところ2になっていたかと思うんですけれども。

(知 事)
はい。

(記 者)
それは変わらずということでよかったでしょうか。

(知 事)
ええ。飲食の自粛については、飲食店の方は出てません。むしろ、家庭の方や、余り職場等の想定しないものが県内の方で多いもんですから、今回こういう注意喚起をしたということです。

(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
そうすると、新型コロナとちょっと関係がないことで恐縮なんですけれども、豚熱に関して、報道では昨日、隣の山形県で野生のイノシシの感染が確認されたという報道あったんですけれども、特に野生のイノシシに関しては、隣県での感染確認であっても、その隣の県も国のワクチン接種の対象地域に指定されると認識していたんですけれども、秋田県で今のところワクチン接種の準備状況はいかがでしょうか。

(知 事)
国と今協議中で、いずれそう遠くない時期に国から返答を得ますんで、人員、あるいは獣医の確保、27万頭ですから一緒で(同時に)できませんから、まず由利本荘とか雄勝の方から順番にということで準備中です。国から承認を得ればすぐに開始します。

(記 者)
分かりました。ありがとうございます。詳細なスケジュールは、今のところは決まってはないでしょうか。

(知 事)
まだです。

(記 者)
分かりました。ありがとうございます。

(記 者)
医療提供体制の件でちょっと関連で。知事先ほど、現在で12床ということなんですけれども、現在入院されている方で症状の重い方、重篤な方というのはいらっしゃらないですか。

(知 事)
いずれも軽症です。

(記 者)
分かりました。ありがとうございます。
すいません、基本的なことで大変恐縮なんですが、能代保健所管内で入院される方増えてきておりまして、地域の医療圏にある病床で入りきれなくなった場合の対応としては。

(知 事)
他の医療圏との調整で、場合によっては秋田、あるいは北秋、あっちの方で分散します。

(記 者)
分かりました。ありがとうございます。

(幹事社)
ほかにございますでしょうか。

(記 者)
知事の冒頭のあたりで、県内での感染事例、感染ルートが推察しづらい事例が増えているというお話があったかと思うんですが、知事の方で何かこう気になったケースとかはありますか。

(知 事)
最初の感染の方が原因というよりも、後で分かった方に原因がある場合もあるんです。だからどっちが先かというのは分かんないです。だからそこら辺が非常に人数が多くなると、誰が一番先かって分かんないんですよ。ただ、農村部でもし無症状の方がいれば、もっと早く出てるんです。ですから、例えば県外に行かなくても、県外の方と会ったと。相手が無症状だと。で、その方が帰ってしまうと。あと分かんないですよ。そういう例が今出てるんじゃないかな。

(記 者)
分かりました。この前の会見でもあったかもしれませんが、年末年始でやっぱり人との接触の機会は増えると思うんですが、改めてその注意点とかあれば教えてください。

(知 事)
これは差別じゃないですよ。首都圏等のいつも会わない人、この方々と一緒っていうのが一番(感染の)確率が高いです。で、いつも会ってる人、例えば同じ部屋で仕事してる方々は、もし毎日会ってますと、感染してればもう出てますから。やっぱり常に会わない方と会食は避けてほしいと思います。

(記 者)
分かりました。ありがとうございます。

(幹事社)
ほかにございますか。
ないようであれば、これで終わりたいと思います。ありがとうございました。

(知 事)
はい。ではまた来年もよろしく。

 

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