「漁業者の甲子園」とも呼ばれる全国青年・女性漁業者交流大会が、本年3月1日に東京都で開催されました。本県からは、八峰町の北部ギバサ増殖会の代表である小林優大さんと船越宗大さんの2名が参加し、「秋田の伝統海藻ギバサの漁場を守り育てる~漁師は磯へしば刈りに…海藻植生を制御する~」と題して、八峰町沿岸でギバサ(アカモク)漁場の造成に取り組んだ事例を報告しました。

大会に参加した船越宗大さん(左)と小林優大さん

いざ会場へ!(左から船越宗大さんと小林優大さん)

発表直前まで念入りに練習!

本番直前まで念入りに練習

発表の様子

審査員、大勢の聴衆を前に発表

八峰町沿岸では近年、ギバサ漁場が減少していることから、彼らはその要因の解明と漁場造成に取り組んでいます。ギバサ漁場を効率よく増やす方法を模索するため、それまで見ていなかった漁場の海底観察を行い、岩場が泥や海藻に覆れるとギバサが生えにくくなるのでは?と考えました。

八峰町や水産振興センターの支援を受けながら、海底の泥や海藻などの付着物を取り除く試験区を設けてギバサの種をまき、定期的に潜水しながら1年間の変化を調査しました。その結果、付着物が少ない岩場にギバサの種が落ちると1年でギバサ漁場になるものの、その後は他の海藻が増えてきてギバサが生えにくくなるため、ギバサ漁場が減少すると結論付けました。

そのうえで、今後も自分たちで磯根漁場を潜水観察することで、海底の状況に応じて効率的にギバサ漁場の造成、管理を行っていくと述べました。

この大会は、資源管理と増殖、漁業経営、流通消費、地域活性化、環境保全の5分野に分かれており、今年は全国から33の個人、団体が参加しました。本県がエントリーした資源管理・資源増殖部門では他にも、熊本、岩手、青森、北海道の4団体の取組も紹介されました。その中で、北部ギバサ増殖会の取り組みは水産庁長官賞と全国水産試験場長会会長賞の2つを同時受賞しました!

表彰式の様子

全国水産試験場長会会長賞は、試験研究機関と連携した科学的な調査・研究例に授与されるものです。当センターとしても、漁業の課題に漁業者とともに取り組み、解決を図ってきた業務が評価され、大変嬉しく思っています。この取り組みは、漁業者らが規模を拡大しながら今後も継続する予定ですので、当センターも引き続き協力していきます。

左から、船越さん、小林さんと、常に応援して頂いた八峰町役場の金平さん、県漁協の亀田さん

発表者と、応援団の八峰町産業振興課金平さん、県漁協北部支所亀田さん

この取り組みを応援頂いている八峰町役場と秋田県漁協の皆様に、心からお礼申し上げます!