●知事発表
 (1)年末年始に向けた新型コロナに係る注意喚起について
 (2)第48回(令和4年度)秋田県芸術選奨受賞者の決定について

●幹事社質問
 (1)今年一年を振り返って(今年の一文字について)

●その他質問
 (1)来年の抱負について 


 (幹事社)
 日本経済新聞と申します。

(知 事)
 はい。

(幹事社)
 進行役を務めます。よろしくお願いします。
 まず、知事から発表事項が2点ありますので、先に続けて2点、よろしくお願いいたします。
 
(知 事)
 はい。
 その前に、まずは今年1年、いろんな面で皆さんに大変ご厄介になりました。ありがとうございました。また来年もよろしくお願いいたします。
 最初に、年末年始に向けた新型コロナに係る注意喚起であります。
 これから年末年始を迎え、旅行や買い物、あるいは、ふるさとへの帰省などで人流が非常に活発化します。今年のお盆と同様に、行動制限のない年末年始となりますが、連日、新規感染者が1,000人を超えるような日が続いており、改めて県民の皆さんに感染拡大防止のご協力をお願い申し上げたいと存じます。
 お配りした資料に沿って、少しお話しします。
 まず、臨時の無料検査場等の利用です。
 県外との往来も増える中で、年末年始の期間に限り、帰省や旅行などに際して検査が必要な無症状の方を対象とした無料検査を再開しております。1月12日まで、秋田駅東口のアルヴェで無料の臨時検査所を開設しているほか、秋田空港の既存の検査所でも検査を受けられますので、帰省するご家族などに、ぜひこれを知らせていただきたいと思います。
 また、特に、高齢者の基礎疾患のある方、あるいは高齢者は、非常に今、入院(などの医療)の方がひっ迫してます。高齢者の方は、重症化するリスクが高い。また、基礎疾患のある方もそういう傾向がありますんで、ぜひとも、高齢者のいる方、あるいは基礎疾患のあるご家族のいる方については、十分に接触について注意をお願いします。できれば、ご家族が会食、あるいは非常に多くの人に会った際には、自分で抗原検査などをして確認してから、おじいちゃん、おばあちゃんなどにお会いしてもらえば、非常に効果があるんじゃないかと思います。
 また、高齢者施設で相当クラスターが出てます。施設の方でも十分に注意はしてますが、ぜひ、高齢者施設で家族に面会等する際は、十分にご注意を願いたいと思います。
 また、冬になりますと寒い状況で、なかなか換気がしにくいと。ただ、夏と違って外気が非常に冷たいわけですので、窓を少し開けただけでも、相当の換気効果があります。窓を全面的に開けなくとも、少し開けても、若干の時間で相当換気しますんで、ぜひとも定期的に窓を少しでも開けて、換気をお願いしたいと思います。特に、人がたくさん集まる場合、あるいはそういう部屋の場合については、十分にこの点を注意をお願いしたいと思います。
 次に、医療ひっ迫を避ける行動のお願いです。
 年末年始は、受診できます診療機関が限られます。感染した際の自宅療養に備えて、解熱剤や食料などを準備していただくほか、重症化リスクの低い方は、あらかじめ検査キットを準備し、自分で検査をしていただくようにお願いしたいと思います。
 また、県のコロナ専用ポータルサイトで、年末年始に受診できる医療機関を掲載しておりますので、体調が悪化した場合には、事前に連絡の上、受診をしていただくようにお願いします。
 また、このコロナに関する質問等に関しては、総合案内窓口のほか、情報が携帯電話で得られます自動音声案内やLINE相談も活用いただきたいと思います。
 この年末年始は、寒波も訪れるようです。雪の事故も多発しておりますんで、十分に、屋根の雪下ろし、あるいは除雪等についてご注意を願いながら、また、このコロナの感染の方も、若干落ち着いてますが、また少し増える可能性もありますんで、十分にご注意を願いたいと思います。
 この1年間、大変に県民の皆さんには様々なことでご苦労を掛けましたが、来年はいい年でありますように願っておりますので、まずはこの年末年始、何とかこれを乗り切りたいと思いますので、様々な面でご協力を賜れれば幸いでございます。
 以上でございます。
 次に、令和4年度の秋田県芸術選奨受賞者の決定であります。
 今年度の芸術選奨の受賞者が、決定いたしました。去る11月30日に開催されました芸術選奨選考委員会の選考結果に基づき、1名の方に「芸術選奨」を、また、2団体に「ふるさと文化賞」を贈り、表彰することにいたしております。
 芸術選奨は、芸術文化の各分野において活発な創作活動を行い、かつ、優秀な作品を発表し、本県の芸術文化の振興に大きく寄与した方々を表彰するもので、昭和50年に創設され、今年で第48回目であります。
今回は、民謡、民話、映像の各分野において、優れた活動により地域文化の向上に貢献された皆さまが受賞されております。今回の受賞を機に、ますますのご活躍を期待いたしております。
 なお、表彰式は、1月27日、県正庁で行います。
 私からは、以上でございます。
 
(幹事社)
 知事ありがとうございます。
 それでは、この2点に関連して、各社さん質問をよろしくお願いいたします。
 それでは、知事、すいません、1点だけ質問します。
 
(知 事)
 はい。
 
(幹事社)
 医療ひっ迫を避ける行動のお願いの方で、医療ひっ迫宣言を確か先月出されてると思うんですけど、これはまだ引き続き続けていくお考えですか。
 
(知 事)
 はい。まだ、感染病棟の入院割合が60パーセントぐらいです。まだ40(パーセントの)余裕があるようですが、そうではなくて、病院によって、看護師さん等が感染して、人手の方が医療関係で足りないとこがあります。若干良くはなりましたが、まだ油断できません。また、年末年始は、帰省客も多くなり、また、忘年会等がありますんで、十分に注意をするという意味で、この宣言は継続ということです。
 
(幹事社)
 はい、ありがとうございます。
 各社さん、この件に関連して特にありませんか。
 それでは、ほかの質問に移ります。
 毎年恒例になりますが、今年2022年を振り返って一字で表していただくとどういうものになるか。その場で掲げていただければ助かります。お願いします。
 
(知 事)
 非常に悩みましたが、やはり私にとっても県政にとっても、また、日本にとっても世界にとっても、非常に様々な激震というか、動きが非常に激しいということで、いろいろありますが、私自身は、今年は時代がものすごく激しく動いたと。そういう意味で、「激」であります。
 若干これについて、解説というか、私が思った県内外のことについてもお話ししたいと思います。
 まず1月に、鹿角市の最低制限価格を巡る汚職の問題。これは、県内でこのようなことがしばらくなかったもんです。また、我々行政に携わる者も、非常にいつも注意しておることです。年明け早々、同じ行政体としてこういうことがあったということで、ショックを受けたと。
 また、そういうことをしているうちに、2月にウクライナの問題。これが今でも、相当今のいろんな面で(影響があった。)燃油、あるいは食料の価格、また、世界の再軍備、日本にもこういうことがあって、防衛力の増強という流れ。非常にこのウクライナの問題は、あらゆる問題について、いろんな転換点ということで、しばらく先進国においてこういうことがなかったもんですから、これは、中規模の激震ということでありましょう。
 また、3月。ちょうど16日に宮城(県)と福島(県)で震度6強(の地震)と。この関係で、秋田新幹線がしばらく止まったと。震度6といいますと大地震ですんで、これが非常に秋田にも影響があったと。
 また、そういう中でも、4月にうち(県)の方で、多様性に満ちた社会づくり条例(の施行)。こういう今まで行政があまり関わらなかった点について、条例を制定したということで、様々な面で、行政の守備範囲、あるいはやるべきことについて、時代に伴って、非常に変わってきたということです。
 ただ、そういう中でも、5月には東北絆まつり、また、夏、秋に3年ぶりに様々なお祭りをしたと。3年ぶりということで、大分力が入ったと。
 また、7月に参議院議員選挙。、安倍元総理が狙撃されたと。これも非常に大きな、最近ではない政治界へのテロということで、この問題を契機に(旧)統一協会の問題に派生したと。そういうことで、これも単なる政治家に対するテロという問題と同時に、(旧)統一協会の問題にも飛び火したと。これも非常に激しい変化ということでしょうかな。
 8月には、県北を中心に長期間にわたって大雨ということで、大変な被害があったと。これも地球温暖化によって線状降水帯が最近は大変多いということで、これも非常に、本県にとって大きな出来事(であった)と。
 また、9月には、あきた芸術劇場ミルハスもグランドオープンという、良い意味での変わり方です。
また、トータルで言えば、今年は大分大型の企業誘致が進んだということで、人口減少、あるいは賃金の上昇にいろんな面で影響があります。この面は、少し良かったかなと。
 また、秋にはサキホコレの本格デビュー。これも本県の農業にとって一つのエポックということで、この後、いかに知名度を高めて、ブランドのイメージを維持するかということでありましょう。
 また、先月になって、西馬音内の盆踊と毛馬内の盆踊が無形文化遺産に登録ということで、本県の地域文化が非常に認められたと。これは、喜ぶようなことです。
 で、このあたりから、第8波。コロナが非常に感染拡大が続き、医療ひっ迫ということで、これも3年になりましたんで、大変にコロナ疲れもありますが、まだまだこのコロナというものは、世界的に非常に大きな、激しい出来事かなと思ってます。
 また、今月に入って洋上風力の本格(的な)商業運転が開始されたということで、これも、地球温暖化阻止、あるいは本県の産業界にとって、非常に大きい出来事ということで捉えております。
 で、そうしているうちに、大雪。これも、本県はまだ少し良い方ですが、新潟(県)とか、あっちの方が非常に大変だと。また、これももう数十年ぶりのあのような状況で、非常に激しい動きです。
 で、最後は、日銀の長期金利0.25パーセントアップ。一応、日銀は金融緩和の転換ではないと言ってるけれども、やはりこれから、金利情勢がここで変わってくると。逆に言えば、激しい経済対策の変化点と捉えてもいいものかなと思ってます。
 こんなことで、今年は、例年に比べて、すごくいろんな面で激しい変化があったという思いで、この字を選んだということであります。
 以上です。
 
(幹事社)
 ありがとうございます。
 それでは、各社さん、知事の今の1年を振り返ったこの一文字について、何か質問ございますでしょうか。
 
(記 者)
 一文字が「激」ということで、知事が今いろいろ挙げていただいたと思うんですけど、県内外で起こったことで、一番激しい変化だったなって字に影響を及ぼしたニュースだったなっていう出来事って何かありますか。
 
(知 事)
 やっぱり、ウクライナの問題。あれは遠い(国の)出来事ですが、県民生活の末端まで、全部に影響すると。で、これが、単純に言えば、国際関係、うちの方とロシアは、いろんな面で協定を結んでます。姉妹都市、あるいは交流協定。全くこれが今、断絶。で、例えば、ロシアとの航路、ああいうものは、なかなかそう簡単にいかないけども、まずコースアウト。また、これが転機になって、日本の防衛政策の議論はあります。ただ、これも逆に言えば、日本の国政の転換点と。また、この問題で原油の高騰、あるいは食料のひっ迫。これが農業の姿、あるいは日本のエネルギーに非常に関わると。全く今までの常識から、今までどおりにはいかないと。また、ある意味で、一つの時代の変換点と。非常にいろんな面で、根本から激しく変わったと思ってます。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(幹事社)
 ほかに、いかがでしょうか。
 
(記 者)
 知事、今年の初めに、年初に選んだ漢字はですね、活力の「活」ということで、秋田に活力取り戻すっていう思いをおっしゃってたと思うんですけれども、自己評価はいかがでしょうか。
 
(知 事)
 企業誘致。あとはサキホコレ。また、(洋上)風力。こっちの方は、いろんな面で予定どおりということで、本県の経済関係の目論見は、順調とまではいかないかもしれませんけども、まずは一定の前進があったと。で、あとはミルハスの効果が、街の活力、あるいは県民の皆さんの様々な意味の楽しみ(につながった)ということで、それも活力につながりますんで、そういう面は、まずは良かったなと。
 ただ、コロナの問題、あるいは(県職員の)自殺(問題)、また、県職員内部のああいう(パワハラ)問題もあって、いろんな反省点、あるいは、まだまだ改善する余地が相当残っていますんで。人口減少問題も含めて。そういう意味で、ある意味で良いものもあったけども、なかなかそう簡単にいかない、あるいは反省すべき点、こういうものもいっぱいあったと思ってます。
 
(記 者)
 はい、ありがとうございます。
 
(幹事社)
 ほかに、いかがでしょうか。
 なければ、ほかのテーマでご質問あればよろしくお願いします。
 
(記 者)
 先ほどにも少し関わりますが、この激動の今年を踏まえて、来年に向けてどういうふうな思いでいらっしゃるか教えてください。
 
(知 事)
 コロナの方は、まずはこの冬をどう越すか。来年も全くこの問題がなくなるということはないですから、国の方の分類の見直しがあってもなくても、まだ当然この体制をまず維持すると。
また、洋上風力の方は、いよいよ今、港湾地域の商業運転が始まりますが、これからは、海域のあちら(一般海域)の方の問題をいかに地元の経済に結び付けるか。国の方も様々な水素の活用、あるいは再生可能エネルギーに関し、様々な予算が付いてますんで、こういうものをどう使って、本県の産業界に還元を補助するか。
 また、これからミルハスも、短期的な影響というよりも、これを活用しながら、いかににぎわいを長く保つか。また、県内の芸術文化も、当然ああいうところを活用してもらって向上しながら、県民の文化の向上、楽しみ、若い方がいろんなコンサートとか、公演があって楽しめる雰囲気をつくっていくということがあるかなと。
 また、農業の方では、サキホコレ。今年はデビューですが、問題は、これから来年以降、もっともっと名前を広げて(浸透させて)、順調に売ると。これが非常に必要だと思ってます。
あとは、やっぱり災害。非常に大きな災害がありますんで、そういう災害の恐れのあるところについて、いろんな手を打つと。
 来年も、私どもにとっては、決して手を緩めることはできないと。今年以上に、いろんな面で経験もありますんで、これをうまく活用しながら、経験も十分に踏まえながら、何とか前進するような緊張感を持ってまた臨まなきゃならないなと思ってます。
 けれども、あまり激しい、悪い変化は、避けたいなと思ってます。
 
(幹事社)
 生活する面では、結構物価高とか、電気かなり上がってたりもするんですけども、そういったところについてはどういうふうにお考えですか。
 
(知 事)
 当然、生活支援をどうするか。ただ、問題は、財政的に行政の支援だけではできませんので、産業構造を変えていくと。例えば、最近の初任給のアップ率も、ベースが低いけども、本県がかなり上だと。また、企業間の人手不足も非常に悩ましいことでありますんで、Aターン、Uターン、移住、こういうものをしっかりやりながら、少しでも良い人材を県内に定着させると。そういう意味で、今回のいろんな物価の上昇、こういうものも踏まえながら、いかに生産効率を上げて、賃金のアップに結び付けるか。これがなければ、やっぱり大変です。これは県だけでできませんけども、望ましくは国へ大企業の方々が自分のこととして捉えて、日本全体がそういう方向に行ってほしいなと思ってます。
 
(記 者)
 ありがとうございます。
 
(幹事社)
 ほかは、よろしいでしょうか。
 各社さんほかにはなさそうなので、これで終わりたいと思います。
 
(知 事)
 はい。
 
(幹事社)
 どうもありがとうございます。
 
(知 事)
 どうも大変ありがとう。また来年もよろしく。

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