大大阪市街地図」(岡文庫・未整理)

[後036-1]大大阪市街地図
(表)
[後036-2]大大阪市街地図
(裏)

 岡文庫未整理の箱に入っていた大阪市の地図。岡家は旧秋田藩士で、明治時代の当主・岡忠精は秋田中学校の美術の教師を勤めたことが知られている。未整理資料を一見しただけでは、岡文庫になぜ「大大阪市街地図」があるのか説明がつかない。しかし、今年度「記憶の護り人 養成教室」で岡文庫の未整理資料の整理を行い、その中で、大正時代、岡忠精の弟・忠謙、岡忠精の長男・忠尚、二男・精美が大阪で暮らしており、岡家と「大大阪市街地図」の接点が判明した。資料を整理する中で、資料を保存した人物の行動と周囲にいた人物との人間関係が明らかになれば、資料の残された意味がおのずと明らかになる。